『劇場版 フリクリ オルタナ』
総監督:本広克行
監督:上村泰
声の出演:新谷真弓,美山加恋,吉田有里,飯田里穂,田村睦心,小西克幸,永塚拓馬,
鈴木崚汰,伊藤美紀,真坂美帆,森功至,松谷彼哉,青山穣他
なんばで4本ハシゴのラスト。
なんばパークスで1本観た後、TOHOシネマズなんばで3本の〆です。
前週に発売中のムビチケ一覧を眺めていて目にとまりました。
職場の同僚たちに「これってどんなアニメ?」と尋ねましたが誰も知らず。
観なくていいかとも思ったけれど、調べてみたら玄人の評価が高いらしく、
TSUTAYAの「映画監督が選ぶ良作」にも選出されたそうな。
日本のみならず、世界でカルト的人気を集めているとか。えっ、そうなの!?
ものは試しと鑑賞しました。しかし長いよ、アニメなのに135分って。
で、観はじめてその長さに納得。
アメリカで放映される予定の全6話を日本ではまとめて劇場公開とのこと。
つまり長編ではなくて短編を繋いだ1本です。
主人公は17歳の女子高生、河本カナ。あだ名はカナブン。
ペッツこと辺田友美、ヒジリーこと矢島聖、モッさんこと本山満と仲良し。
それなりに楽しい毎日を4人でつるんで過ごしている。
ある日、カナブンがバイトしている蕎麦屋へ、ピンクの髪をしたお姉さんが現れる。
彼女はハルハラ・ハル子、自称宇宙人。
光域宇宙警察官という宇宙の刑事のような職務に就いているらしく、
蕎麦屋で最初に会って以来、神出鬼没。
ある時は医者、ある時はケバブ屋となってカナブンたちの前に姿を見せる。
街に戦闘メカが登場すると、ハル子がいち早く駆けつける。
その場に居合わせたカナブンの額に花が生え、
なんとハル子はその花を引き抜いて武器に変え、メカをぶった斬るのだが……。
正直言って、よくわかりません。
ほぼ話についていけていたと思うのですが、前知識がまったくなかったものだから、
そもそもの主役がハル子であることも鑑賞後に知りました。
額からニョキッと花が生えるところなどはちょっと苦手。
話がぶっ飛んでいるわりに退屈なシーンもあったりして、少々寝ました(笑)。
面白いなぁと思ったのは、イマドキの女子高生のはずなのに、昭和色が強いこと。
彼女たちがカラオケボックスで歌うのは山口百恵の“ひと夏の経験”。
みんなで集まってうだうだしているときにひとりが読んでいるのは高村薫の『照柿』。
あ、『照柿』は昭和に出版された本ではないですけれど、
今の時代の(アニメの中の)女子高生がこれを読むことはまずないでしょう。
そういう昭和っぽさには興味を惹かれました。
これが世界的に人気だと聞くと、海外の人がどこに惹かれたのかがすごく気になる。
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