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『カメラを止めるな!』、2回目。

日曜日の晩ごはんは16時が定刻のわが家ですが、
この日の晩は芦屋で“イワシ祭り”に参加することになっていたから、
ダンナやほかの皆さんと現地集合する19時に間に合えばいいのです。
で、TOHOシネマズ西宮に行ったわけですが、
この日のハシゴはほぼ完璧に近い効率の良さ。我ながら惚れ惚れ(笑)。

自画自賛のハシゴスケジュールは、こんなふうでした。
『検察側の罪人』9:20~11:35
『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』11:55~14:00
『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』14:10~15:15
『カメラを止めるな!』15:45~17:30

シネコンで4本ハシゴすると、どこか必ず5分か10分かぶるものですが、
この日は一切かぶり時間がなくて画期的。

さて、2回目の『カメラを止めるな!』。
シネコンとそうでない劇場の上映中の雰囲気を比べたくて、
シネ・リーブルか出町座かナナゲイあたりで観るつもりだったのに、
効率の良さから思わずこの日の〆に選んでしまいました。

なんぼ大ヒット中だからと言って、シネコンの大きめスクリーンにかけるのは「やりすぎ」では。
すでに他地区のシネコンではかかりまくった後なので、西宮では満席にならず。
それでも9割以上は席が埋まっています。

初見の人が当然多そう。
2回目の私は、退屈な前半の後の展開を知っているから、笑うところが皆と違う。
先にぶふっと笑ってしまう箇所だらけで、怪しい人になっちゃいました(笑)。

気のせいかもしれませんけれど、なんばの客のほうがウケていたように思います。
なんばと西宮では満席になる映画がちがうことに驚いたのがつい数カ月前。
そのときのことも併せて、なんばと西宮では客の好みがちがうと確信しました。
本作で沸き返る客席を感じたいなら、西宮より大阪かも。

客のノリはイマイチなものの、2回目もじゅうぶんに楽しめました。
特に日暮監督の妻役のしゅはまはるみさんと娘役の真魚ちゃん、いいなぁ。
その他、真魚ちゃんからおばちゃんおばちゃんと連呼されるAD役の吉田美紀さんと、
「メールもしたんですけど」と詰め寄られるAD役の合田純奈ちゃんも好きです。
なぜか本作の役者たちは呼び捨てするのがはばかられる。(^^;

ひとつ、あえて文句を言わせてもらうなら、
ラストの真魚ちゃんの笑顔アップ映像について。
あれで一気に普通の映画に成り下がる。と言っては言いすぎか。
作り笑いは苦手そうだし(笑)、あれは要らなかったと思います。

やっぱり次はシネコンじゃないところで観たい。
って、まだ観るか!?
—–

『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』

『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』
監督:米林宏昌,百瀬義行,山下明彦
声の出演:木村文乃,鈴木梨央,尾野真千子,篠原湊大,坂口健太郎,
     オダギリジョー,田中泯他

TOHOシネマズ西宮で4本ハシゴの3本目。

スタジオジブリの制作部解散のさいにジブリを退社した西村義明氏が、
米林宏昌監督の作品をつくるために設立したというスタジオポノック。
スタジオポノックが長編第1弾として発表したのは『メアリと魔女の花』(2017)でした。
今度はオムニバス短編アニメーション作品3本を『ちいさな英雄』と銘打って公開。

1本目、『カニーニとカニーノ』(監督:米林宏昌)。
川底に暮らすカニの兄妹カニーニとカニーノはいつも父親と一緒。
ところがある日、大きな魚に父親を吹き飛ばされ、途方に暮れる。
母親は出産のために不在。兄妹は父親を探して冒険の旅へ。

2本目、『サムライエッグ』(監督:百瀬義行)。
東京・府中市に生まれ育つシュンは、野球好きの明るい少年。
しかし、生まれつき極度の卵アレルギーを持っている。
どれだけ気をつけようとも避けられないときがあり、何度も死にそうな目に。

3本目、『透明人間』(監督:山下明彦)。
都会の片隅に暮らす透明人間。
服を着用して単車で出かけ、勤務先に向かったりコンビニで買い物したりするのに、
誰の視線も彼の前を素通りして、存在に気づいてもらえない。
あるとき、彼に気づいた盲導犬と盲目の男性から声をかけられる。

