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『空に住む』

『空に住む』
監督:青山真治
出演:多部未華子,岸井ゆきの,美村里江,岩田剛典,鶴見辰吾,
   岩下尚史,高橋洋,大森南朋,永瀬正敏,柄本明他
 
終業後15分以内に到着できる劇場があるって、なんとありがたいことか。
17:15にチャイムが鳴り終わると同時に飛び出して、
17:29に109シネマズ大阪エキスポシティの駐車場に入庫。
上映開始は17:25でしたが、本編が始まる前には余裕で劇場に入れました。
ま、こんな速効帰りはたびたびできるもんやないですけど。(^^;
 
原作者の小竹正人は、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなど、
多くのアーティストに歌詞を提供している作詞家なのだそうです。
本作の主題歌も彼の作詞によるもの。
その原作を『共喰い』(2013)の青山真治監督が映画化。
 
小さな出版社に勤める直実(多部未華子)は両親を交通事故で亡くす。
叔父夫婦(鶴見辰吾美村里江)が投資目的で所有するタワーマンションの39階に
管理人の名目で家賃を払わずに住まわせてもらうことになり、
何もかも用意してくれた叔父夫婦に申し訳なくもありがたい思い。
 
ある日、エレベーターで遭遇したのはスター俳優の時戸森則(岩田剛典)。
屈託なく話しかけてくる森則に驚く。
しかも彼は直実にいきなり「オムライスはつくれるか」と聞いてきて……。
 
高畑充希演じる初対面の女性に「僕を拾ってくれませんか」と言って居候となった岩ちゃん。
今度も多部ちゃん相手にすぐさま部屋に上げてもらいます。
あり得ない話ですが、上げますよねぇ、相手が岩ちゃんなら(笑)。
 
かつてはミムラを名乗っていた美村里江は、
デビュー当時、プロダクションが社運をかけて送り出したと何かで読んだことがあります。
そのわりに……という活躍に終わったわけですが、
今はこんな叔母さん役が似合う。しかもちょっと嫌なひと(笑)。
姪の留守中に勝手に部屋に上がり込んで、お洒落な写真を撮り、
「自分の部屋で」ということにしてUPするんですからねぇ。
いい人のふりして何やらかしとんねんっちゅう感じです。
 
直実の会社の後輩役、岸井ゆきのは良い子じゃないけど味がある。
編集長役の高橋洋にも惹かれます。
こんな一軒家の出版社が出す本は読んでみたいと思わされる。
 
全体的には退屈ではないけれど今ひとつ。
直実の気持ちも森則の気持ちも結局よくわからなくて、
何が言いたかったんだかつかめませんでした。
両親を亡くし、愛猫も失った直実の、気持ちの整理のつけ方なのかも。
 
それにしても直実たちが飲むのはシャンパーニュと赤ワインばっかり。
特に赤ワイン。白ワインは1杯も出てこない。
佐藤錦をつまみに赤ワインを飲んでいましたけど、これって合うんですか。
なんかあんまり惹かれない。

—–

『スパイの妻』

『スパイの妻』
監督:黒沢清
出演:蒼井優,高橋一生,東出昌大,坂東龍汰,恒松祐里,笹野高史他
 
前述の『鬼ガール!!』とハシゴ。同じくなんばパークスシネマにて。
 
黒沢清監督は本作にて第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。
国際的に高く評価されているわけですが、
私はどうもこの監督の作品はあまり楽しめません。
アート系を意識しながら半端にエンタメに寄せている気がしてしまう。
エラそうなことを言ってすんません。
 
1940年の神戸、瀟洒な洋館に暮らす夫婦。
夫は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)、妻は聡子(蒼井優)。
戦時中でありながら何ひとつ不自由のない生活を送っていた夫婦だったが、
ある日、仕事で満州を訪ねた優作は、衝撃的な国家機密を目にする。
正義感からその事実をアメリカに渡って公表しようと決意する優作。
それを知った聡子もまたついていこうとするのだが……。
 
愛国心は人並みにあるといっても、自国が他国で道義にもとる行為をしていることは許せない。
たとえ反逆者といわれようとも信念を貫こうとした人物がいた、そう思っていましたが、
優作は実在の人物ではないし、彼のモデルになっている人物もいないのですね。
エンドロールでは彼の所在はその後あきらかになっていないという表記もあり、
この辺りもなんだか思わせぶり。まるっきりのフィクションだったとは。
 
