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『ターニング・ポイント』

『ターニング・ポイント』(原題:La Svolta)
監督:リッカルド・アントナローリ
出演:アンドレア・ラッタンツィ,ブランド・パシット,ルドヴィカ・マルティーノ,アニエッロ・アレーナ,
   チャベリ・サストレ・ゴンサレス,クラウディオ・ビガリ,マルチェロ・フォンテ他
 
この1週間は配信開始直後のNetflixオリジナル作品を観てばかり。
本作も一昨日4月20日から配信されているイタリア作品です。
 
漫画家志望の青年ルドヴィコ。
ワイナリーのオーナーで富裕な父親は息子の自由を一応許してはいるものの、会えば小言ばかり。
ルドヴィコが暮らすアパートメントの部屋を見て、ここは屋台か豚小屋かと辛辣。
(ちなみにそんなことはなくて、めっちゃ綺麗な部屋なんです。(^^;)
そんな父親に嫌みを返すぐらいしかできず、部屋にひきこもるルドヴィコ。
 
ある夜、ゴミを捨てに表に出たルドヴィコは背後から何者かに掴みかかられる。
相手はルドヴィコを脅し、一人暮らしであることを確認すると部屋に連れて行けと言う。
 
ジャックと名乗るその男は、地元のギャングから大金の入った鞄を盗んで逃走中らしい。
激怒するギャングのボスが手下の若い衆をその辺りに巡らせ、血眼になってジャックを探している。
ほとぼりが冷めるまでルドヴィコの部屋に匿うようにジャックは強要。
もしも上手く逃げおおせる日が来たら、ルドヴィコに5千ユーロ払うと言い……。
 
一度しか観ていないので、5千ユーロが間違いだったらすみません。
5千ユーロっていくらかなと思ったら約70万円ですよね。
ジャックがいったいいくら盗んだのか知らんけど、5千ユーロ渡すだけではちょっとセコいような。(^^;
 
最初のやり口があまりに暴力的でジャックのことを好きになれません。
ルドヴィコの部屋なのに、ルドヴィコを押し込めて出て来られないようにしたり、ヒドイ。
 
でも、日が経つに連れて、ジャックはルドヴィコに心を開き、
同じアパートメントの階上に住むスペイン人女性に恋するルドヴィコをけしかけたりも。
ジャックのおかげでルドヴィコは彼女と親しくなります。
ハッピーエンドを期待したけれど、かなり切ないラスト。えーっ。
 
好きだったのは、ジャックとルドヴィコがふたりでスパゲッティアマトリチャーナを作るシーン。
ガス屋を装った殺し屋が訪ねてくると、ジャックはすぐに隠れます。
殺し屋とは知らずにルドヴィコは「アマトリチャーナを作っていたんだ」。
それに応えて殺し屋が「パルメザンか」。「いや、ペコリーノだよ」とルドヴィコ。
パルメザンだと悲惨なことになるんですって。悲惨になる様子を考えて笑った。

