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『アウト&アウト』

『アウト&アウト』
監督:きうちかずひろ
出演:遠藤憲一,岩井拳士朗,白鳥玉季,小宮有紗,竹中直人,高畑淳子,要潤他

前述の『恋のしずく』の上映終了が15:00。十三駅まで小走りで。
神戸線、宝塚線、京都線、梅田へ行くならどれが先着か、前もって調べていました。
15:04に間に合えば京都線、15:08なら神戸線。
間に合ったので15:04に乗り、阪急梅田駅からJR大阪駅へ向かう。

次の目的地は尼崎駅。
駅直結のあまがさきキューズモールに入っているMOVIXあまがさきへ走り、
メンバーズカードを購入しました。100円也。
というのも、MOVIXではメンバーズカードを入手後にネットで登録しないとメンバー特典が受けられない。
私はスマホを所持していませんから、その場で登録できません。
近々MOVIXに行く予定が数回あり、ならばカードをつくっておきたくて。
だからってわざわざそれだけのために尼崎まで行かんでも。(^^;

尼崎にデンして大阪に戻って15:35、今度はダンナの腕時計の電池交換に。
大阪駅地下商店街“クロスト”に入る時計屋さん
このところ電池交換は必ずここでお願いしています。
すんげぇ速いし、安いし、百貨店で電池交換にベラボウな値段を取られるブランド時計も大丈夫。

続いて、阪神百貨店でパンをいろいろ購入して15:50。
南森町の“ワーズカフェ”に電話して、カツサンドのテイクアウトを22:00で予約。
携帯もスマホもありませんからね、当然、公衆電話から。

ここでホッと一息、まだ映画まで時間があるから1杯飲もうと阪急百貨店地下2階へ。
グラスでワインを飲ませてくれるところに時折行きます。
せっかくだからボジョレーヌーヴォー。
その1杯でやめられず、リースリングのグランクリュも。2杯飲んだら超ご機嫌。
そして16:30になり、ようやくTOHOシネマズ梅田へ向かったのでした。

どんな長い前置きやねん。失礼しました。

『BE-BOP HIGHSCHOOL』の人気漫画家・木内一裕は、きうちかずひろ名義で映画監督も。
宅間孝行といい、みんなほんとに多才だなぁ。

ヤクザから足を洗った矢能政男(遠藤憲一)は、探偵稼業を営んでいる。
そんな彼を手伝うのは、小学2年生の少女・栞(白鳥玉季)。
訳あって栞を預かることになり、以来、ふたりは強い絆で結ばれている。

ある日、電話を受けて訪れた先で矢能が見たのは、依頼人の死体。
しかもまだそこに居合わせた犯人から暴行を受ける。

かつてのツテとコネを使って調べたところ、
依頼人は3年前に死んだことになっている男だと判明。
さらにそこに国会議員の鶴丸清彦(要潤)が絡んでいることもわかり、
鶴丸に雇われているらしい池上数馬(岩井拳士朗)に矢能は接触を図るのだが……。

監督本人による原作の小説を読んでからのほうが面白かったかもしれません。

栞を引き取るようになった所以はまぁまぁ語られていますが、
数馬がなぜこんな殺し屋稼業に手を染めているのか、
また、高畑淳子演じるご婦人がいったい何者なのかなど、ほとんどわかりません。
語りすぎないところがいいとも言えますが、もう少しぐらいは語っても。

要潤って、最近、笑っちゃうぐらい嫌な奴の役が多いですね。
それに対して、竹中直人はいつもオイシイ役どころ。

TOHOシネマズ梅田の小さめスクリーン、シアター4で観るにはちょうどいい作品。
やっぱり映画にはそれに合ったスクリーンサイズというものがあると思う。
—–

『恋のしずく』

『恋のしずく』
監督:瀬木直貴
出演:川栄李奈,小野塚勇人,宮地真緒,中村優一,蕨野友也,
   西田篤史,東ちづる,津田寛治,小市慢太郎,大杉漣他

高校時代の同級生女子と南森町で飲み会だった日、午後休を取りました。
無謀なハシゴは控えようと思っていたのに、
どうしても秒刻みのスケジュールを組みたくなってしまう。(^^;

正午の鐘と同時に職場を出ました。
阪急箕面駅前に車を置き、ダンナに乗って帰ってもらうことになっていたので、
12:30箕面発の電車に乗るという目標を立てる。
駐車したのが12:18で、余裕ありすぎだと駅までのんびり歩いたら、
改札から電車が停まっているのが見える。走ろうとしたときにはすでに遅し。
急いだら12:20発に乗ることも可能なのかぁ。悔やまれます。