1本目は普通にお子様向きかと。かわいいです。

2本目は子ども向きの絵で食物アレルギーを取り上げています。
こんな作品を観るのはおそらく初めて。
笑ったのは、結婚して大阪から東京へ行ったとおぼしき母親の台詞。
「いいじゃん」と言うシュンに、「あんた、じゃんって何。キッショー」(笑)。
関西弁堪能な尾野真千子が母親の声を担当しています。
ちょっと気になったのは、「がんばって卵アレルギーを治す」ということ。
アレルギーって治そうとして治せるものなのですか。

3本目がダントツの面白さ。
どうして出勤するのに消火器を携えているのかと思ったら、そういうことでしたか。
ほとんど台詞はないけれど、オダギリジョーがその声を担当。
盲目の男の声は田中泯。よかった。
見えなくても気づいてくれる人はいる、透明人間にもできることはある。
そんな気がしました。

お酒をいっぱい飲んだ翌晩にまたお酒をいっぱい飲む予定で、
両日映画を4本観るというのはかなりツライ。
そんななか、これは短編だったから、ちょっと息抜きができました。
—–

『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』

『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(原題:Mamma Mia! Here We Go Again)
監督:オル・パーカー
出演:アマンダ・セイフライド,ピアース・ブロスナン,コリン・ファース,
   ステラン・スカルスガルド,シェール,メリル・ストリープ他

芦屋で“イワシ祭り”の日に、まずは映画。
TOHOシネマズ西宮にて4本ハシゴの2本目。

心待ちにしていた人も多いはず、大ヒット作品『マンマ・ミーア!』(2008)の続編。
私はといえば心待ちにするほど前作のファンではありません。
それにしても、ABBAのヒット曲でミュージカルをつくることを思いついた人、賢いなぁ。
たいしたファンじゃなくとも、観てみたいと思いますもん。

ABBAと聞くと、ABBAを嫌っていたアンソニー・ボーディン氏
今年の6月に自殺したことを思い出し、悲しくなります。
しかも自殺の理由がアーシア・アルジェントにふられたせいだという説もあり、
そんなことで死ぬのかよアンソニーさん!と余計に悲しくなっていたら、
ついこの間、そのアーシアに(“Me Too”運動で中心人物として知られているくせに)、
未成年への性的暴行疑惑が浮上しているとのニュースを見てガクッ。

ものすごく脱線しました。本題へ。

エーゲ海に浮かぶカロカイリ島。
ソフィ(アマンダ・セイフライド)は亡母ドナ(メリル・ストリープ)の夢だったホテルの改修を終え、
オープン記念パーティーの準備に奔走しているが、
ニューヨークに滞在中の夫スカイ(ドミニク・クーパー)との生活はすれ違い気味。
パーティーに向けて気持ちの切り替えに努めていると、
ドナの親友で島に駆けつけたターニャ(クリスティーン・バランスキー)と
ロージー(ジュリー・ウォルターズ)に元気づけられる。

ところが島を嵐が襲い、せっかく用意したものがおじゃんになってしまう。
ホテルの支配人フェルナンド(アンディ・ガルシア)は冷静だが、
嵐のせいで島に向かう予定だった船は出航しないだろう。
すべて壊れ、客も来なければパーティーなんて無理。
母の願いは叶えられそうにもなく、悲しみに沈むソフィだったが……。

という、現在のソフィの様子を描きながら、
間に挟まれる約40年前、若き日のドナのシーン。
メリル・ストリープの若かりし頃を演じるのはリリー・ジェームズ
ソフィの「父親かもしれない」3人=ピアース・ブロスナンコリン・ファース
ステラン・スカルスガルドの若かりし頃にはそれぞれ、
ジェレミー・アーヴァイン、ヒュー・スキナー、ジョシュ・ディランを起用。
なんとなく雰囲気あるようなないような。
老けてからの3人のうち、いちばんプレイボーイっぽい風貌はピアース・ブロスナンだけど、
若いときに種馬男の異名を取ったのがステラン・スカルスガルドとはワラける設定。