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『ホワイト・ホット:アバクロンビー&フィッチの盛衰』

『ホワイト・ホット:アバクロンビー&フィッチの盛衰』(原題:White Hot: The Rise & Fall of Abercrombie & Fitch)
監督:アリソン・クレイマン
またまたNetflixオリジナル。アメリカのドキュメンタリー作品です。
“アバクロンビー&フィッチ”というファッションブランドがあることは知っていました。
もともとブランドに疎いうえ、どう見ても私には縁がないけれど、
最新作ということで目の前を往復されるとスルーせずにいられません。
しかも配信開始となったのは、阪神vsDeNAのカード初戦だった一昨日。
阪神が4点取って先制したのに、たちまち追いつかれました。
テレビ中継を観る気も失って(でもラジオ中継はつけたまま)、Netflixに逃避。
アバクロンビー&フィッチの本社はオハイオ州ニューオールバニ。
創業は1892年。ニューヨーク州にオープンした最初の店はスポーツショップでした。
高品質のキャンプ用品などを扱い、顧客にはヘミングウェイもいたそうな。
老舗の名店であったことは間違いありません。
そんな名店が1988年に“リミテッド”(現“Lブランズ”)というブランドに買収され、
1990年代に入ってCEOにマイケル・ジェフリーズが就任すると方針転換。
20代前半の「イケてる人」をターゲットにします。
本作の前半は、こんなイケてるショップに就職した人たちが笑顔で話しています。
広告塔となるのは美男子で肉体も鍛えている若い男性モデルたち。
人材担当者が各地に赴き、イメージに合うイケメンをスカウトしてきたそうです。
ショッピングバッグは彼らの半裸写真が大きくプリントされたもの。
女性ではジェニファー・ローレンスもいました。
ところがある日、有色人種や非欧米人が突然解雇を通達される。
CEOのマイケル・ジェフリーズは自身が排他的な考えであることを隠そうともせず、
アバクロはいわゆる「人気者」にしか着てほしくないと言い放ちます。
ここから話は急展開。
解雇された元従業員たちや性被害に遭いかけたモデルたちが、
マイケル・ジェフリーズと写真家ブルース・ウェーバーを弾劾。
ウェーバーは“カルバン・クライン”の下着広告で有名になったカメラマンです。
確かに、すべての年齢層や体型の人をターゲットにするのは難しいと思います。
でもこの言い草は人として誤っている。
美しい人にしか着てほしくないというジェフリーズに対して、
「自分の顔を見てから言え」みたいなことを言っている人がいて笑った。
ジェフリーズは整形しまくったようで、どう見ても変な顔なんだもの。
おまえが言うなっちゅう感じですよねぇ。
日本ではこれほどまでにはニュースにならなかったと思うのですが、
アバクロってまだあるんですよね?
客はこういうブランドだということを知って着ている?

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『チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム』

『チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム』(原題:Choose or Die)
監督:トビー・ミーキンズ
出演:アイオラ・エヴァンズ,エイサ・バターフィールド,エディ・マーサン,ロバート・イングランド,
   ライアン・ゲイジ,ケイト・フリートウッド,アンジェラ・グリフィン,ジョー・ボランド他
 
4月15日に配信開始になったばかりのNetflixオリジナル作品です。
副題からしてB級以上は望めません(笑)。
ホラーなんて観るつもりはなかったのに、しつこくオススメに出てくるからなんとなく。
観はじめてビックリ、エディ・マーサンが出ているではないですか。
なるほど、アメリカ作品だと思ったらイギリス作品なのですね。
 
そのエディ・マーサンの家庭不和のシーンから始まります。
 
中年男性ハルの家。キッチンで妻と息子が口喧嘩している。
ありがちな親子喧嘩だが、やがて妻の不満の矛先はハルへ。
ハルは家族の話になどいっさい耳を傾けず、毎日自室にひきこもってはレトロゲームに没頭。
その夜も“CURS>R”(呪者)という1980年代のゲームをインストールしてプレイを開始。
 
ただのゲームに過ぎなかったはずなのに、画面越しのやりとりがなんだかおかしい。
たとえば聖杯をもうひとつどうだと尋ねられ、受け取ることにすると、
いつのまにか机の上に缶飲料が増えている。
後ろを見ろと言われて振り返ると、画面には「ひっかかった!」の文字。
 
やがて「死」か「舌」かを選ぶように言われて後者を選ぶと、キッチンから絶叫が聞こえる。
ハルが駆けつけると、そこには血まみれの包丁を携えた妻と、舌を切り取られた息子の姿が。
 
3カ月後、女子大生のケイラは、コンピュータオタクの友人アイザックが所有するレトロゲームに興味を示す。
そのゲームこそあの“CURS>R”だったが、そんなことはアイザックもケイラも知らない。
ドラッグに溺れる母親と二人暮らしで、学費を稼がねばならないケイラは、
レトロゲームの賞金が何十年後であっても支払われる可能性があることをアイザックから聞き、
“CURS>R”で試してみようと考えるのだが……。
 
