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『誰よりもつよく抱きしめて』

『誰よりもつよく抱きしめて』
監督:内田英治
出演:三山凌輝,久保史緒里,ファン・チャンソン,穂志もえか,永田凜,北村有起哉,北島岬,酒向芳他
 
2回目の『ファーストキス 1ST KISS』を観た後、同じくTOHOシネマズ伊丹にてレイトショー。
 
新堂冬樹の同名小説を内田英治監督が映画化。
主演の三山凌輝の名前を最近さまざまなメディアで見かけるけれど、何者か知らず。
そうですか、彼はBE:FIRSTのメンバーなんですね。
と聞いたところで、BTSのドキュメンタリーは観てもBE:FIRSTのそれはスルーしたからわからない。
内田監督作品には良い印象がないので、これもどうかなぁと思いながら。
 
高校生の頃にバイトしていた児童書専門店にそのまま就職した桐本月菜(久保史緒里)。
オーナーの水島正臣(酒向芳)の孫で、絵本作家の水島良城(三山凌輝)と学生時代からつきあいはじめ、今は同棲中。
しかし良城が極度の潔癖症となり、今は手をつなぐことすらできない。
そうとは知らぬ正臣に心配をかけないようにと、良城が潔癖症のせいで会社勤めを辞めたとは言えないまま。
 
ある日、書店に来た韓国人男性客、イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が店内にスマホを忘れて行く。
翌日取りに来たジェホンは有名なビストロシェフらしく、月菜を食事に誘う。
在宅の良城のことが心配で、月菜は早々に退席して帰宅するが、良城は嫉妬のかけらも見せない。
自分が男性とふたりで出かけてもまったく気にならないというのか。
 
一方の良城は月菜の薦めで精神科医の診察を受け、強迫性障害と診断される。
合同カウンセリングを受けた良城は、同じ悩みを抱える村山千春(穂志もえか)と意気投合するのだが……。
 
口コミを見ると相当高い評価を受けていますが、私はどんよりしてしまいました。
本作では強迫性障害の絵本作家といったように、深い問題を抱える人々を主人公に据えることが多い。
それはそれで意義のあることだとは思うものの、なんだか薄い捉え方のような気がして仕方ないのです。
 
男性にも女性にも共感できません。
月菜は良城のために耐える人生に酔っているように思えて。
自分でクリニックを紹介しておきながら、ほかの女性患者と親しくしているのを見れば激しく嫉妬し、
それを隠すどころか良城と千春のことを罵る。
あ、書いていて私の苦手なやつを思い出した(笑)。「がんばってるアピール」が強いやつだ。
 
三山凌輝よりもファン・チャンソンのほうがタイプだし。
ファン・チャンソンも2PMのメンバーなんですね。
いしだ壱成に似ているのが気になるけれど、カン・ドンウォンにもちょっと似ているかな。
彼演じるジェホンが『まいにちがプレゼント』をいちばん好きな絵本だという理由がわかるシーンはよかったです。
唯一スッキリハッキリしているのは、永田凜演じる月菜の親友かなぁ。
 
みんなツライ顔をして自分はがんばっているんですと言われてもねぇ。
数年後に書店に戻ったら良城が店長になっていて、月菜が「待っていてくれたの?」と言うところにも驚いた。
どんな自信やねん。そんなん普通よう聞かんわ。その自信のまんま、正解だそうですけど。

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