MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『ザ・プロム』

『ザ・プロム』(原題:The Prom)
監督:ライアン・マーフィー
出演:メリル・ストリープ,ジェームズ・コーデン,ニコール・キッドマン,
   ジョー・エレン・ペルマン,アリアナ・デボーズ,アンドリュー・ラネルズ他
 
スゲぇよなぁ、Netflix。こんな顔ぶれの作品をネットで配信だなんて。
でも私は家では観る暇ないもん。
これなんて、劇場で観るほうが絶対楽しい作品でしょ。
家に劇場並みの大きさのスクリーンがない限り、私は劇場で観たい。
イオンシネマ茨木にて。
 
ブロードウェイのセレブ女優ディーディーは、落ち目になりかけ。
同じ立場の俳優バリーと共演した新作を米主要紙にこきおろされ、
自分たちの今後の俳優人生を悲嘆する。
 
起死回生を図ろうと、仲間のアンジーが今の話題を調べたところ、
インディアナ州のある高校でプロムが中止になったことを知る。
中止になった理由は、ゲイであることをカミングアウトした女子高生をPTAが認めないから。
プロムの開催の可否をPTAが決定するという横暴をひっくり返すこと、
これこそが自分たちの宣伝になるとディーディーは考えるのだが……。
 
ミュージカルとは知らずに観に行きました。
へ〜、メリル・ストリープニコール・キッドマンが出てるんか、豪華やんてな調子で。
そうしたらがっつりミュージカルで、のっけから唖然。
 
でもね、楽しいんです。
何より、こういう著名な俳優以外の若い子らがみんな、歌上手い、踊り上手い。
わりと上手いとかではなくてめちゃくちゃ上手いんです。
おかげで歌のシーンも踊りのシーンも目が釘付け。
こんなん見せてもらえたら脚本どうでもええわと思えるぐらいに上手い。
 
意地悪だった同級生たちも、ミュージカルだからかそこまで意地悪じゃないし、
簡単に考えを変える(笑)。
ゲイの女子高生エマのことをみんなで話すとき、
「罪悪感ない? 私たち、仲良かったのに」「それはゲイになる前のこと」。
「ゲイになる前とかじゃなくて、エマはずっと同じだったはずだよ」。
そう。ゲイに突然なるわけもなく、生まれついてのもの。
もっとフリーに話せる世の中にならんもんかな。
 
こういうテーマの作品を観るたびに思うこと。
母性って、すごい。
 
ちなみに、いちばん泣かされたのは、ものすごくいけずだったPTA会長の台詞です。

—–

『アーニャは、きっと来る』

『アーニャは、きっと来る』 (原題:Waiting for Anya)
監督:ベン・クックソン
出演:ノア・シュナップ,トーマス・クレッチマン,フレデリック・シュミット,
   ジャン・レノ,アンジェリカ・ヒューストン他
 
レトロ感満載すぎると思っていたイオンシネマ茨木ですが、
55歳からシニア料金1,100円で鑑賞できます。
いつでも1,100円だと思うと、ついつい出向いてしまうのでした。
 
原作はマイケル・モーパーゴの児童文学。
ついこの間まで名前も知らなかったノア・シュナップ主演。売れっ子だわ。
南仏が舞台なのに全編英語というところに違和感がありますが、
イギリス/ベルギー作品だし、原作者はイギリス出身だし、
まぁ気にしないことにしましょう。
 
この至って平和な村にナチスが乗り込んでくる。
 
13歳の少年ジョーは、捕虜となっている父親の留守を守り、
祖父アンリに教えを請いながら羊飼いをしていたが、
ある日、居眠りをした隙に熊に襲われかける。
慌てて羊を放置し、アンリに熊の出没を告げに走ったところ、
熊はアンリ率いる村人たちに撃ち殺され、
ジョーは熊を発見した者として褒められる。
 
羊と共に森に放置してきた飼い犬を探しに森へ出かけると、
そこには子熊の世話をするベンジャミンがいた。
母熊が殺されるに至ったのは自分のせいだとジョーは悟り、
翌日、子熊が好むであろうミルクを持ってベンジャミンを訪ねる。
 
