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『記憶屋 あなたを忘れない』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の17本目@伊丹)

『記憶屋 あなたを忘れない』
監督:平川雄一朗
出演:山田涼介,芳根京子,蓮佛美沙子,佐々木蔵之介,泉里香,櫻井淳子,戸田菜穂,
   ブラザートム,濱田龍臣,佐生雪,須藤理彩,杉本哲太,佐々木すみ江,田中泯他
 
TOHOシネマズにて、前述の『ラストレター』の後に。
 
原作は織守きょうやの同名小説で、第22回日本ホラー小説大賞読者賞受賞作。
 
大学生の吉森遼一(山田涼介)は恋人の澤田杏子(蓮佛美沙子)と交際、
卒業後したら結婚したいとプロポーズしてOKをもらう。
幸せの絶頂だったはずが、その日を境に杏子と連絡が取れなくなる。
数日後に駅で杏子を見かけて声をかけるが、杏子は記憶を完全に失っていた。
 
忘れたい記憶を消してくれる“記憶屋”がいるという話をかねてから耳にしていた遼一は、
杏子が何らかの理由で記憶屋に会ったのではないかと考え、
大学に講師として訪れた弁護士の高原智秋(佐々木蔵之介)に相談。
最初は都市伝説だろうと一笑に付されるが、実は智秋も記憶屋を探していることを知る。
 
そんな遼一につきまとう幼なじみの河合真希(芳根京子)。
彼女は実は幼い頃に誘拐事件に遭い、その当時の一切の記憶を失っている。
杏子から遠ざけられて落ち込む遼一に、「消したいほどの出来事があったはず。
そういう目に遭った人にしか気持ちはわからない」と真希は言うのだが……。
 
たぶん、一般的には評価の高い作品だろうと思います。
でも私はあざとさを感じて苦手でした。
山田涼介も芳根京子もがんばりすぎ。耳がキンキンするほど泣き叫ばないでほしい。
そんなに石畳叩いて血ぃ出ぇへんのかい、骨折れへんのかいとか気になって。(^^;
 
どんな辛い記憶も失わないほうがいいだろうか。
それについては考えさせられます。

—–

『ラストレター』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の16本目@伊丹)

『ラストレター』
監督:岩井俊二
出演:松たか子,広瀬すず,庵野秀明,森七菜,小室等,水越けいこ,木内みどり,
   鈴木慶一,豊川悦司,中山美穂,神木隆之介,福山雅治他
 
長編映画監督作第1作だった『Love Letter』(1995)が評判になり、
韓国でも異例の大ヒットを飛ばして人気者となった岩井俊二監督。
あれ以上の評価を受けるのはもう無理なんじゃないかという気が。
もう無理なんじゃないかと思っても、
『マチネの終わりに』(2019)で福山雅治に嫌気が差しても、
一応観に行かないわけにはいきませんよねぇ。
岩井監督自身の原体験を詰め込んだ集大成とのこと、マジでこんな体験がおありに!?
 
岸辺野裕里(松たか子)の姉・未咲が44歳の若さで亡くなる。
葬儀を終えて実家から自宅へ戻ろうとする裕里に、
未咲の一人娘・鮎美(広瀬すず)を心配する裕里の長女・颯香(森七菜)が、
夏休みの間、実家に残って鮎美と過ごすと言い出す。
両親(鈴木慶一&木内みどり)の了承を得てそうすることに。
 
帰りぎわ、未咲宛てに届いた高校の同窓会案内を鮎美から預かり、
裕里は姉の死を知らせるために同窓会会場へと向かう。
 
ところが、そこで姉の元同級生たちから未咲本人と間違えられてしまう。
生徒会長でみんなのマドンナだった未咲としてスピーチまでさせられ、
訂正する隙もないまま帰途に就く裕里。
 
ようやく会場を抜け出した裕里を追いかけてきたのは、
当時同じクラブの先輩で、かつ初恋の相手でもあった乙坂鏡史郎(福山雅治)。
しかし鏡史郎が想いを寄せていたのは姉の未咲。
未咲のふりをしたままの裕里に鏡史郎が気づいている様子もなく、
小説家になったという鏡史郎から名刺を受け取って別れる。
 
帰宅後に鏡史郎からメールが届き、その文面を見た裕里の夫・宗二郎(庵野秀明)が激怒。
そこには「君にまだずっと恋してる」と書かれていたから。
そのせいでメールのやりとりはできなくなったため、
裕里はこちらの住所は伏せて未咲の名前を騙ったまま、
一方的に鏡史郎に手紙を送りはじめるのだが……。
 
