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『ベイビーわるきゅーれ』

『ベイビーわるきゅーれ』
監督:阪元裕吾
出演:髙石あかり,伊澤彩織,三元雅芸,秋谷百音,うえきやサトシ,福島雪菜,
   本宮泰風,水石亜飛夢,辻凪子,飛永翼,大水洋介,仁科貴他
 
シネマート心斎橋にて2本目。
 
監督は前述の『ある用務員』と同じ、阪元裕吾。
いや~、面白いですねぇ、この監督の作品って。一気にファンになりました。
『ある用務員』は少しシリアス色濃いめでしたが、
これはバイオレンスアクションコメディ辺りでいいですかね。サイコー。
 
女子高生のちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は共に凄腕の殺し屋
ふたりとも殺しを請け負う会社組織に所属している。
まもなく高校を卒業するに当たり、社員の須佐野(飛永翼)から指示されたのは、
ちさととまひろのふたりで共同生活を送るということと、
殺し屋稼業とは別に普通のアルバイトなどもして一人前の社会人になること。
 
一緒に暮らしはじめてみると、これが意外と楽しい。
殺しの仕事もコンビを組んで順調にこなしていくが、普通のバイトとなるとてんで駄目。
コンビニの面接の段階で店長(大水洋介)にキレてシメてしまったり、
飲食店で苦労して盛り付けたデザートの生クリームを避けた客をボコったり。
 
それでもちさとのほうはなんとか適性のあるバイトを見つけるが、
コミュ障のまひろはどうにもできない。
そのせいでちさとに八つ当たりし、ふたりの仲も険悪に。
そんなある日、ヤクザの組長(本宮泰風)とその息子(うえきやサトシ)がちさとのバイト先に来店して……。
 
この先も書こうとしたら、これでほぼ8割のあらすじ書いていそうな気がして(笑)。
全部書いてしまうのもどうかと思うので、この辺でやめておきます。
 
『ある用務員』にもこの殺し屋コンビは登場していましたが、それはそれ。
こっちのふたりがいずれあの用務員に殺される運命だとは思いたくないから。
 
とにかく髙石あかりと伊澤彩織が◎。
こんなに楽しい殺し屋の映画を観たのは久しぶりじゃないでしょうか。
女子高生らしく可愛いところも、殺し屋らしく恐ろしいところも、両方バッチリ。
まひろがちさとに言葉を絞り出しながら謝るシーン、それを受け入れるちさと。
単に女子高生が殺しまくる作品ではありません。
 
結局なんだかんだでヤクザがらみの相手しか殺してないんですよねぇ。
父親と兄を喪った(あ、ネタバレだ(笑))娘(秋谷百音)のイカレぶりも凄いです。
 
導線最優先で観ただけだったのに、こんなに面白いとは。
阪元裕吾監督と女優陣に今後も注目します。
 
「はい、お釣り、200万円」とヤクザに向かって言ったがためにこんな目に遭う人。
これを観たらもう「ン百万円」とは言えなくなるかもしれません。(^^;

—–

『ある用務員』

『ある用務員』
監督:阪元裕吾
出演:福士誠治,芋生悠,前野朋哉,般若,一ノ瀬ワタル,北代高士,
   波岡一喜,野間口徹,渡辺哲,山路和弘,髙石あかり,伊澤彩織他
 
シアタス心斎橋で『浜の朝日の嘘つきどもと』を観たあと、
シネマート心斎橋へ移動して2本。
これは上手く時間が合う作品がほかになかったために観たのですが、当たり。
 
とある高校に用務員として勤務する深見晃(福士誠治)。
彼が幼い頃、暴力団員だった父親(野間口徹)が何者かに殺され、
以降、父親の組兄弟である真島善喜(山路和弘)の世話になっている。
用務員は仮の姿で、本来は真島のために働く凄腕の殺し屋
と同時に、真島の一人娘・唯(芋生悠)の行動を監視するのが深見の仕事。
 
真島は日本から撤退して香港辺りに根城を移そうと考えている。
儲けるだけ儲けて逃げるつもりの真島を恨む子分の西森(般若)は、
深見を呼び出して「おまえの父親を殺したのは真島だ」と告げ、
深見が真島を殺すように仕向けるのだが……。
 
真島は娘の唯を溺愛していますが、実はお妾さんのほうにも子どもがいる。
その子どもというのが前野朋哉演じる本田という男。
一見冴えないのに、ヤクザの子はヤクザ。
本田を捕まえようとした西森とその手下は、みんなぶっ殺されます。
この本田が出てくる辺りからがとても面白い。
 
真島の金を奪うには、唯の生体認証が必要。
ゆえに本田は唯を拉致しにかかり、それを阻止しようとする深見を殺そうとする。
真島が殺し屋としていちばん買っていたのが深見だから、
甘くみると深見にやられてしまうだろうと、本田はあっちこっちの殺し屋に招集をかけます。
早い者勝ちだよ、深見を殺して唯を連れてきた人に金をあげるねということで。
 
