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『偉大なる、しゅららぼん』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の4本目@伊丹)

『偉大なる、しゅららぼん』
監督:水落豊
出演:濱田岳,岡田将生,深田恭子,渡辺大,貫地谷しほり,大野いと,
   柏木ひなた,佐野史郎,高田延彦,笹野高史,村上弘明他

週初めの平日の仕事帰り、「映画の神様」のお告げで2本観ることにして、
『エージェント:ライアン』のあと、20:20の回の本作を。

今月初めに友人から借りていた原作を読みました。
万城目学の著書では、『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』が断トツのお気に入り。
近畿を舞台にした物語ならば『鴨川ホルモー』(2009)がいちばん好き。
大阪人としては『プリンセス トヨトミ』(2011)も感慨深く、
それらに比べるとこれは「まぁ普通におもしろかった」てな感想でした。
だけど、映像化したらものすごくおもしろそうで期待が膨らむ。

日本最大の湖、琵琶湖に臨む滋賀県湖東地方の城下町・石走(いわばしり)。
石走城を守るのは、古来琵琶湖の神より不思議な力を賜りし日出家。
日出家は江戸時代からこの城に居を構える町の最高実力者。
跡取りの淡十郎(濱田岳)は最強の力を備えて生まれてきたと言われており、
誰もから崇められて当然の暮らしを送る、まるで殿様。

そんな日出の本家へ、分家の涼介(岡田将生)がやってくる。
淡十郎と涼介は同い年、この春から高校生となる。
やはり不思議な力を備える涼介は、高校3年間を本家で過ごし、
力の使い手として精進することになっているのだ。

友達できるかな。そんな心配をしながら本家入りした涼介を淡十郎はお供扱い。
制服の色まで好き勝手が許されている淡十郎に倣い、
涼介まで真っ赤な詰襟を着せられて、高校では浮きまくり。

淡十郎と涼介の同級生となったのは、棗広海(渡辺大)。
棗家は琵琶湖の神から日出家とは異なる力を賜りし一族で、長年ライバル関係にある。
ただでさえいがみ合ってきた両家なのに、淡十郎が恋した速水沙月(大野いと)は、
なんと棗家の跡取りである広海のことが好きだと言う。
悔しくてたまらない淡十郎は、広海を町から追い出そうと考える。

淡十郎とお供の涼介は広海に会いに棗家へ。
話し合いは不発に終わるが、帰宅すると校長(村上弘明)がいるではないか。
なぜか校長は48時間以内に日出一族に町から出て行くようにと言い渡す。
力を持って校長を制しようとした淡十郎の父親(佐野史郎)は逆に動きを止められてしまう。
翌日、棗家にも校長がやってきて同じように命じられたと広海から聞き……。

映像化したらおもしろいだろうなぁと期待したシーンはやはり迫力あり。
ただ、キャストに関しては、原作を読んでいてもイメージできなかった人いろいろで、
映画を観てもどことなく違和感があります。
原作ではどこまでも涼介が主役でしたが、本作はまず淡十郎役の濱田岳ありきだったように思えます。
原作でも確かに浮き世離れしたキャラの淡十郎、映画ではちょっとエラそすぎ。(^^;

もしかすると原作未読のほうが楽しめたかもしれませんが、ま、こんなもんで。
原作既読ならばもちろん知っている、なぜに「しゅららぼん」なのか。
エンドロール後に明かされますのでお見逃しなく。
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