いろいろと引っかかります(笑)。
そもそも姉が亡くなったからって、その姉の同期が集う同窓会に、
妹が盛装して出席する必要がありますか。
姉に間違われたまま訂正する機会もなく帰ってきたという裕里に
夫の宗二郎が「何のために行ったんだよ」とあきれるシーンがありますが、そのとおりです。
しかも、広瀬すずが成長して松たか子になるって、誰が思うのか。
ずっと好きだったと言いながら気づかない鏡史郎、アホと思ったけれど、
この点は、実はわかっていたということでよかった。あ、ネタバレ。(^^;
まぁ、神木隆之介が成長して福山雅治というのもたいがい違和感あるけど。
 
なんだかなぁと思いながら観ていたのですが、
松たか子の言動がユーモラスで、ふわっとしている加減が良い。
 
高校当時、姉の未咲に嫉妬して、鏡史郎への手紙を預かりながら渡さなかったなんて駄目でしょ。
駄目だけど、それを鏡史郎に詫びて気持ちを伝える裕里(ここは森七菜)の
目にいっぱい涙をためたシーンはたまりませんね。
 
『Love Letter』つながりでトヨエツミポリンも出演。
老けたふたりを見ると時の流れを感じて、ちょっとどんよりしました。(^^;
 
便箋はもはや売れないと思うけど、誰かに手紙を書きたくなるはず

—–

『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の15本目@伊丹)

『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』
監督:池添隆博
声の出演:佐倉綾音,沼倉愛美,村川梨衣,真堂圭,竹達彩奈,杉田智和,雨宮天,
     うえだゆうじ,山寺宏一,釘宮理恵,伊藤健太郎,吉田鋼太郎他
 
いったい何なんだろう、新幹線変形ロボってと思いながら観に行ってみました。
まわりは親子連ればかり、完全に浮いている私。(^O^;
 
「ジェイアール東日本企画、小学館集英社プロダクション、タカラトミーの3社が共同で立ち上げた、
実在の新幹線がロボットに変形するキャラクターコンテンツを原作とするTVアニメの劇場版」
なのだそうです。と言われても、観てみなければ全然わからない。(^^;
 
速杉ハヤトをはじめとするチームシンカリオンの面々は、
宇宙からやってきた古来の種族キトラルザスの子孫および謎の機械兵器ヴァルドルと交戦。
その途中、ハヤトの父親ホクトが突然行方不明になってしまう。
すると、ホクトが消えた現場に謎の少年が出現。
その少年はなんと、タイムスリップしてきた9歳のホクトだった。
 
地球を守るため、元の世界に戻ることを決意した少年ホクトは、
超進化研究所が開発した最新鋭のシンカリオン“ALFA-X”の運転士に。
ハヤトと少年ホクト、全国各地から集結したシンカリオンたちは、
家族と未来を守るべく宇宙最強の敵に戦いを挑むのだが……。
 
なんだかよくわからないままに観はじめて、よくわからないまま終わってしまったのですが、
面白かったこといろいろ。
変身するときのあれこれは、“仮面ライダー”みたいだなと思って観ていました。
やっぱり「変身!」じゃないんですよね。道具をガシャガシャとセットして変身する。
 
そしてウケたのは必殺技や武器の名前。
カイサツ(改札)ブレードとかフミキリ(踏切)シュリケンとかマクラギ(枕木)ヌンチャクとかって、
めっちゃ楽しいや〜ん。
 
鉄ヲタの心を鷲掴みにしそう。
私はもうちょっと予習復習してから臨みたいです。
フリーパスならではの1本。楽しかった。

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『太陽の家』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@伊丹)

『太陽の家』
監督:権野元
出演:長渕剛,飯島直子,山口まゆ,潤浩,瑛太,広末涼子,
   松浦慎一郎,蛯沢康仁,柄本明,上田晋也,利重剛,小林且弥他
 
中学から高校時代にかけて、長渕剛が好きでした。
ラジオっ子だった私は、オールナイトニッポンで彼を知り、
デビューアルバムから5枚目のアルバムまでは買いました。
しかしもともとアマノジャクな私は、彼が売れっ子になるとともに聴かなくなり、
この5枚目辺りはほぼ惰性で買っていた気がします。
やがて肉体改造を始めた彼が、見た目も歌も歌い方も変わってしまってからは
まったく聴かなくなりました。
 
5枚目のアルバムはほぼ惰性で買ったと言っているわりに、
長渕剛の曲で何がいちばん好きかと聞かれたら、
たぶん、5枚目のアルバムに収録されている“愛してるのに”か、
買うのをやめた6枚目のアルバムの1曲目、“Don’t Cry My Love”と答えます。
このころの剛が、このころの歌い方で歌っているのが好きなので、
今の歌い方で歌われても駄目。好きじゃない。
 
そんなわけで、俳優としての彼にもまったく興味がないから、
彼主演の映画もドラマも観たことがありません。
本作もフリーパスを所持していなければ観に行ったかどうか怪しい。
監督は“相棒”シリーズ等のTVドラマを多数手がける権野元。
 
