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『映画 ドラえもん のび太の絵世界物語』

『映画 ドラえもん のび太の絵世界物語』
監督:寺本幸代
声の出演:水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一,和多田美咲,
     種崎敦美,久野美咲,鈴鹿央士,藤本美貴,伊達みきお,富澤たけし他
 
109シネマズ箕面にて。
 
再三書いていることですが、私は“ドラえもん”より断然“クレしん”派です。
 
この国民的TVアニメの劇場版は第2期の第19弾、劇場版の通算では44作目なのだそうです。
今回の舞台は中世ヨーロッパの絵の中の世界。
毎度豪華なゲスト声優として出演しているのは鈴鹿央士藤本美貴、サンドウィッチマン。
 
夏休みの宿題で寝ころぶ父親をモデルに絵を描いていたのび太。
自らのド下手っぷりに凹んでいたところ、突然天井に穴があき、そこから絵の切れ端が落ちてくる。
何事かと思ってドラえもんに相談している一方で、しずかが街を走り回る少女と出会う。
 
少女は絵の中から飛び出してきた中世ヨーロッパの謎の国“アートリア公国”の王女クレア。
ドラえもんたちはひみつ道具“はいりこみライト”を用いて絵の中へ。
ジャイアンとスネ夫も巷で話題の幻の宝石“アートリアブルー”目当てに同行する。
 
百科事典にも載っていないアートリア公国が実在していたと知り、一行は仰天。
しかし、未来からやってきたタイムハンターが悪いことを考えていて……。
 
ほぼ毎度のことなんですが、“ドラえもん”に関しては私の集中力が最後までもたないのです。
途中必ず睡魔に襲われるという傾向が今回も現れる。(^^;
 
オープニングは過去でいちばんかと思うほど期待が高まりましたし、のび太にもそんなにムカつかず、
しずかちゃん大活躍のシーンなどには目を惹かれたものの、ウキウキした気分は続かない。
 
いったい何が駄目なのか、誰か教えてくれませんか。先入観ありすぎなのかしらん。

—–

『夜のまにまに』

『夜のまにまに』
監督:磯部鉄平
出演:加部亜門,山本奈衣瑠,黒住尚生,永瀬未留,辻凪子,岬ミレホ,日永貴子,
   木原勝利,川本三吉,辰寿広美,時光陸,大宅聖菜,緒方ちか他
 
第七藝術劇場の協力を得て制作された作品なのだそうです。
2023年12月にそのナナゲイで先行上映されたときには知らず、その後の正式公開も知らず。
このたび再上映されるということで仕事帰りに十三まで車を走らせました。
 
フリーターの新平(加部亜門)が映画館を訪れると、客は誰もいない。
自分だけならどこに座ってもよかろうと、押さえていた席とは別の席に腰かけたとき、由紀恵(岬ミレホ)というご婦人が入場。
「そこ、私の席なんですけど」と言われて、新平は慌てて席を立つ。
ところが由紀恵は「よかったら一緒に観ませんか」と声をかけてくる。そうしましょうということに。
 
そこへまた入場してきたのが女子大生の佳純(山本奈衣瑠)。
意気投合した3人は一緒に映画を鑑賞して食事も。
それ以降、新平と由紀恵はたまに同映画館で遭遇するも、佳純が現れることはなかった。
 
するとある日、新平のバイト先に新人として佳純がやってくる。
佳純は新平のことを覚えていない様子で、いともあっさりとしたもの。
しかしそんな佳純があるマンションのゴミ捨て場でゴミを漁っているところに遭遇。
訳を尋ねると、佳純の恋人がこのマンションの住人で、浮気の証拠を見つけたいと。
 
なんとなく巻き込まれて佳純と共にストーカーまがいの行動を起こすことになった新平は……。
 
映画館はナナゲイ、新平と佳純のバイト先はカンテグランデ中津本店
知っている人ならもうこれだけで心が躍るというものでしょう。
 
だけど、ひとりで入った映画館で、見知らぬ人から「一緒に観ませんか」と声をかけられたらドン引きします(笑)。
 
という、個人的にはあり得ないやりとりから始まった作品ですが、面白かった。
新平の元カノは幼なじみのサキ(永瀬未留)で、サキのほうから新平を振って同棲を解消したのに、
合鍵を持ったままのサキはしょっちゅう新平の部屋にやってきます。
振った男にはいつまでも自分を好きであってほしいというやつかと思ったけれど、
佳純とサキが新平の部屋で鉢合わせしてからが可笑しくて。
新平の姉(辻凪子)がサイコー。いいよなぁ、こんな姉ちゃんと思わずにはいられません。
 