憲兵隊の冷酷な隊長役に東出昌大
福原家の住み込みの家政婦役に恒松祐里といったキャストは楽しかったけど、
高橋一生と蒼井優の共演なら『ロマンスドール』のほうが断然好き。
 
なんだか気持ちが盛り上がらないまま帰途に就きました。
黒沢監督の作品でビタッと来るやつ、そのうち私にもあるのかなぁ。
 
これを書いた後に、きっと私の見方が浅いんだと思って
鑑賞したプロアマさまざまな人のレビューを読みました。
なるほどなぁ。やっぱり私の思考が浅いんです。すんません。

—–

『鬼ガール!!』

『鬼ガール!!』
監督:瀧川元気
出演:井頭愛海,板垣瑞生,上村海成,桜田ひより,吉田美月喜,
   曽野舜太,深尾あむ,末次寿樹,テイ龍進,六平直政,山口智充他
 
終業後になんばパークスシネマまで車を飛ばして2本ハシゴ。
なんばパークスの駐車場は平日ならば最大料金1,000円。これはありがたい。
 
映画製作を通じて地域活性化を図る“奥河内ムービー・プロジェクト”の一環。
奥河内地域である河内長野市、富田林市、千早赤阪村でロケがおこなわれ、
エキストラや撮影協力など、地元民のサポートを得て完成した作品なのだそうです。
 
監督は河内長野市出身の瀧川元気。
原作もロケ地となっているどこかを舞台にした作品なのだと思っていたら、
『100回泣くこと』(2013)や『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014)の中村航の同名小説だそうで。
う~む、ごめんなさい、気乗りしない。(^^;
『トリガール!』(2017)はまぁまぁ楽しめたのですが、
中村航原作小説の映画化はいつもイライラさせられている気がします。
メガホンを取る監督によるのだと思うのですけれども。
 
原作の舞台はどこなのだか知りません。
とにかく映画版は奥河内地域が舞台です。
 
高校1年生の鬼瓦ももか(井頭愛海)。
見た目は名字がいかついだけの普通の少女だが、実は鬼。
鬼族の父親と人間の母親の間に生まれたハーフで、
弟妹ともに鬼らしく怪力で、興奮するとツノが出てしまう。
 
鬼であることがバレないように青春を謳歌するつもりでいたが、
東京から戻ってきた幼なじみ・青月蓮(板垣瑞生)と同じクラスになって嫌な予感。
まさか蓮もももかが本当に鬼だとは思っていないだろうが、
幼いころ、馬鹿力を笑われ名字を揶揄された思い出があるから。
 
そんな折、映画部の上級生・神宮寺岬(上村海成)から声をかけられ、
ぜひ監督作のヒロインを演じてほしいとスカウトされるのだが……。
 
素直な人が観ると素直に感動できる作品だと思います。
私はいろいろとわざとらしいのが気になってしまい。
好みのタイプが出ていないというのもありますが、
特に全校女子生徒憧れの的という設定の岬先輩にドン引き(笑)。
 
そんななか、驚いたのは、校内一の美少女役を演じた桜田ひより
『映像研には手を出すな!』で音響オタク役だった彼女とは
あまりの見た目の違いに驚きました。何でもできそうですね。
ももかの父親役で山口智充や、住職役で六平直政が出演しているのも楽しいところ。
 
私はいろいろと引き気味でしたけれど、
こういう作品は地域の人たちが参加して盛り上がったことに意義があるのですから、
映画をみんなでつくって楽しかったね、それでいいと思います。
もちろん、素直な人は楽しめるはず。

—–

『ホワイト・ストーム』

『ホワイト・ストーム』(原題:掃毒2 天地対決)
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ,ルイス・クー,ミウ・キウワイ,カリーナ・ラム,
   クリッシー・チャウ,ケント・チェン,ゴードン・ラム他
 
シネマート心斎橋にて。
 
中国/香港作品。
“のむコレ 2020”で上映されたうちの1本です。
中国で公開された香港映画の歴代最高興収を樹立する大ヒットを記録。
アカデミー賞国際長編映画賞の香港代表作品にも選出されたとのこと。
そんなことはどうでもええんですが、私はアンディ・ラウに惹かれて鑑賞。
ちょっと優等生っぽすぎるけど、やっぱり名優だと思うから。
日本人俳優でいうと、仲村トオルみたいなイメージがあります。
 
