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『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』

『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』
監督:MTJJ
声の出演:花澤香菜,宮野真守,櫻井孝宏,斉藤壮馬,松岡禎丞,杉田智和,
     豊崎愛生,水瀬いのり,チョー,大塚芳忠,宇垣美里他
 
TOHOシネマズ西宮にて、5本ハシゴの5本目。
もともとオンライン予約をしていたのは前述の『さくら』まででしたが、
ええい、ついでにもう1本観てしまえと思って。
 
本作のことが気になっていました。
半年以上前だったか、十三の第七藝術劇場で上映されていた頃から。
そのときはまさかこんなロングラン、
しかもシネコンで上映されることになるとは夢にも思わず。
 
中国の漫画家でアニメ監督のMTJJが手がけた作品で、本国で大ヒット。
日本では昨秋に字幕版が公開され、予想外の反響があったそうです。
人気声優陣による日本語吹替版が作られて、このたび拡大公開。
最初は付いていなかったはずの副題「ぼくが選ぶ未来」が加わりましたねぇ。
 
小黒(シャオヘイ)は子猫の姿をした妖精。
まだ変化術は未熟だが、子どもの姿に化けることもできる。
森の中で平和に暮らしていたのに、
人間の森林開発により、居場所を失ってしまう。
 
街をさまよっていた小黒が人間に襲われたとき、
助けてくれたのがやはり妖精の風息(フーシー)。
風息は小黒を故郷の森に似た隠れ処に連れて行き、
仲間の洛竹(ロジュ)や虚淮(シューファイ)に紹介する。
平和を取り戻し、安心する小黒。
 
ところがそこへ人間最強の執行人と言われる無限(ムゲン)がやって来る。
無限の急襲に遭った風息はどこかへ逃げ、
その場に取り残された小黒は無限に捕らえられてしまう。
 
風息が憎んでいた人間、そして敵の無限のことを小黒も憎むが、
思いのほか無限は善い奴で、小黒を傷つけるどころか、
技をいろいろ教えてくれるではないか。
風息のことが好き、でも無限のことも好きになる小黒。
 
やがて、風息が人間を滅ぼすために陰謀を企てているとわかり……。
 
めちゃめちゃ面白かった。
個人的には『鬼滅の刃』に匹敵するほど。
予備知識なしで観るならこっちのほうが面白いと思うほど。
 
中国のアニメではありますが、日本のアニメとして観ても違和感なし。
花澤香菜宮野真守櫻井孝宏の声がやたらハマっていて驚きました。
無限がイケメンで、言動もやたら格好良くて惚れそうに。
 
ヒットするには訳がある。
中国のアニメを観る機会はそうそうないけれど、これは推し。

—–

『さくら』

『さくら』
監督:矢崎仁司
出演:北村匠海,小松菜奈,吉沢亮,小林由依,水谷果穂,
   山谷花純,加藤雅也,趙民和,寺島しのぶ,永瀬正敏他
 
TOHOシネマズ西宮にて、5本ハシゴの4本目。
 
原作は西加奈子の同名小説。
監督は矢崎仁司で、この監督の『太陽の坐る場所』(2014)が好きじゃなかったから、
どうかなぁと一抹の不安を感じつつ鑑賞に臨む。
同監督の作品の中ではいちばん好きだったかも。
っちゅうのか、単に北村匠海が好きなだけちゃうんか、私。(^^;
 
大阪・和泉市に暮らす仲良し5人家族の長谷川家。
父親・昭夫(永瀬正敏)、母親・つぼみ(寺島しのぶ)、
長男・一(はじめ)(吉沢亮)、次男・薫(北村匠海)、長女・美貴(小松菜奈)と、
子犬のときにもらわれてきた雌犬サクラ。
 
内気な薫とちがい、格好よくてスポーツもできる一は学校の人気者。
薫はそんな兄を妬むことなど一切なく、ヒーローだと思っている。
末っ子で甘やかされ放題に育った美貴も一のことが大好き。
 
そんな一が彼女だという優子(水谷果穂)を連れてくる。
大はりきりの昭夫とつぼみだったが、優子は無愛想なことこのうえない。
美貴は優子に挨拶しようともせず、不穏な空気が流れる。
一に接するうち明るくなった優子に対しても美貴は頑なな態度。
 
