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『コメント部隊』

『コメント部隊』(英題:Troll Factory)
監督:アン・グクジン
出演:ソン・ソック,キム・ソンチョル,キム・ドンフィ,ホン・ギョン,イ・ソファン,
   チェ・ドクムン,キム・ヒウォン,イ・デヴィッド,キム・ジュンハン他
 
ほかに寄れそうな劇場では上映していませんもんね。ここへ行かなしゃあない。
 
『犯罪都市 THE ROUNDUP』(2022)で世にも恐ろしい殺し屋を演じたソン・ソック主演ということに惹かれました。
ほぼ実話だというテロップが冒頭で流れ、へ〜っ、韓国でこんなことがあったのかと思いながら観はじめる。
 
パソコン通信のあった時代。
世の中のオタクたちはそれを駆使して日々を楽しんでいたのに、突然パソコン通信が有料化される。
有料化したインターネットを独占して金を儲けようと企んだのはマンジョンという企業。
 
年月が経ち、巨大企業となっていたマンジョンはとにかく汚いことをやっている。
新聞記者のイム・サンジンはマンジョンの悪行を突き止めて記事にするが、それが誤報だったとされ、
マンジョンからサンジン個人が訴えられそうになり、休職を言い渡される。
 
休職期間は半年だったはずなのに、1年以上経っても復職が認められず。
いつのまにかサンジンにいずれ復職を言い渡した新編集長が異動したらしく、
後任の編集長は話に取り合ってくれないから、会社に戻るすべがない。
悶々とするサンジンにある青年が接触してくる。
 
その青年によれば、サンジンが書いたことは誤報などではなく真実。
マンジョンにはSNSなどを駆使して情報を操作する部署が存在するのだと聞かされる。
青年への取材を重ねたサンジンは、汚名返上、名誉挽回のため、再びマンジョンの記事を書くのだが……。
 
サンジンに接触する青年にキム・ドンフィ。めちゃめちゃ上手い。
彼の仲間にキム・ソンチョルとホン・ギョン。
 
大部分スリリングで楽しく観たのですけれど、最後は「えっ、そこで終わり!?」。
しかも実話が基だと信じて観ていたのに、「フィクションです。全部架空です」。
最初から騙す気満々で「実話だよ」って、悪趣味じゃないですか。
 
ろうそくデモの始まりの話もまったくの嘘ってことなのかしら。
一生懸命に話を聴いていたのに全部嘘ですよ、信じたんかいと笑われている気分。
 
世論操作の話は面白いですけどね。『新聞記者』(2019)と併せて観たい。

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『ドライブ・イン・マンハッタン』

『ドライブ・イン・マンハッタン』(原題:Daddio)
監督:クリスティ・ホール
出演:ダコタ・ジョンソン,ショーン・ペン
 
前述の『劇場版 トリリオンゲーム』の後、同じくイオンシネマ茨木にて。
ほぼタクシーの中での二人芝居だと聞き、相当期待をして公開初日に観に行きました。
結果、うーむ。
 
深夜のジョン・F・ケネディ空港。
タクシー乗り場で目的地がマンハッタンであることを告げて乗り込んだ女性(ダコタ・ジョンソン)。
運転手(ショーン・ペン)は車を走らせる。
 
あとは車内で繰り広げられる会話劇です。
女性は若く美しいプログラマー、運転手は酸いも甘いも噛み分けた中年男。
ルームミラー越しに乗客を観察するうち、彼女が不倫していることを見抜きます。
そして運転席と後部座席の間の仕切りを開けると、おもむろに彼女に話しかける。
 
ショーン・ペンだからいいってものでもないでしょう。
オッサンがこっち向いて、男はこういうものだとか蕩々と語るんですよ。
一方、客の女性に不倫相手からひっきりなしに入るLINEが下品すぎる。
勃起したとか言って、自分の局部の写真を送ってくるシーンなんて見たくない。
 
運転手は彼女と相手とのセックスを詳細に聴きたがり、
自らの初婚の相手が色っぽいバカで乱れまくるのがよかったんだと話す。
女はバカがいちばん、そういう女のセックスがいいんですと。
 
途中、事故の後処理のために道路が封鎖されてしばらく動けなくなると、
運転席でボトル片手に放尿しようとする運転手なんてあり得ない。
 
キモすぎる運転手ときっちり話す彼女もキモすぎて。
こんなタクシー、ほんとにあったら恐怖です。
 
良い話だとはまったく思えませんでした。
美人女性が客となり、下ネタも嫌がらずに自分と話をしてくれる。
彼女に人生の指南をできたオレ、イケてる。
オッサンの妄想やんかいさ。

