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2025年6月に読んだ本

2025年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1353ページ
ナイス数:544ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2025/6
■妖声 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ ナ-B 17)
ひたひたと終刊が近づいてきていることがわかります。捨てられたと思っていた怜が実はそうではなかったということ。いや、捨てられたことには変わりないかもしれないけれど、そうしなければならない事情があったことを知り、両親の亡霊と再会を果たすシーンは胸に迫るものがありました。アマネがカッコよすぎて、リウさんの見る目を再認識した第7弾でした(笑)。悪魔をも恐れさせる赤バッジの声を聴いてみたくて仕方ありません。どうかミカヅチ班の誰も死なないで。
読了日:06月09日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/22599577
■6時間後に君は死ぬ (講談社文庫 た 94-4)
同著者の『幽霊人命救助隊』が好きでした。本作はそのすぐ後に書かれていたというのにつゆ知らず、WOWOWで映像化されていたのも知らず、先月観た韓国映画の原作がこれだと知ってようやく読むことに。韓国映画版では表題作のみに絞って製作されましたが、なるほど、他人の未来がビジョンとして見える青年が関わる連作になっているのですね。ほぼ20年前の作品だから、ツールや背景をいろいろと古くは感じるものの、最初の章で死を予告された彼女と、最後の章で自身の死を予知する彼がそれを回避すべく奮闘する姿にほだされます。未来は変わる。
読了日:06月11日 著者:高野 和明
https://bookmeter.com/books/584248
■少年とクスノキ
東野圭吾が絵本を出すって、京極夏彦のそれに比べてちっとも興味が湧かないけれど、読まなきゃ文句も言えないから読むことに。映画も本も説教臭いのが苦手な私にとって、これは残念ながらあまり惹かれない内容です。どこぞの宗教団体が出版しましたと言われたらそうかもと思ってしまいそう。自分が生きていることに感謝するのは当たり前で、今さら東野圭吾から言い聞かされなくてもいいと思う私は全然素直じゃない。でも、私はやっぱり普通に、大人の東野圭吾の長編が読みたい。心を絞られるようなやつ。
読了日:06月12日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/22552138
■祝祭のハングマン (文春文庫 な 71-6)
中山七里といえば、私の中では東野圭吾と並んで凄いリーダビリティの作家です。それがたとえ個人的にはイマイチと感じる作品であったとしてもグイグイ読まされるのが常だったのに、なぜか本作は読むのに異様に時間を要してしまいました。角川文庫の字の大きさが私に辛くなってきているのかしらと思うけれど、主人公のことが余り好きになれなかったのがひとつの理由かと思います。毎度最後の最後に驚かされるドンデン返しもなくて。というのか、えっ、彼女がそのまま仕置き人になるのねという展開は逆に新鮮か。道徳観を振りかざされるよりは良いか。
読了日:06月26日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/22561495
■でっちあげ (新潮文庫)
原作を先に読むか映画を先に観るかに一切こだわりはありません。ただ、シネコンの上映作品は封切りから数日以内にほぼすべて観るため(自慢です(笑))、映画化が決まっていない頃に読んでいなければ映画を観るのが先になることが多いです。本作もそうなりそうなところ、三池崇史監督ということもあって覚悟しておかねばなるまいと先に読みました。いったい何が楽しくてでっちあげなどするのか。教師に個人的な恨みがあったとも思えず。そしてまともに取り合ってはいけなかったであろう相手にマスコミがついたときの恐ろしさに震えます。明日観る。
読了日:06月30日 著者:福田 ますみ
https://bookmeter.com/books/442494

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『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(英題:Love in the Big City)
監督:イ・オニ
出演:キム・ゴウン,ノ・サンヒョン,チョン・フィ,オ・ドンミン,クァク・ドンヨン,イ・ユジン,チュ・ジョンヒョク,イ・サンイ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、『フロントライン』『神椿市建設中。魔女の娘 Wichiling』→これ。
終業後の3本目で、上映開始時刻は21:20、終了時刻は23:30。
寝てしまうのではないかと思っていましたが、これはよかった。お気に入りの1本となりました。
 
原作はパク・サンヨンのベストセラー連作小説『大都会の愛し方』に収載されている『ジェヒ』。
監督は『探偵なふたり:リターンズ』(2018)のイ・オニ。
 
大学でフランス文学を専攻するク・ジェヒ(キム・ゴウン)は、留学経験があってフランス語堪能。
見るからに自由奔放で外国人教師とも流暢に喋る彼女を周囲は憧れたり妬んだり。
一方、同じ専攻のチャン・フンス(ノ・サンヒョン)はゲイであることを隠して生きている。
 
