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『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』

『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』(原題:The War with Grandpa)
監督:ティム・ヒル
出演:ロバート・デ・ニーロ,オークス・フェグリー,クリストファー・ウォーケン,
   ユマ・サーマン,ロブ・リグル,ジェーン・シーモア,チーチ・マリン他
 
イオンシネマ茨木で『るろうに剣心 最終章 The Final』を観た後、
本作を観るべく109シネマズ箕面へ。
本当は“クレしん”を観るつもりだったのに、公開延期になってしまったんですもの。
 
原作はロバート・K・スミスの『ぼくはおじいちゃんと戦争した』。
アメリカ人の児童文学作家で、1984年に上梓されたようです。
スミスは去年の4月に亡くなった模様。享年90歳でした。
本作はもともと2017年に公開される予定だったそうな。
なぜかどんどん公開が延期されて、去年コロナ禍のアメリカで公開に。
そこそこ客は入ったらしいけれど、それはほかに観る映画がなかったからとしか思えません。(^^;
 
最愛の妻に先立たれた老人エド。
彼の独り暮らしを心配する娘サリーは、嫌がるエドになんとか同居を納得させる。
エドは、サリーとその夫アーサー、長女ミア、長男ピーター、次女ジェニーの5人が暮らす家へ。
 
エドの部屋を用意するに当たり、ピーターが屋根裏部屋へ追いやられることに。
おじいちゃんのことは大好きだが、自分の部屋を取り上げられたことは納得できない。
悪友たちにぼやくと、戦争をしかけるべきだと煽られる。
 
夜中に舞い込んだ宣戦布告の手紙を見てエドは冗談だと受け流すが、
何の反応も示されなかったことにピーターは怒る。
執拗なピーターに黙っていられなくなったエドも仕方なく応じる。
こうしておじいちゃんと孫の戦争が始まるのだが……。
 
ふたりとも芸達者です。上手い。
ストーリー自体もつまらなくはないのですが、痛快とまでは言い難い。
 
こんな作品なら90分でじゅうぶんでしょ、120分も要らんし、と
観終わってから思ったのですけれど、94分でした(笑)。
つまりは120分に感じるほど冗長なんです。
 
「戦争」の中身も結構えげつない。
やりすぎでしょと思う攻撃も多く、それを延々続けられるとなぁ。
 
ただ、久しぶりに見たユマ・サーマンはよかった。
ピーターのお母さん役で、コメディエンヌぶりを発揮しています。
ふたりの戦争の巻き添えを喰らってあれこれ災難に遭う。それは可笑しい。
 
やりすぎてどうしようもない状態を招いてしまったピーターが、
泣きそうになりながら戦争について語るシーンには考えさせられます。
自分が戦争を始めれば、敵は倍やり返してきて、自分はまたその倍やり返す。
始まったら終わらないのが戦争。
 
宣戦布告するときにはよく考えて。

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