MENU

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

『破門 ふたりのヤクビョーガミ』
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介,横山裕,北川景子,濱田崇裕,矢本悠馬,橋本マナミ,中村ゆり,
   木下ほうか,勝矢,月亭可朝,キムラ緑子,宇崎竜童,國村隼,橋爪功他

病み上がりで今月初めて劇場で映画を観てから1週間が経過。
突然、ダンナの海外出張アゲイン。
これは映画三昧リベンジの大チャンスだと思うけれど、とにかく寒い。
そのうえ、先月4週目にぶっ倒れたときにどこかでぶつけたらしく、
顔の左半分が内出血して、現在も青く黄色く紫なのです。
こんな顔で街なかの劇場へ行くのもどうなんだかと思いつつ、
大阪ステーションシティシネマで3本ハシゴ。
もうぶっ倒れるのは嫌だから、3本ならほどほどの控えめでしょ!?

本作は自宅で養生している間に封切られて、近所の劇場ではすでに1日1回の上映に。
梅田まで出ればまだまだ回数多く、この日観た回もほぼ満席。最前列で観ました。

『後妻業の女』(2016)の原作者、黒川博行の“疫病神”シリーズの第5作で直木賞受賞作の『破門』を
『かぞくのひけつ』(2006)、『マエストロ!』(2015)の小林聖太郎監督が映画化。
この監督は大阪市城東区、つまり大阪でも淀川を渡ったところの出身ですが、
かよっていた大学は関西大学。淀川のあっちもこっちもご存じの方のようです。

二宮企画という建設コンサルタント事務所を経営する二宮啓之(横山裕)。
しかし、建設コンサルタントとは名ばかりで、
実質的な仕事は“サバキ”と呼ばれる建設現場での暴力団対策。
それが縁で二蝶会のヤクザ・桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合ったせいで、
何かとトラブルに巻き込まれてしまうのだが、
桑原から音沙汰がなければないで寂しそうな二宮を見て、
いとこの悠紀(北川景子)は、「本当は桑原のことが好きなんじゃないの?」とからかう。

噂をすればなんとやら、ひさしぶりに事務所に現れた桑原。
ちょうど二宮のもとへ映画製作の出資話が持ちかけられていると知った桑原は、
二宮につきあって映画プロデューサーのもとへ一緒に話を聞きにいくと言う。

ふたりがおんぼろビルの映画製作会社を訪ねると、
プロデューサーの小清水隆夫(橋爪功)と美人秘書の玲美(橋本マナミ)が応対。
二宮と桑原はその話を二蝶会の若頭・嶋田勝次(國村隼)に取り次ぎ、
出資話は上手くまとまったかに見えた。

ところが、小清水と玲美は出資金を持って姿をくらます。
騙されたのが二蝶会のみならず、他の組もからんでいたことから話は大事に。
逃亡先がマカオだとの情報を掴んだ桑原と二宮はさっそくマカオへと飛ぶのだが……。

関ジャニ∞の横山くんがその昔『HEY!HEY!HEY!』に出演したときに、
横山ホットブラザーズの「お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜」をやっているのを見て大笑いしました。
以降、あんなにオモロイのに横山くんを見る機会はあまりなかったので、嬉しいかぎり。

横山くんも佐々木蔵之助も関西出身、監督も生粋の大阪人だから、関西弁に狂いなし。
脇を固めるのは、上記のベテラン俳優以外もよその組長に宇崎竜童
組員に木下ほうか、その下のちんぴらもどきに勝矢など。
闇医者役の佐藤蛾次郎は出演時間が短くともインパクトあり。
キムラ緑子演じる二宮の陽気な母親は、「子どもが親を頼るのは当たり前」と泣かせます。

関西人を揃えただけあって、間(ま)の取り方は抜群。
桑原と二宮のコンビで続編があってもまぁいいかも。

桑原の妻が経営するカラオケ店の形態がなんだかなつかしい。
プレハブのような小屋がいくつも並ぶつくりで、
20年以上前に寝屋川でこんなカラオケ店に行ったなぁと思い出していたら、
桑原の妻役だった中村ゆりは寝屋川出身と判明。
もしかするとほんとにあの店で撮影したのかも!?
—–

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次