ある日、SNSに胸を出した女性の画像が出回り、顔は見えないがジェヒに違いないという噂が走る。
すると、ジェヒは教室の最前列で皆に向かって胸を見せ、自分ではないことを証明する。
しかしそのせいでジェヒは「イカれ女」と呼ばれるはめに。
 
フンスはフンスで、男とふたりでホテルに入るところを見たと噂され、困っていたところ、
突然ジェヒに話しかけられ、まるでつきあっているかのように振る舞われて命拾い。
以来、ジェヒとフンスは性別を超えた友人同士となり、一緒に暮らはじめるのだが……。
 
韓国はゲイにとっては厳しい国だというフンスの発言があります。
フランスに行けばマシなのかと聞かれたジェヒは、韓国よりはずいぶんマシだけど、
どこへ行こうがつらく当たる人はいるもんだと答えます。
 
フンスはゲイであることを母親にも言えずにいるけれど、母親はフンスが男とキスしているのを見たことがある。
同性愛は病気だと決めつけている母親は、毎晩のようにフンスのもとへ来ては病気が治るようにと祈るのです。
これはきつい。
 
イカれ女とゲイ。誰も理解してくれないふたりは、お互いの「自分らしさ」を尊重します。
深刻なテーマだけど、韓国映画らしい軽快さと面白みがあり、笑ったシーンいっぱい。
また、音楽がとてもオシャレで、いろいろ考えさせられつつも楽しく観ることができました。
『ブエノスアイレス』(1997)の話が出てきて嬉しくなったり、
『君の名前で僕を呼んで』(2017)を母親が観に行っていたことがわかるシーンでは切なくなったり。
 
韓ドラ『埋もれた心』のシーズン1を観終わってパク・ヒョンシクロスになり、いま観ているのが『ドクタースランプ』。
ヒロインのパク・シネの母親を演じているのが本作でフンスの母親役のチャン・ヘジン。
また、ジェヒに執着する恋人ジソクを演じるのが『ドクタースランプ』のギョンミン先輩役、オ・ドンミンでした。
 
ジェヒとフンスをいつまでも観ていたくなる作品。かなり好き。

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『神椿市建設中。魔女の娘 Witchling』

『神椿市建設中。魔女の娘 Witchling』
監督: 月島総記 
声の出演:花譜,理芽,春猿火,ヰ世界情緒,幸祜,佐倉綾音,富田美憂,阿座上洋平,梅田修一朗,藤堂真衣他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、前述の『フロントライン』の次に。
 
「新時代のアーティストマネジメント事業をおこなうクリエイティブレーベル」と言われてもちぃともピンと来ないのですが、
そんなレーベル“KAMITSUBAKI STUDIO”が2019年から展開している「オリジナルIPプロジェクト」と聞いてまたつまずく。
「IPプロジェクト」とはなんぞやと調べたら、IP=知的財産だとわかったところで、そのオリジナルプロジェクトって意味わからん。
そんなレーベルのそんなプロジェクトの『神椿市建設中。』のTVアニメ版がこの7月から放送されるそうで、その前に劇場先行上映
 
わりとえげつないシーンから始まります。
災害で町全体が激しく揺れるなか、自宅にたどりついたひとりの少女。
部屋には死体となってハエにたかられている両親の姿。
どういう設定なのかわからんけど、とにかく明るい話ではなさそうだ。
 
時は変わって7年後。上記の少女を含む5人は「魔女の娘」。
あの災害で壊滅的打撃を受けた神椿市は、先端科学技術を駆使して奇跡的な復興を遂げている途中。
その陰では、人の悪意と欲望から生まれる怪物“テセラクター”が怪異を引き起こしています。
 
てな感じの話なのですが、ミュージカルかと思うほど少女たちが歌うので、最初はドン引き。
だけど、この歌声だけがテセラクターに対抗できる武器だとすぐにわかる。
 
この世界観は嫌いではありません。
でも絵自体があんまり好みではないので、TVアニメ版は観ないでしょうね。
てか、TVアニメまで私の趣味を広げるのは今のところムリです。(^^;

