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『狼をさがして』

『狼をさがして』(英題:The East Asia Anti-Japan Armed Front)
監督:キム・ミレ
 
シネ・ヌーヴォで3本ハシゴの2本目。
1本目を観たのは建物2階の小さなシアター、シネ・ヌーヴォXでしたが、
これは1階の大きめシアター。こっちの座席は固定されています(笑)。
 
韓国のドキュメンタリー作品。
1970年代、旧財閥系企業や大手ゼネコンが立て続けに爆破テロに遭いました。
東アジア反日武装戦線を名乗るグループによる犯行でした。
“狼”、“大地の牙”、“さそり”という3つのグループのメンバーは、20代の若者たち。
なぜこのような事件が起きたのかをキム・ミレ監督が探ります。
 
こんな事件があったことすら知らなかったので、私はただ驚くばかり。
というのか、驚きにまで至らないというのか、
どうして日本で起きたこの事件について韓国人の映画監督が調べているのか、
とにかく疑問ばかりが頭の中を巡る鑑賞時間でした。
 
日本人が、日本や日本人に反感を持つ。それがもうわからない。
日本人に生まれたことを恨んでいるのか、日本人を変えようと思っているのか。
わからないことだらけの中で、いくつもの企業を爆破するって、
それによって日本がどうなるのですかね。
 
あまりにわからないことばかりだったので、睡魔に襲われてごめんなさい。
上映終了後、場内からパラパラと拍手が沸き起こっていました。
これは犯行グループの支援者や関係者なのでしょうか。
どんな思想を持つのも自由ですが、テロを起こした人にやっぱり私は拍手を送れない。
こういう事件があったということは知りたいし、
何を思って起こした事件かも知りたいとは思いますから、調べてみます。
東アジア反日武装戦線について。

—–

『夏時間』

『夏時間』(英題:Moving On)
監督:ユン・ダンビ
出演:チェ・ジョンウン,ヤン・フンジュ,パク・スンジュン,
   パク・ヒョニョン,キム・サンドン他
 
九条はなんとなく行きづらくて、たぶん20年ぐらいご無沙汰しているのですが、
緊急事態宣言発令下、大阪で開いている劇場は十三と九条だけ。
十三で観るものがなくなったら、九条まで行くしかありませんわね。
というわけで、超ひさしぶりのシネ・ヌーヴォーで3本ハシゴ。
 
テアトル梅田で観損ねた作品です。
韓国期待の新鋭、ユン・ダンビ監督による長編デビュー作。
第24回釜山国際映画祭で4冠に輝いたそうです。
 
父親が事業に失敗し、母親は家を出て行ってしまう。
長女で中学生のオクジュと長男で小学生のドンジュは父親と暮らしていたが、
家賃も払えなくなったのか、父親は突然祖父の家へ引っ越すと決める。
 
祖父が暮らすのは、今まで住んでいた家よりもずっと大きな一軒家。
ドンジュははしゃぐが、オクジュはなかなか馴染めない。
祖父もあまり元気がなく、無口だから、どう接してよいのかわからない。
 
ある日、祖父が倒れたのを機会に、父親の妹であるミジョンも家にやって来る。
明るく話しのわかる叔母が来てくれて、オクジュもドンジュも嬉しい。
しかしどうやらミジョンは夫と離婚寸前らしい。
 
こんな状況下で過ごすひと夏が描かれています。
雰囲気としては『はちどり』(2018)と似た感じ。
あれほど父親は高圧的ではないし、むしろどちらかといえば良い父親。
でも頼りなく、仕事もスニーカーの偽物を売っていたりして、
これじゃあ妻に逃げられるのも仕方ないなぁと思ってしまう。
 
何事も上手く行きそうにない家庭の中で、救いとなっているのはドンジュの存在。
祖父にも臆することなく声をかけ、家族みんなに目一杯の愛情を表現します。
だけどオクジュはそんな弟が鬱陶しい。
自分たちを見捨てて出て行った母親にも弟が連絡を取っていると知り、激怒します。
あんたにはプライドというものがないのかと。
ないよねぇ。まだまだお母さんのことが恋しい年齢だから、当たり前。
 