10代の恋愛を描く邦画でも観ているような、こちらが恥ずかしくなるシーン満載。
そんなに乗れずに観ていたのに、船がやってくるシーンでは目が潤む。
ほんとにダメですねぇ、こういう「みんなの応援」パターン。
ベタすぎやろと思いながら必ず泣いてしまう私です(笑)。

なんといってもいちばんは、ソフィの祖母役で登場するシェールでしょ。
ABBAの曲よりもシェール自身の曲を歌ってほしくなりましたけどね。
頭の中はずっと“Believe”。帰ってからCDをひっぱりだしました。
彼女が見られたならばこの映画はそれで良し!
—–

『検察側の罪人』

『検察側の罪人』
監督:原田眞人
出演:木村拓哉,二宮和也,吉高由里子,平岳大,大倉孝二,八嶋智人,
   音尾琢真,キムラ緑子,芦名星,山崎紘菜,松重豊,山崎努他

7月と8月は“映画の半券2枚でチャンス!映画鑑賞券プレゼント!”開催中。
大阪興行協会主催だから、大阪府の映画館で観た場合しか応募できないんです。
そないに何度も当たらんやろと思いつつ、
どうせ映画を観るなら大阪府内で観ないと損という気持ちもあります。
でもねぇ、この日曜日は、夜に芦屋で“イワシ祭り”に参加の予定。
どう考えても西宮で映画を観るほうが効率よさそう。

まだ道路も夏休みモードなので、ダンナは芦屋まで車を運転するのは嫌だと言う。
車の台数はそれほど多くないのに、ゆっくり運転する人が多いからです。(^^;
ほなら往路は私が運転して芦屋まで行くわということにして
(復路は私はもちろん酔っぱらい、運転不可)、西宮ガーデンズまで車を飛ばす。
鑑賞チケット4作品分発券、もぎりのお姉さんに駐車券を出して、
「4本分お願いします」という、私にとってはもはや珍しくないお願い。
TOHOシネマズ西宮にて10時間分の駐車サービスを受けていざ鑑賞。
平日休日に関係なく、こんなに駐車サービスしてくれる西宮ガーデンズ、偉い。

原作は雫井脩介の同名ミステリー&サスペンス小説。
小説の映画化の場合、最近は原作を読んでから映画鑑賞することが多かったのですが、
上下巻なんですよ、これ。2冊読む気力が沸かず、原作未読で臨みました。
ついでながら、入場のアナウンスで「けんさつがわのざいじん」と言うてはった。
「ざいにん」やで、お姉ちゃん。どうせ誤るなら「つみびと」のほうがカッコエエし。

東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)。
彼のもとに配属された若手検事・沖野(二宮和也)は、
新人の頃に研修を受けて以来、最上に心酔している。

ある日、都内で老夫婦殺害事件が発生。
最上と沖野、沖野の立会事務官・橘(吉高由里子)は共に捜査を進める。
被害者が複数の人物に金を貸していた事実があり、
金庫の中から借用書の一部が盗まれた形跡が残されていたため、
借金をしていた者をリストアップし、片っ端から当たることに。

ところが、リスト中の被疑者の一人、松倉(酒向芳)の名前に最上が異常に反応。
ほかに何人も被疑者がいるにもかかわらず松倉に固執し、
まるで何が何でも松倉を犯人に仕立て上げたいと思っている様子。
橘はそんな捜査の進め方に反対するが、沖野は最上に従わざるを得ない。

従いつつも沖野と橘が最上の過去について調べたところ、
20年以上前、最上は自分を慕っていた女子中学生を亡くしていたことが判明。
女子中学生は殺害され、そのときの容疑者こそが松倉。
しかし証拠不十分で逮捕には至らず、迷宮入りしたまま時効を迎えたのだ。

最上は復讐しようとしているのではないか。
松倉の取り調べをしながら、どうすべきか思い悩む沖野だったが……。

原田眞人監督の作品は基本的にテンポがいいので、
途中でだれて眠くなったりすることはありません。
そのテンポのせいなのか、こんな社会派作品を観ながら、
なぜか『バウンス ko GALS』(1997)を思い出したりなんかして。

