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『響―HIBIKI―』

『響―HIBIKI―』
監督:月川翔
出演:平手友梨奈,北川景子,アヤカ・ウィルソン,高嶋政伸,柳楽優弥,北村有起哉,
   野間口徹,小松和重,黒田大輔,板垣瑞生,吉田栄作,小栗旬他

TOHOシネマズ二条で4本ハシゴをこれで〆。

あまり興味なかったんです。
主役の平手友梨奈は欅坂46でセンターを務める人気者らしいけど、私は全然知らないし。
巷でやけに高評価なのも本当かなと訝っていました。
シネコンで上映中の未見作品はもうこれぐらいしか残っていないけれども、
いっそ4回目の『カメラを止めるな!』にチャレンジするか!?
そうしたら、大阪・神戸・京都でカメ止めを観たことになるって、ちょっと嬉しい。
しかし、千日前の客よりも二条の客が笑うとも思えず、
悩みに悩んでから貯まったポイントを使って観ることに。
そうしたら、同じようなタイトルの『累―かさね―』よりずーっと良かった。

監督は月川翔。すんごい勢いで撮ってません?
『君の膵臓をたべたい』『となりの怪物くん』『センセイ君主』と立て続けに。
私は『君と100回目の恋』はまったく駄目でしたが、
ほかはどれもそこそこ以上に楽しめた気がします。

ある日、文芸誌『木蓮』の編集部に届けられた原稿。
それを読んだ編集者・花井ふみ(北川景子)は、天才の出現だと驚喜。
この原稿をなんとか形にして世に出したいと考えるが、
差出人の名前しか書かれていない封筒に連絡するすべがなく、困り果てる。

大人気作家・祖父江秋人(吉田栄作)の娘・凛夏(アヤカ・ウィルソン)の文壇デビューの話に、
祖父江家を訪れたふみは、そこに遊びに来ていた無礼な女子高生の名前を聞いてびっくり。
彼女こそふみが捜していた原稿の執筆者・鮎喰響(平手友梨奈)だった。

響の処女作『お伽の庭』はみごと『木蓮』の新人賞を受賞。
15歳の少女の作品が直木賞芥川賞にダブルノミネートされる自体に発展するが、
響の言動はとにかく型破り。
思ったままを口にして、怒りを見せるときには暴力さえも厭わない。
彼女の代わりに頭を下げつづけるふみだったが……。

喧嘩を売ってきた相手は誰であろうが殴り倒す。
「殺すぞ」と言ってきた不良(笠松将)の指を折り、
不遜な態度の新人作家(柳楽優弥)に飛びかかり、
ベテラン作家(北村有起哉)の顔面にも容赦なく蹴りを入れる。
ひどく暴力的なのですが、彼女の言い分は至極真っ当。

本作のいいところは、響に対して嫉妬や劣等感を持つ人びとが、
それでも彼女を欺いたりはしないこと。
響に言われたい放題、実は図星を指されて怒っていた人たちも、
自分の非を認める心を持っています。
だから観ていて嫌な気持ちになったりせず、痛快。
あ、高嶋政伸演じる編集長だけはすごく嫌な奴だった(笑)。

ぼろぼろの作家を演じた小栗くんを見ていると、作家も大変な仕事だなぁとしみじみ。
だけど、誰かひとりでもその小説を好きでいてくれる人がいたならば。
書き続けて。

最後に余談ですが、このタイトル、書くのに悩んだんです。
『響―HIBIKI―』か『響-HIBIKI-』か『響 -HIBIKI-』か。
馬鹿馬鹿しいと呆れられそうですが、こんなことも気になります
サイトによって表記の仕方もいろいろで、おそらく『響-HIBIKI-』が優勢。
公式サイトは『響 -HIBIKI-』なので、これを正しいとすべきでしょうが、
個人的好みから『響―HIBIKI―』を選択しました。すみません。
って、こんなん誰も気にしてへんやろっ!
—–

『食べる女』

『食べる女』
監督:生野慈朗
出演:小泉今日子,沢尻エリカ,前田敦子,広瀬アリス,山田優,
   壇蜜,シャーロット・ケイト・フォックス,鈴木京香他

TOHOシネマズ二条で4本ハシゴの3本目。

箕面から二条へ行くまでに読もうと持って出たのがこの本でした。
5分の1ほど読んだ状態で鑑賞。最後まで読んだ後のレビューはこちら

古書店を経営する作家・敦子(小泉今日子)。
一緒に暮らしているの白玉という名前の猫だけ。
彼女の家に集まるのは、食べることが大好きな女たち。
親友で割烹の女将・美冬(鈴木京香)。
敦子の編集担当者・圭子(沢尻エリカ)。
(どういう立場か映画ではよくわからない)多実子(前田敦子)。

