MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』
監督:堤幸彦
出演:嵐(相葉雅紀,松本潤,二宮和也,大野智,櫻井翔)
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
鑑賞料金は3,300円です。
それを躊躇なく払うほど嵐のことを知りません。というのかほぼ知りません。
メンバーの顔ぐらいはもちろんわかる。
でもフルネームがすっと出てくるかと聞かれたら、それすら怪しい。
嵐のメンバーであることを私が最初に知ったのは、二宮くん
『硫黄島からの手紙』(2006)を観たとき、
えらい童顔やのに妻と子どももいる役のこの子、誰!?と思いました。
後から彼が嵐のメンバーだと知り、おおっ、あれがニノかと。
しかしずっと「にのみやかずや」と読むのだと思っていました。
その次に知ったのはおそらく櫻井くん
『ハチミツとクローバー』(2006)を観たときは知らなくて、
『神様のカルテ2』(2014)を観たときにやっと認識。
相葉くんは『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014)で知りました。
松潤は『陽だまりの彼女』(2013)を観たときには認識なし。
『ナラタージュ』(2017)でようやくはっきり知る。
大野くんのことは『忍びの国』(2017)で「これが噂に聞く嵐のリーダーか」と。
つまり私の場合、映画に出ているところを観て初めて認識する機会を得るわけで、
でなきゃまったくわからないのです。
先週末に公開になった作品はそれほど多くないので、
これも観ることになるんだろうなとムビチケを買いましたが、
いま観ないと永遠に知り得ないだろうと思って。
知らない間に耳にしていた曲がもっとあるかと思ったけれど、
「知ってる!」とわかった曲はわずかに3曲。
「アラシぃ、アラシぃ」「ずっとずっと」「走り出せ走り出せ」、それだけ。
こんな私ではあるのですが、最後にはずっと観ていたい気持ちに駆られました。
いろいろあって、心に突き刺さる歌詞があちこちに。
特に“5×20”の「過ぎ行く時の中で、無駄な物はなかった」というとこなんて、泣いちゃいましたね。
解散してしまった後ではあるけれど、彼らが人気のあった理由がわかります。
家族みんなで応援できるグループだったのですね。
堤幸彦監督のこれまでの作品より本作のほうが私はずっと好きです。

—–

『モスル あるSWAT部隊の戦い』

『モスル あるSWAT部隊の戦い』(原題:Mosul)
監督:マシュー・マイケル・カーナハン
出演:スへール・ダッバーシ,アダム・ベッサ,イスハーク・エルヤス,クタイバ・アブデルハック,
   アフマド・ガーネム,ムハイメン・マハブーバ,ワリード・エルガーシィ他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『土竜の唄 FINAL』とハシゴ。
 
「モスル」とはイラク北部の都市の名前。
イラク戦争のさいには、米軍がモスルを占領して油田の確保を画策していました。
それは上手く行かなかったものの、米国の介入によってモスルが戦地となったのは確かです。
そしてその後10年ほどが経過して、今度はISIL(イスラム過激派)がモスルを占拠。
このとき、ある任務のために行動していたSWAT部隊について、
『ザ・ニューヨーカー』に掲載された記事を基にしたのが本作だそうで。
 
新米警察官カーワは21歳のクルド人。モスルに勤務している。
同僚たちと共にISIS(イスラム国)に応戦していたが、味方はほぼ全滅状態。
相棒と自分、生き残っているのはたった2人となったとき、
どこからともなく現れたSWAT部隊に救出されて命拾いする。
 
部隊を率いるジャーセム少佐は、カーワのみをSWATにスカウト。
なぜ相棒も連れて行かないのかと問うカーワに、
「身内をISISに殺された者しかこの部隊に入れない」と少佐は答える。
 
噂ではSWATは消滅したはずなのに、ここにまだ彼らはいる。
隊員になるにはなったカーワだが、部隊がどこに向かっているのか、
いったいどんな任務のために行動しているのかがわからない。
少佐はもとより、ほかの隊員たちもカーワの質問に答えてくれず、
悶々としながらもついて行くカーワだったが……。
 
ネタバレしちゃってもいいですかね。
 
最後の最後にわかる、その任務とは。
隊員のうち、家族がどこかで生きていることがわかっている者については、
家族のもとへ届けて会わせるというものでした。
 
いい話でしょ。いい話なんです、すごく。
これは素直に感動すべき作品だ、そう思いながらラストシーンを観ていました。
なのに違和感が拭えないのはなぜなのか。
本作がアメリカ人の手によるアメリカ作品だからなのだと思います。
 
