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『あの頃、君を追いかけた』

『あの頃、君を追いかけた』
監督:長谷川康夫
出演:山田裕貴,齋藤飛鳥,松本穂香,佐久本宝,國島直希,中田圭祐,遊佐亮介他

TOHOシネマズ梅田で朝イチ8時の回を。早いっちゅうねん。
例のシアター5で、後方列中央席付近は混み合っていたため、最前列中央席を取りました。
『パパはわるものチャンピオン』を観たときと同じ席です。

オリジナルは2011年の台湾作品。
大好きな作品だっただけに、日本でリメイクされると聞いてよぎる一抹の不安。
主演の山田裕貴くんを私がはっきりと認識したのはおそらく“HiGH&LOW”シリーズ。
面白くて存在感のある役者だなぁと思ったのですが、
あのアイラインが入ったような目もとが化粧っぽくて、
こんな純粋なラブストーリーの高校生役は似合わない気がしていました。
懸念どおり、観はじめてしばらくは違和感がありましたが、慣れると意外に大丈夫(笑)。

高校生活を謳歌している水島浩介(山田裕貴)。
同級生の大野陽平(佐久本宝)、町田健人(國島直希)、秋山寿音(中田圭祐)、
杉村一樹(遊佐亮介)、小松原詩子(松本穂香)ら、
出来の良い奴も悪い奴も、みんなでバカをやって楽しんでいる。

ある日、浩介の態度に怒った教師が、彼のお目付役に指名したのは、
クラス一の優等生、早瀬真愛(齋藤飛鳥)。
良家のお嬢様である真愛は、とても可愛い顔をしているのに生真面目すぎる。
放っておいてくれればいいのに、浩介の成績をなんとか上げようとうるさい。
早朝と放課後の教室で、次第にふたりで過ごす時間が増え……。

特筆すべきことは何も起こりません。
不要に思える盗難騒動のくだり以外、描かれるのは日々のことだけ。
だけど高校生のときって、こんなふうじゃなかったですか。
誰が好きだ嫌いだと言い合ったり、些細なことで喜んだり悲しんだり。
今の高校生が観てもなんとも思わないかもしれません。
遠い昔にこんな時代を過ごした大人のほうが、たぶん観ていて楽しい。

果たしてリメイクの意味があったのかなという疑念はあります。
舞台を日本に移した「らしさ」がないといえばない。
でも、キュンキュンするところはちゃんとあるんだなぁ。

浩介の母親役で生田智子(=ゴン中山の奥様)が出演しています。
彼女の「バカいってんじゃないわよ」がなんか良かった。
怪しげな美容師として、私のお気に入りのドラァグクイーン、ナジャ・グランディーバが一瞬出演。
火曜日にナジャさんが出演するラジオ番組を聴きながら帰るのがひそかな楽しみなんです。

つきあったわけでもない。キスはおろか手を握ったこともない。
だけどすごく好きだった。
あの頃、君を追いかけた。このタイトルは秀逸だと思う。

齋藤飛鳥ちゃんって乃木坂46の子だったの!? 今頃気づいた。(^^;
彼女のお薦め本が貫井徳郎『乱反射』だというのは驚きました。
—–

『イコライザー2』

『イコライザー2』(原題:The Equalizer 2)
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン,ペドロ・パスカル,アシュトン・サンダーズ,
   ビル・プルマン,メリッサ・レオ,サキナ・ジャフリー他

日曜日、いつもどおり16時の晩ごはんを済ませました。
3連休で明日も休みなのだし、夜にもう1本観ても許されるんちゃうかと思いはじめ、
109シネマズ箕面でちょうどいい時間帯に上映作品がないか調べる。
そうしたら、あるや~ん、18時過ぎから20時半までの本作が。
エグゼクティブシートにまだひとつだけ空きがあり、確保。
日中は駐車場に行列ができていてシュッとは入場できないのですが、
このぐらいの時間になると待つことなしに入れます。いそいそと出かけました。

デンゼル・ワシントンが凄腕の元CIAエージェントを演じる『イコライザー』(2014)の続編。
いつのまにか彼も還暦を過ぎちゃいましたね。でもキレキレで嬉しい。

元CIAエージェントのロバート・マッコールは、訳あって引退した後、
ウーバーの運転手として穏やかな日々を過ごしている。
しかし、巷で困っている人を見かければ放っておくことができず、
戦闘スキルを駆使してあっという間に悪人たちを一掃。
誘拐事件を企てた犯人から子どもを取り戻したり、
婦女暴行事件を起こした道楽息子どもを叩きのめしたり。
そんな事実を街行く人はもちろん、同じアパートの住人たちもいっさい知らない。

彼の存在を知る数少ない者のうちのひとりで、
かつての彼の上官であるスーザン・プラマーが出張先のブリュッセルのホテルで惨殺される。
単なる物盗りの犯行かと思われたが、納得できないロバートは独自に捜査を開始。
スーザンの部下たちが関与していることを突き止める。
犯人たちはロバートと同じく特殊訓練を受けたスペシャリスト。
たやすく勝てる相手ではないと思われたが、ロバートは立ち向かい……。