集まった殺し屋の面々が可笑しい。
シリアスなのかコメディなのか微妙ですが、シリアス色のほうが少し濃い。
福士誠治のアクションが美しくて、惚れ惚れしました。
生きていてほしかったなぁ。生きてるのかな。たぶん死んだな。(^^;

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『浜の朝日の嘘つきどもと』

 『浜の朝日の嘘つきどもと』
監督:タナダユキ

出演:高畑充希,大久保佳代子,柳家喬太郎,甲本雅裕,佐野弘樹,
   神尾佑,竹原ピストル,光石研,吉行和子他
 
心斎橋で3本ハシゴの1本目はシアタス心斎橋にて。
 
結構好きかもしれません、タナダユキ監督。
『ロマンス』(2015)、『ロマンスドール』(2019)、どれも印象に残っています。
いつも女性がいい感じなんですよね。
 
本作は、福島県相馬市に実在する映画館“朝日座”が舞台。
映画館が出てくる話としては、私は『キネマの神様』より断然こっちが好き。
 
相馬市にある朝日座は100年の歴史を誇る名画座
しかしこのところ厳しい経営状況が続いていたうえに、コロナの打撃。
支配人の森田保造(柳家喬太郎)は致し方なく売却を決める。
ひと月後には解体され、スーパー銭湯が建つことになるだろう。
 
朝日座の前でフィルムを焼却しようとしていると、
その保造を突き飛ばす勢いで見ず知らずの若い女性(高畑充希)がやってくる。
保造に名前を問われて咄嗟に茂木莉子と名乗るが、本名は浜野あさひ。
 
福島県出身のあさひは東京の映画配給会社に勤めていたが、会社が倒産。
そんな折、病に倒れた恩師の田中茉莉子(大久保佳代子)の遺言で
朝日座をなんとか立て直してほしいと言われ、ここへやってきたらしい。
 
すでに決まっている売却を撤回できるのか。
存続を完全にあきらめている保造が止めるのも聞かず、
あさひは仲介した不動産会社に駆け込む。
経営者の岡本貞雄(甲本雅裕)はあさひの話に耳を傾け、掛け合ってくれる。
 
まずは朝日座がつくった借金450万円を返済しなければならない。
あさひはクラウドファンディングで金を集めようとするのだが……。
 
『キネマの神様』にもコロナの要素が絡められていました。
本作ではコロナも東日本大震災も絡められています。
光石研演じるあさひの父親・浜野巳喜男は、当時タクシー会社を営んでいました。
放射能を恐れて誰も近寄ろうとしないなか、巳喜男は被災地を走り回り、
地元の人たちにとても感謝されていたのに、彼がそれで莫大な利益を得たという噂が流れるや、
周囲は打って変わったように彼に冷たくなる。
儲けようと始めたわけではない。人のためになりたかっただけなのに、おかしな話ですよね。
 
そのせいで高校生だったあさひも友だちがいなくなる。家族もおかしくなる。
そんなあさひを救ったのが茉莉子先生でした。
自殺を考えていたあさひに、「どうせ100年後には死ぬんだから、いま死ななくてもいいでしょ」と言う。
何の慰めの言葉もないまま、名画のDVDを一緒に観る。それだけで落ち着くあさひ。
 
食べ物や飲み物と違って、映画でお腹が満たされることはありません。
でも、スクリーンの残像を胸に、生きていこうと思えるときがある。
 
映画のない生活は考えられません。お腹は減っても心は満ちる。
ま、美味しいものを食べられない生活も考えたくはないですけれど。
食べて飲んで観てが最高だ。映画館よ、なくならないで。

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『未成仏百物語 AKB48 異界への灯火寺』

『未成仏百物語 AKB48 異界への灯火寺』
総監督:糸曽賢志
監督:山田雅史,鳥居康剛,大森研一

出演:大盛真歩,小栗有以,行天優莉奈,倉野尾成美,込山榛香,坂口渚沙,鈴木優香,武藤十夢
 
観るつもりはなかったのですけれど、ちょうどこの日は109シネマズデー。
せっかく鑑賞料金の安い日なのに、何も観ないのもなぁと思い、109シネマズ大阪エキスポシティへ。
 
AKB48ですよ。封切り日ですよ。109シネマズデーですよ。
私を含めて客3人だけってどういうことやねん。寂しくて涙が出るわ。
 
8名のメンバーが選出され、恐怖エピソードを披露するオカルトエンターテインメントらしい。
縦に1列に並び、それぞれが灯した火を持ってお寺の境内からお堂の中へと入ります。
 
誰がいちばん年長なのかもわかりませんが、とりあえず仕切っているのは武藤十夢。
彼女に促されてひとりずつ話し始めます。内容は多様。
 
トップバッターの込山榛香が語るのは、転居した先で怪異に見舞われる女性の話。

不動産屋によれば、誰かが亡くなったとかの事故物件ではありません。

でも、夜になると誰かに見られている気がして仕方なく、次第に女性はやつれてゆきます。
前の住人が部屋に残して行ったものがないかを考えると、そうだ、カーテン。
カーテンに怨念が縫い付けられているとしたらゾーッとしますよねぇ。
 