イラク人俳優を起用しているとはいえ、アメリカ人の目線。
米軍がどこやらにいるという台詞はたまにあるけど、
なんだかモスルで内戦が起きているみたいだよと言いたげで、思いっきり他人事。
イラク戦争にあれだけ介入したアメリカが、どーして他人事!?
監督がイラク人だったなら、こんなふうには思わなかったでしょう。
 
よかったねって言えない私。(^^;

—–

『土竜の唄 FINAL』

『土竜の唄 FINAL』
監督:三池崇史
出演:生田斗真,鈴木亮平,岡村隆史,菜々緒,滝沢カレン,仲里依紗,
   堤真一,吹越満,遠藤憲一,皆川猿時,岩城滉一他
 
109シネマズ箕面にて。
 
独身だった生田斗真も今は清野菜名の夫 、来春にはお子さんも生まれる予定。
なのにいきなり全裸で乳首をカモメに突かれるシーンから始まっていいんだろうか。
アソコにはマスカルポーネチーズを塗りたくられ、そこもカモメに突かれる寸前です(笑)。
 
監督は引き続き三池崇史。脚本も同じく宮藤官九郎。まったくバカバカしい。
 
暴力団数寄矢会への潜入に成功した菊川玲二(生田斗真)。
誰もが恐れる会長・轟周宝(岩城滉一)の命を救ったことから気に入られ、
数寄矢会四天王のうちのひとり、日浦匡也(堤真一)とは兄弟分の仲。
 
なんとしてでも轟周宝をとっつかまえたい警察は、
これが最後と約束して、玲二に新たなミッションを命じる。
それは、過去最大の取引となる6千億円相当の麻薬密輸を阻止することで……。
 
もう最初からアホくさい。どうしてこんなのに2時間以上かけているんだか(笑)。
だけど時折ぶひっと笑いながら観てしまうのですよねぇ。
 
岩城滉一も歳を取って、昔のような迫力はなく、呂律が怪しい。
それをフォローするかのように、息子役で鈴木亮平が登場。
ケツに矢が刺さろうとも、マンタに襲われようとも、どんな役でも全力。
面白い役者です。“変態仮面“を久しぶりに観たくなる。
 
黒歴史のシーンをまた披露してしまうことになった菜々緒や、
玲二の浮気疑惑にキレる彼女役の仲里依紗なども毎度のことで痛快。
それに比べると、ミッションの司令塔警察官を演じる滝沢カレンはちょっと弱い。
でもこんな美人の谷間とパンチラを見るだけで嬉しいオジサンも多いでしょう。
 
そうなんですよね、だいたいにおいてオジサン目線なんです。
三池崇史だからしゃあないし、そのノリは嫌いじゃないけれど、
ドン引きするほど下品なシーンが多々あります。
それを嬉々として演じるオッサンたちにまたドン引きしたりも。(^^;
 
岡村隆史とも皆川猿時ともディープなキスをするハメになった生田斗真。
役者って凄いわ~。
これがホントに最後ですよね!? アリエールでしょ!? いえ、あり得ないよ、そのギャグが。

—–

『囚人ディリ』

『囚人ディリ』(原題:Kaithi)
監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:カールティ,ナレーン,ラーマナー,ジョージ・マリヤーン,アルジュン・ダース他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』とハシゴ。
踊るシーンのまったくないボリウッド。踊りだしそうなのに踊りません。
 
この前日、ものすごく酔っぱらうまで飲んだから、
終業後に長尺映画を2本観るなんて正気じゃないと思われました。
懸念どおり序盤はちょっと寝ました(笑)。途中からは完全覚醒。
 
アンブ率いる大規模犯罪組織は、警察に大量の麻薬を押収されてブチ切れる。
報復しようと、警官たちが集う場所に罠を仕掛けて毒を盛る。
苦しむ警官たちを助けるには、5時間以内に80キロ先の病院まで運ばねばならない。
 
ところが集っていた警官ほぼ全員が毒を飲んでしまったから、
彼らを運ぶトラックはあっても運転手がいない。
現場にいながらかろうじて難を逃れた警察幹部のビジョイは、致し方なく、
手錠をかけられていた囚人ディリに運転を頼むことにするのだが……。
 
