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『蜘蛛の巣を払う女』

『蜘蛛の巣を払う女』(原題:The Girl in the Spider's Web)
監督:フェデ・アルバレス
出演:クレア・フォイ,スヴェリル・グドナソン,レイキース・スタンフィールド,
   シルヴィア・フークス,スティーヴン・マーチャント他
すでに2週間前の話になってしまっています。
車を出してすぐに「成人の日」だと気づきました。
振袖を着て、親御さんに駅まで送ってもらっている女の子いっぱい!
私は振袖も着ませんでしたし、式典に行った記憶もなし。
何していたのかなぁ、その頃。
『グリンチ』みたいにひとりで過ごしていたのではないはずだけど。(^^;
面白かったですよねぇ、『ミレニアム』3部作。
著者スティーグ・ラーソンの死後に発表されて世界的ベストセラーになったものだから、
遺族と内縁の妻との間で遺産や著作権をめぐって揉めに揉めたとのことでした。
その騒動が本になっているとまではつい最近まで私は知らなくてビックリ。
3部作の続編となる第4弾だけど、3部作の著者はもういないから、
この原作はダヴィド・ラーゲルクランツなる作家によるもの。
未読なのでなんとも言えませんが、前作を超えるという評価ではない様子。
映画版もキャストがまったく変わってしまいました。
しかし、ハリウッド版『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)の監督、
デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮に名前を連ねているし、
監督はあの『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレス。超期待できます。
TOHOシネマズ伊丹にて。
スウェーデン、ストックホルムに暮らす天才ハッカー、リスベット。
虐待に遭っているのに声を上げられない女性に代わり、
加害者に鉄拳制裁を加える正義の味方でもある。
ある日、彼女のもとへAI(人工知能)の世界的権威、バルデル博士から依頼が舞い込む。
バルデルは核攻撃プログラムを開発したが、
それをNSA(アメリカ国家安全保障局)に取り上げられたうえに解雇されたという。
複製は不可能、移動のみ可能なそのファイルを取り返してほしいとのこと。
リスベットは翌朝の受け渡しを約束してバルデルと別れる。
隠れ住む倉庫に戻ったリスベットはハッキングしてファイルの移動に成功。
ハッキングに気づいたNSAのスペシャリスト、ニーダムはストックホルムへ急行。
同じ頃、何者かがリスベットのもとへと侵入し、
リスベットが入手したファイルを盗むと、倉庫丸ごと爆破してしまう。
翌朝、約束の時間に来ないリスベットに、バルデルは裏切られたと考える。
スウェーデン公安局に駆け込むと事情を説明。
身の安全のため、公安局が用意した隠れ家へ息子アウグストとともに移る。
盗まれたファイルはバルデルがいなければ開けることはできない。
犯人たちはかならずバルデルを連れに来るだろうと、リスベットは隠れ家を見張る。
案の定、犯人たちが現れるが、どうやら彼らを率いているのは
幼いときに離ればなれになったリスベットの妹カミラであるらしく……。
全体的に地味なキャストです。
リスベット役のクレア・フォイも悪くないのに、やはりノオミ・ラパスの印象が強い。
可愛さではハリウッド版のルーニー・マーラがいちばんだし。
ミカエル役もその名も同じミカエル・ニクヴィストダニエル・クレイグに比べると、
本作のスヴェリル・グドナソンはなんだか頼りなさそう(笑)。
どこかで見たことあると思ったら、そうか、『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(2017)のボルグか!
クレア・フォイについてはまもなく公開の『ファースト・マン』の予告編を観るとビックリさせられます。
こっちでこんな強い姉ちゃんを演じていた彼女が、あっちでは普通のお母さん役なのですから。
このイメージの違い、最近おなじにしか見えない日本人の女優さんにも望みたいところ。
すごく地味だとは思ったものの、その地味さもよくて、結構楽しかった。
ニーダム役のキース・スタンフィールドのことを知らなかったのですが、
この人、ラッパーなんですってね。へ~っ。
彼と、キャメロン・ブリットン演じるハッカーのプレイグとのやりとりが面白く、
終盤のふたりの活躍には見惚れました。
同じ顔ぶれの続編を希望します。早く観たい!

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