前作では、ターゲットに立ち向かうとき、ロバートがストップウォッチをセットするのが印象的でした。
続編の本作でも冒頭のいくつかの事件ではそうなのですが、
最後はもうそれどころではなくなって、何十秒で一掃なんてことはありません。
それがちょっと寂しいといえば寂しい。

けれども平均点以上の楽しさはじゅうぶん。
ろくでなしやひとでなしを瞬殺する姿に、殺しは駄目なんてかたいこと言わずにと思ってしまう。(^^;
アパートの住人ですぐに不良に流されてしまいそうな青年マイルズや、
配車サービスの常連客サムとのやりとりなど、しんみりさせられます。

デンゼル・ワシントンもブルース・ウィリスもみんなみんな還暦過ぎ。
この路線でこれからも行くのは見た目にもツライかもしれないけれど、
クリント・イーストウッドの年齢まではまだだいぶんあるから頑張って。
おじさんたちの希望の星になるのだ!
—–

『散り椿』

『散り椿』
監督:木村大作
出演:岡田准一,西島秀俊,黒木華,池松壮亮,麻生久美子,緒形直人,柳楽優弥,
   芳根京子,駿河太郎,渡辺大,石橋蓮司,富司純子,奥田瑛二他
ナレーション:豊川悦司

TOHOシネマズ伊丹にて、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の次に。

来年80歳になる木村大作監督、キャストはいつも豪華です。
この人の撮るものにケチをつけてはいけない雰囲気がありますよねぇ。
申し訳なくも苦笑いしてしまうこともよくあるので、
これは葉室麟原作ということ以外には期待せずに観に行きました。
そうしたら、わりと良かった。「わりと」ですみません。(^^;

時は19世紀。扇野藩(架空の藩)の平山道場で四天王と謳われた剣豪がいた。
それは瓜生新兵衛(岡田准一)、榊原采女(西島秀俊)、篠原三右衛門(緒形直人)、坂下源之進(駿河太郎)。
新兵衛は藩の不正を糺そうとして失敗、放逐されたゆえ浪人に。
それでも彼に連れ添い続けた妻・篠(麻生久美子)が病に倒れ、
1830(享保15)年、帰らぬ人となる。
そんな篠から託された最期の願いを果たすため、新兵衛は藩に舞い戻る。

新兵衛が訪ねたのは、篠の妹・坂下里美(黒木華)と源之進の嫡男・藤吾(池松壮亮)が暮らす家。
里美の夫が四天王のうちのひとり、源之進だったわけで、
源之進は一連の騒動に決着をつけるべく、腹を切って死んだ。
源之進の死は新兵衛と無関係とは言い切れず、新兵衛を泊めることを良しとしない藤吾に対し、
里美は新兵衛を快く受け入れ、手厚くもてなそうとする。

新兵衛が戻ってきたという噂はただちに周囲を駆け巡り、
今さら彼に当時の不祥事を蒸し返されては困る家老・石田玄蕃(奥田瑛二)は、
組頭・宇野十蔵(新井浩文)らを使い、新兵衛を亡き者にしようと謀るのだが……。

時代劇はずっと苦手なジャンルでしたが、私も歳を取ったからか(笑)、
チャンチャンバラバラだけではない時代劇なら観られるようになってきました。
しかも、原作者の葉室麟は、私に時代劇の本も敬遠せずに読むべしと思わせてくれた人。
そんな人が去年急逝してしまって、とてもとても残念です。

話もわかりやすく、チャンバラの美しさもわかるような。
ちょっとミステリーっぽい部分の謎が明かされるときにはホロリ。
ただ、『追憶』(2017)の夕日然り、これも風景があまり美しいと思えないのはなぜ?
—–

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』
監督:柴山健次
出演:岩田剛典,杉咲花,須賀健太,芦名星,マギー,
   大政絢,伊藤かずえ,小市慢太郎,財前直見他

TOHOシネマズ伊丹にて2本ハシゴ。

原作は講談社の雑誌『Kiss』に2014年から連載中の同名漫画。
この雑誌、ターゲットは20~30代女性なんですね。
本作の内容から、30代は無いと思ってしまいましたけれど、どうでしょう。
う~ん、ツライ、キツイ。私はムリ。(^^;

幼い頃から好きだった絵で食べていくことをあきらめ、
インテリアコーディネーターとして働く川奈つぐみ(杉咲花)。
ある日、同僚が読んでいた雑誌のページに目を奪われる。
そこにはかつて想いを寄せていた鮎川樹(岩田剛典)の姿があった。

彼はつぐみの高校の先輩でバスケ部のエース、誰からも慕われる存在だった。
今は一級建築士として活躍しているらしい。
ちょうど樹の会社とつぐみの会社が一緒に仕事をすることになり、
顔合わせの飲み会に参加したつぐみは、当時と変わらぬ樹の笑顔に嬉しさを隠せない。

