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『カンフースタントマン 龍虎武師』

『カンフースタントマン 龍虎武師』(原題:龍虎武師)
監督:ウェイ・ジェンツー
 
せっかくの3連休は、なんとなく気分が乗らずに1本も映画を観ず。
連休明け、映画を観るでぇ!と気合いを入れてイオンシネマ茨木へ。
どうせ行くなら2本観なきゃと、まずこれを観る。
 
香港アクション映画の歴史をスタントマンの視点から紐解くというくドキュメンタリー。
私は香港映画に詳しいわけじゃないけれど、大好きです。
 
もうなんと言うのか、単純に楽しい。そして切なくもあります。
ハリウッド映画の予算には太刀打ちできないから、体を張るしかない。
どんな危険なアクションであろうと“ノー”とは言いません。ノーと言った時点で仕事がなくなるから。
 
前半数十分間はブルース・リー賛歌とも言えましょう。
ブルース・リーがいかに気遣いの人であったか、
優れたアクションスターであり指導者であったかをみんなが話しています。
 
ブルース・リーの急逝後、香港でアクション映画が撮られることはなくなり、復活してからの話も面白い。
サモ・ハンドニー・イェンユエン・ウーピン、チン・カーロッ、ユン・ワー、
マース、ツイ・ハークアンドリュー・ラウエリック・ツァンなどなど、知った名前や顔の人がいっぱい。
 
カンフー映画の最盛期、後退期、いま生き残ろうとしている人たちのこと。
ニヤニヤしたり寂しくなったりしながら最後まで。一見の価値あり。

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『非常宣言』

『非常宣言』(英題:Emergency Declaration)
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ,イ・ビョンホン,チョン・ドヨン,キム・ナムギル,イム・シワン,
   キム・ソジン,パク・ヘジュン,イ・ヨルム,ムン・スク,ウ・ミファ他
 
このところの常、金曜日は実家に寄って母と晩ごはんを食べてから、帰りに映画を1本。
公開初日に109シネマズ箕面で鑑賞しました。
 
心が躍ります。ソン・ガンホイ・ビョンホンの共演ですもの。
と思ったら、『RRR』並にツッコミどころ満載で笑ってしまいました。
 
パク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)はアトピーに悩む娘スミンを連れて
空気の綺麗なところで療養しようとハワイへ行くことに。
搭乗前、怪しげな男から(イム・シワン)から執拗に行き先を聞かれて追い払うが、
ハワイ行きKI501便に搭乗してみると、その男も乗っていた。嫌な予感。
 
実はその男はかつて製薬会社に勤めていたリュ・ジンソクで、
前日に機内でバイオテロを起こすという予告動画をアップロードしていた。
ジンソクの近所に住む子どもたちからの通報にただの悪戯が疑われたが、
駆けつけたのはベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)。
 
イノには駆けつけずにいられない事情があった。
というのも、仕事に明け暮れるイノは、妻ヘユン(ウ・ミファ)との旅行をキャンセル。
怒ってひとりで出かけた妻がどこに行くつもりだったのかもイノは知らずにいたが、
飛行機に乗るのは確実だったからだ。
 
ジンソクが暮らしていたらしいマンションの一室には毒殺死体が転がっており、
おびただしい数のテープに録画されていたのは毒殺実験の模様。
ウイルスに感染したネズミが体中から血を噴いて死ぬ様子が写っていた。
 
ただちにKI501便の離陸を止めようとするが間に合わず。
連絡を受けた国土交通大臣キム・スッキ(チョン・ドヨン)が対応に乗り出すのだが……。
 
ネタバレ全開ですけれど。
 
驚いたのは、目ぇから血ぃ出して死んだ人がおるっちゅうのに無防備すぎること。
口を覆い始めるのはずいぶん後になってからだから、感染しまくり。
さらに驚いたのは、自身も感染していたジンソクが思いのほか早く死ぬこと。
彼が死ぬと治療の方法がわからなくなって大変という展開。
 
笑ってしまったのは、客室であーだこーだと騒いでいるうちに機長も感染して、
みんなが知らない間に死んでしまう。そうすると当然飛行機は墜落の危機に陥ります
飛行機は揺れに揺れて、客室乗務員なんて天井にぶち当たる勢いなのに、
いつのまにかイ・ビョンホン演じるジェヒョクが操縦室にたどり着いているという。
どないしたらあんな中、最後尾に近いところから先頭まで行けるっちゅうねん。
 
