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『劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!!』

『劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!!』
監督:松浦直紀
声の出演:すとぷり(莉犬/るぅと/ころん/さとみ/ジェル/ななもり。),種崎敦美,三森すずこ,
     岡本信彦,遠野ひかる,飛田展男,二又一成,戸松遥,山根雅史,日野まり他
 
毎週金曜日は新たに映画が公開される日だから、どれを優先して観に行くか悩むのが楽しい。
このところの優先順位の付け方として、「何が何でも観たい作品」ということ以外に、
「来場者特典がもらえそうな作品」ということも考慮に入れる傾向が私に出てきました。
本作はどういう作品なのかまったく知らなくて、それゆえ観たかったわけでもないけれど、
来場者特典はきっともらえる作品だろうと思ってイオンシネマ茨木へ。ビンゴ。
 
で、観はじめたものの、やっぱり何なのかさっぱりわかりません。
“すとぷり”とは、2016年に結成された2.5次元アイドルグループで、
動画配信サイトを中心にさまざまな活動をおこなっているそうですが、私は一度も観たことないし。
本作はその“すとぷり”初となるアニメーション作品とのことだけど、
『「ツキウタ。』劇場版』同様に、「間違ったところに来ちゃった」感に襲われる。(^^;
 
最初に登場する人物が莉犬だということは明白ですが、なんで彼には耳としっぽが付いているのか。
莉犬の親や同級生たちには耳もしっぽもない。でも莉犬を特別視することはない。
彼は人間という設定なのかどうかがすでにわからなくて私の頭の中は混乱。
ウマ娘。も周囲は普通に人間だったから、どういう設定なんだと混乱したのを思い出します。
 
で、莉犬と親しい5人は、私には髪の色が違うだけの男子たちに見えるから、名前を覚えるのは無理。
どうやら彼らがバンドを結成するまでの「はじまりの物語」が本作のようです。
 
2.5次元アイドルとかVTuberとかは私の想像の域を超えていて、
私としては、2次元でなければ生身の人間がいいよなぁと思うのでした。
 
“アンパンマン”でも“すみっコぐらし”でも、とにかく映画なら何でも観ますというスタンスでこれまで来ているけれど、
これ以上こっち系まで手を出すのは適当にしておくほうがよいかもしれません。今さら思う。
ついていけない。かと言ってついていきたいと切望しているわけでもないから。
 
と、ごちゃごちゃ言っていますけれども、結局観てみないとわからないのですよね。
そしてまた何にでも手を出す日が続く。

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『ブルーピリオド』〈試写会〉(付:2回目の『キングダム 大将軍の帰還』)

『ブルーピリオド』
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦,高橋文哉,板垣李光人,桜田ひより,中島セナ,秋谷郁甫,兵頭功海,
   三浦誠己,やす(ずん),石田ひかり,江口のりこ,薬師丸ひろ子他
 
8月9日公開の本作。試写会に行く機会を友人から貰い、いそいそとTOHOシネマズ伊丹へ。
封切り前につき、舞台挨拶などはないから、通常の映画のように普通に予告編があって、
普通に観て、普通に帰る。それでも私にとっては久しぶりの試写会参加です。ウキウキ。
 
原作は2017年から『月刊アフタヌーン』に連載中の山口つばさの同名漫画。
鑑賞後に知ったことですが、主演の眞栄田郷敦は実際に東京芸術大学の受験経験があるのですね。
プロのサックス奏者を目指していたとは知りませんでした。落ちたおかげで今の彼がいる。
 
喫煙も夜遊びも当たり前の悪友たちとつきあい、見た目も茶髪にピアスの高校2年生。
なのに常に学年でトップクラスの成績を取ってみせる優等生・矢口八虎(やとら)(眞栄田郷敦)。
どの生徒とも分け隔てなく接する人気者だが、実は何も打ち込めるものがない。
 
そんなある日、美術室で見た1枚の絵に衝撃を受ける。
それは1学年上の美術部員・森まる(桜田ひより)が祈りをテーマに描いた絵。
ちょうど美術教師の佐伯昌子(薬師丸ひろ子)から「好きな風景」の課題を与えられていたときで、
今まではスルーしていたが、まるの絵を見たことにより、自分も絵を描きたいと思う。
 
