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『名探偵コナン 緋色の弾丸』

『名探偵コナン 緋色の弾丸』
監督:永岡智佳
声の出演:高山みなみ,山崎和佳奈,小山力也,池田秀一,浜辺美波他
『鬼滅の刃』『シン・エヴァンゲリオン』に匹敵するほどの上映回数で、
TOHOシネマズ梅田でも朝7時半からの回がある。
車で梅田へ映画を観に行くときはよく利用する有人駐車場は、
日曜日の営業は8時からなのです。
だけど、以前そうと知らずに20分ほど早く到着したとき快く駐めさせてくれたから、
この日もダメもとで7時半に行ってみた。OKでした。(^^)
 劇場へ着いたのはちょうど本編が始まるとき。バッチリです。
劇場版シリーズ第24弾。なんだかんだでここ数年必ず観ています。
コナンファンだというわけではありません。
ほかにちょうどいい時間の作品がないためです。
結果的にはそれを観ていたおかげで本作がわかりやすかったと言えなくもない。
4年に1度のスポーツの祭典“WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)”。
東京開催を目前に控え、開会式に合わせて“真空超電導リニア”の開通が発表される。
真空超電導リニアは最高時速1,000km、世界中の注目を集めている。
そんな中、大会のスポンサーを招待したパーティーが開かれるが、
出席者である有名企業の要人たちが次々と拉致される事件が発生。
いずれの被害者も直後に別の場所で発見され、怪我などもない。
どうやら犯人はターゲットを拉致はしても殺すつもりはないらしい。
コナンは、15年前にアメリカで起きた事件との関連性を見出し、
FBI捜査官で敏腕スナイパーの赤井と連絡を取り、事件を解決へと導こうとするのだが……。
総集編があまりに退屈だったので、本編のこれも退屈なのではと想像していました。
コナンファンの間ではいつになく評価が低く、
「2年待たされてこれか」という声も多いようですが、
私にとっては思ったよりも楽しかった。
出来過ぎの部分があるのは否めませんが、それはいつものこと。
赤井の弟で棋士の秀吉が好き。キャラクターが魅力的です。
逃走する犯人の行く手を読みきり、「勝ち筋が見えた」ってカッケー(笑)。
コナンと行動を共にする女子高生探偵、世良ちゃんも◯。
世良ちゃんとコナンが密かにリニアに乗り込んでからが面白い。
灰原哀のキャラも好きだなぁ。
私のように、コナンに思い入れがなくて、ほとんど知識のない人にはいいのでは。
ただ、秀吉の彼女で婦警のユミタンは飲み過ぎだと思う(笑)。
そんなに酔っぱらっちゃいかん。(^^;

—–

『ウスタード・ホテル』

『ウスタード・ホテル』(原題:Ustad Hotel)
監督:アンワル・ラシード
出演:ドゥルカル・サルマーン,ティラカン,ニティヤ・メーノーン,シッディク他
 
またしてもインド作品。だって好きなんだもの。
“インディアンムービーウィーク 2019"で上映された2012年の作品で、
DVD化希望の上位にランクインしてのDVD化。
TSUTAYA DISCASでレンタルしました。
 
主演のイケメン、ドゥルカル・サルマーンは、
南インドのマラヤーラムの映画界で活躍していた人気俳優で、
ヒンディー映画界にも進出したのだそうです。
舞台となっているのはケーララ州、公用語はマラヤーラム語。
マラヤーラム語もヒンディー語も英語も飛び交います。
 
ファイジは裕福なラザク家の長男。姉が4人いる。
実業家の父親アブドゥルはどうしても息子がほしいと考え、
毎年出産を余儀なくされた母親は体を壊して亡くなってしまった。
多忙な父親に代わり、姉たちがファイジの面倒を見た結果、
ファイジは無類の料理好きに育つ。
 
自分の後継者にするつもりのアブドゥルは、ファイジにMBAを取らせたい。
どこで取得するか考えるように言われたファイジは、いいことを思いつく。
これからの時代は観光。観光について学ぶためにスイスへ行くと。
それはいい案だとアブドゥルはファイジをスイスへと送り出すが、
実はファイジはスイスで一流シェフのもと料理を学び、
ロンドンのレストランで副シェフを務める話まで取り付けて帰国。
 
事実を知った姉たちは、父親が激怒するのを想像して大慌て。
そうとは知らない父親は、ファイジを良家の娘シャハーナと見合いさせる。
その席に至ってようやくファイジの野望を知った父親は案の定激怒。
パスポートを取り上げてファイジを追い出す。
 
ロンドンへ行けなくなったファイジは、祖父カリームに助けを求める。
カリームは“ウスタード・ホテル”という食堂を経営。
ファイジは食堂で働きながら、パスポートを取り返そうとするのだが……。
 
カーストの国なんだなぁと思います。
料理人の地位は低く見られていて、
カリームが料理人だったせいで、アブドゥルはいじめられてきた。
だから、自分は実業家として成功して、ファイジにもその後を継いでほしい。
アブドゥルにとっては息子が料理人になるなんて言語道断。
 
