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『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』

『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』(原題:金手指)
監督:フェリックス・チョン
出演:トニー・レオン,アンディ・ラウ,シャーリーン・チョイ,サイモン・ヤム,カルロス・チェン,
   マイケル・ニン,フィリップ・クン,アレックス・フォン,タイ・バオ,チン・ガーロウ,アニタ・ユン他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
20:45上映開始だったので、その前にもう1本観ようかと思ったけれど、観るものがありませぬ。
『グランメゾン・パリ』はすでに2回観ているし、『サンセット・サンライズ』も前週観たところ。
ほかの上映作品もすでに鑑賞したものばかりで、無理に観るなら『ライオン・キング:ムファサ』の吹替版か。
おかげでこれを最後の数頁を残すところまで読めました。
 
そのシリーズ3作目が製作された2003年以来の共演となるそうです。絶対観るでしょ。
監督はシリーズで脚本を執筆したフェリックス・チョン。
モチーフとなっているのは1983年に起きた佳寧案(キャリアン)事件。
 
1980年代の香港は、イギリスによる植民地支配がそろそろ終焉を迎える頃。
福建省出身の建築技師チン・ヤッイン(トニー・レオン)は職にあぶれ、勝負をかけてこの地へやってきた。
土地の売買で困っていたツァン・ギムキウ(サイモン・ヤム)と偶然知り合い、
富豪のふりを頼まれたのをきっかけに、これは金になるのではと思いつく。
 
チンは違法な取引を繰り返して資産を築き、株式ブームの波に乗る。
世界中に会社を持つ巨大金融グループの立ち上げに成功すると、富豪たちと組んで大規模な詐欺を画策。
ICAC(汚職対策独立委員会)のエリート捜査官ラウ・カイユン(アンディ・ラウ)は、
なんとかチンの尻尾を捕まえて逮捕しようとするのだが……。
 
凄く期待して鑑賞に臨んだのですが、イマイチ満足感なし。
そもそも私は金融のシステムに疎すぎて、どういう詐欺なのかも理解しきれていません。
ただ、こういう大がかりな詐欺で儲けに儲けた人がいるんだなぁと思うだけ。
 
そしてたぶん私に満足感がない理由は、アンディ・ラウが「正しすぎる」から。
彼は確かに二枚目でイケオジだけど、正論ばかりふりかざしているように思えて好きになれない役。
ラウが善人、チンが悪人の役なのに、チンのほうを応援してしまうのでした。
 
私が香港映画にハマっていた頃、ラブコメの女王だったアニタ・ユンが友情出演。
どの役で!?と興味津々で探していたら、裁判長の役でした。
現在53歳の彼女は、そりゃ歳は取ったけど、顔を見ればすぐわかる。懐かしくて嬉しい。       

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『アンダーニンジャ』

『アンダーニンジャ』
監督:福田雄一
出演:山﨑賢人,浜辺美波,間宮祥太朗,白石麻衣,岡山天音,山本千尋,宮世琉弥,
   坂口涼太郎,長谷川忍,木南晴夏,ムロツヨシ,平田満,佐藤二朗他
 
109シネマズ箕面にて、仕事帰りにこれ1本だけ観る。
 
ちょっと嫌な予感がしていました。福田雄一監督作品だから(笑)。
以前はとても面白いと思っていたけれど、昨年最後に観た『聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団』(2024)が「なんだかなぁ」。
出演者はみんなそりゃ楽しいだろうでしょうが、ちょっと内輪ウケ過ぎやしませんか。
 
原作は花沢健吾の同名漫画で、『週刊ヤングマガジン』で2018年から今なお連載中。
TVアニメ化もされて一昨年放映されていたそうですが、未見。
 
忍者組織“NIN”に所属する末端忍者の雲隠九郎(山﨑賢人)。
腕は確かではあるものの、このところ仕事にあぶれ、ただただ暇を持て余す日々を送っている。
同じボロアパートの隣室とは押し入れで繋がっており、隣人の大野(ムロツヨシ)の冷蔵庫からビールを勝手に頂戴しては、
同じく住人の愛(木南晴夏)と酒盛りしている。そんな愛の下着を狙うのは、男子高校生の瑛太(坂口涼太郎)。
 