着陸をアメリカに断られ、日本にも断られ、自国韓国にも拒否される。
搭乗者たちが全員で相談して、どこにも着陸しないことに決めるのは感動的ですが、
あれって、エンジンが止まるまで飛び続けた場合、着陸しなければどこに墜ちるんですかね。
 
体を張ってワクチンが効くことを証明したソン・ガンホ演じるイノ刑事。
ここも感動的ではありますけれど、ラスト、麻痺が残って車椅子であわあわ状態って。
 
見応えがあって面白かったのはもちろん。でも私は「なんだかなぁ」でした。(^^;
まぁ、このキャストを見られたらそれで良しとしましょうか。
チーフパーサー役のキム・ソジンが素敵だなぁと改めて思った本作です。

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『ゆめのまにまに』

『ゆめのまにまに』
監督:張元香織
出演:こだまたいち,千國めぐみ,三浦誠己,山本浩司,中村優子,村上淳他
 
せっかく仕事帰りにシネ・リーブル梅田まで足を伸ばしたのでもう1本。
前述の『そばかす』の後に観ました。
 
ウィキペディアによれば、株式会社ディケイドは、「映画を中心に活躍する俳優のほか、
幅広い分野で活躍するアーティストが所属する芸能事務所」なのだそうです。
インディーズの音楽レーベルも運営しているし、映画製作もおこなっているとのこと。
そんな会社が設立30周年を記念して製作したのが本作。
 
舞台となっているのは浅草に実在する古物商店“東京蛍堂”。
その店主・和郎(村上淳)を訪ねて熊本からやってきたのが真悠子(千國めぐみ)。
古物を求めて日本中を旅する和郎と何かあったらしく、
真悠子は和郎に会いたい一心で突然彼を訪ねる決意をしたようですが、
肝心の和郎は店に不在。いつ行っても会うことができません。
 
和郎に代わって店を守っているのがマコト(こだまたいち)。
いつ帰ってきていつ出て行ったかわからない和郎が置いてゆく古物を
丹念に手入れしては店に並べます。
 
和郎がいないことを当たり前に思って来店する人々。
彼らの口ぶりから、和郎という男はおそらく女たらしのろくでなしで、
だけど仕事は一流だとわかります。かつ、人たらしでもある。
 
古着物を粋に着こなす唐子(中村優子)は和郎の眼の確かさに舌を巻く。
自身が目利きの唐子は、真悠子が首飾りとしてつけている帯留めに目を見張ります。
営業先回りとおぼしき間にマコトに缶コーヒーを差し入れる男性(三浦誠己)。
同様に時折ここへ寄っては熟考のうえ気に入ったものを買う会社員(山本浩司)。
和郎の息子(遊屋慎太郎)も顔を出しますが、父親に会えることはほぼ無し。
 
そのほかさまざまな人が足を踏み入れる東京蛍堂。
ゆるゆるした時の流れを感じられて、浅草の街並みにも魅せられます。
マコトが昼にとる食事が何気なく美味しそうなのもいいところ。
カツ丼と一緒にテイクアウトするキュウリは生なのかな、一本漬けなのかな。
 
浅草に行きたくなります。

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『そばかす』

『そばかす』
監督:玉田真也
出演:三浦透子,前田敦子,伊藤万理華,伊島空,前原滉,前原瑞樹,
   浅野千鶴,北村匠海,田島令子,坂井真紀,三宅弘城他
 
年明け、仕事帰りに近所で映画を観たかったのに、観たやつばっかり。
仕方がないので覚悟を決めてシネ・リーブル梅田へ。
 
『ドライブ・マイ・カー』(2021)ですっかり知名度がアップした三浦透子主演。
あのときはニコリともしない役でしたが、本作では影がありながらも結構笑う役。
 
音大を卒業してチェリストになる夢をあきらめた蘇畑佳純(三浦透子)。
今はコールセンターに勤めている。
 
30歳になるというのに浮いた話のひとつもない佳純に
母親(坂井真紀)はなんとかお見合いをさせようと必死。
取り付く島もない佳純に内緒で話を進めると、娘をだまくらかして見合いの場に連れて行く。
 
見合いの相手はたまたま佳純が行ったことのあるラーメン屋の店主・木暮翔(伊島空)。
翔も佳純同様に親から無理矢理この場に連れて来られたことがわかり、
意気投合して交際をスタートさせて母親はホッとするが、
実は佳純は他者に対して恋愛感情や性的欲望をいっさい持てない女性。
彼女自身は翔と気の合う友人でいるつもりだったのに、翔のほうはそうではない。
勘違いを解こうとする佳純に翔は憤り、別れてしまう。
 