ある日、割烹前を泣き顔で通りかかったマチルダ(シャーロット・ケイト・フォックス)。
美冬が訳を聞けば、料理下手ゆえに旦那(池内博之)に浮気された挙げ句、出て行かれたらしい。
マチルダに店で修行をさせることにした美冬は、
敦子の家の空いている部屋に住まわせてやってほしいと頼む。

一方、マンションを購入して一人暮らしを謳歌しているつもりの圭子は、
自動車免許の更新のさいにぶつかった男(ユースケ・サンタマリア)と家の近所で遭遇。
料理が得意なその男は、お詫びに出張料理をさせてくれと言う。
よく知りもしない男に自宅で料理させるなんてありえないと思いながら、
なんとなく男を部屋に上げてしまう圭子。

こんな面々のほか、酔っぱらってすぐに男とヤッてしまうあかり(広瀬アリス)。
彼女たちが集うバーを仕切る珠美(山田優)。
子どもふたりを育てるシングルマザーのツヤコ(壇蜜)などなど。
どこかでみんなが繋がる群像劇になっています。

原作は24編、相互の関わり合いなしだったから、
こんな話に仕立て上げた映画版のほうが楽しい。
映画化というよりはモチーフですね。

話に深みはないのが残念なところでもあり、だから軽く観られて良くもあり。
なんでしょう、冒頭で前田敦子の立場がよくわからないと書いたように、
この人はここに必要なのかという人が多いのです。
原作よりはずっと好きでしたが、無理やり登場人物を繋いだ感も強い。
いちばん泣いたのが、沢尻エリカが塩むすびをほうばるシーンだったとは不覚(笑)。
でも、あのおむすびは心に沁みる味だったと思うんだなぁ。

とにもかくにも、食べることで癒やされる。食事は大切にしなくては。
—–

2018年9月に読んだ本まとめ

2018年9月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4552ページ
ナイス数:892ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly

■終わった人 (講談社文庫)
「定年って生前葬だな」、この冒頭の一言に面白そうだと期待して映画版を観に行ったものの、ちっとも乗れずに帰ってきたのが3カ月前。原作にも私はやはり乗れません。定年後に暇を持て余して「大学院にでも」と考えるところが大学院に失礼。と思ったら、青年実業家から会社の顧問にと言われて舞い上がり、挙げ句の果てに社長にという話まで受けてしまう。不倫できるかもと胸をときめかせるくだりはかなりキモイ。しかし500頁超をイライラしながらも数時間で読ませるのだから巧いのでしょう。世の中こんな妄想を抱くオッサンばかりだと嫌だなぁ。
読了日:09月02日 著者:内館 牧子
https://bookmeter.com/books/12682844

■亀と観覧車 (中公文庫)
どうしようもない両親と暮らすのは、夜間高校にかよう娘。彼女を救ったのは末期癌で余命一年の小説家。括弧内の句読点を排除した会話、および空白の括弧内。実験的小説とはこういうものかと面白みは感じましたが、如何せん設定そのものを私は生理的に受け付けられません。彼女が祖父ほども年齢の離れた男性のもとへ走る心情を否定する気はないけれど、相手はいわばロリコンだと思うから、それを詳細に語られるのは気持ち悪い。読後に妙に生々しさだけが残ってしまいました。純愛はこんなふうに生々しくあってほしくはないと思うのは理想論ですかね。
読了日:09月03日 著者:樋口 有介
https://bookmeter.com/books/13031186

■にょにょにょっ記 (文春文庫 ほ 13-3)
いろいろあってクサクサしているとき、あんまり長い話や重い話を読めそうになくて、またもやすがりたくなる穂村さん。今回は解説代わりのほかの人のにょっ記がないのが残念だけど、のっけからやっぱり笑ってしまう。改行による見事なオチ。凄いセンスだなぁ。なんでこんなにオモロイんだろう。国語のテストよりもあなたのほうがよほどシュール。森見さんを読むときにも思うことですが、「しゅぱっと」とか「みょんみょん」とかの擬態語に私は弱すぎる。好きすぎて、ニヤけた顔が元に戻らない。100ハイジぐらい、元気いただきました。ありがとう。
読了日:09月05日 著者:穂村 弘,フジモト マサル
https://bookmeter.com/books/12879723