エリート忍者の加藤(間宮祥太朗)からようやく命じられた仕事は、高校生に扮しての潜入捜査。
講談高校には謎の闇組織“UN”こと“アンダーニンジャ”が潜んでいるらしく、UNの狙いが何なのかを突き止めるのが九郎に与えられた任務。
24歳の自分が高校生になるのは無理があるのではと問うたところ、加藤は問題ないと言う。
 
こうして九郎は高校生を装い、講談高校に転入。
同級生の野口彩花(浜辺美波)は九郎のことを変な奴だと思いつつもなんだか気になってしまう。
彩花の幼なじみである瑛太はいじめられっ子ゆえ不登校になっていたが、九郎が助けてくれると言うので登校することに。
すると九郎は本当に強くて速くて、不良の中にも彼に一目置く者が出てくる。
 
いったいUNは誰なのかとひそかに目を光らせる九郎は、最初は主事を名乗る男(平田満)を怪しむが、
どうやら彼はUNではなく、学校で一番人気の女子生徒、山田美月(山本千尋)がそうではないかと思いはじめる。
 
加藤に命じられて九郎と同じく潜入した蜂谷(宮世琉弥)と鈴木(白石麻衣)もNINを追っていたが、
人をバサバサ斬りたくてNINを抜け、UN側についた猿田(岡山天音)から襲いかかられて……。
 
とてもくだらないです(笑)。
九郎と大野の最初のほうのやりとりとか、ほとんどNG集。
わざわざお金を出して観に行くほどのものかと思ってしまう。
 
いいんです、とりあえず山﨑賢人を見られるのだから。でもそれだけですよねぇ。
もとは武術太極拳の名手、山本千尋のアクションシーンも見られることだし。
仲良しグループで和気藹々とやっているのは嫌いではない。
 
ただ、そういえば三木聡監督もこんな感じで、内輪ウケに走っているうちにイマイチになったような気がします。
作品としてこれ以上劣化しないようにお願いしたい。
わざわざ観に行くほどのものじゃないと思いつつも、今後も観ますから。ほんまに、頼むで。

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『嗤う蟲』

『嗤う蟲』
監督:城定秀夫
出演:深川麻衣,若葉竜也,松浦祐也,片岡礼子,中山功太,杉田かおる,田口トモロヲ他
 
ナナゲイで前述の『ストップモーション』を観た後、どんより暗い気持ちになりながら車に乗り、
前日までに考えていた本作とのハシゴを悩みました。
だってこれも絶対明るい気分になれそうな作品ではないから、
ハシゴを『アンダーニンジャ』に換える、もしくはまっすぐ帰るほうがよかないかと思って。
 
なのにやっぱりこれを観に行ってしまったのです。十三からわざわざ109シネマズ大阪エキスポシティまで。
翌週からの鑑賞予定を考えたら、22時も近くなってからの上映しかない本作は先に潰しておくべきでしょう。
「潰しておくべき」という言い方はふさわしくないか(笑)。
なんだかんだで城定秀夫監督の作品は好きですからね。これは思いっきり“黒”城定
原作なしのオリジナル脚本にはやはり私の評価は一段どころか数段上がる。
 
長浜杏奈(深川麻衣)と上杉輝道(若葉竜也)は別姓を選択した夫婦。
このたび田舎に移住して輝道は農業を始めることに。
イラストレーターの杏奈はネット環境さえあれば田舎でも仕事を受注できる。
 
お向かいさんは三橋剛(松浦祐也)と椿(片岡礼子)夫妻。
妻のほうはどうやら少し病んでいるようだが、夫は気のよさそうな人物。
村を統べる田久保千豊(田口トモロヲ)とその妻のよしこ(杉田かおる)に挨拶に行くと、
夫婦別姓である理由や杏奈の仕事についてあれこれ聞かれたものの、温かくもてなされてひと安心。
翌日には村人全員がふたりのことを知っていて驚くが、これも田舎だからかと苦笑い。
 
