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『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』【応援上映】

『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』
監督:清水恵介,オ・ユンドン

観るものがなくなって前述の『TOMORROW X TOGETHER: HYPERFOCUS IN CINEMA』を観たついでに、“新しい学校のリーダーズ”のライブ&ドキュメンタリー作品も観てみることにしました。同じく109シネマズ箕面にてScreenX版、一応応援上映です。

TOMORROW X TOGETHERよりはわかるけど、新しい学校のリーダーズのこともほとんど知りません。初めてちゃんと認識したのは『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023)を観たときだと思います。商店街か何かのイベントで歌って踊る制服の4人組。エンドロールに「新しい学校のリーダーズ」とあるのを見て、これはなんぞやと思いました。そうしたら、すでにたいそう売れっ子のダンスボーカルユニットらしくて。斬新というのか変わっているというのか、面白いグループがあるんだなぁと驚く。

とはいうものの、1曲も知らないまま本作の鑑賞に臨みました。私以外は間違いなくファンで、最後方の列にぽつりぽつりと座っている模様。ScreenXって、エグゼクティブシートより後ろのほうが断然良いんです。ファンの人たちに並んで後方に座るのもおこがましく、私はエグゼクティブシートに座る。

K-POPグループのドキュメンタリーを観ても、一度では顔と名前が一致しませんが、日本人のこんなグループなら、4人それぞれタイプも違うし、ちゃんと覚えられます。てっきりリーダーだと思っていたリードボーカルのSUZUKAは、ファンの人に怒られそうですけど、女版・横山剣みたい。歌を聴いていてそう思いました。MC力も凄いし、なんだか引きつけられますよね。リーダーは最年長のMIZYU。可愛いけど、リーダーらしくしっかりしていてグループをまとめている模様。KANONは美人ゆえついつい顔に目が行っちゃいますが、ダンスも○。また、なんじゃこの髪型はと思ったRINは堂々のラッパー

せっかくの応援上映ですが、客席にそう人は多くないし、やっぱり照れがありそう。ひかえめな手拍子が聞こえるぐらいではありましたが、終了時には大きな拍手が起こっていました。

今年が結成10周年なのだそうです。その成長ぶりを親の気持ちで観ていたくなるグループですね。

『TOMORROW X TOGETHER: HYPERFOCUS IN CINEMA』

『TOMORROW X TOGETHER: HYPERFOCUS IN CINEMA』(英題:TOMORROW X TOGETHER: HYPERFOCUS in Cinema)
監督:キム・キュングク

毎週水曜日までに前週シネコンで上映が始まった作品はたいてい全部観ています。で、木曜日になると観るものがなくなり、大阪市内まで出るのも面倒だなぁと思うと、こうしてスルー目前だった作品を観るしかない状況になります。

スルー目前だったなんて言いましたけど、ここ数年はK-POPグループのドキュメンタリーは必ず観ているような。本作も「観るものがなくなったら真っ先に観よう」と思っていたやつです。

“TOMORROW X TOGETHER”をなんと読むのか知ったのもわりと最近のこと。『ZEROBASEONE THE FIRST TOUR [TIMELESS WORLD] IN CINEMAS』を観たときと同様に、トゥモロー・バイ・トゥギャザーが何人でどういう構成のグループなのか知りません。ゼベワンとかセブチよりカタカナ長いな、どうやって略すのかなと思ったらトゥバトゥとかトゥバというのですね。へ~。前者はともかく、トゥバってさすがに略しすぎやない!? そのほうが言いやすいけど。(^^;

本作はそんなトゥバが2024年に開催したVRコンサートツアー“HYPERFOCUS : TOMORROW X TOGETHER VR CONCERT”をScreenXあるいは4DXまたはULTRA4DX対応劇場で公開したもの。私は109シネマズ箕面のScreenX版を鑑賞しました。
彼らはBTSと同じ事務所から2019年にデビューしたグループで、日本でも昨年30万人を動員した4大ドームツアーを開催。NHK紅白歌合戦にもK-POPボーイグループとして唯一出場していたのですね。知らなんだ。