■烏丸ルヴォワール (講談社文庫)
すごく一生懸命読んだのです。『丸太町』は楽しくて仕方なかったから、この『烏丸』だって一所懸命、一生懸命読んでいれば、そのうちわかるにちがいないと思って。だけど凡人のアタマにはムリでした(泣)。私的裁判「双龍会」で繰り広げられているのがとても面白いことだというのはわかるのに、何が起こっているのかついていけなくなり、登場人物の誰が今しゃべっているのかもわからなくなる始末。『丸太町』の読了後すぐに読めばなんとかなったのでしょうか。わからないのにカッコイイ、「落花狼藉、堪忍な」。私もちょっぴり狼藉を働きたいのだ!
読了日:09月08日 著者:円居 挽
https://bookmeter.com/books/7386356

■槐 (光文社文庫)
キャンプ場に隠された大金を狙って我先にと駆けつける悪の軍団。巻き込まれるのは野外活動部の中学生たち。引率は学校一嫌われ者の教頭と学校一やる気のない臨時教諭。不良軍団が皆「君」付けで呼び合っていて、あんたらジャニーズかと思いきや、意外にもグローバル(笑)。映像化したら少なくともR15+にはなりそうな肉ぶった斬りの血飛びまくり。あり得なさに笑ってしまうけれど、キレ味抜群、痛快で興奮しました。勇気を持って、最後まであきらめないってやっぱり大切なこと。仲間を騙し討ちする悪党になんて負けてたまるか。教頭先生に敬礼。
読了日:09月11日 著者:月村 了衛
https://bookmeter.com/books/11991626

■日本語びいき (中公文庫)
数年前、まだ若いお母さんが子どもさんの手を引いて「歩けれる?」と尋ねているのを耳にしたとき、世も末だと思いました。百歩譲って「ら抜き」は受け入れるとして、「さ入れ」を聞くたびに苦笑いしていたのに、こんな「れ足す」なるものまで登場するなんて。悲しいかな、「れ足す」を何の疑問もなく使っている人はおそらくこの本を手に取らない。それどころか本を読む習慣もない。多少なりとも自分の話す言葉を気にかけている人しか読まないから、ますます知る知らないの差は広がるばかりかと。正しいものをきちんと知って、楽しく崩して使いたい。
読了日:09月13日 著者:清水 由美
https://bookmeter.com/books/13037410

■芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)
いつも酒を飲みながら本を読んでいると言われそうですが、はい、たいていそうです。だってそれは至福の時間。アルコールが入っても覚醒するタイプの本もあるけれど、これは幻想世界に誘われて時折眠気を催すタイプ。しかし夢現つの状態で読むのにもまたピッタリ。鮮やかなる狂気、美しき変態とでも言いましょうか。映画『キャタピラー』のモチーフとなった表題作がやはり凄い。古めかしいのに、いつまで経っても新しい。この装丁に惹かれて全巻購入しましたが、読むのは1年に1冊ペース。1カ月に何冊も乱歩を読んだら、頭が変になりそうで(笑)。
読了日:09月14日 著者:江戸川 乱歩
https://bookmeter.com/books/541296

■ランチに行きましょう (徳間文庫)
友人とのランチは本来楽しいもののはずだけれど、表面的友人から誘われたランチは微妙。子どもを同じ幼稚園に通わせるママ友同士だといっても、ここで会わなければ友人になっていたとは思えない人とも付き合いを強いられる辛さ。必然に迫られて始まった人間関係が真の友人関係に変化することもあるとは思いますが、ここに出てくるママでやっぱり友達になるのは無理だと思う人もいますねぇ。ドロドロ度は割と低く、結局は綺麗に収束。読了時に「良かった」と言える人は性格良し、「あ、そう」とちょっぴりしらけた私は性格悪い。すみません。(^^;
読了日:09月18日 著者:深沢 潮
https://bookmeter.com/books/12912737

■ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)
「ぼぎわん」とか「ずうのめ」とか、よくもこんなに「なんかゾワゾワする」言葉を思いつくものだなぁ。ぼぎわんも面白かったけれど、終盤のバトルが暴走した感がありました。それに比べてずうのめはひそやかに熱い。呪われた青年・藤間たちを描く本筋の話と、彼らが呪われるきっかけとなった原稿と、両方読めるから一粒で二度美味しい。人形がすぐそばまで近づいてきたとき、藤間の様子にふと思い出して笑ってしまったのが山崎まさよしの歌。いつでも捜してしまうのね。こんなとこにいるはずもないのに。いや、おるがな。怖いっちゅうねん。(^^;
読了日:09月21日 著者:澤村伊智
https://bookmeter.com/books/12918386

■カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区
今いちばん気に入っている音楽番組が『ザ・カセットテープ・ミュージック』マキタスポーツとスージー鈴木が、カセットテープに入れるとしたらという前提で80年代を中心に各3曲選ぶ。その番組を丸ごと書き起こしたのが本作です。コード進行の話は字で読むだけだと私にはわからないので、これはあくまで番組鑑賞後にあの楽しさを思い出すための本。時代的にハマる人にはまず番組を一度観てほしい。車を4台乗り継いだのにカーオーディオは昔のまま、カセットテープ対応の私。次の乗り換え時はもう無理だとディーラーから言われています(泣)。
読了日:09月22日 著者:ザ・カセットテープ・ミュージック,マキタスポーツ,スージー鈴木
https://bookmeter.com/books/12852975

■食べる女: 決定版 (新潮文庫)
映画版を観に行くときの電車の中で読み始めました。鑑賞前に読んだ時点では映画版の登場人物とぴったり同じ女性は見当たらず、鑑賞後に続きを読んでなるほど。映画化というよりはモチーフ。原作は独立した短編で、映画版のように各編の登場人物が一堂に会したりはしません。個人的には映画版のほうが断然好き。ただ、「ハートは鍛えれば鍛えるほど強くなる」という原作の言葉は心に残りました。映画の中のキョンキョン曰く、人が幸せを感じるのはいいセックスといい食事。前者はひとりではできないから、ひとりでもできる後者は手抜きするな。はい!
読了日:09月25日 著者:筒井 ともみ
https://bookmeter.com/books/13074370

■ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
よろず建物因縁帳シリーズにすっかりハマり、同著者のこのシリーズも読んでみたくなりました。結構怖そうな表紙にビビりながら頁を開いたら、事件自体は凄絶ながら、比奈子のキャラに和みます。彼女のメモは巧くもないイラストだらけ、お守りは七味缶。そんな彼女だから、人に気を許しやすくさせるのか、事件の鍵をいっぱい拾ってくる。TVドラマ版では波瑠が演じていたそうで、なるほど合っていますね。やっぱりよろず建物シリーズのほうが好きだけど、比奈子とよろずの春菜が出会ったら、意外といいコンビになったりして。迷う暇があるなら進め。
読了日:09月28日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/8315800

■CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
できるだけひと月にいろんなジャンルのいろんな作家の本を読むと決めているので、上下巻とかでない限り、同じ月に同じ作家はほとんど読まないんです。しかしどうにも気になって仕方なく、続けて『CUT』へ。『ON』ほど比奈子の記憶力が発揮された感はないけれど、内容はこっちのほうが私には面白かった。比奈子の同僚たちに愛着も湧いてきて、止まらぬ予感。グロすぎるから、想像力はあまり働かせないほうが無難(笑)。「メールが言葉を発するかい?血の通った温かい言葉をさ」という言葉が心に沁みました。グロくても爽やか、それも良いとこ。
読了日:09月30日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/9661479
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『スカイスクレイパー』

『スカイスクレイパー』(原題:Skyscraper)
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ドウェイン・ジョンソン,ネーヴ・キャンベル,チン・ハン,ノア・テイラー,
   ローランド・ムーラー,バイロン・マン,パブロ・シュレイバー,ハンナ・クィンリヴァン他

TOHOシネマズ二条にて4本ハシゴの2本目。

予告編をなんぼほど観たことでしょう。「家族のために、パパ飛びまぁぁぁぁぁっす!」。
いや、そんなとこ飛ぶの、絶対ムリやから!(^^;

FBIの人質救出部隊のリーダーだったウィルは、
ある立てこもり事件で突入したさいに犯人が自爆、巻き添えを食らう。
一命は取り留めたものの片足を失い、義足の使用を余儀なくされるが、
そのときに病院にいた看護師サラと知り合って結婚。
ヘンリーとジョージアという双子の息子と娘にも恵まれる。
今はFBIを退職してセキュリティコンサルタントに。

そんなウィルのもとにかつての同僚ベンから仕事の話が舞い込む。
香港に新しく建設された240階建てのビル“ザ・パール”がまもなく開業するのだが、
そのセキュリティシステムの調査を頼みたいというのだ。
願ったり叶ったりの話で快諾、ウィルは家族を連れて香港へ。
ザ・パールのオーナーと会い、システム管理の最高権限を与えられる。