人情に厚い大工の棟梁・川崎信吾(長渕剛)は女好きが玉に瑕。
妻・美沙希(飯島直子)と年頃の娘・柑奈(山口まゆ)の3人暮らし。
ある日、保険外交員・池田芽衣(広末涼子)と出会い、
彼女が小学生の息子・龍生(潤浩)を育てるシングルマザーであることを知る。
放っておけなくなった信吾は龍生の面倒をみるように。
内気な龍生も信吾に懐いて心を開きはじめる。
 
しかし、体の不調を感じた芽衣が病院に行った結果、数週間の入院が必要に。
芽衣から相談を受けた信吾は、彼女が出張すると偽って、
その間、川崎家で龍生を預かることにするのだが……。
 
私が好きだった頃の剛は影も形もありませんからね。
どんな演技をするのかなと思っていたら、ふーん、あ、そう(笑)。
 
だいたいテレビ的ですよね。テレビ的というのが正しいかどうかわからんが、
建築現場を通りかかった向かいのハイツに住む美女が、
現場の棟梁をいきなり「家でコーヒーどうですか」なんて誘います?
簡単に家に上げて、カレーまで食べさせて、頼みがあるんですって何よと思ったら、
今月の保険のノルマが苦しいから保険に入ってくださいって。
初対面ですよ、初対面。あり得ん。
 
このシーン要るか!?と苦笑いしたのは、
上半身脱いだ剛が黙々と体を鍛えるシーン。何の関係がありまっか。
『悪の教典』(2012)の伊藤英明を思い出しましたね。
あっちはすっぽんぽんやったから、下穿いてるだけマシか。
 
私は昔々の剛に思い入れがあるため、この彼はやっぱり「違う」のですけれど、
マッチョになってからの長渕ファンにとっては良い作品なのでは。
私もなんだかんだ言うて、瑛太(川崎家で息子同然に育てられた弟子)に泣かされましたし、
観てあかん作品ではないと思います。
 
こうして書いていたら久々に昔の曲が聴きたくなり、YouTubeで検索しましたけれど、
なかなかないんだなぁ、昔の歌い方の剛の映像が。
1980年代後半はすでにマッチョな剛なんだもの。もっと前の素直な歌い方のが聴きたいねん!

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『リチャード・ジュエル』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@西宮)

『リチャード・ジュエル』
監督:クリント・イーストウッド
出演:ポール・ウォルター・ハウザー,サム・ロックウェル,キャシー・ベイツ,
   ジョン・ハム,オリヴィア・ワイルド,ニナ・アリアンダ他
 
前述の『ジョジョ・ラビット』とハシゴ。
 
1996年、オリンピック開催中のアトランタ
警備員のリチャード・ジュエルは高齢の母親ボビと2人暮らし。
 
ある日、イベント会場でたむろする若者たちを追い払った折、
ベンチの下に不審なリュックが置かれているのを発見。
どうせ何でもないに決まっているというイベントスタッフや同僚たちに対し、
マニュアルどおりに対処すべしとリチャードは通報。
中身はいたずらではなく本物の爆発物だとわかり、
リチャードら警備員や警察官はただちに客を避難させる。
 
死者を2人は出したものの、爆破テロが大惨事となることは免れて、
マスコミはこぞって彼を英雄として報道。
テレビをつければ息子のニュースで、ボビも大喜び。
 
ところがFBIがリチャードに疑いの目を向けはじめる。
地元メディアのジャーナリスト、キャシー・スクラッグスはいち早くそれを察知。
容疑者リチャード・ジュエルとしてスクープ報道したために、
英雄から一転、リチャードは全国民から激しいバッシングを受けるようになる。
 
マスコミに家を取り囲まれ、外に出られない状態が続くなか、
リチャードを支えるのはボビと弁護士ワトソン・ブライアントだけで……。
 
図らずもハシゴした2本共に出演していたサム・ロックウェル
なんかもう、好きだ〜。
だらしない兄ちゃん役も似合うし、今回はこんな弁護士役。
 
冤罪がこうしてつくられるのだと思うと憤りを感じます。
ちょうどこれを観た翌日にDVDで『BOX 袴田事件 いのちとは』(2010)を観ました。
リチャードは袴田巌さんのように長時間の取り調べを受けたり
拷問を受けたりということはなかったけれども、
一旦警察から目をつけられたら何が何でも犯人にされてしまう、その姿が重なります。
 
過去にちょっとした問題はあって(そんなの誰でもあると思うけど)、
犯人に仕立て上げやすい人間。悲しいけれどそういう人はいる。
リチャードが早世してしまったことは残念ですが、
早いうちに疑いが晴れてちゃんと職も得て、そして真犯人が捕まったことは救い。
 
キャシー・ベイツ演じる母親が息子を抱きしめて「守れなくてごめん」と謝るシーンは、
世の中のお母さんたちにとっては胸が締めつけられる思いでは。
 
クリント・イーストウッドのシワシワの裸体はもう見たくないので(笑)、
こんなふうに今後も監督に徹してくれることを望みます。

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