周囲に理解してもらえないことに悶々とする佳純は、
ある日、中学時代の同級生・世永真帆(前田敦子)と偶然再会。
自分のことをわかってくれる真帆と会えたことで毎日が楽しくなるのだが……。
 
同性愛者ではなくて、誰にも恋愛感情を持たない人もいるのですね。
そうでなくても結婚しろとか子どもを産めとか言われたらゲンナリするのに、
そもそも恋愛しない人がそんなことを言われたらどうすりゃいいんだか。
 
企画と脚本を手がけたのが『his』(2020)のアサダアツシとのこと。
佳純のみならず、ゲイだと佳純にカミングアウトする友人(前原滉)やうつ病に苦しむ父親(三宅弘城)の気持ち、
佳純と彼女の妹(伊藤万理華)との関係を細やかに描いていて好感が持てます。
 
しかしいちばん嬉しいのは北村匠海の友情出演だったりするんですけどね。(^^;

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『青い山脈』をヱビスシネマで観る。

毎年お正月三が日のうちのいつかは丹波市春日町の某御宅におじゃまして、
昼から晩までずーっと飲んで食べています。
だけどダンナが海外駐在中の今は私自身が車を運転して行かねばならないから飲めない。
飲めないなら行くまいと思っていましたが(笑)、やっぱり行くことに。
どうせならその前に、氷上町にあるという映画館へ行ってみよかと思い立ち、朝8時半に箕面を出発。
箕面グリーンロード→新名神→中国道→舞鶴若狭自動車道→北近畿豊岡自動車道を乗り継いで、
1時間ジャストで到着。意外と近い。いや、近くないけど(笑)早い。
 
こんな通り沿いにこんな映画館があるとは。入る前からワクワクします。
目の前に車が3台駐められるようになっていて、裏手にも駐車場があるそうな。
自転車で来られる人もおられましょうから私の車がじゃまになるのではと思ったけれど、
「いえ、そんなにお客さん来ないので大丈夫です」とニコニコお話しくださる女性スタッフ。
 
10時の開映時間になっても始まらない。
支配人が「皆さんお揃いでしょうか」とお尋ねになると「ひとりまだです」。
「ではもうおひとり来られてから始めましょうか」。マジか。
客の都合で開映を遅らせてくれるなんて、あり得なくて可笑しい。
でもいいなぁ、この和やかなのんびりとした雰囲気が。
 
来場予定者が全員揃ったところで支配人ふたたび登場。
音にこだわっている映画館で、作品によって音響機器を使い分けているそうです。
どう違うかを実際に聴かせてくれます。
まずは『グレイテスト・ショーマン』(2017)のレベッカ・ファーガソン演じるジェニーの歌声をド迫力で。
その後、『リズと青い鳥』(2018)の鎧塚みぞれが吹くオーボエの繊細な音色を真空管で。凄い。
 
そしていよいよ本編、私は『青い山脈』を初鑑賞。
『青い山脈』って、5回製作されているのですね。
今回上映されたのは、1963年版。吉永小百合が出演しているやつです。
 
女子高に通う寺沢新子(吉永小百合)は、男子とも垣根なく話すせいで、
同級生たちの嫉妬を買い、男子大学生を騙ったラブレターを受け取ります。
明らかに偽のラブレターだと気づいた新子は、新任教師の島崎雪子(芦川いずみ)に相談。
雪子がこのいたずらを卑劣だと叱ったことから生徒たちの矛先は雪子にも。
新子の味方になる男子たち&教師 vs 新子を敵視する生徒たち&バカ教師&PTA。
 
吉永小百合はこのときはほっぺた膨らみすぎで(と言うとサユリストに怒られる?)、
もっと歳を取ってからのほうが美しいですね。
吉永小百合以外の役者たち、私は名前と顔がまったく一致しなかったので、帰宅後に調べました。
芦川いずみ、めちゃくちゃ可愛い。美人。
梅太郎役も誰だかわからなかったのですが、南田洋子ですか。
海千山千の古狸よばわりされていましたが、綺麗!
そして沼田先生役も見たことあるけど誰だかわからず。そうかそうか、二谷英明!
 
なんとも楽しい作品で、映画と映画館の楽しさを堪能させてもらいました。
ここだけにわざわざ行くにはお金がかかりすぎるけど、ついでを作ってまた行きたい。

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