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『十一人の賊軍』

『十一人の賊軍』
監督:白石和彌
出演:山田孝之,仲野太賀,尾上右近,鞘師里保,佐久本宝,千原せいじ,岡山天音,松浦祐也,一ノ瀬颯,小柳亮太,本山力,
   野村周平,田中俊介,松尾諭,音尾琢真,柴崎楓雅,佐藤五郎,吉沢悠,駿河太郎,松角洋平,浅香航大,佐野和真,
   安藤ヒロキオ,佐野岳,ナダル,ゆりやんレトリィバァ,木竜麻生,長井恵里,西田尚美,玉木宏,阿部サダヲ他
 
封切り日、午後休を取ってなんばグランド花月吉本新喜劇を観たあと、なんばパークスシネマにて。
 
名脚本家と称えられる笠原和夫が映画化を目指すも叶わないまま2002年に他界。
そんな幻の企画を『凶悪』(2013)や『日本で一番悪い奴ら』(2016)、“孤狼の血”シリーズの白石和彌監督が映画化した時代劇エンターテインメント
 
余談ですが、予告編のナレーションを担当する声にも好き嫌いはあって、私はこの予告編を担当した女性の声が好き。
苦手なのは、いつの頃からか邦画洋画問わずとてもよく聞くようになった女性の声で、色っぽいけど私は好きじゃなくて。ごめんなさい。
予告編のナレーションといえば遠藤憲一がよく起用されていることで有名ですが、ほかの人の名前も知りたい。
 
1868(慶応4)年の戊辰戦争のさなか、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加わる新発田藩が寝返ったという史実を基にしています。
 
戊辰戦争が勃発し、山縣狂介(玉木宏)が指揮を執る新政府軍(=官軍)とそれに抵抗する奥羽越列藩同盟(=旧幕府軍)が各地で激しい戦闘を繰り広げている。
越後の小藩・新発田藩は一応同盟側の立場を取っているが、新政府側への寝返りをひそかに画策中。
いつまでも戦いに加わろうとしない新発田藩に腹を立てた同盟の参謀・色部長門(松角洋平)、斉藤主計(駿河太郎)が新発田城に押しかけてくる。
 
そうこうしている間に新政府側も進軍して城へと迫りつつあり、両軍が激突すれば新発田の町が戦渦に巻き込まれてしまうだろう。
それを避けたい家老・溝口内匠(阿部サダヲ)は、城に通じる峠の砦で官軍を足止めして時間を稼ぎたい。
溝口は新発田藩主である若殿・直正(柴崎楓雅)に代わって考え抜き、決死隊を結成すると決める。
 
決死隊のメンバーとして選出されたのは、さまざまな罪で死刑囚となった罪人たち。
駕籠かき人足の政(山田孝之)は自身の物言えぬ妻・さだ(長井恵里)を襲った新発田藩士・仙石善右ヱ門(音尾琢真)を殺害した。
イカサマ博徒の赤丹(尾上右近)、男の家に放火した女郎のなつ(鞘師里保)、檀家の娘を手籠めにした坊主・引導(千原せいじ)。
刑場でさらし者にされていた政のことを自分の兄だと思い込んで逃がそうとしたノロ(佐久本宝)。
ロシアへの密航を試みた医者の倅・おろしや(岡山天音)、一家心中を図りながら自分だけ生き残った三途(松浦祐也)、
侍の女房を寝取った二枚目(一ノ瀬颯)、無差別に人を斬って回った辻斬(小柳亮太)、強盗殺人を働いた爺っつぁん(本山力)。
 
どちらにつくのか態度を明らかにせよと迫る色部と斉藤を溝口がなんとか言いくるめて追い返すまでの間、
官軍が新発田の町に攻め入ることができないように最後の砦を守るのが罪人たちの役目。
もしもこれを果たしたあかつきには無罪放免にするというのが溝口の示した条件。
 
条件を飲むしか生きる道がない罪人たちはこの役に就くことに。
この10人に溝口から命を受けた凄腕の剣術士・鷲尾兵士郎(仲野太賀)が加わると、
溝口は自分の娘・加奈(木竜麻生)の婚約者で新発田藩士の入江数馬(野村周平)を隊長に任命し、
同じく新発田藩士・荒井万之助(田中俊介)と小暮総(松尾諭)と共に砦の死守に臨むのだが……。
 
役目を果たせば無罪放免となるけれど、誰かがその場から逃げようとすればご破算。
連帯責任ゆえ、裏切り者は自分たちの手で殺してしまわねばなりません。
新発田のために戦えと言われても、政は新発田藩士に最愛の妻を傷つけられているから新発田なんてクソ食らえ。
皆の目を盗んで再三逃亡を図り、捕まったところで殺してくれりゃいいと投げやりです。
 
