『白雪姫』(原題:Snow White)
監督:マーク・ウェブ
出演:レイチェル・ゼグラー,ガル・ガドット,アンドリュー・バーナップ,アンス・カビア,ハドリー・フレイザー他
声の出演:パトリック・ペイジ,ジェレミー・スウィフト,マーティン・クレバ,ジョージ・サラザール,
アンディ・グロテルーシェン,タイタス・バージェス,ジェイソン・クラビッツ,アンドリュー・バース・フェルドマン他
よしもと道頓堀シアターのオープン初日、午後休を取りました。
かなり無謀なスケジュール組みだったけど、TOHOシネマズ梅田で12:50からの本作上映に駆け込めそう。
だって本編の上映は13:05くらいからですからね。
目論見どおりというのか、意外と余裕で間に合いました。(^^)v
キャストが発表されるやいなや問題に。
『リトル・マーメイド』(2023)のときは、人魚姫に黒人女優のハリー・ベイリーがキャスティングされたことで物議を醸す。
本作ではコロンビア系アメリカ人女優のレイチェル・ゼグラーが主演に抜擢されて「イメージに合わない」と言われたうえに、
公開前からこんなマイナスの雰囲気だと観に行く気も失せるけど、まぁ観るかと。
確かに「白雪姫」には抜けるように白いイメージがあるし、ラテン系の彼女はちと違う。
容姿の点でもものすごく綺麗とか可愛いとか思えないから、序盤はいずれ私は寝てしまうと思っていました(笑)。
けれど、歌はやっぱり上手いし、次第に清楚な雰囲気が合っているように見えてきて。
物語としての『白雪姫』が特に好きだったわけじゃなし、『眠りの森の美女』とどこが違ったんだっけとこんがらがる。
オリジナルの『グリム童話』からはどう改変されているのでしょ?
本作の白雪姫は、女王だった優しい実母が亡くなった後、継母となった邪悪な女王の陰謀により王である父親も失います。
実の両親が生きていた頃は、白雪姫みずから焼いたアップルパイなどを民衆に差し入れていたのに、
継母は自分の暮らしに贅沢の限りを尽くし、民衆のうち男はすべて兵士として自分に仕えるように命じます。
兵士は誰も逆らえず、民衆の生活は困窮への一途をたどるのみ。
白雪姫は城に幽閉され、掃除に勤しむ日々。
町では白雪姫が長らく行方不明との噂がはびこっていて、彼女が城内に閉じ込められているなんて誰も知りません。
そんなとき、食糧を盗むために城へ潜り込んだのがジョナサン。
継母がジョナサンを捕らえて見せしめに門に磔にしていたところ、白雪姫がこっそり逃がす。
その頃、「いちばん美しいのはだぁれ?」と継母に聞かれると「それはあなた」と答えていた魔法の鏡が、
「白雪姫だよ」と答えるようになり、継母激怒。
森の奥へ白雪姫を連れて行って殺すようにと兵士に言い渡しますが、兵士にはそれができない。
早く逃げるように言われて懸命に森の中を走る白雪姫が着いたのが七人の小人の家。
白雪姫がまだ生きていることを知った継母は、逃がした兵士を地下牢に閉じ込め、別の兵士に白雪姫殺害を命じます。
匿ってもらえば小人たちに迷惑がかかると思った白雪姫は辞去し、森にいたジョナサンに再会するのでした。
ってまぁこんな感じで。
ストーリーの変更とか、小人たちの描写とかに加えて、主演のゼグラーがオリジナルを批判したとかで、
とにかく公開前から本作の評判が下がる一方だったようです。
しかしそのおかげでハードルがものすごく下がっていたせいか、普通に面白いじゃあないか。
邪悪な女王の言いなりになっていた兵士たちが、全員のことを覚えていた白雪姫の言葉で自らを取り戻すのも悪くない。
酷評の嵐の中でも私は楽しめてよかったと思うのでした。(^^;
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