こんな感じで再現フィルムを交えながら語られるのは、
自分には宇宙人の守護霊がいると言い張る女性の話や、子どもの幽霊が出るビルの話。
地元を離れて大学に入学した女子のもとをいきなり訪ねてきた故郷の友人の様子がおかしくて、
どうもこれが本当に友人だとは思えず、友人の携帯に電話してみると本人が出る。
じゃあ私の目の前にいる友人と瓜二つの女子は誰なのかという話とか。
どれもこれも相当怖いです。
 
こうしたエピソード以外に、事故物件公示サイトを運営する大島てるに聞く事故物件の話や、
心霊スポット巡礼ツアーを企画して反響を呼んでいる三和交通タクシーに乗車してみたりも。
工事中に事故が多発して建設のストップしたトンネルだとか、
殺された女性が座っていることがあるらしいバス停のベンチだとか、めちゃくちゃ怖い。
 
でね、もともとホラーは苦手な私がこんなのに耐えられるわけがないのです。
そこでハッキリくっきり見えないようにするために、眼鏡を外して鑑賞しました(笑)。
それでも0.3ぐらいの視力ではぼんやり以上に見えてしまって耐えられず、
再現フィルムの大半は目を瞑っていました。
 
そうしたら、あろうことかエンディング近くから眠りこけてしまい、
気がついたらお経が流れていました。エンドロールが始まってからずっと流れていた様子。
自分のお葬式ではお経はあげていらんと思っていたのですが、
こんなに短時間でぐっすり眠れるなら、お経はやはり安らかになれるのかもしれません。
やっぱりお経って要るかな。
 
あ~、怖かった。
ほとんど観てへんくせにというツッコミは無しでお願いします。(^O^)

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『スペース・プレイヤーズ』

『スペース・プレイヤーズ』(原題:Space Jam: A New Legacy)
監督:マルコム・D・リー
出演:レブロン・ジェームズ,ドン・チードル,セドリック・ジョー,
   ソネクア・マーティン=グリーン,クリス・デイヴィス他
声の出演:楠大典,津田健次郎,山崎智史,鷄冠井美智子,土田大,杉村憲司他
 
近所のシネコンでは吹替版の上映しかなく、
もう観なくていいかなと思っていたのですけれど、
少なくとも週に3回は劇場に行かないと寂しくて、
ほかに観るものもないし、まぁこれでえっかなと。
109シネマズ箕面にて。
 
NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンが主演した『SPACE JAM/スペース・ジャム』(1996)の続編。
今回は現在ロサンゼルス・レイカーズでプレーしているレブロン・ジェームズ主演。
彼の憧れの選手がマイケル・ジョーダンで、背番号も同じ“23”なのだそうです。
監督はマルコム・D・リー、共演がドン・チードルと来れば、面白そうではあります。
 
バスケットボールの一流プレイヤー、レブロン・ジェームズはには3人の子どもがいる。
長男ダリウス、次男ドムを共に自分と同じくプレイヤーに育てたいが、
ドムはバスケよりもゲーム作りに夢中。
ドムが開発中のバスケゲームはかなり面白いもののようだが、レブロンは話を聞こうともしない。
 
ある日、映画会社ワーナー・ブラザーズからプレゼンに招待されたレブロンは、ドムも連れてゆく。
レブロンをメインキャラクターにした映像作品を商品化したいようだが、
バスケ選手である自分がそれとは関係のないキャラクターになっていて気にくわない。
とっとと帰ろうとするレブロンに反抗し、ドムは社内をうろうろ。
 
そうこうしているうちに地下の巨大サーバールームに入室したレブロンとジェームズは、
映画の人気キャラクターたちが存在するバーチャルワールドに吸い込まれてしまう。
すると、その世界の支配を目論むAI(人工知能)のアルGがドムを人質に取り、
息子を返してほしければ最強のバスケ・チームと対決して勝利しろと言う。
 
もし負ければ、レブロン親子もバーチャルワールドから出られなくなるばかりか、
観戦するためにバーチャルワールドにやってきた人々も皆、ここから出られなくなる。
 息子を取り返し、人々を元の世界に戻すため、e-スポーツバトルで戦うことになるが……。
 
レブロンをよく知っていないと眠りこけそうになります。なりました(笑)。
バスケの試合が面白ければ大丈夫だったと思うのですが、バスケじゃないですもんね。
何でもありのゲームの中の話だから、普通のバスケの試合を観られるわけじゃない。
 
出てくるキャラクターにうんと馴染みがあればそれはそれは楽しいでしょう。
でもバッグス・バニー率いる“ルーニー・テューンズ”のことも知らんし。
唯一興奮したのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)が出てきたところぐらい。
あ、あと、マイケル・ジョーダンを連れてきた!と思いきや、
やってきたのはマイケル・B・ジョーダンだったのには笑いました。
私はマイケル・ジョーダンよりマイケル・B・ジョーダンのほうが断然好きですから、これは嬉しい。
 
字幕版で観られたらもうちょっと楽しめたかも。
ポイントを使ってタダで観たからいいんですけど。

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