12:50に十三駅に到着。第七藝術劇場へ。まずは本作を観ました。
この日の晩の飲み会とは関係ない、高校のクラブの先輩が、
瀬木直貴監督を応援する会に入っているとかで、「観て!」と強く言われていた作品です。
この先輩、もとは決して映画好きというわけではなく、
劇場での映画鑑賞は年に1回あるかないか、しかも娯楽大作しか観ない人。
ところが『神さまの轍 Checkpoint of the life』の製作現場に居合わせて、そのときにナナゲイ初体験。
ミニシアター作品を1,800円出して観るなんてと言うてはった人なのに、
いまやお気に入り監督の力強い宣伝隊となって走り回っていらっしゃいます。

東京の農業大学で醸造学を学ぶリケジョ、橘詩織(川栄李奈)。
日本酒は体質的に合わないらしく、酷く酔った苦い思い出がある。
日本酒の香りだけで拒否反応を示してしまうが、ワインは大好き。
詩織は著名なソムリエも驚くほどの知識と舌を持っており、
いずれフランスに留学したいと思っている。

そんな詩織だから、実習先には当然ワイナリーを希望していたのに、
教授(津田寛治)はよりによって酒蔵へ行けと言う。
ボイコットも辞さない様子の詩織に対して、教授は「やりたいならやれば。
ただし、実習に行かなければ留学にも応募できないよ」。

泣く泣く詩織が出向いたのは、日本三大酒処のひとつ、東広島市の西条。
乃神酒造に到着すると、今年は実習生の受入を断ったと言われる。
蔵元の乃神輝義(大杉漣)は体調が悪く、断ったはずなのに、
その息子・完爾(小野塚勇人)が酒造を継ぐ気もないくせに、勝手に承諾したらしい。
このまま帰京するしかないかと思われたが、留学できなくなるのは困る。
途方に暮れていたところ、酒米農家の娘・高宮美咲(宮地真緒)が仕事を手伝わせてくれることに。

責任を感じる蔵元は、杜氏の坪島泰淳(小市慢太郎)に詩織を引き合わせ、
なんとか実習を形にするのだが……。

大杉漣の遺作となりました。本作中でも途中で亡くなってしまう役柄の漣さん。
父親と息子の確執のきっかけが実は息子の誤解であったことが、
漣さん演じる父親が亡くなってからわかります。
人って、なぜ生きている間に話せないんでしょうね。
言わなわからんのですから、言おうよお父さん、聞こうよ息子。

料理も酒も、ある程度お金を突っ込まないとわからんと私は思っていますから、
学生でこんなにワインに詳しい人がいたら、
いったい誰に飲ませてもろてんと聞きたくなる。これは単なるやっかみか(笑)。
日本酒と洋食のペアリングが楽しかったですね。
とんかつに純米酒を熱燗で。今度やってみます。

応援したくなる作品です。
明後日からは塚口サンサン劇場で上映。ぜひどうぞ。
—–

『体操しようよ』

『体操しようよ』
監督:菊地健雄
出演:草刈正雄,木村文乃,きたろう,渡辺大知,徳井優,諏訪太朗,川瀬陽太,
   山田真歩,片桐はいり,余貴美子,小松政夫,平泉成,和久井映見他

またまたチャレンジ。
日曜日の朝から2本観て、16時に晩ごはんを食べて、晩にもう1本というやつに。
これならお酒を飲む時間がなくて体によさそうだったのですけれど、
この日は20時に帰宅してからちょこっと飲んじゃいました。(^^;

109シネマズ箕面にて。

老舗の文具会社を定年退職した佐野道太郎(草刈正雄)。
38年間の無遅刻無欠勤を誇るが、生真面目すぎて副部長止まり。
送別会の席で特に別れを惜しんでくれる部下もいない。

帰宅すると、食卓の上にはエプロンとともに一人娘の弓子(木村文乃)の手紙が。
「お父さんの定年退職と同時に、私は主婦業を卒業します」と書かれていた。
18年前に妻に先立たれて以来、家事の一切をこなしてきた弓子が、
これを機会に自分のことは自分でするようにと道太郎に言ってきたのだ。

ベーカリーに勤める30歳の弓子は、本当に何もしてくれなくなる。
仕方なく自分で洗濯すれば、風でシーツが飛び、料理をつくれば美味しくない。
どうすればカレーをこんなに不味くつくれるのか不思議だと弓子から言われる始末。

そんな折り、近所に住むかつての部長(平泉成)からラジオ体操に誘われる。
人生はこれからだぞと活を入れてくれた部長が、それから急逝。
ラジオ体操の開催者側である藤澤のぞみ(和久井映見)を葬式で見かけた道太郎は、
今度は彼女からラジオ体操に誘われて、通いはじめる。

