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『ミッドサマー』【ディレクターズカット版】

途轍もなく面白かったけど、好きだといえば絶対変態扱いされそうな『ミッドサマー』
通常版ですら147分、じゅうぶん長編だったのに、
どういうわけだかそれよりさらに長いディレクターズカット版が公開されるという。
170分のそれは、割引なしの2,000円。観に行ってしまいました。
TOHOシネマズ伊丹にて。そもそも伊丹でかかりそうな作品じゃないし(笑)。
 
23分の違いって短いようで長い、長いようで短い。
増えたことが明らかにわかるシーンは、
ダニーとクリスチャンが別れ話をするシーンと、
川に子どもを投げ込む儀式のシーン。
ご心配は無用です、子どもは投げ込まれませんから。
 
増えたシーンの重要さは私にはわからず、
通常版でじゅうぶんだったかなぁという印象。
でも2回観てもやっぱり面白かったです。
 
2度目に改めて感じたのはクリスチャンの情けなさ(笑)。
ラストのダニーの表情の変化は凄い。
泣き顔から笑顔へ、最後は満面の笑みのダニー。
でもこれ、不思議と不気味さは感じませんでした。
彼女はこれでよかったんだと思えます。
 
ディレクターズカット版も観ようと思った理由のひとつが、
ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』(1971)に出演していた美少年、
ビョルン・アンドレセンが出演していることを知ったから。
1度目に観たときはわからなかったんです。
だってあんな美少年が50年経ったらこんなシワシワの爺さんに。
しかも崖から飛び降りて死にきれずに脳天叩き割られる役なんですもの。
2度目はしっかり顔を確認。うーん、でも少しは面影あるかな。
 
ダニー役のフローレンス・ピューはわりとガタイが良くて、
『ファイティング・ファミリー』の女子レスラー役が合っていました。
この後には『ブラック・ウィドウ』の公開も控えています。
スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの妹役が楽しみ。
アクションものが似合うと思っていた女優だけに、
本作の彼女を起用したアリ・アスター監督ってやっぱりただ者ではないと思う。

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