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『F1/エフワン』〈字幕版〉

『F1/エフワン』(原題:F1)
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ブラッド・ピット,ダムソン・イドリス,ケリー・コンドン,トビアス・メンジーズ,ハビエル・バルデム,サラ・ナイルズ,キム・ボドゥニア,ジョセフ・バルデラマ,ウィル・メリック他

公開初日、109シネマズ大阪エキスポシティにてIMAXレーザーGT版を鑑賞しました。36回観た『トップガン マーヴェリック』(2022)と同じ、ジョセフ・コシンスキー監督作品。

F1ドライバーが主人公の作品といえば、すぐに思いつくのは『ラッシュ/プライドと友情』(2013)。それ以外でもカーレーサーが主人公の話なら『フォードvsフェラーリ』(2019)なんかも面白かった。昔は鈴鹿サーキットへもよく行きました。なんだかんだでレース好きです。

ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)はかつてアイルトン・セナやアラン・プロストとも競った天才ドライバー。1990年代に所属していたチーム・ロータスで今まさに頂点にのぼりつめようかというときにクラッシュ。大怪我を負った彼はチームを追われ、ギャンブルに走って家庭も破綻。しかし走ることが心底好きだと気づき、以降はレースの大小問わずにドライバーとして渡り歩く日々を送っている。

デイトナ24時間レースに参戦したソニーは激走を見せて見事チームを勝利に導く。このままチームに残らないかと惜しがられるも断った彼は、その後に立ち寄ったコインランドリーで、ロータスでチームメイトだったルーベン・セルバンテス(ハビエル・バルデム)から声をかけられる。

今はチーム・エイペックスのオーナーであるルーベンが言うには、チームは1勝もできないままで最下位に沈み、残り9レースでなんとか結果を残さなければチームの存続が難しくなるのだと。エイペックスには才能あふれる新人ジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)がファーストドライバーとして在籍しているが、傲慢な性格が災いして完走することすらままならない。セカンドドライバーとしてソニーを招聘し、この事態を変えてほしいとルーベンは考えているのだ。

金に興味はないが、走りたい。これは奇跡を呼び込めるかもしれないと、チームに合流するソニー。しかし、こんなジジイにチーム内の自分のポジションを奪われてたまるかと思うジョシュアは最初から喧嘩腰。あまりにワガママな坊やぶりにソニーも怒りを抑えられず……。

とにかくレースのシーンが多い。肝心のシーンが多いというのは『国宝』と同じで、魅入られます。ケリー・コンドン演じるF1チーム初の女性テクニカルディレクターと恋に落ちるものの、長いラブシーンなどは皆無。あ、彼女が若すぎないのもいいですね。トム・クルーズの相手役がジェニファー・コネリーだったように、ブラピとケリー・コンドンはちょうどいい。

そしてやっぱりイイ、ハビエル・バルデム。トム・クルーズと別れた後のペネロペ・クルスと結婚してからもう十数年経つわけですが、素敵なカップル。ハビエル・バルデムを初めて知ったという人には『海を飛ぶ夢』(2004)をオススメしたい。『コレラの時代の愛』(2007)も強烈です。初恋の女性と結ばれる日を50年以上待ち続けた男性の話で、その日まで自分はヤリまくるんですから(笑)。

ちなみに私はもともとトム・クルーズよりブラピのほうがタイプです。本作を観てそれは変わらないなぁと思いました。それにしてもトム・クルーズといいブラピといい、60歳を過ぎた男がこんなにカッコイイのは嬉しいこと。

コシンスキー監督は、空の世界を描いても凄かったけど、陸の世界を描かせても凄かった。絶対、大スクリーンで観るべき作品。

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