〈おことわりとおわび〉
文中で本作が“007”シリーズの50作目だと書いてしまいましが、
後日、本作は50作目ではなく23作目であることを知りました。
申し訳ありませんでした。前作までの22本、いずれは全部観たいです。
『007 スカイフォール』(原題:Skyfall)
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ,ハビエル・バルデム,レイフ・ファインズ,ナオミ・ハリス,
ベレニス・マーロウ,アルバート・フィニー,ベン・ウィショー,ジュディ・デンチ他
前述の『綱引いちゃった!』のあと、こちらが本命。
なんと“007”初体験です。嫌いで避けていたわけではありません。
本作は“007”シリーズ誕生50周年記念作だそうで、
シリーズものは最初から観たいけれど、私が生まれる前から存在する作品を全部観るのは大変。
“007”をすべて観るとしたら、他の作品を観る時間が減ってしまう。
ただそれだけの理由でいままで観ることができませんでした。
だけど、いやほど観た予告編、カッコよすぎて無視できず。
49本全部観なくてもいいとして、
せめてダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの前2作は観ておくべきかと思いつつ、
いきなり観に行ってしまいました。
果たして話について行けるのか不安でしたが大丈夫。
英国諜報機関MI6のエージェント、“007”ことジェームズ・ボンドは、
トルコにて同僚のイヴとともに作戦に参加中。
その最中に味方の工作員が殺され、あるハードディスクが盗まれる。
ハードディスクの中身は、世界中のテロ組織に潜入しているNATO工作員のリスト。
もしもそのリストが公表されるようなことがあれば、工作員らの命が危ない。
ボンドはハードディスクを取り戻すべく、上司Mの指示に従って犯人を追う。
しかし、列車上で犯人ともみ合いになった折り、
絶対にこの犯人を取り逃がしてはならないという判断に基づき、
併走していた車からボンドもろとも犯人を撃つようにと、Mはイヴに命令。
イヴが発射した弾はボンドに当たり、ボンドは遥か下方の川へと落下。
犯人にも逃げられ、Mが組織内で非難を受けるなか、MI6本部が爆破される。
すると、死亡したと思われていたボンドがMの前に姿を現す。
生還したボンドは職務に復帰、リストを奪った犯人の黒幕を突き止める。
それは、かつての凄腕エージェントで、Mのお気に入りの部下だったシルヴァで……。
なにしろ初“007”なので、過去の作品と比べてどうだかが皆目わかりませんが、
いかにも「映画」なクレジットタイトルに始まり、
ロケもセットもゴージャスでお金がかかっていそうだし、
ダニエル・クレイグは適度にしょぼくれて色っぽく、私的には満足。
こんな大がかりなことをやらかしておいて、
単なるマザコンのオッサンの私怨かい!とツッコミを入れたくはなりましたけど。
Q役のベン・ウィショーは、予告編で観たときから目が釘付け。
『パフューム ある人殺しの物語』(2006)の妖艶な殺人鬼は、
こんな知的でオタクな兄ちゃん役もピタリとハマり、
ダニエル・クレイグとちょっとちがった色っぽさ。
そんなわけで、近いうちにせめて前2作はレンタルして観たいと思います。
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