ところがそれはベンが仕掛けた罠だった。
犯罪組織の一員となっていたベンは、ウィルが手に入れた権限を盗もうとする。
まさか昔の仲間に騙されるとは思いもしなかったウィル。
格闘の末、ベンが死亡、息の絶える直前に陰謀を聞かされる。

システムのハッキングに成功した組織は、ザ・パールで火災を起こす。
高層階に取り残された家族を救うため、ウィルはあらぬ行動に出るのだが……。

『MEG ザ・モンスター』同様、中国資本のにおいがぷんぷん。
別に嫌じゃないですよ(笑)。中国って金持ちだなぁと思うだけで。

義足さえも武器に変えてしまうウィル。
そりゃもうドウェイン・ジョンソンですから、絶対死にません。
どんな危険な目に遭おうと、最後は大丈夫なのが見え見えだから超安心。
しかし240階建てって凄すぎる。
CGだとわかっていても、高層階からの映像はちびりそう(笑)。

サラ役で出演しているネーヴ・キャンベル、お久しぶりの気がして嬉しかった。
『ワイルドシングス』(1998)の頃はよく見かけたのに何処へと思っていたら、
このところTVドラマに多数出演されていたのですね。
あの頃は若かった彼女が今はすっかりお母さん役に馴染んでいて感慨深いです。

ちびりそうになりながらも常に安心のドウェイン・ジョンソンなのでした。
彼が最後に死んでしまうような映画があったら耐えられないかもしれない。(^^;
—–

『コーヒーが冷めないうちに』

『コーヒーが冷めないうちに』
監督:塚原あゆ子
出演:有村架純,健太郎,波瑠,林遣都,深水元基,松本若菜,
   薬師丸ひろ子,吉田羊,松重豊,石田ゆり子他

3連休はやっぱり嬉しい。9月2度目の3連休、初日は祇園で晩ごはん
それまで映画を4本観る計画を立てて、久々にTOHOシネマズ二条へ
4本ハシゴのまずは1本目。

原作を読んでから観ようとしたら、まだ文庫化されていないそうで。
すみません。単行本は持ち歩けないのでめったに買いません。
読むのは文庫になってからにしちゃいます。

昔ながらの喫茶店“フニクリフニクラ”。
店主・時田流(深水元基)とともにその姪・数(有村架純)が働いている。

この店には都市伝説がある。
それは店内のある席に座ってコーヒーを注文すれば、
自分の望む過去の時間に戻れるというもの。
ただし、そのとき過去に戻って何かを成し遂げたところで、現実は変わらない。
しかも過去に戻れるのはコーヒーが冷めるまでの間だけ。
冷めるまでに飲み干さなければ、現実に帰れずに幽霊となるらしい。

噂を聞きつけた人びとがやってきて試そうとするが、
その席にはいつも同じ女性客(石田ゆり子)が座っている。
誰とも話さず、ただ読書をしている彼女は、お手洗いに行くのか、一日に数回だけ席を立つ。
その隙を狙って席に座り、数の淹れたコーヒーを飲んだ客たちは……。

幼なじみの男性(林遣都)と喧嘩別れした女性(波瑠)。
若年性アルツハイマーの妻(薬師丸ひろ子)を毎日迎えにくる看護師の夫(松重豊)。
実家の老舗旅館を飛び出してきた姉(吉田羊)は
たびたび会いにくる妹(松本若菜)を避けつづけている。

面と向かうことをしないまま、話をすることができなくなった相手。
悔いなく生きてきたつもりでも、相手がいなくなってしまうと、
途端にあのとき会えばよかった、話しておけばよかったとよぎる後悔の念。

母親に捨てられたと思い込んでいる数ですが、
そんなことがあろうはずもないと観客は最初からわかるだろうから、
母娘の再会シーンにはあまり心が動きません。
弱々しい有村架純の笑顔も『ナラタージュ』のときと同じに思えてしまう。
数の恋人役の健太郎も『ルームロンダリング』のときのほうが好きだなぁ。
ゆえに、4回泣けますとの触れ込みですが、そんなには泣けない(笑)。
ただ、松重豊と薬師丸ひろ子のシーンは堪らず涙。
それと、松本若菜の「お姉ちゃん!」と笑う顔にも泣かされました。

やっぱり言わなわからんと思いませんか。

そうそう、いい話に水を差すようですが、
「コーヒーが冷める」って、どの時点で冷めるというのか気になって仕方なくて。
冷めると温度計が知らせてくれることになっているけれど、
ピピッて鳴ってからそんなに時間経っても大丈夫なん?「冷めきる」までOK?
こんなんみんな幽霊になってしまうやんと心配しました。
—–