ベンジャミンはユダヤ人で、
村では異端視されている女性オルカーダのもとに身を寄せていた。
オルカーダはベンジャミンとユダヤ人の子どもたちを匿い、
折を見て彼らをスペインへ逃亡させようとしているらしく……。
 
これの原作が児童書なの!?とちょっとビックリ。
児童書にしてはかなり辛い物語ですが、でもなるほど凄く教育的。
どこに生まれようが人は同じだよ。正しいことをしようね。
そう強く言われている気がします。
 
残念なのは、ノア・シュナップが美形で芸達者すぎるゆえ、
物語が作り物っぽく見えてしまうこと。
映画だから作り物なのは当たり前なのですが、
もうちょっとフツーの子役が演じていたならば、
史実に基づいていると信じられたかもしれません。
冒頭のベンジャミンとその娘アーニャのシーンから
ジョーが主役に転じるシーンが、飛びすぎだと感じてしまいます。
 
いずれにしても良い話であることは間違いなし。
こんなふうに、ユダヤ人を救おうとした人がいることが嬉しい。

—–

『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』

『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』(原題:Liam Gallagher: As It Was)
監督:チャーリー・ライトニング,ギャヴィン・フィッツジェラルド
 
ファンならば是が非でも観たいと思うものでしょうが、
そんな都合よく自分が好きなミュージシャンばかりが取り上げられるわけもない。
私の場合は、あまり知らないミュージシャンを知るために
その人のドキュメンタリーを観ることのほうが多い。
っちゅうか、何でも観るというだけなんですけど。(^^;
塚口サンサン劇場にて。
 
オアシスはギャラガー兄弟を中心に1991年に結成、2009年に解散したバンド。
解散の原因は兄ノエルと弟ギャラガーの不仲。
ライブ前に激しい喧嘩を繰り広げて、結局ライブ中止などということもあったようです。
 
曲作りは主にノエルが担当し、リアムは歌う一方だったから、
ノエルがいなくなってはバンドを続けようにも歌う曲がない。
独り立ちしたリアムが自分で曲を作り、紆余曲折ありながらも、
2010年代後半に入ってから10代の若者に受け入れられ、
絶大な人気を誇るシンガーとなるに至った様子が描かれています。
 
ライブのシーンは多いものの、歌目当てで観ると、通して聴ける歌はほとんどなし。
リアムの語りについては思うぞんぶん聴けます。
 
私は別にオアシスファンでもないし、すぐに思い浮かぶ曲といえば、
“Don't Look Back In Anger”ぐらい。
しかもこの曲はノエルがリードボーカルなんですね。
つまり私はリアムについて何も知らないも同然。
 
子どもたちも全員登場します。
本作の鑑賞後に、リアムの最初の奥さんがパッツィ・ケンジットで、
パッツィとの結婚1週間後に浮気、
浮気相手が速攻で妊娠して生まれたのが長女モリーだと知りました。
そしてパッツィとの間に生まれたのが長男レノン。
リアムを支え続けたニコルとの子どもが次男ジーン。
この長男と次男がそんな複雑な環境下にあったと思えないほど仲良く、
終盤ではモリーも一緒に旅行する様子が収められていてほっこり。
 
広いステージの真ん中に後ろで手を組んで棒立ち、
動き回るなんてことはなく、ただ歌う彼が若者には新鮮に映った。
なんとなくわかるような気がします。
 
だからって彼の曲を聴いてみようというところまでは思わないけど、
またひとり、映画を通じて世界的シンガーについて知ることができました。

—–

『淀川アジール さどヤンの生活と意見』

『淀川アジール さどヤンの生活と意見』
監督:田中幸夫
 
12月に観た映画の続きに戻ります。
 
前日に『タイトル、拒絶』でデリヘル嬢の話を観て、
この日は同じくナナゲイでホームレスの話を。
デリヘル嬢の話はフィクションでしたが、こちらはノンフィクション。
ドキュメンタリー作品です。
 
