昨日の阪神に今日だけは気を取り直して。
レンタルビデオ店に足を踏み入れるときが至福を感じる一瞬です。
わが家の近所には4軒の店があり、そのどれもがちがう趣を持っています。
店によって入荷する作品も異なれば、同作品であっても入荷本数が異なったり。
フランチャイズ・チェーンというものは、
ファストフード店ならどの支店でも同じ味が食べられますが、
レンタルビデオ店だと同じなのは店名だけ、出される味がちがう。
オーナーの趣味が反映されるのかなと思いながら、
棚に並ぶタイトルを見て歩くのが大好きです。
全部観てから配架することはさすがに無理ですから、
ジャケットに書かれた言葉を信用してジャンル分けしていくのでしょうね。
そうすると、こちらに書いたような、
エロくないのにエロい映画の棚に収められてしまう現象が。
これにはいつも笑わせてもらっています。
つい先日は凝視してしまった配架ミスも。
人気歌手のビヨンセが出演した『ファイティング・テンプテーションズ』(2003)。
多額の借金を抱えた男が叔母の遺産を相続することに。
しかし、遺言状には相続の条件として、
故郷の教会の聖歌隊を率いてゴスペル大会に出場し、
優勝せよと書かれていて……というお話。
聖歌隊を救うクラブ・シンガーに扮するのがビヨンセでした。
で、このハリウッド映画が某店で「邦画」の棚に鎮座ましまし。
これってもしかして深田恭子とユンソナのドラマ、
『ファイティング・ガール』とまちがえた?
入荷本数についてもウケたことがあります。
“スパイダーマン”シリーズのヒロインとして
日本でも知名度が上昇したキルスティン・ダンスト。
彼女主演の『チアーズ!』(2000)は、そのタイトルどおり、
チアリーディングのスポ根・青春映画ですが、
似たタイトルの別の映画が『Go!Go!チアーズ』(2002)。
これは『Fカップの憂うつ』(1998)のナターシャ・リオンが
両親にレズ疑惑をかけられ、同性愛矯正施設に送り込まれます。
そして本当にレズに目覚めてしまうという、めちゃB級。
2本とも2002年の初めに前後してビデオ化されました。
そしたら、近所の店では前者を2本、後者を10本入荷。そら、逆やろ。
前者が常にレンタル中、後者はほとんどレンタルされることなく、
棚で寂しげでした。
実はツッコミどころ満載のレンタルビデオ店って楽し!
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