実は幼い頃からイマジナリーフレンドのいる新平。
それを心配しつつも否定せずにいるまわりの人たちがとてもいい。
ちょっといい話でした。
 
あ、現実のナナゲイでは飲み物は持ち込んでもいいけれど、食べ物は駄目ですよ。
そこでたこ焼きなんか食べちゃあ駄目だ。
そういえば昔、食べ物の持ち込み禁止ではなかった頃にナナゲイには“ほか弁”を持ち込んでいる人もいたなぁ。
あれにはまいった(笑)。

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『飛べない天使』

『飛べない天使』
監督:堀井綾香 
出演:福地桃子,青木柚,前原瑞樹,さいとうなり他
 
後述の『夜のまにまに』目当てで第七藝術劇場へ。
その前に本作を観られる時間に到着できたので、観ないという選択肢はありません。
堀井綾香監督が高校の同窓生だということも気になって。20歳ぐらい下ですけど。
 
同監督の短編『prologue』も併映。
ゴミ処理場跡地に集まった3人の若者が「革命」を実行してからここへ来たらしい。
ということはわかったけれど、私には理解が及ばず。
わずか13分の話についていけないというのに、この後の本編は大丈夫なのかしらん。
案の定、不安的中(笑)。
 
OLの優佳(福地桃子)は会社の飲み会からの帰り道、商店街を駆け抜ける青年を目撃する。
枕を抱きかかえて疾走する彼のまわりには白い羽根が舞い、まるで天使のよう。
 
後日、優佳は再びその青年を見かける。パジャマ姿の彼は聡太郎(青木柚)。
病院から抜け出してきたらしく、行きたいところがあると言って優佳を連れ出し……。
 
冒頭は幻想的でもあり、いいなぁと思いながら観ていましたが、どう言えばいいでしょう、芥川賞的。
途中から睡魔に襲われてどうにもならず。
 
唯一私も「そのとおり!」と言いたくなったのは、
酔っぱらって気分の悪そうな優佳に聡太郎が「酒ってそんなに美味しいの?」と聞いたときの返答。
「飲まなきゃやってられないときもある」。(^O^)

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『35年目のラブレター』

『35年目のラブレター』
監督:塚本連平
出演:笑福亭鶴瓶,原田知世,重岡大毅,上白石萌音,徳永えり,ぎぃ子,辻本祐樹,
   本多力,江口のりこ,瀬戸琴楓,白鳥晴都,くわばたりえ,笹野高史,安田顕他
 
シアタス心斎橋にて、前述の『ウィキッド ふたりの魔女』の次に。
 
実話を基に『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(2008)や『今日も嫌がらせ弁当』(2018)の塚本連平監督が映画化。
 
西畑保は訳あって小学校低学年のときから学校に通えず、読み書きができない。
そのせいで仕事に就くのが難しかった保(重岡大毅)を受け入れてくれたのは鮨屋の大将(笹野高史)。
読み書きができずとも真面目に働く保に大将は目をかけ、一人前の職人に育て上げる。
 
大将がお得意さんから保への見合い話を持ち込まれ、保が会ったのが皎子(上白石萌音)。
ふたりは恋に落ちるが、保は読み書きができないことを打ち明けられないまま結婚。
半年後、ついにそのことが露見して保は別れを覚悟。しかし皎子は保の手となって支えることを選ぶ。
 
以後、長女(徳永えり)と次女(ぎぃ子)に恵まれ、今は孫もいる保(笑福亭鶴瓶)と皎子(原田知世)。
大将が亡くなってから鮨屋を守りつづけ、定年を迎える。
そのまま勤めることもできたが、ふと夜間学校を知り、退職して勉強することに決めるのだが……。
 
目標は妻にラブレターを書くこと。
この内容で悪い話にはなりようもなく、ほのぼの温かい感情に包まれながらの鑑賞。
中井くん騒ぎでCM出演をカットされたらしい鶴瓶ではありますが、そんなのは無視して観たい。
妻役の原田知世が同性として憧れる歳の取り方。綺麗、可愛い。そういえばが好きでした(笑)。
 