大阪淀川河川敷の掘立小屋に暮らす70歳の男性、さどヤン。
20年前からこうして暮らしているそうです。
 
淀川でシジミが採れるとは知らなんだ。ハゼも釣れる。
さどヤンの生活は基本的に自給自足ですが、
ビールやら肉やら携えて彼のもとを訪れるひと多数。
 
時には街に出て、アルミ缶を集めて売ります。
清掃の仕事に出ることもあります。5千円ちょっともらえるらしい。
必要なものは何でも自分で作る。
おかげで掘立小屋といえども、えらく広くて立派。
お役人からは「ひとり暮らしやのに広すぎる」と嘆かれるそうです(笑)。
俺が死ぬまで辛抱してと笑うさどヤン。
 
知人友人が企画してくれた誕生パーティー開催中、巡回に来たおまわりさん。
ためらう皆に、おまわりさんは「やめろって言いに来たわけやないから続けて」。
なんか可笑しい。
 
河川敷に捨てられる動物も多いらしい。
さどヤンと生活を共にするのはそんなうちの犬の1匹。
片足のもげた鳩もさどヤンと長いつきあい。
 
台風で小屋が飛ぼうが悲観しない。
潰れたらまた作り直せばいいからと。
人間の仕事は「生きること」。

—–

好きだった映画、嫌いだった映画〈2020年〉

喪中につき、年頭のご挨拶は控えさせていただきますが、
本年もおつきあいのほどよろしくお願い申し上げます。
 
2020年に劇場鑑賞した作品は337本。
DVDあるいはAmazonプライムビデオ等の動画配信サービスで鑑賞した作品は86本。
合計423本。って、自分でも数え間違いちゃうやろかと思ったけれど合ってます。
 
過去の劇場鑑賞最多本数は2019年の300本でした。
このコロナ禍、それを大きく更新できたのは自慢してもいいでしょか。
それというのもダンナが平日単身赴任だったからですが、
さすがに仕事帰りに毎日2本観て帰るのは体にこたえました。
 
各月の劇場鑑賞本数は、
1月35本、2月23本、3月32本、4月8本、5月10本、6月36本、
7月40本、8月32本、9月35本、10月30本、11月30本、12月26本。
コロナで4月初旬から5月中旬にかけて劇場が休業し、
営業再開後に私が意地になって劇場通いしたことが本数にあらわれています。
 
劇場以外で鑑賞した作品については「今年観た映画50音順」で昨日までに書いたので、
ここに挙げるのは劇場鑑賞した作品についてのみ。

ベストよりもワーストを挙げるほうが簡単なのでこっちを先に。
私のワーストは『シグナル100』

不条理なグロさでまったく好きになれず。
観ているのが恥ずかしくなりました。(^^;

ベストのほうは順位をつけるのが無理なので、大好きだった作品を観た日付順に。

ほかにもいっぱいあるのですが、収拾がつかなくなるから厳選してこれぐらいで。
 
 
なんだかんだでハッピーエンドが多いなぁ(笑)。
そのほか、好きかどうかは別として頭から離れないのは、
 
忘れられない劇場鑑賞は、30回目の『ボヘミアン・ラプソディ』
なんといっても席数400超のIMAXシアターを独占状態で観ましたから。
こんな経験はこの先もおそらくできないでしょう。
それから、コロナのせいで新作の公開が延び延びになったおかげで、
過去の名作が多くのシネコンで上映されました。
“寅さん”を生まれて初めて観たり、少し古めの作品では『ゴッドファーザー』
比較的新しい作品では『ダークナイト』なんかを劇場で観られたのも良い思い出。
 
本は128冊読みました。
160冊超の年もあったのに、どんどん減っています。
劇場での映画鑑賞本数が増えているから、
観て書くことに時間を費やすと読書の時間を削るしかないんだもん。
128冊中、ワーストは『種のキモチ』
甲乙つけがたいほど両方大好きです。
 
今年はダンナも帰ってくるので夜な夜な劇場通いはできません。
きっと2020年が人生でもっとも劇場鑑賞した年になると思います。

—–