ファイジは料理が大好きだけれども、どこか大衆食堂を見下している部分があります。
自分が料理するのは一流のレストラン、金持ちの客相手。
その考えがカリームと過ごすうち、変わってゆきます。
 
終盤に出てくる、ボランティアで貧困者に食事を配達するシーンの話は強烈です。
現代にしてなお、そんな困窮状態があるのか。
このような試みが広がればいいですが、
でもそもそも金銭的余裕がなければこんなこともできないわけで。
こども食堂と同様に悩むところです。
 
人間の欲望は限りがないけれど、食欲は満腹になれば止まる。
胃袋を満たすのは簡単なこと。心も満たすのが肝心。
これを観ると絶対にビリヤニが食べたくなるにちがいない。

—–

『キケンな誘拐』

『キケンな誘拐』(原題:Soodhu Kavvum)
監督:ナラン・クマラサーミ
出演:ヴィジャイ・セードゥパティ,アショーク・セルヴァン,ラメーシュ・ティラク,
   ボビー・シンハー,カルナーカラン,サンチター・シェッティ他
 
昨年暮れにDVDレンタルが開始された2013年のインド作品。
日本では劇場未公開でしたが、“インディアンムービーウィーク”で2017年に上映されました。
(当時の名称は“インディアン・シネマ・ウィーク 2017”。)
公開された2014年には南インド国際映画賞、最優秀作品賞、
最優秀新人監督賞を受賞したタミル語の作品です。
 
150分超の長尺も珍しくないインド作品のなか、これは133分。
これでもじゅうぶん長いのに、ボリウッドにしちゃ短めと思ってしまう(笑)。
 
職場で言い寄ってくる女性を袖にしたら、
逆恨みされてセクハラの濡れ衣を着せられて解雇されたケーサヴァン。
その友人で高級ホテルの駐車場係を務めていたセーカルも客の車を無断で持ち出してクビに。
そんなふたりのもとへ転がり込んできたのが、
故郷に人気女優ナヤンターラーの寺院を勝手に作って村を追い出されたパガラヴァン。
 
酒場でくだを巻いていた無職の3人は、怪しげな男ダースと出会う。
ダースは自らにルールを課し、安全第一の誘拐を標榜する誘拐屋。
生活費を稼ぐためにダースと組むことにする。
 
4人はあるふてぶてしい少年の誘拐に成功するが、
彼らの誘拐の手はずに感心した少年の父親からある相談を受ける。
その父親の兄は公共事業を請負う建設業者なのだが、
財務大臣が選挙戦略のために企てた罠に引っかかり、贈収賄の罪で捕まったらしい。
復讐したいから、大臣の息子アルマイを誘拐してくれと頼まれた4人は……。
 
安全第一の誘拐の掟とは、
その1、有名人やその子供は狙わない。
その2、「殺す」と脅さない。
その3、身代金はお手頃に。
その4、武器は使わない。
その5、失敗したらすぐ逃げる。
 
多額の報酬に釣られ、4人はその1の掟を破ってしまいます。
アルマイを誘拐しようとしたら、何者かに誘拐を横取りされ、
後をつけてみたところ、アルマイ自身による狂言誘拐。
大臣からボンクラ呼ばわりされて腹を立て、
んじゃ自分が誘拐されたことにして、身代金を大臣から巻き上げてやろうという魂胆。
 
概ね楽しくはあるものの、好きなタイプがいないのがツライ(笑)。
ボリウッドらしい踊りのシーンも少なく、
綺麗どころで登場するのは、ダースにだけ見える夢の女だけ。
人気作のようですが、DVDでは楽しさ半減。
“インディアンムービーウィーク”で観るべきでしたねぇ。

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『BLUE/ブルー』

『BLUE/ブルー』
監督:吉田恵輔
出演:松山ケンイチ,木村文乃,柄本時生,東出昌大,守谷周徒,吉永アユリ,
   長瀬絹也,松浦慎一郎,松木大輔,竹原ピストル,よこやまよしひろ他
 