コンセプトは、彼らと共に失われた光のかけらを探しにいく旅。メンバー5人がMOA(モア)と呼ばれる彼らのファンたちに語りかけながら、森や深夜の駐車場など凝った設定のもと、全6曲を披露します。普通のコンサートなどの映像と違って、最初からVRコンサート用につくられているから、MVみたいな感じ。それをScreenXで観れば、より臨場感あふれて楽しめるってとこです。

おおっ、このグループは5人なのか、というところから始まっている私は、どの子の顔が好きかなぁ、でもこれ、髪型とか色が変わったらまたわからんなぁとか、そんなことしか考えていません。だけど思えば最初にBTSを観たときもそんな感じで、ジョングクを知らずにいたら今もそのままだったでしょうから、何がきっかけになるかわからないものです。

というわけで、これからも観る機会があればどのグループのものでも観に行きます。

gooブログサービス終了につき、WordPressへ引っ越してきました。

2002年10月、ポセイドン江戸番茶のHNで「さるさる日記」に“夜な夜なシネマ”を開設、約9年間お世話になりました。2011年5月、「さるさる日記」のサービス終了にともない、「gooブログ」に引っ越し。14年経った2025年4月、gooブログもサービスを終了することが突然発表されて目が点に。

引っ越し先はgooブログが他社のブログサービスを紹介するなどして選択肢を用意してくれています。無責任にサービスが打ち切られてしまうわけではありません。けれど、私にとって、問題は引っ越し先ではない。

5千件以上の記事にそれなりのレイアウトを施して引っ越し先へ移動する方法は何処に!? データはテキストで受け取れるというものの、引っ越し先にそのままペタペタ貼り付けるだけなのはなんか悲しい。そもそもペタペタ貼り付けるだけでも膨大な時間がかかるでしょう。

呆然としつつSNSでそんなことをつぶやいたら、神のように現れたのがデザイン事務所「MARU-C」さん。猫バス似(笑)の代表とはもうかれこれ長いおつきあいで、事務所へ遊びに行ったこともあります。飲みに行くのはもちろんのこと、ナゴヤドームで一緒に阪神戦を観戦したこともあったのに、彼の本業が何かを知りませんでした。彼から「それ、ボクの本業やで」と聞いて、うおーっ。まるごとお願いするに至りました。他社のブログサービスを利用すれば、またいつかそのサービスが終了してしまう心配をしなければなりません。いろいろと相談に乗っていただき、だったらもう自分のページを持つのがいちばんだという結論に。

もちろん、友達だからってタダとちゃいます。ちゃんとお支払いをして、ちゃんと面倒を見てもらいたい。gooブログからダウンロードしたデータを託してWordPressで出来あがったのが新生“夜な夜なシネマ”。こんなもん、自力で取りかかったところで絶対にできません。依頼してホントによかった。代表曰く、「やってみたら、デザインの仕事というよりもむしろプログラミングの仕事だった」そうですけど(笑)。おかげでリンクも新サイト内できちんと飛びます。

gooブログさん、長い間ありがとうございました。gooブログサービス終了の日までは閉鎖せずに置いておきますが、今後は新サイトで投稿を練習しがてら、同時進行の予定です。

長い間おつきあいくださっている皆様、これからもよろしくお願い申し上げます。

『We Live in Time この時を生きて』

『We Live in Time この時を生きて』(原題:We Live in Time)
監督:ジョン・クローリー
出演:アンドリュー・ガーフィールド,フローレンス・ピュー,グレイス・デラニー,リー・ブレイスウェイト,イーファ・ハインズ,アダム・ジェームズ,ダグラス・ホッジ,エイミー・モーガン,ニーヴ・キューザック他
キノシネマ心斎橋にて4本ハシゴの4本目。

監督は『ダブリン上等!』(2003)や『ブルックリン』(2015)のジョン・クローリー。アンドリュー・ガーフィールドがあまりタイプではないのでスルーしようかと思っていた作品ですが、フローレンス・ピュー一流シェフの役だと聞いたら観に行かずにはいられません。時間が前後して描かれるので、最初はちょっと戸惑いましたが、すぐに慣れました。

