MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『ダーティ・マネー』

『ダーティ・マネー』(英題:Dirty Money)
監督:キム・ミンス
出演:チョン・ウ,キム・デミョン,パク・ビョンウン,チョ・ヒョンチョル,チョン・ヘギュン,ユ・テオ他
 
キノシネマ心斎橋にて4本ハシゴの2本目。1本目に続いて韓国作品です。
 
『キングメーカー 大統領を作った男』(2021)の脚本を手掛けたキム・ミンスの監督デビュー作。
私のお気に入りのイケメン俳優が出演していないのはつまらないけど、観てみることに。
 
ミョンドゥク(チョン・ウ)とドンヒョク(キム・デミョン)は汚職に手を染める刑事。
兄貴分のミョンドゥクは妻を病で亡くしたのち、まだ幼い娘も病気に罹って入院中。
一刻も早く手術しなければならない身体で、その手術費用を工面するため。
弟分のドンヒョクはギャンブル好きで、毎日恋人とカジノに入り浸って借金を膨らませている。
 
階上から転落死した男性は自殺と目されていたところ、部屋の荒らされ具合から他殺として捜査開始。
臨場したミョンドゥクは、男性の靴下の中にメモリが隠されているのを見つけ、密かに持ち帰る。
 
事件について聞き込みを進めるうち、中国マフィアの大金取引が近くおこなわれることを知り、
メモリの中身を確かめると、取引場所などの情報が含まれていた。
中国マフィアの徒弟と幼なじみであるドンヒョクは、取引の日程を聞き出し、
ミョンドゥクとドンヒョクはその大金を頂戴する計画を立てる。
 
ところがその場に現れた人数が予想より多いうえに、誰かが発砲して大わらわ。
もうひとり助っ人として呼んでいた刑事は撃たれて死亡。
刑事の死体と金を持ってミョンドゥクとドンヒョクは逃走する。
 
どうせ捜査を担当するのは自分たちだし、どうにでもなる。
ほとぼりが冷めた頃に金を取りに来ようと、ある場所に隠し、死体は車ごと池に沈める。
 
なんとかなると思われたが、実は現場には広域捜査隊の刑事がスパイとして潜り込んでいたことを知らされる。
しかもその刑事も銃撃戦に巻き込まれて死亡していて……。
 
ミョンドゥクの汚職に走る理由には同情しないでもありません。
『クロッシング』(2009)で警官の給料の安さを知り、『ローサは密告された』(2016)ではあまりに堂々とした汚職に驚きました。
汚職警官のいない国なんて存在しないのではないかと思ってしまいます。
本作でも上には上がいて、いちばん悪いのはとても偉い人でしたという展開だけど、意外でも何でもない。
こいつが黒幕だろうということは読めます。
 
普通に面白いけど、あくまでも普通。
凄い脚本を書く人だから、もっと面白い作品が撮れるのではないかという期待もありつつ、
撮るのは誰かに任せて脚本に徹する方がいいのではと思ったりもするのでした。

—–

『ヒットマン リサージェンス』

『ヒットマン リサージェンス』(英題:Hirman 2)
監督:チェ・ウォンソプ
出演:クォン・サンウ,チョン・ジュノ,ファンウ・スルヘ,イ・イギョン,イ・ジウォン,
   キム・ソンオ,ハン・ジウン,イ・スンウォン,イ・ジュニョク他
 
平日に休みを取り、キノシネマ心斎橋にて4本ハシゴの1本目。
 
韓流好きで知られるキョンキョンがいちばん好きな俳優として挙げているのがクォン・サンウ
彼女は『天国の階段』という2003年のTVドラマでクォン・サンウにハマったそうですが、
韓ドラを観るようになってまだ数年の私は観たことなし。でも映画ではクォン・サンウを結構観ています。
『ハッピーニューイヤー』(2021)には本人役でカメオ出演するほどの売れっ子で、明るい役が似合うけど、
『痛み』(2011)とか『鬼手』(2019)のような陰のある役も最高です。
あら、『鬼手』のときには「実はこの人がかなりタイプ」と書いていますね、私。
 
監督は前作と同じチェ・ウォンソプで、出演陣もほぼ同じ。
 
少年時代に喧嘩強いところを見込まれ、NIS(大韓民国国家情報院)にスカウトされたジュン(クォン・サンウ)。
凄腕の暗殺者として数々の任務をこなしてきたが、ウェブ漫画家に転身を果たす。
今は妻のミナ(ファンウ・スルヘ)と一人娘のガヨン(イ・ジウォン)と共に穏やかな日々を送っている。
 
しかし、ジュンに目や指を潰されたことを根に持っている各国の悪党どもは、ジュンを殺したくてたまらない。
漫画家として活躍していることを知ると、韓国へと渡りジュンのもとへ行こうとするが、
ジュンの元上司ドッキュ(チョン・ジュノ)と後輩のチョル(イ・イギョン)はそれを阻止。
民間人となったジュンに危険を察知させることなくひそかにジュン一家を守ろうとしているのだ。
 