画面に表示されるメッセージに従い、簡単なコマンドを打ち込む。
画像は伴わずに文字だけで進行するこういうゲームをテキストアドベンチャーというのですね。
それすら知らなかった私ですが、何十年も前のゲームを思い出して楽しそう。
冒頭はそう思えたのですが、なんとも中途半端。
 
“Choose or Die”、つまり「選ぶか死ぬか」。そう問われた後に考える瞬間すらない。
選んだらどうなるのか考える時間ぐらいほしいじゃないですか。
たとえば、リメイク版の『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)はつまらなかったけど、
オリジナルはとても面白かった『CUBE』(1997)みたいに。
二者択一を求められるシチュエーションスリラーなのに、択一に面白みがないのは駄目でしょ。
 
レトロゲームの面白さとしても“ジュマンジ”シリーズのほうが圧倒的に上。
ホラーとしてもイマイチで、どう評価してよいものやら。
『リング』(1998)みたいに画面から出てきてくれたらビビッたかも。それじゃ二番煎じか。
 
御年72歳のロバート・イングランドはホラー映画で活躍する俳優。
見どころは彼が彼自身の役で登場しているところぐらいでしょうか。
ちなみに、かつての人気ヒップホップグループ“Run-D.M.C.”はケイラに鼻で笑われていました。(^^;

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Netflixで韓国ドラマ『私たちのブルース』。

劇場に行くのも面倒だった日曜日、Netflixで何か観ようと思いました。
映画を観るつもりだったのに、新作っぽい韓流ドラマが目に止まる。
だって、イ・ビョンホンって書いてあるよ。スルーできないでしょ。
 
4月9日に配信がスタートしたそうで、現時点では第4話まで配信されています。
私が観たのはまだ最初の2話のみ。
各話に副題が付いておりまして、どうやら第3話までの副題が「ハンスとウニ」。
ここまでの主人公はハンス(チャ・スンウォン)とウニ(イ・ジョンウン)です。
 
舞台は済州島。この島出身で、オバハンになった今も島で暮らし続けるウニは独身。
「どうして結婚しないんだよ」「相手がいないからだよ」とあっけらかんと答える、
女が惚れる女のような人物。オバハンになった伊藤沙莉みたいな感じですかね(笑)。
 
複数の魚屋にカフェまで経営する彼女は、堅実な商売でビジネスの展開に成功。
しかし驕ることなく、厄介な兄弟の面倒までみています。
そんな彼女の初恋の相手がハンスで、彼はソウルの大学を卒業して銀行に就職。
支店長となって済州島へと帰ってきました。
 
一見ハンスは成功者に見えますが、ゴルフ留学した娘に金を注ぎ込み、
娘についてアメリカを巡る妻ミジンとの関係は破綻。
金を工面するために家まで売り払ってしまいましたが、それでも費用が足りません。
 
何十年かぶりに出世して帰ってきたかに見えるハンスは、
ずっと地元で暮らしている同級生たちから同窓会に誘われ、集られます。
みんな全然悪気はありません。銀行の支店長なんだから金を持っていると信じて疑わない。
 
でも、ウニはそんなふうには思わない。
ハンスが金に困っていると察したわけではなく、支店長といえどもサラリーマン、
一生懸命働いている人に集るなんてありえない、逆に久々の帰郷者にご馳走するべきでしょと言う。
ね、男前でしょ、ウニって。
 
ハンスもウニのような「正しい人」であってほしいと観ているこちらは思うわけですが、
第2話の時点では、ハンスがよからぬことを考えているのではと嫌な予感。
自分がウニの初恋の相手であることを知っていて、かつ、ウニが金を持っていることも知っている。
愛娘のため、ウニから金を取ろうなんて考えてないよね、と疑いたくなるのがここまでの話。
 