それを止めるのが罪人たちのなかで紅一点のなつ。あんたの女房が今どんな思いをしているかわかるか。
夫は侍殺しだから周囲から非難を受け、耳も聞こえず口も利けず、体を売るぐらいしかできないだろう。
一刻も早く役目を果たして女房のところへ帰ってやるべきじゃないのかと。
 
侍にもいろいろいて、罪人を人扱いしない者もいます。
そういう奴に限ってビビりで、官軍と斬り合いになったときには震え上がっていたり。
そこを罪人に助けられてもそれを認めようとしない。
入江も最初はその立場かと思っていたら、彼にはちゃんと良心がある。
 
政役の山田孝之が良いのはもちろんのことですが、一番はなんと言っても鷲尾役の仲野太賀。
剣捌きも見事だし、11人目の賊軍である彼の思いがビンビン伝わってきて、最後なんて思わず涙。
 
俠気あふれるなんて言うと今どき差別的でしょうか。
なつ役の鞘師里保という女優を見るのは初めてだと思いますが、彼女も超カッコイイ。
佐久本宝演じるノロは知的障害がありながら、随所で仲間を救う。
「おめえみたいな馬鹿は殺されねぇから逃げろ。生きろ」。
これも差別的なのでしょうが、温かい。彼が生きていてくれるのが嬉しい。
 
いや〜、やっぱり好きだなぁ、白石監督。

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『がんばっていきまっしょい』

『がんばっていきまっしょい』
監督:櫻木優平
声の出演:雨宮天,伊藤美来,高橋李依,鬼頭明里,長谷川育美,江口拓也,竹達彩奈,三森すずこ,内田彩他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『ボルテスV レガシー』の次に。
 
『がんばっていきまっしょい』といえば思い出すのは1998年の実写版。
あのとき主演の田中麗奈はいくつだったのでしたっけ。彼女は1980年生まれだからまだ18歳!?
2005年には連続ドラマ化されてフジテレビ系列で放送。そのときの主演は鈴木杏でした。
映画では杏ちゃんをあまり見かけませんが、テレビドラマには今も出ていますか。
 
そんな作品を今回は劇場アニメ映画化。
いつの時代になっても映画化される作品は、色あせない魅力があるのでしょうね。
 
愛媛県立三津東高校では、ボート部が廃部寸前だというのに、
強豪校だった時代の名残で毎年ボートのクラスマッチが開催される。
2年生の悦ネエこと村上悦子は、同級生で幼なじみのヒメこと佐伯姫に推されてクラス代表として出場。
それなりに頑張ってはみたものの、途中でやる気が失せ、漕ぐのをやめてしまう。
そう、悦ネエには「一生懸命やったところで上手く行くことなんてまずないから意味がない」とあきらめる癖がついているのだ。
 
ところがそんな悦ネエの姿を見て転入生のリーこと高橋梨衣奈が大興奮。
悦ネエやヒメと同じクラスになったリーは、ボート部に入りたいと言うが、そもそも悦ネエはボート部員ではない。
現在唯一のボート部員である二宮隼人にリーを紹介すると、二宮は大喜び。
あと2人入部すればボート部を復活させられると言い、流れで悦ネエとヒメも名前を貸すことに。
 
名前だけ貸す約束のはずが、今までずっと女子校だったというリーは男子が苦手。
一緒に練習に参加してほしいと懇願され、悦ネエとヒメも参加を余儀なくされる。
 
すると、ボート部復活の噂を聞きつけたダッコこと兵頭妙子とイモッチこと井本真優美も入部を希望。
このふたりはお互いの家が不仲らしく、そのせいで子ども同士も強いライバル意識を持っているらしい。
来年のクラスマッチで相手を粉砕するためにボート部で力をつけたいのだと。
 
こうして5人の女子がギャーギャー言い合いながらも大会出場を目指して練習しはじめるのだが……。
 
5人のキャラがさまざまで、とても面白い。
海も空も美しくて、アニメの世界ながら引き込まれます。
 
犬猿の仲に見えたダッコとイモッチも実はそんなことはなくて、なんとなく勝手に気まずくなっていただけ。
お互いの良いところを認め合っているのが微笑ましい。
 
今まであまり観る機会のなかったボート競技に興味が湧くし、
実写版の『がんばっていきまっしょい』をもう一度観たくなります。
何度も映像化されている理由がわかる作品。
 