一方、ジュンの妻ミナは、美術館の展覧会企画に携わる毎日が楽しくてたまらない。
ディレクターのヘイン(ハン・ジウン)から世界的に有名なフランス人アーティスト(キム・ソンオ)が来ると聞く。
その展覧会をミナが任せられることになり、張り切るのだが……。
 
ウェブ漫画家としてスターになったジュンだけど、暗殺要員を辞めてしばらくすると、描くネタがなくなります。
続きをUPすればSNSで「ゴミクズ」と叩かれて、編集長(イ・ジュニョク)はジュンに連載打ち切りを通告。
困ったジュンが暗殺要員の自分がどんな事件に関わりそうかを考えて描いてみたら、これは評判よし。
ところがそれを模倣した犯罪が起きて、ジュン自身が容疑者扱いされてしまうという。
 
前作ほどテンポの良さは感じませんが、どうもクォン・サンウには甘くなってしまいますねぇ。
ひきこもりの少年の部屋に不法侵入するシーンなどは楽しかった。
アリバイがないかと思いきや、少年が隠し撮りしていた映像がみごとアリバイに。
 
人がめっちゃ死ぬことには驚く。前作もこんなに死にましたっけ。
ミナ役のファンウ・スルヘとヘイン役のハン・ジウン、どちらもめっちゃ美人。綺麗な人を見るのは楽しい。
 
さらなる続編があるのかどうか知らんけど、まぁ、これはこんなもんで。

—–

2025年6月に読んだ本

2025年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1353ページ
ナイス数:544ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2025/6
■妖声 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ ナ-B 17)
ひたひたと終刊が近づいてきていることがわかります。捨てられたと思っていた怜が実はそうではなかったということ。いや、捨てられたことには変わりないかもしれないけれど、そうしなければならない事情があったことを知り、両親の亡霊と再会を果たすシーンは胸に迫るものがありました。アマネがカッコよすぎて、リウさんの見る目を再認識した第7弾でした(笑)。悪魔をも恐れさせる赤バッジの声を聴いてみたくて仕方ありません。どうかミカヅチ班の誰も死なないで。
読了日:06月09日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/22599577
■6時間後に君は死ぬ (講談社文庫 た 94-4)
同著者の『幽霊人命救助隊』が好きでした。本作はそのすぐ後に書かれていたというのにつゆ知らず、WOWOWで映像化されていたのも知らず、先月観た韓国映画の原作がこれだと知ってようやく読むことに。韓国映画版では表題作のみに絞って製作されましたが、なるほど、他人の未来がビジョンとして見える青年が関わる連作になっているのですね。ほぼ20年前の作品だから、ツールや背景をいろいろと古くは感じるものの、最初の章で死を予告された彼女と、最後の章で自身の死を予知する彼がそれを回避すべく奮闘する姿にほだされます。未来は変わる。
読了日:06月11日 著者:高野 和明
https://bookmeter.com/books/584248
■少年とクスノキ
東野圭吾が絵本を出すって、京極夏彦のそれに比べてちっとも興味が湧かないけれど、読まなきゃ文句も言えないから読むことに。映画も本も説教臭いのが苦手な私にとって、これは残念ながらあまり惹かれない内容です。どこぞの宗教団体が出版しましたと言われたらそうかもと思ってしまいそう。自分が生きていることに感謝するのは当たり前で、今さら東野圭吾から言い聞かされなくてもいいと思う私は全然素直じゃない。でも、私はやっぱり普通に、大人の東野圭吾の長編が読みたい。心を絞られるようなやつ。
読了日:06月12日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/22552138
■祝祭のハングマン (文春文庫 な 71-6)
中山七里といえば、私の中では東野圭吾と並んで凄いリーダビリティの作家です。それがたとえ個人的にはイマイチと感じる作品であったとしてもグイグイ読まされるのが常だったのに、なぜか本作は読むのに異様に時間を要してしまいました。角川文庫の字の大きさが私に辛くなってきているのかしらと思うけれど、主人公のことが余り好きになれなかったのがひとつの理由かと思います。毎度最後の最後に驚かされるドンデン返しもなくて。というのか、えっ、彼女がそのまま仕置き人になるのねという展開は逆に新鮮か。道徳観を振りかざされるよりは良いか。
読了日:06月26日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/22561495
■でっちあげ (新潮文庫)
原作を先に読むか映画を先に観るかに一切こだわりはありません。ただ、シネコンの上映作品は封切りから数日以内にほぼすべて観るため(自慢です(笑))、映画化が決まっていない頃に読んでいなければ映画を観るのが先になることが多いです。本作もそうなりそうなところ、三池崇史監督ということもあって覚悟しておかねばなるまいと先に読みました。いったい何が楽しくてでっちあげなどするのか。教師に個人的な恨みがあったとも思えず。そしてまともに取り合ってはいけなかったであろう相手にマスコミがついたときの恐ろしさに震えます。明日観る。
読了日:06月30日 著者:福田 ますみ
https://bookmeter.com/books/442494

