『あさひなぐ』
監督:英勉
出演:西野七瀬,桜井玲香,松村沙友理,白石麻衣,伊藤万理華,富田望生,
生田絵梨花,中村倫也,森永悠希,角替和枝,江口のりこ他
同じくTOHOシネマズ伊丹にて、前述の『ユリゴコロ』の次に。
ズドンと暗い気持ちを引きずったまま隣のシアターへ移動。
終映時間と上映時間が10分かぶっていたのですが、
入場したらちょうど本編が始まるところでした。バッチリのハシゴ(笑)。
本作の英勉監督は、ホラーを撮ったり、若手人気俳優を多用したりという点では、
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の廣木隆一監督と同様。
でも、これ見よがしなお涙頂戴に走らないという点で、私は英監督のほうが好きみたい。
原作はこざき亜衣の同名人気コミック。
2012年の「全国書店員が選んだおすすめコミック」にベスト10入りしています。
乃木坂46のメンバーがいっぱい出ているそうなのですが、まったく知らん。
AKB48のメンバーですら映画にも出ている子しか知らないんだから、覚えるなんてムリっ。
だもんで、アイドル映画としてのありがたみはわかりませんが、
シンプルにスポ根青春ものとして楽しめました。みんなカワイイ。
二ツ坂高校に入学した東島旭(西野七瀬)は、初登校中に露出狂に遭遇。
あまりのショックに声も出せずにアソコを凝視していたところ、
通りかかった同校の2年生、宮路真春(白石麻衣)に救われる。
ただし、アソコをガン見していた変態と言われながら。
中学時代は美術部で、運動にはまるで自信のなかった旭だが、
新入生向けのクラブ紹介の場で、薙刀(なぎなた)部に目が釘付け。
しかもあの真春が薙刀部のエースであることを知る。
放課後に武道場を訪れた旭、同じく新入生の八十村将子(桜井玲香)、
紺野さくら(松村沙友理)の3人は、強引に入部させられてしまう。
2年生の野上えり(伊藤万理華)や大倉文乃(富田望生)から
練習は楽だと聞いていたのに大ウソ。
もともと剣道をしていた将子や、お嬢ながら身体能力は低くないさくらはまだいいが、
旭はついていくだけでも大変。それでも辞めずに練習を重ねる。
そんななか、3年生にとっては最後のインターハイ予選を迎える。
真春がいればインターハイ出場は確実と思われていたが、
決勝でダークホースの國陵高校に敗れてしまう。
九州から引っ越してきたという新入生の一堂寧々(生田絵梨花)の強さは圧倒的で、
しかもまわりをとことん見下した態度で可愛げがない。
旭は思わず打倒寧々を標榜してしまうのだが……。
おでぶちゃんの文乃以外の主要メンバーは乃木坂46の子なのですね。
なるほどいろんなタイプの可愛さで、お気に入りの子を見つけるのは楽しそう。
アイドルオタクを十分に満足させる内容で(たぶん)、
かつ私のように誰が誰だかわからなくても楽しめるでしょう。
別に何か目新しいことがあるわけじゃない。
新しいとすれば関わるスポーツが薙刀だというだけ。
それでも王道のスポ根ものは、人を惹きつける力があります。
生徒たちを合宿でしごく僧侶、寿慶役の江口のりこが凄い。
女性版『バイプレイヤーズ』がもしもあったとしたら、彼女の名前も入るはず。
調子のいい顧問、小林先生には中村倫也。これがまたアホらしくてよかった。
真春の弟役の森永悠希もいつもいい味の脇役だし、
薙刀協会(?)の理事役、角替和枝はさすがの貫禄です。
ちゃらちゃらした印象を受けがちのアイドル映画だけど、
変に格調高くしようとか泣かせようとかしていないところに好感。
乃木坂46の子たち、次に見ても判別できるかどうかは自信ありません。(^^;
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