ラジオ体操の会の会長(きたろう)のもと、便利屋の仕事もすることに。
同僚の馬場薫(渡辺大知)とともに、ベビーシッター、お年寄りの散歩等々、
やりたくはないが、のぞみに良い印象を持たれたいあまり、
はりきって日々忙しく動くようになるのだが……。

仕事人間が定年退職を迎えていきなりやることがなくなる。
これはまるで『終わった人』と同じ状況ですが、
あちらで舘ひろしが演じたオトンよりこちらの草刈正雄が演じるオトンのほうが
プライドが低い分、だいぶん良い。
あちらはいろいろとナメてかかっていましたからね。
このオトンは情けないところもあるけれど、憎めない。
単に舘ひろしの見た目よりも草刈正雄のほうがいいということなのかも(笑)。

生真面目すぎて、他人のラジオ体操にも完璧を求めてしまう。
みんな朝から集まって、うだうだ楽しく体操したいだけなのに。
クーデターは怖いものがありますが、こんなことが本当にありそうです。

無難な作品。その分、ところどころ睡魔に襲われそうになりました。
眠気を払うために、草刈正雄のヅラって高いんだろうなぁと考える。

小学生の頃、夏休みにかよったラジオ体操を思い出します。
—–

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(原題:Johnny English Strikes Again)
監督:デヴィッド・カー
出演:ローワン・アトキンソン,オルガ・キュリレンコ,ベン・ミラー,ジェイク・レイシー,
   アダム・ジェームズ,ヴィッキー・ペッパーダイン,エマ・トンプソン他

スベりそうな気配が濃くて、スルーしようかとも思ったのですが、
ハシゴするには上映時間帯がこのうえなくピッタシ
1990年代前半の“Mr.ビーン”は観ていましたし、
テディ=クマのぬいぐるみもわが家にいました。いえ、今もいます。
たとえスベっても観てあげなければ。「~してあげる」という言い方は大嫌いだけど、
この場合はどうしても「観てあげる」という気持ちになっちゃうのでした。(^^;

そんなわけで、前述の『アンクル・ドリュー』とTOHOシネマズ伊丹にてハシゴ。

イギリス/フランス/アメリカの合作。
『ジョニー・イングリッシュ』(2003)、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(2011)の続編。
ローワン・アトキンソン演じるドジな英国秘密情報部エージェントがジョニー。
前作はまったく笑えなかった覚えがあります。
それに比べると本作は、「たま~に笑える」。
高齢層のお客さんたちはかなり笑っていました。

MI7のエージェントを引退したジョニーは、小学校の地理教師に。
子どもたちにスパイとしての心構えと技術をひそかに教える人気者。

そんな彼のもとへMI7から呼び出しがかかる。
英国政府がサイバー攻撃に遭い、現役エージェント全員の情報が漏洩してしまったらしい。
現役の活動停止が余儀なくされ、政府は引退者をリストアップ。
候補者の中からジョニーが選ばれ、犯人探しのミッションを受ける。

かつての部下ボフと再びコンビを組み、犯人追跡に乗り出したジョニー。
しかし、スマホにハイテクな車や武器を差し出されてちんぷんかんぷん。
数ある車の中から、追跡装置など付いていない古めかしい車をわざわざ選ぶと、
助手席にボフを乗せて出発するのだが……。

首相役にエマ・トンプソン。彼女が出ると、作品の品格が上がったように感じます。
なのに、彼女演じる首相は、ジェイク・レイシー演じる青年実業家に入れ込み、
何でも彼に任せてしまうというオバハンの妄想系。イライラしつつも笑えます。

ジョニーと出くわすロシアのエージェントにオルガ・キュリレンコ
“007”ボンドガールだったこともある彼女だからこそ、
こんなコメディは不似合いで、そこが可笑しい。いいなぁ、彼女。
ちなみに、古めかしい車として登場するのはアストンマーチン。
ここもちゃんと007に倣っています。

ベタでわかりやすい笑いです。中高年には薦めても大丈夫そう。
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『アンクル・ドリュー』

『アンクル・ドリュー』(原題:Uncle Drew)
監督:チャールズ・ストーン三世
出演:カイリー・アーヴィング,リルレル・ハウリー,シャキール・オニール,クリス・ウェバー,
   レジー・ミラー,ネイト・ロビンソン,リサ・レスリー,エリカ・アッシュ,ニック・クロール他