—–

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(英題:Love in the Big City)
監督:イ・オニ
出演:キム・ゴウン,ノ・サンヒョン,チョン・フィ,オ・ドンミン,クァク・ドンヨン,イ・ユジン,チュ・ジョンヒョク,イ・サンイ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、『フロントライン』『神椿市建設中。魔女の娘 Wichiling』→これ。
終業後の3本目で、上映開始時刻は21:20、終了時刻は23:30。
寝てしまうのではないかと思っていましたが、これはよかった。お気に入りの1本となりました。
 
原作はパク・サンヨンのベストセラー連作小説『大都会の愛し方』に収載されている『ジェヒ』。
監督は『探偵なふたり:リターンズ』(2018)のイ・オニ。
 
大学でフランス文学を専攻するク・ジェヒ(キム・ゴウン)は、留学経験があってフランス語堪能。
見るからに自由奔放で外国人教師とも流暢に喋る彼女を周囲は憧れたり妬んだり。
一方、同じ専攻のチャン・フンス(ノ・サンヒョン)はゲイであることを隠して生きている。
 
ある日、SNSに胸を出した女性の画像が出回り、顔は見えないがジェヒに違いないという噂が走る。
すると、ジェヒは教室の最前列で皆に向かって胸を見せ、自分ではないことを証明する。
しかしそのせいでジェヒは「イカれ女」と呼ばれるはめに。
 
フンスはフンスで、男とふたりでホテルに入るところを見たと噂され、困っていたところ、
突然ジェヒに話しかけられ、まるでつきあっているかのように振る舞われて命拾い。
以来、ジェヒとフンスは性別を超えた友人同士となり、一緒に暮らはじめるのだが……。
 
韓国はゲイにとっては厳しい国だというフンスの発言があります。
フランスに行けばマシなのかと聞かれたジェヒは、韓国よりはずいぶんマシだけど、
どこへ行こうがつらく当たる人はいるもんだと答えます。
 
フンスはゲイであることを母親にも言えずにいるけれど、母親はフンスが男とキスしているのを見たことがある。
同性愛は病気だと決めつけている母親は、毎晩のようにフンスのもとへ来ては病気が治るようにと祈るのです。
これはきつい。
 
イカれ女とゲイ。誰も理解してくれないふたりは、お互いの「自分らしさ」を尊重します。
深刻なテーマだけど、韓国映画らしい軽快さと面白みがあり、笑ったシーンいっぱい。
また、音楽がとてもオシャレで、いろいろ考えさせられつつも楽しく観ることができました。
『ブエノスアイレス』(1997)の話が出てきて嬉しくなったり、
『君の名前で僕を呼んで』(2017)を母親が観に行っていたことがわかるシーンでは切なくなったり。
 
韓ドラ『埋もれた心』のシーズン1を観終わってパク・ヒョンシクロスになり、いま観ているのが『ドクタースランプ』。
ヒロインのパク・シネの母親を演じているのが本作でフンスの母親役のチャン・ヘジン。
また、ジェヒに執着する恋人ジソクを演じるのが『ドクタースランプ』のギョンミン先輩役、オ・ドンミンでした。
 
ジェヒとフンスをいつまでも観ていたくなる作品。かなり好き。

—–

『神椿市建設中。魔女の娘 Witchling』

『神椿市建設中。魔女の娘 Witchling』
監督: 月島総記 
声の出演:花譜,理芽,春猿火,ヰ世界情緒,幸祜,佐倉綾音,富田美憂,阿座上洋平,梅田修一朗,藤堂真衣他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、前述の『フロントライン』の次に。
 
「新時代のアーティストマネジメント事業をおこなうクリエイティブレーベル」と言われてもちぃともピンと来ないのですが、
そんなレーベル“KAMITSUBAKI STUDIO”が2019年から展開している「オリジナルIPプロジェクト」と聞いてまたつまずく。
「IPプロジェクト」とはなんぞやと調べたら、IP=知的財産だとわかったところで、そのオリジナルプロジェクトって意味わからん。
そんなレーベルのそんなプロジェクトの『神椿市建設中。』のTVアニメ版がこの7月から放送されるそうで、その前に劇場先行上映
 
わりとえげつないシーンから始まります。
災害で町全体が激しく揺れるなか、自宅にたどりついたひとりの少女。
部屋には死体となってハエにたかられている両親の姿。
どういう設定なのかわからんけど、とにかく明るい話ではなさそうだ。
 
時は変わって7年後。上記の少女を含む5人は「魔女の娘」。
あの災害で壊滅的打撃を受けた神椿市は、先端科学技術を駆使して奇跡的な復興を遂げている途中。
その陰では、人の悪意と欲望から生まれる怪物“テセラクター”が怪異を引き起こしています。
 
てな感じの話なのですが、ミュージカルかと思うほど少女たちが歌うので、最初はドン引き。
だけど、この歌声だけがテセラクターに対抗できる武器だとすぐにわかる。
 
この世界観は嫌いではありません。
でも絵自体があんまり好みではないので、TVアニメ版は観ないでしょうね。
てか、TVアニメまで私の趣味を広げるのは今のところムリです。(^^;

—–