オールで遊んだ夜明けの渋谷、ビルとその間に見える空をすべて青い絵の具で描く。
それが思いのほか同級生らの心を掴んだと知ると、なぜか八虎の目から涙がこぼれ、
絵を描きたいという気持ちがさらに強く湧き上がる。
 
八虎の家庭の収入では私立の美大に入ることは許されず、国立の東京芸大を目指すしかない。
八虎は猛然と絵の勉強を始めるのだが……。
 
同学年の性同一性障害の生徒で、絵を描くのが大好きな美術部員・鮎川龍二役に高橋文哉
彼は「心は乙女」をカミングアウトしていて、化粧にスカートで登校します。
龍二のことを笑い、変人扱いする男子も多いけど、まったく意に介さない。
八虎は龍二に心の中で一目置いているものの、口に出しては到底言えません。
龍二のほうは誰にでも合わせる八虎の気持ちを見透かしていて、
最初は急に絵を描きはじめた八虎に冷たいけれど、やがてお互い心を通わせるようになります。
 
板垣李光人が演じる超優等生の高橋世田介は一方的に八虎にライバル心を燃やしています。
八虎に面と向かって嫌いだと言う。その理由を聞けばそりゃそうだとも思う。
イケメンで勉強も運動もできて、なのになんでこっちに来るのか。絵まで上手いと許せないわけで。
 
八虎の両親役にずんのやすと石田ひかり
石田ひかりがこんな年齢の男子の母親を演じるとは、若かりし頃の彼女を思い返して懐かしい。
美大専門の予備校で油画の指導を担当する講師・大葉真由役には安定の江口のりこ
言うまでもなく、さすが。
 
絵心のない私に絵の話はできませんが、美大や芸大の入試のことも知れて面白いし、
なにより男女ともにカワイイ子がいっぱいの青春映画は無条件に楽しめます。よかった。
 
ところで本作鑑賞後、また『キングダム 大将軍の帰還』を観たのです。
試写会に一緒に行った姐さんは前日までに第3作までご覧になっていて、
ならばついでに第4作も観ましょうよということになり、姐さんは人生初の映画ハシゴでした。
上映終了は23:30。姐さんはJR伊丹発23:50の電車に乗れば高槻まで帰れるはず。だけど。
私が車で軍行橋を渡った辺りで電話が鳴り、停車して何事かとかけ直したら、
「電車止まってて、0:10まで来ぃひんのやて」。えーーーっっっ。
致し方なくUターンしてJR伊丹へ戻り、姐さんを高槻までお送りしました。
私が家に帰り着いたのは1時でした~。(^^;

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『キングダム 大将軍の帰還』

『キングダム 大将軍の帰還』
監督:佐藤信介
出演:山﨑賢人,吉沢亮,橋本環奈,清野菜名,山田裕貴,岡山天音,三浦貴大,新木優子,吉川晃司,
   高嶋政宏,要潤,高橋光臣,平山祐介,山本耕史,草刈正雄,長澤まさみ,小栗旬,大沢たかお他
 
なんばグランド花月に行く前にTOHOシネマズなんばで2本ハシゴの2本目。
 
3カ月前にが亡くなる前までは毎週金曜日に実家で食事していたので、
封切りになった映画を観るのはそのあと、せいぜい1本でした。
今は実家に寄る必要もないため、金曜日は2本観て帰ることが多いです。
本作は当然その第1候補になるわけですが、この週は観たい作品が多すぎて、
これはきっとロングランになるだろうからと、あれとかそれを優先しました。
しかし観客動員数は本作がぶっちぎりの1位でしょうね。
封切り日にイオンシネマ茨木に寄ったときも、本作には客が押し寄せていましたから。
 
待ちに待った“キングダム”シリーズの第4弾。
第1弾の公開が2019年、第2弾の公開が2022年でした。
第3弾は去年だったから、話もなんとか覚えています。
冒頭にいままでのおさらい的なシーンはあるものの、この程度じゃ全部は思い出せません。
こっちは年々老いを感じてしんどくなるから(笑)、とっとと続編を公開してほしい。
 