感情をあまり表さなかったオクジュが声を上げて泣くとき。
どこが良かったと説明しづらい作品ではありますが、好きでした。
こうしてみんな大人になって行くんだね。

—–

現在営業中の映画館はどこなのさ@大阪・兵庫・京都

この記事を最初にUPしたのは5月11日の朝ですが、
11日の晩になってあちこちの映画館の情報が更新されたため、
わかる範囲で最新情報を追加しております。
 
緊急事態宣言が延長されました。
入場時に検温、消毒。席を空けて販売。スタッフも客も皆マスク着用。
このご時世、連れ立って来てかしましく喋る客もいません。
クラスターは1件も発生していない。
なのに映画館を開けちゃ駄目なんですと(泣)。
 
1000平米超の映画館は営業不可って言うけれど、
1000平米ってどれくらいかわからんと思っていた私に、
数字に強い友人がわかりやすく教えてくれました。
25mプールを想像したらええねんって。
「30m×30mで900平米やから、真四角にした25mプールよりちょい大きいぐらい」。
うん、めっちゃイメージしやすい。
 
しかし、営業している映画館の中には、
敷地全体なら25mプールより遥かに大きいと感じる映画館もあります。
どこからどこまでを面積として含めるのか、やっぱりわかりにくい。
 
県をまたいで映画館へ行くのは顰蹙ものでしょうか。
でも大阪在住の私は神戸および京都市内の映画館も普通に行動圏内です。
1000平米超に引っかからずに営業できている映画館は下記のとおり。
括弧内は最寄駅です。各府県のわが家から近い順に。
 
大阪:
 
兵庫:
TOHOシネマズ伊丹(伊丹) *明日5月12日より平日のみ営業再開
TOHOシネマズ西宮OS(西宮北口) *明日5月12日より平日のみ営業再開
MOVIXあまがさき(尼崎) *明日5月12日より平日のみ営業再開
109シネマズHAT神戸(春日野道) *明日5月12日より平日のみ営業再開
OSシネマズミント神戸(神戸三宮) *明日5月12日より平日のみ営業再開
神戸国際松竹(神戸三宮) *明日5月12日より平日のみ営業再開
シネ・リーブル神戸(神戸三宮) *明日5月12日より平日のみ営業再開
シネマ神戸(新開地)
OSシネマズ神戸ハーバーランド(神戸) *明日5月12日より平日のみ営業再開
イオンシネマ三田ウッディタウン(ウッディタウン中央) *明日5月12日より平日のみ営業再開
イオンシネマ明石(大久保) *明日5月12日より平日のみ営業再開
カナートホール(大久保) *明日5月12日より平日のみ営業再開
アースシネマズ姫路(姫路) *明日5月12日より平日のみ営業再開
イオンシネマ加古川(東加古川)) *明日5月12日より平日のみ営業再開
プラット赤穂(播州赤穂)
豊岡劇場(豊岡)
 
京都:
京都シネマ(四条烏丸)
MOVIX京都(京都河原町) *明日5月12日より営業再開
T・ジョイ京都(京都) *明日5月12日より営業再開
イオンシネマ京都桂川(桂川) *明日5月12日より平日のみ営業再開
TOHOシネマズ二条(二条) *明日5月12日より営業再開
出町座(出町柳)
イオンシネマ高の原(大和西大寺) *明日5月12日より平日のみ営業再開
イオンシネマ久御山(大久保) *明日5月12日より平日のみ営業再開
舞鶴八千代(東舞鶴)
 
一応兵庫県内と京都府内まで範囲を広げましたが、
なんぼ映画を観たい私でも、赤穂や豊岡、福知山や東舞鶴までは行きません(笑)。
あと、新世界国際劇場が上映しているかもしれないのですが、
ここだけはさすがに身の危険を感じて行けません(笑)。
 
追記:この記事をUPした後に「福原国際東映は?」との質問が。
   初めて聞きました。知らなくてすみません。
   営業状況もわからないのですが、どうなんでしょ!?

—–

『緑の牢獄』

『緑の牢獄』(原題:Green Jail)
監督:黄インイク
 
ほかに開いている劇場がないんですもの、行きますよね、十三
ナナゲイは阪急電車で行くのも便利ですが、
休日のガラガラの新御を通れば30分かからないうえに、駐車場が安い。
日中の最大料金が500円だから、電車で行くより安いんです。
そんなわけで、第七藝術劇場にて。
 