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『劇場版 トリリオンゲーム』

『劇場版 トリリオンゲーム』
監督:村尾嘉昭
出演:目黒蓮,佐野勇斗,今田美桜,福本莉子,鈴木浩介,竹財輝之助,あかせあかり,
   原嘉孝,津田健次郎,シシド・カフカ,田辺誠一,石橋凌,吉川晃司,國村隼他
 
封切り日、仕事帰りにイオンシネマ茨木にて鑑賞。
 
稲垣理一郎・原作、池上遼一・作画による同名漫画は、
『ビッグコミックスペリオール』で2021年に連載が始まり、今に至るそうです。
一昨年にはTVドラマ化されて人気があるのか、客の入りも上々。
私は例によって原作も知らなければTVドラマ版も一度も観たことがありません。
この劇場版の予告編を観て初めて存在を知ったぐらいです。
 
村尾嘉昭監督のお名前も初めて聞くなぁと思ったら、これまではTVドラマの演出を多く手がけてきた人らしく、
劇場作品としては本作で監督デビューということのようですね。
 
TVドラマ版ではどんなだったかまったく知らないまま観ましたが、じゅうぶんついて行けます。
 
ハルこと天王寺陽(目黒蓮)とガクこと平学(佐野勇斗)が目指すのは、金を稼いでこの世のすべてを手に入れること。
そのとおりに成り上がり、ふたりが起こしたトリリオンゲーム社は日本のトップ企業に。
 
次の目標を日本初のカジノリゾート開発と定め、ハルはガクを連れてモンテネグロへ。
そこには1人10億円払ってカジノパーティーに参加する富豪が集まっていた。
ハルは主催者の世界一のカジノ王ウルフ・リー(石橋凌)に近づくためにわざと騒ぎを起こす。
お目もじが叶うと、日本でカジノリゾートを開発するために手を組むことを提案する。
 
この件についてはすでに日本屈指の財閥企業、宇喜多グループと組むことが決まっているとウルフが言うと、
現在宇喜多グループが直面している問題について、自分たちならば解決できると断言するハル。
 
それはカジノリゾートの建設地に関わる問題。
宇喜多グループが候補地とする住民数百名の離島に向かったハルとガク、社員の高橋凛々(福本莉子)、
そしてウルフの側近かつカジノのディーラーであるラモーナ・キタガワ(シシド・カフカ)。
ハルはまず島民たちと親しくなって味方につけようとするのだが……。
 
絶大な人気を誇る目黒蓮にまったく興味が湧かないものだから、ナメた気持ちで観はじめましたが、
これはこれで娯楽に徹した話で面白い。だからって目黒蓮を好きにはならないけれど。
どちらかといえば、もうじき古稀だけどがんばっている石橋凌とか國村隼とか、
バッチリ同年代の吉川晃司のほうが気になります。
 
カジノリゾートが島に来ても島民の生活はなんら変わりませんよ〜とか言われても、んなわけないですよね。
のどかな島の北側にはキンキンギラギラのカジノで、金を持っている客が押し寄せる。
その金目当てに悪い奴がやってくるのも当然のことで、カジノ開発に向けた宣伝作品にも見えます。
ただ、そこは目黒蓮主演のフィクションですから、たわけたことをと笑いながら楽しむのがいちばん。
 
ところで最近映画のエンドロールを見るたびに目に入る「あかせあかり」という人が気になって。
毎回エンドロールで気づくから、顔とかさっぱりわかりません。
平仮名オンリーの名前って目立ちますね。芸名として成功かも。
 
どうでもいいことですが、私は絶対、目黒蓮より松村北斗。(^O^)

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『誰よりもつよく抱きしめて』

『誰よりもつよく抱きしめて』
監督:内田英治
出演:三山凌輝,久保史緒里,ファン・チャンソン,穂志もえか,永田凜,北村有起哉,北島岬,酒向芳他
 
2回目の『ファーストキス 1ST KISS』を観た後、同じくTOHOシネマズ伊丹にてレイトショー。
 
新堂冬樹の同名小説を内田英治監督が映画化。
主演の三山凌輝の名前を最近さまざまなメディアで見かけるけれど、何者か知らず。
そうですか、彼はBE:FIRSTのメンバーなんですね。
と聞いたところで、BTSのドキュメンタリーは観てもBE:FIRSTのそれはスルーしたからわからない。
内田監督作品には良い印象がないので、これもどうかなぁと思いながら。
 