妻から離婚を言い渡されて沈んでいたトビアスは、ふらふらと歩いていたところを車にはねられる。病院で目覚めると、目の前には見知らぬ女性の心配顔。彼女こそ自分をはねた張本人。彼女はアルムート。新進気鋭のシェフで、まもなく自分の店をオープンするらしい。お詫びにごちそうしたいと言われたトビアスは、彼女の料理に心が癒やされるのを感じる。

こうして交際を開始したふたりだったが、あるときアルムートが体調を崩して病院へ。すると、卵巣癌を患っていることがわかる。子宮を全摘出するほうが再発などの可能性が低いとの説明を医師から受けるが、卵巣をひとつ残すことを選択。化学療法を受けて癌は寛解し、不妊治療の末、娘を授かる。

しかし数年後、アルムートは癌を再発。治療を再開するかどうかの選択を迫られるなか、世界的なコンクールにイギリス代表として出ないかというオファーが舞い込む。治療に専念してほしいと言うトビアスに応えたかに見えたアルムートだったが、ひそかに話を受けていて……。

癌の話になればやはりのことを思い出します。望みがわずかだったとしても前向きに化学療法や手術を受ける姿を思い出すと悲しさしかありません。でも愚痴ひとつ言わなかったよなぁ。楽しいことだけ考えるようにしていると言っていたものです。

そしてもうひとつ思い出すのが『急に具合が悪くなる』という本のこと。治ったら、どこそこへ行こう。治ったら、何々をしよう。治らないから。だったら今、やりたいことをして、行きたいところへ行く。それでよくないですか。

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『年少日記』

『年少日記』(原題:年少日記)
監督:ニック・チェク
出演:ロー・ジャンイップ,ロナルド・チェン,ショーン・ウォン,ロサ・マリア・ヴェラスコ,
   ハンナ・チャン,カーティス・ホー他

キノシネマ心斎橋にて4本ハシゴの3本目は香港作品
監督はこれが長編デビュー作となるニック・チェク。
途中、自分の思い込みが覆されて「えっ!?」と声が出そうになりました。
どこから書いてもネタバレになってしまいそうです。

高校教師のチェンは、暴力をふるった男子生徒とクラスの委員長を務める女子生徒を呼び出し、事情を聴く。
男子生徒がいじめられているのは知っているが、暴力はいけないとチェンが諭すと、
先生は自身の離婚問題で頭がいっぱいなのに生徒にかまっている暇はないだろうと捨て台詞を吐かれる。
ある日、用務員がゴミ箱の中から見つけた紙きれには、自殺をほのめかす内容が書かれていた。
学校側はまもなくおこなわれる共通テストへの影響を鑑み、遺書を書いた生徒をあえて探さない方針。
しかしチェンは気が気ではなく、委員長に心当たりがないかを尋ねて協力を求めるのだが……。
チェンの子ども自体を描いている映像が間に挟まれています。

それは、富裕な家庭で育つ小学生兄弟の様子。
豪奢な家に住む彼らのうち、勉強もできてピアノも上手なのは弟のほう。
兄も弟のような成績を残して両親を喜ばせようとするけれど、できない。
それどころか進級できず、父親からはいつも殴る蹴るの体罰を受けています。
母親も父親から息子が不出来な責任を問われ、口答えすれば殴られる日々。
てっきり現在教師になっているのは不出来だった兄だと思っていました。
ところがずいぶん経ってから、いま私が見ているのは弟だとわかる。

実は兄は10歳の時に自殺しているのです。それをきっかけに弟も両親の期待に応えるのはやめたわけで。
誰にも心を見せられなくなった彼は、それでも大好きな人と出会い、結婚する。
だけど、自ら命を絶った兄のことを考えると、子どもを持つ自信がありません。
そのせいで妻との仲がぎくしゃくして別れ話に至ってしまう。
この世のどこにも居場所がなかったら、どう生きればいいのでしょう。
死にたいわけじゃない。でも生きているのはつらい。
静謐だけど残酷で、心に染み入る作品となりました。

今年が終わる頃になっても本作のことは心に残っていると思います。

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