日本/台湾/フランスのドキュメンタリー作品。
 
台湾出身で沖縄在住の黄インイク監督。
『海の彼方』(2016)に続き、越境者たちの歴史に焦点を当てています。
 
橋間良子さん、90歳。
10歳のとき、父親に連れられて植民地時代の台湾から西表島に移住。
以来、ひとりになってもずっとこの島に住み続けています。
 
炭鉱に出稼ぎにやって来た父親。
そんな台湾人が少なくはなかったけれど、学校に行けば日本人からいじめられる。
台湾には親日家が多いという認識があったため、この事実がもう辛い。
どこかでいい話が出て来ますようにと願っていたのに、
日本に来てよかったと思えることなんてひとつも出て来ません。
 
優秀だったはずの長男は注射を受けた後にポリオになった。
炭鉱で働く台湾人はモルヒネの虜になり、一旦故郷へ帰ることがあっても、
台湾ではモルヒネが手に入らないからまた日本に戻って来る。
幸せだった頃なんて、まったくなかったのではないでしょうか。
 
沖縄。青い空が広がり、濃い緑に包まれた島でしょうに。
確かに美しい緑あふれるけれど、それはまさに緑の牢獄。
出て行く機会はあったはずなのに出ていかなった良子さん。
その気持ちは観終わった今もわかりません。
ひたすら悲しい。

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『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』

『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』(原題:Better Watch Out)
監督:クリス・ペッコーヴァー
出演:オリヴィア・デヨング,リーヴァイ・ミラー,エド・オクセンボールド,アレックス・ミキッチ,
   デイカー・モンゴメリー,パトリック・ウォーバートン,ヴァージニア・マドセン他
 
2016年のオーストラリア/アメリカ作品。
「ツイストの利いた展開でホラーファンの評判を呼んだ」そうです。
昨年末にシネマート心斎橋で上映されていたとき、
面白そうだと思ったものの、時間が合わずに見送り。
DVD化されたのでレンタルしました。
 
腸が煮えくり返りそうなほど不愉快な作品って、そうそうありません。
つまらない訳じゃない、どちらかといえば面白い。でも嫌い、大嫌い。
ここまで嫌いな作品を観たのは久しぶり。
これをホラーファンが好きだというなら、私はやっぱりホラーが嫌いだ。
どこがコメディやねん。まったく笑えん。
 
12歳の少年ルークは、彼自身のベビーシッターで5歳上のアシュリーに片想い。
どうにか彼女を落とせないものかと、親友ギャレットと策を練る。
 
クリスマス休暇中のある晩、ルークの両親は外出。
今こそアシュリーと甘いひとときを過ごすチャンスだと思うが、
アシュリーは彼氏と電話ばかりで、ルークを相手にしない。
 
ふと玄関のチャイムが鳴り、頼んだ覚えのないピザが届く
不思議に思っていると、家の周辺に怪しい人影を感じ……。
 
あまりに腹が立っているのでネタバレ全開です。
 
最初の30分間で飛び上がりそうなほど驚いた瞬間が2度ほど。
面白いやんかと笑いつつ観ていたのですけれど。
 
怪しい人影の主はギャレットでした。
強盗に扮したギャレットがアシュリーに襲いかかり、
ルークが撃退してアシュリーに惚れさせるという幼稚な発想。
それにしては恐ろしすぎる強盗の手口。
 
アシュリーに見破られて叱責され、おしまいかと思いきや、
そこから血なまぐさい惨劇が始まります。
 
キレたルークはアシュリーを殴打して階段から突き落とす。
目覚めたアシュリーは椅子に縛り付けられています。
そのうちアシュリーの今彼元彼もルークの罠にはまって呼び寄せられ、
ふたりともえげつない殺され方をするのでした。
ルーク曰く、「ペンキ缶で人が殺せるかどうかの実験」。
 
途中、これはあまりにやりすぎだと思い始めたギャレット。
アシュリーを助けようとしてルークに撃ち殺されます。
普通殺しますかね、親友を。
 
小賢しいルークは、アシュリーと今彼元彼の三角関係の果てに見せかけ、
両親が帰ってくる頃にはベッドで寝たふり。
 
とにかくすべてが嫌いです。胸クソ悪い。
ラストは、喉を掻き切られたはずのアシュリーが生きていて、
救急車に乗せられるときに窓辺のルークに向かって中指を立てる。
おおっ、このオチだけはええなと思っていたら、エンドロール途中でまた奈落の底へ(笑)。
「ママ、アシュリーのことが心配だからお見舞いに行こう」。
 
どれもこれも、マザコン少年がママの愛を取り戻したいがためにしたこと。
ものすごく気味が悪い。
 
おまえが死んどけ!と思ってしまった私です。(^^;

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