孤児だったティン(アンディ・ラウ)は、ヤクザの組長ナムに拾われる。
ナムのもと、義兄弟として育ったのがディゾン(ルイス・クー)。
 
ナムは何があっても麻薬にだけは手を出すなと組員たちに言っていたのに、
ディゾンはその掟を破って自分が仕切る店で麻薬を売る。
激怒したナムはディゾンを呼びつけ、その指をティンに詰めさせる。
 
かねてからカタギになることを願っていたティンは、
きちんとナムの許しを得て組を抜けると、金融の勉強に励む。
女性弁護士チョウと出会い、ビジネスパートナーに。
やがてふたりは結婚し、ティンは億万長者の慈善家として知られるように。
 
同じ頃、組を破門されたディゾンは、麻薬王となっていた。
祖父も父親もヤク中だったティンは、この世から麻薬を撲滅することを誓い、
ヤクの売人を次々と消してゆくのだが……。
 
ティンとディゾンともうひとり、重要な人物がミウ・キウワイ演じる刑事。
彼は麻薬による騒動が起きたさいに妻を失っており、
ティンと立場を異にしながらも麻薬を一掃しようとしています。
 
「ラスト15分、映画史を塗り替える大激突!」というのは大げさに思いますが、
全世界興収200億円突破というだけあって面白い。
ただ、ルイス・クー演じるディゾンがあまりに嫌な奴すぎて、
宿敵となった義兄弟の悲哀みたいなものが感じられない。
私的には何にでも切なさは必須ですから、悲哀漂わない宿敵対決なんてさぁ。
 
とはいうものの、香港映画好きにはやはりオススメしたい。
カーチェイスもシビレますよ。

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『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』

『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』(原題:中国機長)
監督:アンドリュー・ラウ
出演:チャン・ハンユー,オウ・ハオ,トー・チアン,ユアン・チュアン,
   チャン・ティエンアイ,リー・チン,チャン・ヤーメイ他
 
終業後に気軽に寄れる劇場は『鬼滅の刃』だらけ。←昨日も同じこと書いてる。(^o^;
ほかの作品もすでに観たものばかりだから、
仕事帰りに映画を観たければキタかミナミまで行くしかない。
しんどいよなぁと思いながらもシネマート心斎橋へ。
 
中国作品です。
監督はインファナル・アフェアシリーズのアンドリュー・ラウ。
中国版『ハドソン川の奇跡』(2016)と称された実話が基。
ホンマにこんなことあるんかいと目が点になりました。
 
乗客119名と乗員9名を乗せた国内便、四川航空3U8633便は、
重慶江北国際空港を出発してラサ・クンガ空港へと向かう。
機長のリュー・チャンジェンは大ベテラン。
民間航空のパイロットになる前は空軍で飛んでいた。
 
順調に離陸するが、高度1万メートルを飛行中に、
操縦室のフロントガラスにヒビが入り、その後大破する。
管制塔とも連絡が取れなくなり、誰も頼れないなか、
機長と乗員たちはこの危機に立ち向かうのだが……。
 
フロントガラス大破ですよ。窓が1枚飛んで行くんです。
副操縦士は上半身を外に放り出され、
シートベルトがかろうじて彼を繋ぎとめてくれているものの、
今にも飛んで行きそうな状態。
こんなんで耐えられるんやと信じられませんでしたが事実らしい。
 
フィクションも混じっているでしょうが客いろいろ。
たいていが私たちの持つ中国人のイメージで(^^;、やかましい。
万国問わず、わがままな客はいるもので、
とっとと降りろと言いたくなる客も。
なのにちゃんと対応する客室乗務員たち、すごい。
 
映画としては、“海猿”シリーズみたいな感じです。
機長は旋回しながら雲の切れ目を見つけ、ここぞというときに進む。
陸では管制官や家族、一般市民が息をのんで状況を見つめる。
クルーが一致団結して乗客を守り、見事着陸を果たします。
わがままだった客も機長にお礼を言いに駆け寄るパターン。
 
お決まりの流れでお決まりのエンディングの作品ではありますが、
こんな事故からの生還が実際にあったことには驚かずにいられません。
 
ほかに興味を惹かれたのは、搭乗前の乗員らの呼気チェックのシーンや、
チーム集まって食事するシーンがあったこと。
仕事前に関係者が空港の食堂で食事をとるシーンは今まで見たことがなかったかも。
 
客室乗務員だから、みんな美人なのも嬉しいところ。
エンドロールでは彼ら彼女らのモデルとなったご本人たちも写っています。
やっぱり女優のほうが綺麗ですねぇ。
男性陣も言うまでもなく役者のほうが男前(笑)。

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