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『フロントライン』

『フロントライン』
監督:関根光才
出演:小栗旬,松坂桃李,池松壮亮,森七菜,桜井ユキ,美村里江,吹越満,光石研,滝藤賢一,窪塚洋介他
 
ダンナが無事にタイへと帰りましたので(もはやどっちが「帰る」なのかわかりません(笑))、
翌日は元の生活に戻すべく、終業後に3本ハシゴ。109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
新型コロナウイルスが世界を脅かしつつあった2020年2月、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス内で集団感染が発生。
監督は私が苦手だった『かくしごと』(2023)の関根光才だから期待度低めで観に行きました。
 
当時はまだウイルス災害専門の機関を持たなかった日本で、現場に臨むことになったのは災害派遣医療チーム“DMAT(ディーマット)”の面々。
コロナって、災害とちゃうやんと言いたくなるところ、ほかに引き受け手がなくてDMATに依頼があったそうです。
 
そもそも私はDMATを知りませんでした。
医師や看護師はそれぞれに所属する病院があり、災害が起こると召集をかけられるボランティアチーム。
通常の仕事でさえ大変でしょうに、大変な場に呼びつけられるわけです。
 
本作でチームを率いる医師は結城英晴(小栗旬)。
彼が絶大な信頼を置く仙道行義(窪塚洋介)と真田春人(池松壮亮)もすぐに呼びかけに応じます。
一方、厚労省からやってきたお役人の立松信貴(松坂桃李)は終始偉そうだけど、仕事はできる。
そして実はいい奴だということが次第にわかってきます。
 
マスコミは面白おかしく書き立てるばかりで、正しい情報を伝えようとはしません。
取材をする上野舞衣(桜井ユキ)は上司の轟(光石研)に命じられたとおり、
現場であら探しをしては視聴率の取れるものを見つけようとします。
 
ダイヤモンド・プリンセスのスタッフのひとり、羽鳥寛子(森七菜)は外国人客の通訳を務め、
客たちの心情に寄り添うあまり、医師や看護師に無理なリクエストをすることも。
 
ダイヤモンド・プリンセスに乗り込むクルーたちの家族は、それがバレると学校や職場で差別を受ける。
そのせいでDMATのメンバーがごっそりと減ってしまったりします。
 
期待せずに観に行ったけれど、感動の煽り方が思ったよりも低めなところがよかったです。
窪塚洋介がとてもよかったのと、終盤の滝藤賢一演じる医師・宮田と真田の会話も好きでした。
 
当時の状況とDMATについて知ることができてよかった作品です。

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『JUNK WORLD』

『JUNK WORLD』
監督:堀貴秀
 
TOHOシネマズなんば別館にて、前述の『MaXXXine マキシーン』の次に。
 
『JUNK HEAD』(2017)が大好きだったから、第2弾が製作されたと聞いて小躍りしました。
独学で映画作りを学んだ堀貴秀監督による凄いSFストップモーションアニメでしたから。
前作は7年かけて作り、本作はそれから3年かけて。
 
前作の1042年前、地上の生息域減少を危惧する人類は地下開発を進めていた。
そのための労働力として造られたのが人工生命体マリガン。
しかし、感情を持つようになったマリガンは、自身のクローンを増やして人類への反乱を起こす。
 
人類とマリガンの間で戦いが繰り広げられたのち第三次停戦協定が結ばれ、さらに230年が経過。
今は人類が地上に留まり、地下世界はマリガンが支配していた。
 
そんななか、地下世界の異変が察知され、人類とマリガンが調査チームを結成。
人類側の隊長は女性トリス、マリガン側の隊長はクローンのオリジナルであるダンテ。
両者は共に地下都市カープバールを目指すが、その途中、マリガンのカルト教団“ギュラ教”の襲撃に遭う。
ギュラ教の狙いは希少種とされる人間の女性で、トリスが標的になったのだ。
 
ギュラ教との攻防の間に調査チームは次元の歪みを発見。
トリスの護衛役のロボット・ロビンは、トリスを守るために作戦を考えるのだが……。
 
なんともややこしい。第1弾はもっとシンプルだったと思うのですが、それが私の限界だったのかも(笑)。
今回は寝不足で観たということもあるけれど(酒は入っていません!)、途中から睡魔が。
 
人類やらマリガンやらの会話は何語かもわからない言語だから、字幕が付いています。
時折「金曜ロードショー」などと言っているのが聞こえて、それは可笑しかった。
なんかもっと可笑しいのもあったけど、観終わったすっかり忘れていました。なんだったかな~。
 
理解するには少なくともあと1回観なければ無理。けれどわかる自信もありません。
シンプルだった第1弾が懐かしい。アホには難しすぎる。(T_T)
いちばんわかりやすくてただただ引き込まれたのはエンドロールなんだもの。

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