日曜日の晩、109シネマズ箕面にて。
 
好きなんです、吉田恵輔監督。
ハッピーエンドじゃない作品も多いけど、忘れがたいものばかり。
本作もそんな1本となりました。
 
ボクシングの話です。
吉田監督自身、中学生の頃から30年以上、ボクシングジムに通い続けているそうです。
 
プロボクサーの瓜田(松山ケンイチ)は、ボクシングを愛してやまない男。
試合に出れば負けるから、彼のことを揶揄する者も多いが、
黙々とトレーニングに励み、後輩たちの面倒もよく見ている。
同じジムに所属する小川(東出昌大)は、瓜田の後輩でありながら、
いまや日本チャンピオン目前の連戦連勝の男。
同棲中の千佳(木村文乃)との結婚もまもなくだろう。
ジムにひょっこり現れたのは、ゲーム店に勤める楢崎(柄本時生)。
同僚女性の気を惹きたくて、「ボクシングしてる風」を目指す。
そんな楢崎の練習メニューを組むのが瓜田。
ありがちなボクシングの映画とはずいぶん趣を異にしています。
ボクシングとの向き合い方は三者三様。
瓜田の初恋の相手は千佳で、瓜田は実は千佳に勧められてボクシングを始めました。
でも自分が勧めたことを千佳は全然覚えていない。
その瓜田が後輩の小川をボクシングに誘い、
小川はみるみるうちに強くなったうえに、千佳の恋人に。
嫉妬しても不思議はないのに、瓜田はいつも穏やか。
ふたりに同様に優しく接し、僻む気持ちなどつゆほども見せない。
本当はどろどろした感情があるのではなんてことも思わせない。
それ以上に、彼が純粋にボクシングを愛していることを感じます。
松山ケンイチの見せる表情に引き込まれました。
小雪って、見る目あったんだなぁと今さらながら思う(笑)。
面白いのは柄本時生演じる楢崎。
ジムを最初に訪れた日、まず縄跳びをさせようとする瓜田に、
自分はしんどい思いなどしたくない、
あくまで「ボクシングしてる風」でいいのだと言い張ります。
なのにいつのまにかボクシングにハマってしまう。
 
東出昌大演じる小川はものすごく強いけれども、
パンチドランカーゆえの症状が出て、このままでは危ない。
勝つことに執着してやめないのかと思ったけど、
そういうことではないのだと最後は感じます。
ボクシング映画といえば、勝った負けたで熱くなるもの。
本作にはそういうところはほとんどありません。
なのに観終わってからの余韻が強く、
ボクシングから離れられない彼らの気持ちに寄り添いたくなります。
とても切ない。
エンドロール直前の瓜田の動きが忘れられない。
青コーナーを定位置としていた彼。
すごく良いタイトルだと思います。

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『ザ・スイッチ』

『ザ・スイッチ』(原題:Freaky)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ヴィンス・ヴォーン,キャスリン・ニュートン,ケイティ・フィナーラン,セレスト・オコナー,
   アラン・ラック,ミシャ・オシェロヴィッチ,ユリア・シェルトン,デイナ・ドゥロリ他
 
大阪ステーションシティシネマで『JUNK HEAD』を観た後、
TOHOシネマズ梅田へ移動して。
 
めちゃくちゃ面白かった『ハッピー・デス・デイ』(2017)と『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)。
そのクリストファー・ランドン監督の新作ということで、
すっかり同監督の虜になっている私は、ホラー映画であろうとも観ずにはいられません。
 
女子高生のミリーは、母親と姉の3人暮らし。
1年前に父親を亡くして以来、母親は飲酒をやめられず、
ミリーも母親のことが気がかりで元気なし。
警察官の姉は、そんな2人を見て怒っている。
 
いつもふさぎ込んで地味なせいか、学校ではいじめの標的に。
女子ナイラとゲイの男子ジョシュとだけは今も親友。
 
ある日、ミリーを迎えに来るはずの母親が酒を飲んで居眠り。
いつまで経っても来てくれない母親を待つミリーの目の前に、
ブッチャーと呼ばれる連続猟奇殺人鬼が現れる。
 
逃げ惑うミリー、追いかけるブッチャー。
捕まってしまったミリーの肩付近をブッチャーが一刺し。
その瞬間ミリーの姉が駆けつけて、ブッチャーは退散する。
 
翌朝、それぞれ目覚めたミリーとブッチャーはびっくり仰天。
双方の体が入れ替わり、ミリーはブッチャーの体に、
ブッチャーはミリーとなっていて……。
 
原題が“Freaky”なのは、『フリーキー・フライデー』(1976)へのオマージュでしょう。
あっちも面白かったけど、こっちも面白い。
 
凶悪な殺人鬼の姿をしているのに中身は内気な女子高生。
それを演じるヴィンス・ヴォーンのなんと愛らしいことよ。
こんなオッサンとキスシーンを撮ることになったブッカー(ミリーの想い人)役、
ユリア・シェルトンには同情しますが(笑)、
なんかそのキスシーンもよかったんだなぁ。
どう見ても殺人鬼に間違いないオッサンから「私はミリーよ!」と言われ、
信じて助けようとする親友たちもめっちゃ良い。
 
ミリー役のキャスリン・ニュートンは美人なのに、
ブスで冴えない子みたいに描写されているのだけが解せません。
センスのない彼女の体が殺人鬼のオッサンに乗っ取られ、
オッサンのセンスで着こなすといきなりクールでモテるようになるんだから、
もとはもう少しブスじゃないと説得力がないと思うけど、
まぁ、ビジュアル的に良くなけりゃ映画を観る気になりませんわね(笑)。
 
ハッピーエンドと見せかけて嫌なオチが待っていないか不安でしたが、
その点もスッキリ。
やっぱりブラムハウス・プロダクションズ製作のホラーコメディは外せない。

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