しかし、少しずつ違和感が増してゆく。
穏やかな田舎暮らしを想像していたのに、いつでも見張られているかのようで隠し事はできない。
杏奈の妊娠もしばらく伏せておくはずが、病院に行ったことがバレて致し方なく打ち明けると、
村あげての宴が開催され、村人たちから「おめでとう」ではなく「ありがとう」と言われる。
 
やがて輝道は村の男たちがこっそりと大麻を栽培していることを知る。
田久保から参加を促されて一旦は断るのだが……。
 
いつだったか、「村八分」という言葉の意味を知ったときは衝撃を受けました。
村八分村八分と言うけれど、残りの二分は何なのか。火事と葬式ですよね。
その二分のときは入れてやるけど、八分のときはいっさい無視って、
結婚式と葬式ではなくて火事と葬式なんだと思って、本当に驚いたものです。
 
過疎化に悩んでいると言いながら、よそものを心から受け入れようとはしていない。
村の慣習に従うつもりがない奴には徹底的に制裁を与える。
警察官だって村の一員だから、相談したところで無駄。
どんな違法行為も、虐待も、時には殺人すら村の中で隠蔽されてしまうのです。
 
同じ過疎化に悩む村でも『サンセット・サンライズ』は違いました。
実際はどちらが本当の姿に近いですか。
坂東眞砂子の『くちぬい』なんか読んだ日にゃあ、絶対田舎に移住はできません。
そもそも私は劇場通いができないところに住むつもりはないけれど。(^^;

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『ストップモーション』

『ストップモーション』(原題:Stopmotion)
監督:ロバート・モーガン
出演:アシュリン・フランチオージ,ケイリン・スプリンゴール,セリカ・ウィルソン=リード,ステラ・ゴネット,トム・ヨーク他
 
十三の第七藝術劇場へサポート会員の更新に寄った折、何も観ないで帰るのももったいない。
ちょうど都合の良い時間に上映があった本作に即決。満席に近い客の入りで驚く。
実写とストップモーションアニメの融合で描かれたサイコホラーで、これが長編デビューとなるロバート・モーガン監督はイギリス出身。
またひとり、変な監督が出てきました。この客入りも納得のキワモノ。
 
エラは、ストップモーションアニメ界のレジェンドと呼ばれる女流監督スザンヌの娘。
関節炎で手が上手く動かなくなった母親に代わり、彼女の新作の制作をエラが手伝っている。
エラのことを「私のパペット」と呼び、本当に操り人形のごとく動かそうとするスザンヌ。
彼女の思い通りにエラが造作できなければ罵声を浴びせ、エラのストレスは増すばかり。
 
そんなあるとき、スザンヌが倒れて昏睡状態に。
母親を憎む気持ちさえ生まれていたエラだが、最期の作品を完成させる義務が自分にはあると考える。
 
実家で作業を進めようとすると母親の影がちらついて落ち着かず、恋人のトムが管理する部屋を借りることに。
いずれ解体される予定のためにほぼ誰も住人のいない建物の一室で、スタジオとして利用するにはもってこい。
必要な道具をすべて運び込んでストップモーションアニメを完成させようとしたものの、物語をどう進めるべきかわからない。
困惑するエラの前に現れたのは、同じ建物の住人とおぼしき少女で……。
 
母親の操り人形でいることがあんなにも嫌で、自分にだって映画を撮れると思っていたのに、
いざその母親がいなくなってみると何も進められず、自分にはアイデアというものがなかったのだと思い知らされます。
造作には長けていても、誰かの指示がなければ動けないエラ。
 
突如として現れた少女は奔放そのもので、エラが作った人形を雑に持ち上げるし、
ずっとチューチュー吸っているパックジュースを飲み干すとそこらにポイッ。
不愉快にさせられてばかりなのに、少女の頭の中は創造性に満ちていて、次々と物語の続きが出てきます。
少女の話を聴かなければ制作がはかどらないから、ついつい少女を招き入れてしまう。
 