青春だねぇ。

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『ボルテスV レガシー』〈吹替版〉

『ボルテスV レガシー』(原題:Voltes V: Legacy)
監督:マーク・A・レイエス・V
出演:ミゲル・タンフェリックス,ラドソン・フローレス,マット・ロザノ,ラファエル・ランディコ,
   イザベル・オルテガ,アルバート・マルティネス,ガビー・エイゲンマン,カーラ・アベラナ,
   マーティン・デル・ロザリオ,リーゼル・ロペス,カルロ・ゴンザレス,エピ・クウィゾン他
声の出演:小林千晃,金城大和,花倉桔道,小市眞琴,中島愛,山中誠也,相樂真太郎,
     堀江美都子,諏訪部順一,飯田里穂,樋山雄作,越後屋コースケ他
 
もとは日本のロボットアニメだと言われても私は全然知らないし、スルーするつもりでいました。
けれどなんとなく気になっているうちに字幕版の上映は終了し、吹替版だけが残る。
観なくても後悔することはなさそうだけど、こんなのがあるんだということだけは知っておこうかと。
イオンシネマ茨木にて。
 
1977年から1978年の春にかけての1年弱の間に日本で放送されたTVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』。
日本での放送が終了した約ひと月半後にフィリピンで放送開始となりましたが、
当時のフィリピン大統領フェルナンド・マルコスが子どもたちに悪影響を及ぼすとして放送禁止に。
実際は、作品の内容から大統領自身が暗殺されることを想起して恐れたのではないかと言われています。
 
そしてこれがなぜだか2023年になってフィリピンで実写化され、
全90話のTVシリーズ“ボルテスV:レガシー”として放送されたそうです。本作はその劇場版。
こういう作品を何も知らずに観に行くと『劇場版 オーバーロード 聖王国編』のようにまったくついて行けないかもしれないと思い、
少々予習してから行きました。その予習知識と合わせてあらすじをご紹介します。
 
地球から何万光年も離れた恒星系にあるボアザン星。
ボアザン帝国では生まれながらの「角」の有無によって身分が決まる。
いかに良い家柄に生まれようが、角がなければ地に落ちる。
 
ボアザンの皇位継承の資格を持ちながら角がないことがバレたフロスガーは失脚させられるも、
反乱を起こしてボアザンから脱出、地球へとたどり着き、マリアンヌ・アームストロング博士に救われる。
 
やがてマリアンヌと結婚したフロスガーはネッド・アームストロングと名乗り、3人の息子を授かる。
ボアザンの皇位を継承したズ・ザンジバルが地球侵略を図るであろうことを予想して、
ネッドは科学者や防衛軍とタッグを組み、巨大ロボット“ボルテスV”や基地“ビッグ・ファルコン”を建設。
 
スティーヴ、ロバート・“ビッグ・バート”、“リトル・ジョン”のアームストロング3兄弟をはじめとするボルテスチームは、
こうしてボアザンと死闘を繰り広げることになるのだが……。
 
ハリウッドの洗練されたアニメと比べると、懐かしい感じがします。
向こうの映画でいえば『フラッシュ・ゴードン』(1980)に近い雰囲気でしょうか。
とにかくみんな大真面目に一生懸命つくっているのがわかる。
 
予習時に想像していたよりも息子たちが若いことに驚きました。
長男のネッドはそれなりの年齢だけど、図体だけデカい次男のビッグ・バートはまだ子どもだし、
三男のリトル・ジョンに至ってはその名のとおり小さい。母ちゃんが恋しくて仕方ないチビっ子。
その母ちゃんが途中で死んでしまって涙ぼろぼろ流しながら敵と戦います。
 
予習の甲斐はあまりなく、早々について行くのを放棄気味。
フィリピンの特撮のレベルって世界的に見てどの程度なのかななどと考えながら観ていました。
ロボット同士の対決でも、背後から狙うのは反則じゃないかしらと思ったりも(笑)。
 
あ、客は私ひとり、今年10度目の“おひとりさま”でしたけど、
「ボルテスの戦いはまだまだ続く」のだそうです。(^^;

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『ゼンブ・オブ・トーキョー』

『ゼンブ・オブ・トーキョー』
監督:熊切和嘉
出演:正源司陽子,渡辺莉奈,藤嶌果歩,石塚瑶季,小西夏菜実,竹内希来里,平尾帆夏,
   平岡海月,清水理央,宮地すみれ,山下葉留花,小坂菜緒,真飛聖,八嶋智人他
 
前述の4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』の後、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。
 