ただ、本筋の話以外の話に私はついていけませんでした。
アホでしょうか。アホやからだと思うんですが、
学生時代の友人で代議士になった丹野(平岳大)が何をやらかしたのかとか、
彼の義父が何をやっているどういう人なのかとか、
彼の妻が崇めているのはいったい何なのかとか、あの現代舞踊は何なのとか。
あと、キムタクがなんだかんだで若く見えるからか、
友人たちとの食事シーンや妻の風貌にも違和感を覚えます。
山崎努が松倉の弁護団の一員だったことも、鑑賞後に気づく始末。(^^;

そんなんで、眠くならなかったわりには満足度イマイチ。
でも、二宮くんの演技は圧巻でした。
二宮くんがあの役に合っていないとか駄目とかいうレビューも見かけましたが、
彼の演技力ってすごいなぁと私は感心。
そういえば、なんぼ演技力すごくても、
沖野と橘がデキちゃうシーンはあまりにも唐突だったなぁ。

映画だけではいろいろ疑問を持ってしまったので、
仕方ない、上下巻を読むことにします。
—–

『タリーと私の秘密の時間』

『タリーと私の秘密の時間』(原題:Tully)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン,マッケンジー・デイヴィス,マーク・デュプラス,
   ロン・リヴィングストン,アッシャー・マイルズ・フォーリカ,リア・フランクランド他

シネマート心斎橋で3本観てから、大阪ステーションシティシネマへ移動。
その間35分。厳しいかなと思いましたけれど、楽勝。
いつもなかなか来ないエレベーターさえ早めに来れば余裕です。
あ、ステーションシティシネマへ行くときは、必ず地階から乗るようにしています。
1階から乗ろうとすると満員のことがよくありますから。

『JUNO/ジュノ』(2007)、『ヤング≒アダルト』(2011)」と同じコンビ。
脚本をディアブロ・コディが書き、ジェイソン・ライトマンがメガホンを取る。
ついでに主演は『ヤング≒アダルト』と同じ、シャーリーズ・セロン
彼女は本作のために体重を20キロ以上増量。
3人の子どもを産んでたるんたるんになった体型をつくりだしたのだから凄い。

育児と家事に追われて疲れ果てているマーロ。
小学生の長男ジョナと長女サラともにまだまだ手がかかるなか、3人目を出産予定。
夫のアンドリューは優しい言葉をかけてくれるものの、それだけ。
何かを特に手伝ってくれるわけではなく、ベッドではヘッドホンを着けてゲーム三昧。

無事に次女ミアを出産したが、マーロの神経は限界寸前。
ミアが夜泣きしてもいっさい起きない夫。
落ち着きのないジョナは学習障害を疑われ、学校から何度も呼び出しが。
まるで元気のなくなったマーロを心配し、
彼女の兄クレイグがナイトシッターなるものを紹介する。

それは、夜専門のベビーシッターだという。
生まれたばかりの赤ちゃんを他人に委ねるだなんてと抵抗するが、
ひとりで何もかもこなすことには限界を感じてついに連絡する。

やってきたのは、タリーという若くて美しい女性。
ヘソの出た服を着ているのが気になるし、
雇い主の冷蔵庫を勝手に開けて飲食するのも気になるが、
彼女のベビーシッターとしての仕事は完璧。
おかげでマーロの体にも心にも余裕が生まれ、本来の明るさを取り戻してゆくのだが……。

途中まで非常に面白い。女性の共感度は高いでしょう。

タリーはいったい何者なのか。
マーロに笑顔が戻った頃に、突然辞めると言い出すタリー。
この辺りから、ホラーかファンタジーの様相を呈してきます。

ネタバレ。

結局すべてが幻想。光り輝いていた頃のマーロこそタリーで、
若かった自分が、いっぱいいっぱいの自分を助けにやってくる。

こうなるといったいどこからが幻想だったのかと考えてしまいますが、おそらく最初からそう。
アンドリューは笑顔の戻ったマーロに喜ぶけれど、タリーに会ったことはない。
セックス指南もすべてマーロの幻想の内でしょう。

マーロの状態に気づいたアンドリューは本当に良き夫で父親になったようですが、
気づいて変わる夫ばかりではないですよね。
お母さんたち、ひとりで何もかも背負い込まないで。
—–