まさか本作で“キングダム”を初めて観る人はおらんでしょうけど、
とにかく登場人物が多いうえに名前がややこしいんだよぉ。
でも名前を覚えられなくても顔だけ覚えておけばなんとかなる。
 
前作で見事に敵将を討った信(山﨑賢人)を長とする歩兵団“飛信隊”。
そんな彼らの前に現れたのが趙国総大将の龐煖(ほうけん)(吉川晃司)。
龐煖は秦国総大将の王騎(大沢たかお)と因縁の関係にあり、
王騎を倒すべく武神と呼ばれるまでに武力を磨き上げていました。
このふたりの争いを利用して一気に勢力を拡大しようとしていたのが軍師・李牧(小栗旬)。

小栗くん悪いよ〜(笑)。
 
今回の主役は信じゃなくて王騎だから、山﨑賢人を見たい人はちょっと残念かも。
大沢たかおのこの喋り方どやねんというのはいつも思うことだけど、妙にクセになります(笑)。
賢人くんがそれほど目立たない分、エンドロールはアップ多めのサービス。
 
これは言っちゃってもネタバレにはなりませんか。
王騎が死ぬなんて私は思いもしなかったから、えーっ、死んじゃうの!?でした。
序盤では三浦貴大演じる尾到(びとう)も死んじゃうから、えーっ。
趙荘役の山本耕史も首を刎ねられてサヨウナラ。これはそんなに驚かない。
 
毎作、これが完結編だろうと思って観に行くため、
どうにも終わりそうにないと知ったときに愕然とします。
今回は前回までにそこのところを少し学習したから、きっとまだ終わらないと覚悟していました。
やっぱりまだあるのですね。次こそ終わりますか。
→これで一応終わりと謳われているようで、えーっ、ここで終わっちゃうの!?と思う。
まったく私、終わってほしいのか終わってほしくないのかどっちやねん。(^^;
 
シリーズをまったく観たことがないという方はこの機会にどうでしょう。
なんだかんだで大スクリーンで観る醍醐味を感じられる、たいした娯楽作品です。

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『メイ・ディセンバー ゆれる真実』

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(原題:May December)
監督:トッド・ヘインズ
出演:ナタリー・ポートマン,ジュリアン・ムーア,チャールズ・メルトン,コーリー・マイケル・スミス,
   エリザベス・ユー,ガブリエル・チャン,パイパー・クールダ,D・W・モフェット他
 
今月はほぼ毎週足を運んでいるなんばグランド花月。
この日は連休の中日で、夜の回を予約していました。
飲酒する予定もないので車で向かい、黒門市場の東側のコインパーキングへ。
いつもはどこなと空いているのに、どこもかしこも満車でしばらくうろうろ。
ようやく残り1台空いているところを見つけて駐車。
TOHOシネマズなんばで2本ハシゴの1本目。
 
“May December”は親子ほど年齢差のあるカップルを指すそうです。
5月と12月では確かに半年の開きがあるけれど、
別にその月じゃなくてもよかろうに、なぜ5月と12月が選ばれたのでしょうね。
“May and December affair”なんて言葉もあり、これは「年齢差のある不倫」の意らしい。
 
フィクションではありますが、1990年代の事件がモチーフになっています。
実際の事件は、夫も子どももいるメアリー・ケイ・ルトーノーという36歳の女性教師が、
自らの生徒だった13歳の少年ヴィリ・フアラアウと性行為に及び、児童レイプの罪で逮捕されました。
ヴィリとは二度と会わないことを誓って減刑されましたが、メアリーはすでに妊娠中で出産。
また、執行猶予期間中に約束を破ってヴィリと会い、再び妊娠して獄中出産します。
メアリーの出所後、成人していたヴィリと結婚したことも大きな話題となりました。
 
トッド・ヘインズ監督が面白いのは、単にこの事件を再現したわけではないところ。
もっとも、同事件をモチーフにした作品としては『あるスキャンダルの覚え書き』(2006)があるので、
同じアプローチではリメイクみたいになっちゃいます。ヘインズ監督はそんなことはしない。
 
かつて全米を揺るがせたメイ・ディセンバー事件から23年が経過。
当事者のグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)は、
長女オナーとその弟妹で双子のチャーリーとメアリーと、良い関係を築いているように見える。
 