しかし席を立つ樹を見て驚く。
大学のときに事故に遭って脊髄を損傷した彼は、車椅子に乗っていたのだ。
治る見込みはなく、一生この生活を余儀なくされるのはまちがいない。
高校のときにつきあっていた雪村美姫(大政絢)ともそのせいで別れたとか。
以来、樹はもう誰とも恋愛しないと心に決めている。

それでも樹とつきあいたいと願うつぐみに、
長らく介護ヘルパーを務める長沢葵(芦名星)は、
樹とつきあうには覚悟が必要だと厳しく言うのだが……。

杉咲花ちゃん、嫌いじゃないですよ。
でもこういうラブストーリーのヒロインにはどうも向かない顔のような気がするのです。
けなげさ一途さは伝わってくるけれど、どこか偽善的な感じが否めなくて。
それに、普通にふるまおうとするあまり後ろからいきなり肩を叩いたり(結果、仕事の邪魔になる)、
元カノの結婚式に連れて行くのもなんだか押しつけがましい。
私はイイ人間です、先輩のためを思ってやっています感がいっぱい。
あ、要はこれって私の嫌いな「がんばってるアピール」が強いということか。
「がんばっていることを先輩には悟られずにがんばっています」てなところが嫌。

ガンちゃんの笑顔を見れば、この人のそばにいたいとは思うでしょうけどね(笑)。

私よりうんと若くて素直な人なら普通に感動できるかもしれません。
残念ながら私にはムリ~。
—–

『クワイエット・プレイス』

『クワイエット・プレイス』(原題:A Quiet Place)
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント,ジョン・クラシンスキー,ミリセント・シモンズ,ノア・ジュープ他
仕事帰りに109シネマズ大阪エキスポシティで2本ハシゴの2本目。
前述の『クレイジー・リッチ!』の予告編を公開前にほとんど観なかったのに比べ、
本作は劇場に行くたびに予告編が流れていたように思います。
そのおかげなのか、平日の夜にも関わらず(といっても金曜日ですが)結構な客の入り。
オンライン予約でエグゼクティブシートを確保して臨みました。
『ドント・ブリーズ』(2016)のような怖さを期待していましたが、
うーん、あっちのほうがだいぶ怖かった。
この1週間寝不足気味だったのもあるけれど、時折睡魔に襲われる。ホラーなのに。
そういえば、これでも睡魔に襲われました。
あれほど苦手だったホラーだけど、耐性ができすぎてしまったか。(^^;
舞台は近未来も近未来、2020年という設定のようです。
宇宙からやってきた怪物のせいで地球は壊滅状態に。
その怪物は目が見えないものの、鋭い嗅覚を有し、
音が聞こえるや否や獲物のもとへ駆けつけて食い散らかす。
音を立てたが最後、その人間は怪物の餌食となるのだ。
なんとか生き延びているアボット一家。
父親リー、母親エヴリン、長女リーガン、長男マーカス。
かつては5人家族だったが、次男ビューが不用意に立てたおもちゃの音で怪物の餌食に。
悲嘆しつつもほぼ一年が経過、音を立てずに暮らし続けている。
声も出せないから、もともと聴覚障害のあるリーガンに習い、家族の会話は手話。
ビューの死は自分のせいだと考えているリーガンは、
そうではないとリーから言い聞かせられても納得できない。
次第にリーとリーガンの間には溝ができ、リーガンは自ら孤立してゆく。
ある日、リーがマーカスを連れて食糧を入手しに出かける。
妊娠中のエヴリンの様子を見るようリーから言いつけられたリーガンだが、
出かけるさいの同行者に自分ではなくマーカスが選ばれたことが面白くない。
外でふてくされている間に、エヴリンが室内で物音を立ててしまい……。
エヴリン役にエミリー・ブラント
監督であり、リー役でもあるジョン・クラシンスキーは彼女の実の夫。
低予算で映画を撮るにはギャラを抑えるのがいちばんなのか、
売れっ子の妻みずから主演を張る形。
サプライズヒットを飛ばしただけあって、面白いのは面白いのですけれど。
でもね、音を立てたらあかんというときに、なんで子どもつくるねん。
産声あげたら怪物がダッシュしてくるに決まってるがな。
生まれたら黙って育つわけでもなし、赤ちゃんが泣くのをどうやって止めるねん。
冒頭のビューが亡くなるシーンから切り替わって四百数十日後、
お腹の大きいエヴリンの姿が映ったときは目が点になりました。
こんななかでも命は生まれる、育つということにしたいのでしょうが、
この夫婦、たくましいのかアホなのかと苦笑してしまいました。
リーガン役のミリセント・シモンズは実際に聴覚障害者だそうで、
彼女の設定はよかったし、彼女の演技もよかったです。
批評家は絶賛しているそうで、へ~。
『テイク・シェルター』(2011)と比べたりもされているようですが、
私は『テイク・シェルター』のほうが面白かったかな。
父親役だったマイケル・シャノンがイッちゃってましたしね。
う~ん、ちょっと期待しすぎました。

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