高校生の頃にバイトしていた児童書専門店にそのまま就職した桐本月菜(久保史緒里)。
オーナーの水島正臣(酒向芳)の孫で、絵本作家の水島良城(三山凌輝)と学生時代からつきあいはじめ、今は同棲中。
しかし良城が極度の潔癖症となり、今は手をつなぐことすらできない。
そうとは知らぬ正臣に心配をかけないようにと、良城が潔癖症のせいで会社勤めを辞めたとは言えないまま。
 
ある日、書店に来た韓国人男性客、イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が店内にスマホを忘れて行く。
翌日取りに来たジェホンは有名なビストロシェフらしく、月菜を食事に誘う。
在宅の良城のことが心配で、月菜は早々に退席して帰宅するが、良城は嫉妬のかけらも見せない。
自分が男性とふたりで出かけてもまったく気にならないというのか。
 
一方の良城は月菜の薦めで精神科医の診察を受け、強迫性障害と診断される。
合同カウンセリングを受けた良城は、同じ悩みを抱える村山千春(穂志もえか)と意気投合するのだが……。
 
口コミを見ると相当高い評価を受けていますが、私はどんよりしてしまいました。
本作では強迫性障害の絵本作家といったように、深い問題を抱える人々を主人公に据えることが多い。
それはそれで意義のあることだとは思うものの、なんだか薄い捉え方のような気がして仕方ないのです。
 
男性にも女性にも共感できません。
月菜は良城のために耐える人生に酔っているように思えて。
自分でクリニックを紹介しておきながら、ほかの女性患者と親しくしているのを見れば激しく嫉妬し、
それを隠すどころか良城と千春のことを罵る。
あ、書いていて私の苦手なやつを思い出した(笑)。「がんばってるアピール」が強いやつだ。
 
三山凌輝よりもファン・チャンソンのほうがタイプだし。
ファン・チャンソンも2PMのメンバーなんですね。
いしだ壱成に似ているのが気になるけれど、カン・ドンウォンにもちょっと似ているかな。
彼演じるジェホンが『まいにちがプレゼント』をいちばん好きな絵本だという理由がわかるシーンはよかったです。
唯一スッキリハッキリしているのは、永田凜演じる月菜の親友かなぁ。
 
みんなツライ顔をして自分はがんばっているんですと言われてもねぇ。
数年後に書店に戻ったら良城が店長になっていて、月菜が「待っていてくれたの?」と言うところにも驚いた。
どんな自信やねん。そんなん普通よう聞かんわ。その自信のまんま、正解だそうですけど。

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2回目の『ファーストキス 1ST KISS』

TOHOシネマズ伊丹にて、後述の作品の上映開始時刻が20:40で、それまでに観るものを物色。
『銀魂オンシアター2D 金魂篇』の続編だけは未見だからそれにすればよいところ、
私が観たいのは断然こっちだ。2回目だけど。
 
1回目は公開初日に観ました。
予告編が大好きだったから、予告編に使われていたBGMがどこにも流れないのは不満。
だけど、予告編とこの本編と併せて1本だと思えばこれでいいのかもしれません。
2回目は1回目よりさらに心に刺さりました。
 
「こんなに不仲だったのに夫が死なない人生にしようと思うのがわからない」という口コミもあります。
だけど、こんなに不仲だったからこそのことだと思うのです。
 
昔の上司で、長年別居中の奥さんのことをぼやいていた人がいました。
「あなたが結婚してくれなければ自殺すると言われたから結婚した。
今なら勝手に死ねばと思うけど、若い頃はそれで死なれたら気分悪いなと思った」とのこと。
ふとそれを思い出しました。
 
毎日仲良く上手くやっていた相手が死んだら、きっとそれはとても悲しい。
けれど、そうではなかった相手が死んだら。
言いたいことはいっぱいある。あの言い草、あの態度を思い出すと殴ってやりたくなる。
でもそれができない。なんか悔しいもの。
 
再会した若かりし頃の相手は、最悪の結婚生活が嘘に思えるほどカワイイ男性。
目をキラキラさせて好きなものについて語る彼。
それがどうしてあんなふうに変わってしまったのかと怒ったら、
彼はまだそうなっていない僕に怒るのは理不尽だと言ってシュンとする。確かにそうだ(笑)。
 
目の前にいるのが自分が結婚した相手で、しかも15年経ってオバサンになっている女性。
この人と結婚しなければ、自分は死なない人生を送れるかもしれない。
けれども、この人と結婚すれば、15年後のこの人と会える。僕は会いたいと言われたら。
 
松たか子は今もじゅうぶん可愛いけれど、オバサンらしくそれなりに肉もついているのが好感持てるし、
そんな松たか子に会いたいという松村北斗がかわいすぎて。
 
追い『ファーストキス』してしまいそうな感じになっています。

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