『超高速!参勤交代』
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介,深田恭子,伊原剛志,寺脇康文,上地雄輔,知念侑李,
柄本時生,六角精児,市川猿之助,石橋蓮司,陣内孝則,西村雅彦他
車ならば家から5分とかからない109シネマズ箕面。
この日は車をダンナが使用、徒歩で向かおうと思ったら、無謀だとダンナ。
ならばと、徒歩&バスで向かうことに。
箕面駅前からバスに乗車、10年以上住んでいて、こんな使い方は初めて。
ちょっと新鮮だったりします。
白島(はくのしま)で下車して、帰りのバスの時間を確認。
109シネマズ箕面に到着したら、カップルデーで客いっぱい。
カップルだらけの劇場のなか、私はひとりで鑑賞。
テレビ的なイメージがある本木克英監督、このタイトルは上手いし、
並ぶ顔ぶれを見てもものすごく楽しそう。
享保20(1735)年、治世するのは八代将軍・徳川吉宗(市川猿之助)。
現在の福島県いわき市にある、磐城国の湯長谷藩は小さな貧乏藩だが、
藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)の人柄ゆえ、
お百姓ら村民と良い関係を築いて、のんびりと穏やか。
この日、政醇をはじめとする藩士たちが1年の江戸詰めを終えて帰郷。
村民たちに温かく出迎えられ、皆で解放感に浸る。
ところがそんな政醇らのもとへ、寝耳に水の下命が。
帰郷したばかりだというのに再び参勤交代、江戸に来いというのだ。
しかも、江戸までは通常8日かかる道のりのところ、期限は5日。
期限内に江戸に参勤しなければ、藩は取り潰されてしまう。
実はこれは藩の金山に目を付けた幕府老中・松平信祝(陣内孝則)の陰謀。
隠密より金山ありとの報告を受けた信祝が私腹を肥やそうと考えたこと。
対抗するには、無理難題であっても5日以内に参勤するしかない。
そこで政醇は家老・相馬兼嗣(西村雅彦)に知恵を請い、
荒木源八郎(寺脇康文)、秋山平吾(上地雄輔)、鈴木吉之丞(知念侑李)、
増田弘忠(柄本時生)、今村清右衛門(六角精児)と共に江戸へと向かう。
すると東国一の忍び・雲隠段蔵(伊原剛志)が現れて、案内役を買って出るのだが……。
通常のほぼ半分の日程でどうやって辿り着こうかと知恵を絞るのが楽しい。
けもの道を通ってショートカットすればなんとかなるのですが、
要所要所で大名行列を繰り出さねばならず、その人員を揃えるのが大変。
また、自分たちより大きな藩の大名行列にかち合った場合は、
それより前に出てはならぬとか、急ぐ足には困る決まり事ばかり。
信祝が送った刺客も次々やってきて、ドタバタと話は進みます。
期待以上の楽しさとは言えませんが、そこそこ。
高めの年齢層の客にはかなりウケていて、
特に、井戸に落っこちてお岩さん状態になった西村雅彦には爆笑。
温水さんの落ち武者姿に匹敵します。
百姓が心を込めて漬けたたくあんをちゃんと美味しいと思ってくれるお殿様。
自らが貧しくとも、困窮する藩があれば米を送るお殿様。
善きことをすれば善きことになって返ってくるのだと、あらためて思うのでした。
こんな福島応援歌、いいかも。
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