ある日、親の都合で優子が引っ越すことに。
欠かさず手紙を書く一に優子からの返事は届かない。
そうこうしているうちに大学生になった一が事故に遭って……。
 
途中から壮絶。
あんなに美しい吉沢くんの顔をこんなにする!?
直視するのが辛くなるほどメタメタにされます。
 
美貴が嫌な子なんですよ(笑)。
兄を溺愛するあまり、優子のことを許さない。
ブラコン通り越して偏執的。
小松菜奈の薄笑いを浮かべた表情が怖いのなんのって。
 
その中にあって北村くん。
仲の良い家族だけれどもどこか歪んでいる。
微妙な心を上手く表していると思います。
 
舞台となっているのは原作者の生まれた地そのままなんですね。
映画化するに当たって、これだけ関西以外の出身者を起用するなら、
いっそ舞台をよそに移してもよかったのではないでしょうか。
だってどうしても関西弁が気になってしまうから。
みんながんばっていたことは認めます。
でも間違いない関西弁をしゃべっているのはオカマ役の加藤雅也だけ。
京都出身だという寺島しのぶは、どれだけ京都にいたんだか、
ほぼちゃんとした関西弁のイントネーションでさすがだと思いました。
方言に気を取られてしまうのはもったいないと思う。
 
誰が笑おうが悲しみに暮れようが、変わらず尻尾を振るサクラ。
立派すぎる脇役。

—–

『日本沈没 2020 劇場編集版 シズマヌキボウ』

『日本沈没 2020 劇場編集版 シズマヌキボウ』
監督:湯浅政明
声の出演:上田麗奈,村中知,佐々木優子,てらそままさき,
     吉野裕行,森なな子,小野賢章,佐々木梅治他

TOHOシネマズ西宮にて5本ハシゴの3本目。
 
1973年に発表された小松左京の大ベストセラー『日本沈没』。
幾度となく映画化され、テレビやラジオでドラマ化され、
漫画化もされて、そしてこのたびWebアニメ化。
Netflixで配信されて大きな話題を集めたそうですが、知らん。
全10話として配信されたものを劇場版として再編集したのだとか。
 
原作に何の思い入れもないうえに151分という長尺、
しかもこれにはポイントが使えないんです。特別料金1,800円也。
スルーしかけていましたけど、湯浅政明監督だから観てみましょう。
 
2020年の日本。
武藤家は、日本人の父親・航一郎、フィリピン人の母親・マリ、
中学3年生の長女・歩、小学2年生の長男・剛の4人家族。
 
陸上部のエースとして将来を嘱望されている歩はいつものように部活、
航一郎は仕事、マリは日本に帰国したばかり、剛は留守番。
そんな日に巨大地震が発生し、列島全体が沈み始める。
 
大混乱のなか、航一郎が神社に灯したネオンサインを目印に、
なんとか家族が集結。東京から脱出を図るのだが……。
 
疲れ気味だったので、150分超の映画なんて観たら絶対寝ると思っていました。
ところがどっこい、湯浅監督のなせる技か、楽しい脚本のおかげか、
まったく睡魔に襲われずに最後まで鑑賞することができました。
 
初代の映像化のさいにはこんな光景は予想もされなかったでしょう。
避難する人々がみんなスマホを持っている。
剛は幼いながらも筋金入りのゲーマーで、ゲームの知識が役に立つ。
 
生存者は善人ばかりじゃなし、車に乗せてはくれたけど、
「乗せてやったんだからヤラせろよ」なんていう不届き者も。
そういう奴があっさり撃沈されるのは痛快。
 
父親は不発弾を踏んでわりとあっけなく亡くなり、母親も命を落とす。
残された姉弟と力を会わせるのは歩の先輩と世界的YouTuber
ユーチューバー、凄いっす。
新興宗教の信者たちが集団生活する場ではそのユーチューバーがDJに。
 
姉弟が漂流しているときの会話に笑った。
歩は「今日何曜日かな。連続ドラマを見損ねた」と言う。
んなもん放映しているわけもないのに。
一方の剛は、「Amazonどうなったかな。海の上にあったりして。
もう家がなくなっちゃったから配達してもらえない」とか。
 
とにかく今の時代を映し出した新しい『日本沈没』です。
そういえば『日本以外全部沈没』(2006)なんてのもありましたね。
そっちは観なくていいけれど、こっちはちょっとオススメです。
そうそう、エンガチョに笑った。
欧米では“Good Luck”の意味なのですね。

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『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』

『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』
監督:深川栄洋
出演:綾野剛,北川景子,岡田健史,前野朋哉,青山美郷,石黒賢他
 
TOHOシネマズ西宮にて、5本ハシゴの2本目。
しかし何ですね、5本ハシゴで劇場スタッフに駐車券を差し出して、
「5本分お願いします」というときの反応は結構おもしろいです。
12時間分つけていただきました。
 
ハマっております、中山七里に。
『さよならドビュッシー』(2012)の映画版があまりにしょうもなくて、
ずっと読まず嫌いだった作家なのですが、今やだだハマり。
七里センセの“刑事犬養隼人”シリーズにはまだ手を出していないけど、
結構お気に入りの綾野剛で映画化なんて嬉しいじゃないですか。
読むのは後にしてまずは観なきゃ。
監督は深川栄洋。本作みたいな刑事ものを撮るのはちょっと意外。
 
