『エミリア・ペレス』(原題:Emilia Perez)
監督:ジャック・オーディアール
出演:カルラ・ソフィア・ガスコン,ゾーイ・サルダナ,セレーナ・ゴメス,
アドリアーナ・パス,エドガー・ラミレス,マーク・イヴァニール他
平日、有休を取って京都へ。
私のいちばん年上の友人だった人が2月下旬に77歳で亡くなりました。
その夫婦とさらにそのお友達ご夫婦が行く予定だった蕎麦会席のお店へ、亡くなった友人の代打で私がおじゃますることに。
昼食の席で献杯し、友人の思い出話もいっぱいして笑ったりしんみりしたり。
皆さんと別れてから、これもその友人との思い出の劇場、アップリンク京都へひとりで向かいました。
『パリ13区』(2021)のジャック・オーディアール監督によるフランス/ベルギー作品。
優秀な弁護士でありながら理不尽に感じざるを得ない日々を送るリタは、ある日突然拉致される。
彼は麻薬王という立場を捨てて自分らしく生きることを望んでおり、
そのために性別適合手術を受けて女性として生まれ変わりたいのだと。
かねてからリタの力量を見抜いていたマニタスは、新しい人生を用意する役目をリタに任せると言う。
マニタスが見込んだとおり、リタは完璧な計画を立てて彼をエミリアとして再生させる。
亡き者とされたマニタスが残した妻ジェシカと幼い子どもたちは、リタの進言により安全のためにスイスへと移住する。
4年後、イギリスで暮らすリタの前にあのエミリアが現れる。
子どもたちと一緒に暮らせるように段取りを図ってほしいと頼まれたリタ。
エミリアは、マニタスの遠い親戚だと偽って妻子をメキシコシティに呼び寄せ、
マニタスに代わって面倒を見ることを約束して……。
エミリア役のカルラ・ソフィア・ガスコンは第97回アカデミー賞で主演女優賞の受賞確実と言われながら、
要らん口を叩いて非難を浴びたせいで受賞ならず。ホント、口は災いのもとです。
マニタスの妻を演じたセレーナ・ゴメスの悪口まで言っちゃったそうで。
一方、リタを演じたゾーイ・サルダナは助演女優賞を受賞。
本作自体はメキシコ文化の捉え方に問題があるらしくて、メキシコでは素人にも玄人にも評判悪いそうな。
こんな外野での動きのせいで評判が悪かったのだろうと思って観に行きましたが、
それなりに期待度が高かったため、フツーだったなぁという感想。
ミュージカルとしての面白さも抜きん出ているわけではなくて、誰かに推すかと言われると難しい。
ただ、出演作は結構多いゾーイ・サルダナが50前にして認められてよかったとは思います。
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