「普通」に造作するエラに対して少女は駄目出し。
死体処理に使うロウを用いるように言われてその通りにすると、今度はそれにも駄目出し。
冷蔵庫の傷みかけた生肉を使えと言い、さらには狐の死骸を使うように言い出します。
森で拾った動物の死体なんてすぐに虫が湧くでしょうけど、そこはファンタジーゆえそうはならないのが救い。
だけど描写がなくても虫がたかるシーンを想像してしまうし、死臭まで漂ってきそうでゲーッ。
 
少女が現実にいるのかどうかすらわかりません。たぶんいない。
そしてあの少女は、母親の言いなりになることなくアイデアを溢れ持ちたかったエラ自身なのかなとも思う。
 
どんどん正気を失い、自分の造作物の幻影を見たり、リアリティを求めて自らの体を傷つけたり。
凄まじくグロくなっていくから、もともとはこういうのが苦手な私は直視できず。
でも面白かったと言わざるを得ません。ポスターに描かれているのはこのシーンでしたか。
 
全然気づかなかったのですが、主演のアシュリン・フランチオージって、
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(2024)でキアラを演じていた女優なのですね。
出演作を観てみるとこれだったりこれだったりして、狂気の似合う美人。
 
嫌なものを観ちゃったなぁ。面白いのが困る。

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』
監督:鶴巻和哉
出演:黒沢ともよ,石川由依,土屋神葉,川田紳司,名塚佳織,新祐樹,杉田智和他
 
これも“初音ミク”同様にスルーするつもりだったのですが、ほかに観るものがなくて、ついでに。
昨年観た『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(2024)にまったくついて行けず、
ガンダムだけはもう二度と観るまいと思っていたのに。同じく109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
ガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のTV放送が始まるそうです。
放送時期については未発表ですが、それに先駆けて一部を劇場用に再構築したとのこと。
TVで放送する前に最初のとこだけ見せちゃうよというのは最近の流行りなんですかね。
 
これもまったく何も知らないまま観はじめました。
どうせ寝るやろと思ったら、意外に面白くて睡魔に襲われず。ガンダムで寝なかったのは初めてだ(笑)。
 
とはいうものの、話をちゃんと理解したわけではありません。
シャアのことすらほとんど知らない私ですから。(^^;
 
地球連邦政府の軍と独立を狙う国家ジオンの軍が戦争中。
ジオンの機動隊隊長のシャア・アズナブルはシャリア・ブルと組んで戦っていたが、行方不明となってしまう。
 
2行で終わるような話じゃないですが、ここで話はいったん終わった印象。
以下、場面変わって、それから年月が経っています。
 
“赤い彗星”と呼ばれていたシャアはいまや都市伝説という人もいるが、
シャリア・ブルはシャアが必ずどこかで生きていると信じている。
 
女子高生のアマテはある日の帰り道、同年代女子ニャアンにぶつかられる。
ニャアンは警察に追いかけられて逃げているようで、彼女が落としたものをアマテが拾うと、
それはモビルスーツのための戦闘機能インストーラーだった。
ニャアンは難民で、この違法なインストーラーの運び屋で日銭を稼いでいるらしい。
 
同じ頃、かつてシャアが操縦していた赤いガンダムを見かけたシャリア・ブルは、
最新鋭のモビルスーツ“ジークアクス”を使っていちばん優秀な部下に赤いガンダムを追わせる。
 
このジークアクスと赤いガンダムがアマテの前に現れたとき、
彼女はちょうどニャアンと共に難民地区を訪れていて、地下格闘“クランバトル”の存在を知ったばかり。
警察のモビルスーツに追われてジークアクスが隠れていたところをアマテが発見。
なんとシャリア・ブルの部下が操縦に困っていたジークアクスをアマテは乗りこなして見せる。
 
私の理解の範囲では大雑把にはこんな感じなんですけど、合ってます?
 
アマテが登場する後半は、ガンダムに慣れていなくてもついて行ける。
ちょっとワクワク感もあったりして、ええやんガンダムと思ってしまいました。
が、これ、今までのガンダムファンとしてはどうなんですか。
私は続きが観たい。

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