『ドラゴン・ブレイド』(原題:天降雄獅)
監督:ダニエル・リー
出演:ジャッキー・チェン,ジョン・キューザック,エイドリアン・ブロディ,チェ・シウォン,
リン・ポン,シャオ・ヤン,ワン・タイリー,ミカ・ウォン,ロリ・ペステ他
『オデッセイ』の4DX3D版とハシゴ。
同じくTOHOシネマズ西宮にて。
中国/香港作品。
『ライジング・ドラゴン』(2012)で「もう体は張らない」と宣言したジャッキー。
とはいうものの、その次の『ポリス・ストーリー/レジェンド』(2013)でも十分痛そう。
本作は史実が基になっていて、よりドラマ性を重視したようですが、
やっぱり体を張るのはやめられないようで、十分ズタボロになっています(笑)。
前漢時代の中国では、シルクロードでいくつもの部族が衝突。
武力に勝る部族こそすべてだと、どこも譲ろうとしない。
そんな中で、フォ・アンを隊長とする西域警備隊は、国境防衛と治安維持を担当。
フォ・アンは、部族間の諍いなくみんなで力を合わせることが最善と説く。
なかなか理解してもらえずに苦労を極めているが、平和な世にしたい。
ある日、陰謀に陥れられたフォ・アンは、反逆者の汚名を着せられ、
部下とともに辺境の関所“雁門関”に送られる。
厳しい労働を強いられても自らの信念を曲げないフォ・アンと部下の思いはひとつ。
そこへローマ帝国の将軍ルシウスが自軍を率いて現れる。
剣を抜こうとするルシウスに話し合いを望むフォ・アン。
ちょうど砂嵐が接近中でひとまず停戦、ルシウスらは雁門関で休息を取ることに。
ルシウスの話を聞けば、彼は執政官クラッススの末息子プブリウスの護衛を務めている。
プブリウスの兄に当たる将軍ティベリウスが、自らの父クラッススを暗殺。
まだ幼いプブリウスの命をも狙っているために、
ルシウスはプブリウスと軍を連れて西域に逃れてきたのだと言う。
ティベリウスはシルクロードごと手中に収めることを目論んでいるはず。
ルシウスとプブリウスを助けたいフォ・アンは、
すべての部族が一致団結してティベリウス率いるローマ軍に対抗すべきと考えるが……。
ジャッキー・チェンとジョン・キューザックに惹かれて観に行ったので、
なんだかとっても物足りない。う~ん、どう評価すればいいんだか。
悪役のエイドリアン・ブロディはキワモノ的扱いでキショいこと限りなし。
いずれもコスチュームがイマイチ似合っておらず、お笑いを狙っているのかと思いきや、
笑えるシーンはほとんどないから、真面目にやっているのでしょう。
ものすごくつまらなかったわけではなく、そこそこ楽しめたけれど、
観終わってみれば余韻も何もないから困ったもの。
砦をつくるのにいろんな知恵が出てくるのが「へ~っ」だったくらい。
ジャッキーの静かな反戦映画と思って観ましょうかね。
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