メインキャストは日向坂46の4期生11人。
こんな青春アイドルムービーを撮ったのが熊切和嘉監督だというのですから、ちょっと笑う。
 
日向坂46のメンバーの誰の名前も知らないし、顔もわかりません。
みんな可愛いけど、めっちゃ可愛いというよりはその辺に居そうに思えなくもない。
そこがいいんでしょうね。
 
予告編を観る限りでは、修学旅行の自由時間、5人がパラレルワールドに行っちゃったファンタジー系。
でもまったくそうではなくて、現実的な話でした。
 
修学旅行で東京にやってきた女子高生たち。
5人1組となったグループの班長を務めるのは池園優里香(正源司陽子)。
自由時間に東京の名所全部を巡る計画を立て、決行する気満々。
しかし、目的地が休園していたり行列ができていたりで予定が狂う。
 
優里香の計画に一応は乗る気を見せていたほかの4人は、実はそれぞれやりたいことがあった。
桐井智紗(渡辺莉奈)は憧れのアイドル有川凛(小坂菜緒)に会うべくオーディション会場へ。
羽川恵(藤嶌果歩)は片想いの相手の後をつけて、できれば偶然を装って話しかけたい。
説田詩央里(石塚瑶季)は別のグループの生徒と落ち合い、今日発売の推しのTシャツをゲットしたい。
枡谷綾乃(小西夏菜実)はもともと東京から引っ越してきたから、いまさら東京名所巡りだなんて。
 
そこで4人は優里香から離れられるように画策し、詩央里が各自好きなものを食べに行こうと提案。
小一時間が過ぎた頃に再び橋のたもとで集合ということで優里香も渋々承知する。
 
約束の時間になり、橋に戻ってきた優里香。しかし4人は戻ってこない。
LINEしてみると、それぞれ戻ってきているのに誰もいないよとの返事。
パラレルワールドに入り込んでしまったのかと優里香は考えるが、会えないものは仕方なし。
それぞれが思いのままに過ごすことになるのだが……。
 
優里香は最初結構うざい。みんなが逃げ出したくなるのがわかるほどの仕切り屋。
それにしたって、事前に相談したときは全員納得していたのですから、ずるいといえばずるい。
 
可笑しいのは、みんなが優里香を避けて行動しているのに、行く先々に優里香が現れること。
彼女はひとりでもともとの自分の計画どおりに巡っているだけなのですが、
恵が想い人に声をかけようとすると優里香が彼と話していたり、
綾乃が洒落たカフェに入店すると、トイレに行っている隙に優里香もやってきたり。
 
そもそも綾乃は東京では友人と共に筋金入りのオタクだったけど、
今はそれをひた隠しにして「東京から来たクールビューティー」を気取っています。
クールビューティーに憧れる花里深雪(平尾帆夏)が勝手についてきて困っていると、
東京時代のオタク仲間・満武夢華(平岡海月)とバッタリ出会い、さらに困る。
 
最後は優里香が救いの神になってめでたしめでたし。
彼女もバカではなくて、パラレルワールドなんかじゃなく、
みんなに自分の希望を押し付けすぎて逃げられたことがわかっています。
 
キャストの中で知っていたのは小坂菜緒と、真飛聖(=タクシー運転手役)と八嶋智人(=教師役)だけ。
私のように日向坂46を誰ひとりとして知らない者が観る作品ではないと思うけれど、意外と楽しませてもらいました。
 
若いって素晴らしい。

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4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』

すっかり好きになってしまって4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』
いったいファンにはどの年齢層が多いのか、上映は朝や昼間の時間帯が多い。
TOHOシネマズ伊丹で1日だけ18時過ぎの回があるのを見つけて参上。
 
今回も3回目と同じく“Party Edition”で、発声OKの応援上映の回。
伊丹ではまもなく上映が終了するからか、まぁまぁの客入りだけど、
皆さん照れがあるようで、声出しも拍手もいっさい無し。
私は1回目の鑑賞以来ジョングクのソロアルバム『Golden』を聴き倒しているため、
“Seven”をはじめとする何曲かは口ずさめる程度になっています。
みんなが歌うなら一緒に歌いたいところ、ごくごく小声で歌ってみる。
 
いまさら書くこともないですが、1回目に観たときから驚いていたことを書き忘れていました。
喉の痛みを訴えるジョングクを観る女医の服がプリント柄のワンピースなんです。
医者といえば白衣。そうでなくても無地の服だと思っていたのに何それ。しかもノースリーブ。
かなり衝撃的でした。
 
どうしましょかね、このハマりよう。
「ジョングクさん、そろそろ韓国へ帰ってください」という台詞がありましたが、
ジョングクさん、そろそろ上映を終了してくれないとまた追っかけちゃいそうで困ります。(^^;

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