第3話で「ハンスとウニ」は終わるようですから、とっととそれを観ることにします。
嫌な予感を持ちつつも、そんな嫌な話で終わるはずがないから期待。
 
そしてここまでただの脇役に過ぎなかったイ・ビョンホンがいつメインになるのか、
また、やはりまだ脇役でウニの店を手伝う船長役のハン・ジミンと、
彼が秘かに想いを寄せるいかにも尻軽そうな(!?)海女役のキム・ウビンがメインとなる話もあると思われ、
今後のエピソードが楽しみです。

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『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
監督:永岡智佳
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,池田秀一,古谷徹,高木渉,湯屋敦子,白石麻衣他
 
封切り日に駆けつけるほどのファンじゃないんです。でもほかに観るものがないし。
先週金曜日の仕事帰りに109シネマズ箕面にて。
 
きっちり毎春公開される劇場版シリーズ第25弾。と思ったけれど、
そうか、コロナの襲来で1年飛んじゃったのでしたね。
そしてこのシリーズは、作中の時期を春に合わせたりはしないようです。
 
ハロウィンの季節が近づいてにぎわう東京・渋谷
渋谷ヒカリエでは武装集団が乱入する結婚式を想定した訓練を実施中。←ネタバレすみません。(^^;
新郎新婦役は実際に婚約中の警視庁捜査一課の刑事・高木(♂)と佐藤(♀)で、
コナンや少年探偵団の面々はそれが訓練だと知らずに参列していたものだからビックリ。
 
聞けば、元警視庁捜査一課の警視正で大怪我をきっかけに退職した村中が、
入院中に運命的な出会いをしたフランス人女性クリスティーヌと結婚することになったのだが、
ふたりの結婚式を襲うという脅迫を受けているらしい。
 
一方、公安警の安室(=降谷)と風見は、脱獄した連続爆破事件の犯人を追跡中。
ところがその犯人は首輪爆弾をつけられており、安室と風見の目の前で死亡。
爆風で飛ばされて転落寸前の風見を安室がなんとか助ける途中、
身動きができずにいる安室に何者かが近寄り、安室にも首輪爆弾を仕掛けて立ち去る。
 
そいつこそ、世界各地で爆破事件を起こしている謎の殺し屋プラーミャ。
村中とクリスティーヌに脅迫状を寄越したのも奴。
首輪爆弾の解除方法が掴めない安室は、いつ爆弾が作動しても死ぬのは自分だけでいいように、
強化ガラスに囲まれた地下室に潜伏し、風見を通じてコナンに協力を要請するのだが……。
 
鑑賞後にウィキなどを読んだところ、プラーミャは国籍不明とあるのですが、
観ている間はその呼び名のせいもあり、ロシア人としか思えませんでした。
そしてプラーミャを追って日本に大挙してやってくるのが皆ロシア人なんです。
 
ロシアとウクライナがこんなことになっている今、ロシア人の話って、どんなタイミングやねん。
しかもどうも話の流れとしては、ロシア人集団は実は善人のようで。
どのタイミングで作られた話か知らんけど、なんだかなぁと思って観ていたら、
いやいや、これは絶妙のタイミングなのではなかろうかと、途中から興奮しました。
 
日本にやってきたプラーミャは、自分の正体を知る者を皆殺しにしようとします。
そのプラーミャを追ってきたロシア人たちは、故郷でプラーミャに家族を殺された人々。
彼らをもまとめて爆死させる計画を立てているプラーミャに立ち向かうロシア人。
 
もう、プラーミャはプーチンにしか見えません。
ロシア人みんなが戦争をしたいと思っているわけではないし、反対している人だっている。
この争いで家族や大切な人を失った彼らは、プーチンを殺したいと思っている。
そんなふうにしか見えなくて、すげぇなコナンと思いました。
 
プーチンの、違った、プラーミャの息の根を止めようとするロシア人たちに、
それはしてはいけない、そこから先は警察がちゃんとやるからと言うコナン。
警察をアテにしていいのかどうかは別として、タイムリーすぎる“名探偵コナン”にただただ驚く。

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