警視庁ナンバー1の検挙率を誇る捜査一課刑事、
犬養隼人(綾野剛)と高千穂明日香(北川景子)のコンビ。
ある日、「初めて家に来た医師に父親を殺された」と少年から通報がある。
犬養と高千穂が火葬される寸前だった遺体を解剖に回すと、
死亡する1時間前に塩化カリウム製剤が投与され、
心不全を起こしたように見せかけられていたことが判明。
 
同様に亡くなった患者はいないかを調べたところ、
闇サイトを通じて“ドクター・デス”を名乗る医師の存在が明らかになる。
難病に苦しむ患者あるいはその家族がドクター・デスに安楽死を依頼したらしい。
こうして捜査している間にも増えるであろう依頼を止めるため、
犬養と高千穂は安楽死した遺族のもとへ出向いて情報を求めるが、
遺族たちはいずれもドクター・デスに感謝しており、捜査に非協力的で……。
 
七里センセはドンデン返しの帝王です。
読書中、どれだけ頭を働かせて考えてみても、その斜め上を行かれる。
映画を観たら、おおっ、これよこれと可笑しくなり、
原作でも「さよか!」と唸ったやろなと思いました。
 
ところで、映画の公式サイトのキャストには刑事しか載っていないのですね。
キャストを載せたらドンデン返しも想像できそうだからかしらん。
犬養と高千穂の同僚には岡田健史前野朋哉青山美郷
上司役を石黒賢が演じています。
岡田くん、カワイイ。仮面ライダー顔だと思っていたのに、ライダー出身じゃないのか!
 
で、キャストを書くぐらいじゃネタバレにならんと思うんですけど、
柄本明木村佳乃、特に後者の怪演に身の毛もよだちました。
あ、やっぱりこれってネタバレですよね。(^^;
 
オープニングもエンディングもテレビの連続ドラマっぽい。
そこが軽く観られていいんでしょうけど。
フツーに面白かったし、カッコいいコンビです。
 
やっぱり騙されるわ~。

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『魔女見習いをさがして』

『魔女見習いをさがして』
監督:鎌谷悠,佐藤順一
声の出演:森川葵,松井玲奈,百田夏菜子,三浦翔平,石田彰,浜野謙太他
 
休日出勤して代休を取った月曜日。
映画を2本ぐらい観てどこかでひとり呑みを考えていたけれど、
義母が急逝して落ち着かず、映画だけに絞ることに。5本(笑)。
 
来月で有効期限の切れるTOHOシネマズのポイントがあと20本分ほど。
(注:その後、コロナのために有効期限は半年自動延長されました。)
何の割引もない月曜日はそのポイントを使うチャンス。
お金を払ってまで観るべきかどうか迷っていた本作を鑑賞。
TOHOシネマズ西宮にて。
 
1999年に放送が開始されたTVアニメ“おジャ魔女どれみ”シリーズ。
その20周年を記念して製作された作品で、
ターゲットとなっているのは当時シリーズを観ていた子どもたちでしょう。
本作の主人公3人も、リアルタイムで観ていた女子、
再放送を観ていた女子、DVDでコンプリートした女子です。
私はといえば、こんな年齢ですから、一度も観たことがありません。
 
愛知の教育大学に通う女子大生ソラ。
東京の一流商社に勤める帰国子女ミレ。
尾道のお好み焼き屋でバイトするレイカ。
接点など何もないはずの3人が鎌倉を訪ねた折に出会う。
 
そこは“おジャ魔女どれみ”に登場するMAHO堂のモデルとなった洋館。
3人とも“おジャ魔女どれみ”の大ファンだとわかって意気投合。
これをきっかけに友だちになるのだが……。
 
ソラは教育実習発達障害の少年がいるクラスに当たり、
彼のことを考えるあまり、ほかの子に目が行っていないと叱られます。
鳴り物入りで入社したミレは、帰国子女という色眼鏡で見られ、
上司から嫌味を言われたうえにプロジェクトを外されます。
レイカは美術品の修復家を目指して留学したいのに、
金を無心するダメ男と別れられずに悩んでいます。
 
話の内容といい、絵のテイストといい、どこをとっても私の趣味ではないけれど、
なぜか懐かしさを感じてしまう。
ソラの声は森川葵、ミレの声は松井玲奈、レイカの声は百田夏菜子
これがまたキャラとめちゃくちゃ合っていて、楽しい。
特に百田夏菜子の声は女子版の野原しんのすけみたい(笑)。
 
魔法が存在すると思っていた子どもの頃。
本当は魔法なんてない、のではなく、
みんなが持っている各々の個性そのものが魔法。
その考え方はいいな~と思いました。
そうだ、世の中で起きていることはいわば全部魔法なのである。

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