このたび、あの事件の映画化が企画される。
人気女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)がグレイシーの役を演じることになり、
役作りのためにグレイシーと関係者に取材にやってくるのだが……。
 
という物語になっています。
 
実際のメアリーとヴィリは教師と生徒というつながりでしたが、
本作では共にペットショップで働いており、店の倉庫で事に及んでいたという設定。
 
エリザベスはこの役のオファーを受け入れたものの、
やはり心の奥底ではグレイシーのしたことを嫌悪しているように見えます。
あんなことをしたくせに恥の意識がまるでなさそうだとグレイシーを密かに見下し、
現在自分と同い年のジョーに興味を示してふたりきりになるチャンスを狙う。
だけど、グレイシーも本当はいろいろと傷ついて神経質になっている。
 
この事件のことを世間の人はどう思っているのでしょう。
私はやっぱりグレイシーを責めずにはいられません。
どっちが誘ったんだか知らないけれど、相手は10代前半の男子ですよ。
ヤラせてくれる女性が目の前にいたら、そりゃなんぼでも、となるでしょう。
それを愛し合っていると思うかもしれないけれど、ヤラせてくれるから会うわけで、
一緒にいるだけで幸せだなんてことにはならないし、考えてもみないと思います。
エリザベスがやってきたのをきっかけに、それを考えるようになったジョー。
 
実在のメアリーとヴィリが今も仲睦まじく暮らしているならともかく、
結婚十数年が経ったときにヴィリのほうから離婚を申し立てています。
それから数年後にはメアリーが病に倒れて他界。
結局、みんな傷ついている。良い人生だと思ったかどうかは本人にしかわからないけれど。

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『Shirley シャーリイ』

『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley)
監督:ジョゼフィン・デッカー
出演:エリザベス・モス,マイケル・スタールバーグ,オデッサ・ヤング,ローガン・ラーマン他
 
祇園でひとり晩ごはんの前に京都シネマで2本ハシゴの2本目。
 
実在の作家シャーリイ・ジャクスンをモデルにした作品なのですが、私はこの作家を知らなくて。
1918年サンフランシスコ生まれの女流作家で、2008年には彼女の名前を冠した賞も創設されています。
本作で彼女を演じたエリザベス・モスが本物の彼女の写真とそっくりすぎる。
 
1948年、アメリカ合衆国北東部、バーモント州南部最大の町ベニントン。
作家のシャーリイ・ジャクスンは短編『くじ』が話題を呼び、名作家に。
しかし彼女の性格には大いに問題があり、夫でベニントン大学の教授であるスタンリーは困っている。
シャーリイは家から一歩も出ず、自宅に人を招いてパーティーを開けば辛辣すぎる物言い。
誰もが彼女を偏屈とみなしているうえに、今は執筆もまるで進んでいない。
 
そこでスタンリーは新任の助手フレッドとその妻ローズを利用することを思いつく。
しばらく家に滞在させる代わりに、ローズにシャーリイの世話をしてほしいと。
何をしでかすかわからぬシャーリイを見張って、家事も引き受けることになったローズ。
 
フレッドにすら内緒にしていた妊娠をシャーリイから暴露され、
その後もいちいち棘のある言葉を投げかけられ、ローズは悔しさでいっぱいだが、
今がフレッドの昇任のチャンスだとこらえるしかない。
 
ところがローズの存在がシャーリイにインスピレーションを与え、滞っていた執筆が進みはじめる。
シャーリイが新しい長編小説の題材として選んだのは、
ベニントン大学に通う18歳の少女ポーラが突如消息を絶った未解決失踪事件
ローズの協力によりポーラの情報を入手したシャーリイは……。
 
エリザベス・モスの演技が圧巻。
また、ローズを演じるオデッサ・ヤングも抜群です。
可愛いだけの妻だったローズが逞しくなると共に美しくなる。
それに引き換え、下衆なスタンリーと実は平々凡々すぎるフレッド。
こんなのに惹かれる女子学生たちもどうなっているんだか。
 
シャーリイの小説をぜひ読んでみたいと思っていますが、きっと相当変なんだろうなぁ。
凡人が読んでも理解できない作品のような気がして。『くじ』にはチャレンジしてみます。

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