囚人と言いますけれど、ディリは10年の服役を終えています。
自分の娘がいる場所へ向かう途中でこんな目に。
一刻も早く娘のもとへ行きたいのに、ビジョイに脅されるのですよ。
「運転手を務めないつもりなら、おまえも娘もどないなるかわかってるやろなぁ」って。
この時点ではビジョイが悪い警官じゃなかろうかと心配しましたが、善人でした(笑)。
 
その場に運悪く居合わせた「本当はいい人」の囚人が極悪人たちと戦う話ならば、
『コン・エアー』(1997)を思い出しますし、そんなに斬新な設定ではない。
でもボリウッドでは観たことがなくて、なんとなく目を惹かれます。
踊らないけど音楽鳴りっぱなし、その音楽が鑑賞後数日経っても頭の中で流れっぱなし(笑)。
 
ま~、驚くほど人が死にます。
いい人もあっけなく殺されたりするから、こんなだったか!?インド映画と愕然。
背中からナイフを突き立てられても死なないディリ、強すぎ。
 
一風変わったロードムービーと言えましょうか。
もちろん、無事に着くことはお約束。
これで145分は長すぎるけど、仕方ありませんね。インド映画だから(笑)。
ディリがもうちょい私のタイプだったら言うことなしだったんですけれど。(^^;

—–

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(原題:The Power of the Dog)
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ,キルステン・ダンスト,ジェシー・プレモンス,
   コディ・スミット=マクフィー,フランセス・コンロイ,トーマシン・マッケンジー他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
来月Netflixにて配信開始となるアメリカ/イギリス/ニュージーランド/カナダ/オーストラリア作品。
それより10日ほど早く劇場公開されています。
せっかく契約したNetflixなのに、こうして劇場へ観に行ってしまうのはもったいない!?
でもやっぱりこれも劇場で観たい作品です。
 
原作はアメリカ人作家トーマス・サヴェージによる1967年の同名小説。
監督は『ピアノ・レッスン』(1993)が懐かしいジェーン・カンピオン。
『ピアノ・レッスン』は、女性監督としては初、
ニュージーランド出身監督としても初のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作でした。
あれから30年近くが経過し、カンピオン監督も現在67歳。
そして本作ではヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞を獲得しました。
私はベネディクト・カンバーバッチに釣られて観に行った口。
 
1920年代半ばのアメリカ・モンタナ州
フィルとジョージという真逆の性格の兄弟が牧場を経営している。
兄のフィルはイェール大学出身、機知に富むが、粗野で威圧的。
弟のジョージは風貌からしていたって地味で繊細な性格。
牧場の雇われ人たちもジョージを小馬鹿にし、フィルの言うことしか聞かない。
 
ある日、彼らが訪れたのは、未亡人ローズがひとりで切り盛りする食堂兼宿屋。
食堂を手伝う息子のピーターをフィルがからかったため、
人知れず泣いていたローズをジョージが見初める。
 
ローズの狙いはピーターの学費を落としてくれる男だけ。
そう考えるフィルはジョージの交際を認めようとしないが、
ジョージはとっととローズと結婚。
兄弟の実家にローズがやってきて一緒に暮らすようになるのだが……。
 
ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルは、風呂に入ることを嫌い、
汚らしいけど男臭く色気もあって、人望厚い。
でも何を考えているのかわからなくてとても怖い奴なのです。
ちょっとカマっぽいピーターをあからさまに蔑み、
同居しはじめたローズのことも毛嫌いしている様子がありあり。
 
そんな結婚生活に苦しんでか、キルスティン・ダンスト演じるローズは酒に溺れます。
ジェシー・プレモンス演じるジョージは優しいけれど、男としての魅力には欠ける。
ローズのことを権力者たちに自慢したくて仕方なく、
彼女がアル中になったところで家庭に実害はないからいいとすら思っている。
 
終始不穏な空気が流れ続け、彼らの気持ちを説明する台詞なんて皆無だから、
釈然としない思いを抱えさせられたまま物語は終わります。
フィルこそ同性愛者だったのだろう、すべてピーターの仕業なのだろうか等々、
彼らの表情のみから考えるいろんな疑念が頭の中を回り続けて止まらない。
 
カンバーバッチってやっぱり凄い役者だなと再認識。ヒリヒリします。
だけど人には薦めない(笑)。もろ批評家受けしそうで、私も完全には理解できず。
観た人とちょっとあれこれ解釈を語りたくなる作品です。

—–