TOHOシネマズ伊丹にて。

“アンクル・ドリュー”はペプシのCMに登場するお爺ちゃんキャラクター。
それを主人公にして映画を撮っちゃいました。
といわれても、私はそのCMを知らないんです。
バスケットボールに詳しいわけでもないから、NBAのスター選手がわんさか、
老けメイクを施して出演していると聞いてもちっともピンと来ない。
単に爺ちゃんのバスケの話として観ました。

監督は『ドラムライン』(2002)のチャールズ・ストーン三世。
ちなみに、『ドラムライン』の主演はニック・キャノン。
マライア・キャリーの旦那さんですけど、ご存じですか。
えげつないぐらい収入の差があると思われます。(^^;

マイケル・ジョーダンに憧れてバスケを始めたダックスだが、
夢破れ、今は靴店に勤めるかたわら、ストリートバスケチームのコーチをしている。
今年はキャスパーという凄い選手を抱えているから、
ストリートバスケの聖地“ラッカーパーク”で開催される大会で優勝できるはず。
他チームにキャスパーを引き抜かれないよう、
キャスパーがほしがるシューズを与えるなどして注意を払ってきた。

ところが、ダックスと因縁のあるムーキー率いるライバルチームに
大会数日前になって突然キャスパーが移ってしまう。
キャスパーがいなければ、優勝なんて絶対にできない。
優勝賞金の半分を渡すと約束していた同棲中のジェスに部屋から追い出され、
そのうえ、ムーキーにジェスを奪われ、泣きっ面に蜂。

床屋でぼやいていると、店主も客も皆、声を合わせて
「アンクル・ドリューに声をかけろ」とダックスにアドバイス。
かつてのレジェンドらしいが、今はもうジジイだろ?
アドバイスを聞く気にもなれず、ダックスは街角でバスケをする若者たちを誘うのに必死。
全員から断られて意気消沈していたところ、
若者に1対1の勝負を挑む爺ちゃんの姿を目にする。

あんなジジイが勝てるわけがない。周囲のその予想を覆し、爺ちゃんの勝ち。
その爺ちゃんこそアンクル・ドリューだと知ったダックスは、慌てて声をかける。
乗り気でないアンクル・ドリューを何とか説き伏せたものの、
アンクル・ドリューはダックスに対して条件を次々と提示。
チームメイトをダックスが選ぶことは許されず、アンクル・ドリュー自身が選ぶという。

こうして、アンクル・ドリューはかつての仲間を引き入れるため、
ダックスを連れて各地をまわりはじめる。
連れて行かれてまたしてもダックスはビックリ。
アンクル・ドリューのかつての仲間は、いかれた牧師だったり、
盲人のふりをしているらしい人だったり、車椅子に乗っていたり。
こんなメンバーで大会に出場して大丈夫なのかと不安になるのだが……。

最初の20分ほどは失敗したと思いました。
ダックスがウザすぎて、全然笑えない。怒りすらおぼえました(笑)。

しかし、アンクル・ドリューと会ってからは楽しい。
かつての仲間を探しに行くシーンは、『30年後の同窓会』と似ています。
私は相変わらず老けメイクが苦手。
素晴らしい特殊メイクと評価されているようですが、
どう見てもメイクをしているようにしか見えへんやん。
で、ちょっぴりテンションが下がったけれど、
そのうち慣れたのか、さほど気にならなくなりました。

見た目はヨレヨレの爺さんなのに、凄いプレーの連続。
そりゃそうですね、どの演者もバリバリのスター選手なのですから。
敵も味方も本物の選手だし、牧師の妻役を演じるリサ・レスリーも元選手。
女子で初めてダンクを決めた選手だそうで、2015年には殿堂入り。
身長190cmって、“ワンダーウーマン”のガル・ガドットと競えそう。
と思ったけれど、調べてみたらガルは177cmしか(でも十分デカいけど)ないんだ。

選手のことをちっとも知らなくて、学校でバスケをやった程度でも楽しめると思います。
映画や俳優、歌手などの実名がしばしば出てくるので、
それらの名前がわかればより楽しいかもしれません。
たとえば、ダックスが自らのことを「小さいイドリス・エルバ」と称したり、
アンクル・ドリューがダックスをグラディス・ナイトに例えるところは、
字幕では「仲間がいなけりゃね」となっていますが、聞こえる台詞は「without the Pipps」だったり。
グラディス・ナイト&ザ・ピップスを知らなければ、聞こえなかっただろうと思います。
エンドロールでは特殊メイクの過程も見ることができて、素顔はこんなんやったんかい。

プロレスの選手よりもバスケの選手のほうが演技が上手いと思う。
そうじゃなくて、日本のプロレス選手が台詞棒読みってこと?
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