夜間学校の教師には安田顕。彼も良い味を出しています。
癖の強い役も多いけれど、こんな温かみのある教師役も似合っていますよねぇ。
皎子の姉役の江口のりこや西畑夫妻のご近所のおばちゃん役のくわばたりえも有効。
 
あれこれ言わずに優しく素直な気持ちで観るべき作品。

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『ウィキッド ふたりの魔女』

『ウィキッド ふたりの魔女』(原題:Wicked)
監督:ジョン・M・チュウ
出演:シンシア・エリヴォ,アリアナ・グランデ,ジョナサン・ベイリー,イーサン・スレイター,ボーウェン・ヤン,
   ブロンウィン・ジェームズ,キアラ・セトル,ミシェル・ヨー,ジェフ・ゴールドブラム他
声の出演:ピーター・ディンクレイジ
 
封切り日翌日、シアタス心斎橋にて字幕版を鑑賞しました。
 
アメリカの児童文学作家ライマン・フランク・ボームが1900年に著した『オズの魔法使い』は、
もともとはライマンが手作りして自分の姉妹に贈ったものなのだそうです。
と言っても、すでに『マザー・グースの物語』をヒットさせていたライマンですから、
手作りの本だからってそれで終わるわけもなく、すぐに出版された様子。
ライマンの友人ウィリアム・ウォレス・デンスロウによるカラーの挿絵が当時は革新的で、すぐに大人気を博す。
 
その後、世界中で翻訳され、映画化された『オズの魔法使』(1939)も大ヒット。注) 映画版のタイトルは「い」を送らない。
主演したジュディ・ガーランドは時の人となったせいで、波乱の人生を送る。
昨年公開された『ツイスターズ』(2024)にも『オズの魔法使い』へのオマージュが込められていました。
 
そして本作は、『オズの魔法使い』に登場する魔女ふたりを描いた、いわばスピンオフです。
西の悪い魔女エルファバと南の良い魔女グリンダはどのように生まれ、どんな関係があったのか。
監督は『クレイジー・リッチ!』(2018)や『イン・ザ・ハイツ』(2020)のジョン・M・チュウ。
エルファバをシンシア・エリヴォ、グリンダをアリアナ・グランデが演じています。
全2部作の第1部なんですが、子ども向け作品かと思ったら161分の長尺。げげーっ。
 
魔法と幻想の国オズのマンチキンランド。
母親が父親スロップ総督の留守中に浮気してできた娘エルファバは生まれながらに全身緑色。
スロップはエルファバを忌み嫌い、乳母のダルシーベア(喋るクマ)に世話を任せる。
母親はエルファバの妹であるネッサローズを出産したさいに死亡。
ネッサローズを溺愛するスロップだったが、ネッサローズは車椅子生活を送る身に。
 
ネッサローズがシズ大学に入学した日、付き添いとして同行したエルファバ。
緑色の彼女を見て怯えたり嘲笑したりする学生らにエルファバが怒りをたぎらせた瞬間、まわりの物が空中へと舞い、ガラスが割れる。
その様子を見た魔法学部の学部長モリブルはエルファバの力を見抜き、魔法学部に迎え入れると決める。
寮のスイートルームを個室利用する予定だったお嬢様グリンダは、モリブルからエルファバと部屋を分けるように言われて憮然。
 
お金持ちで、育ちが良くて、明るく可愛いグリンダは皆の憧れの的。
一方のエルファバは、暗くて真面目で不気味だから、誰も近寄ろうとしない。
しかし、動物教師(喋るヤギ)のディラモンドはエルファバに目をかけ、また、モリブルはエルファバの力を引き出すべく指導に熱心。
そんななか、動物教師を排斥することが決まり、エルファバは激しく反対するのだが……。
 
素人にも玄人にも大人気、評価は高いようで。
確かに映像も歌声も素晴らしく、大画面で観る醍醐味はじゅうぶんに味わえますが、私はこの話自体は嫌いです。
悪い魔女と良い魔女の間の感動秘話、友情の物語みたいな触れ込みだけど、どこがそうなの?
 
みんなからちやほやされるグリンダはいじめっ子気質バリバリでしょ。
エルファバを見下していたのに、モリブルが彼女のことを褒めると対抗意識まる出し。
イケメンが現れると自分の運命の人と決めつけて駆け寄ります。
自分に気のある男子生徒には近寄ってほしくないから、「あの車椅子の哀れな女子に声をかけてあげたら?
そうしたら私はあなたのことを好きになるかも」とか平気で言うような奴。
どこが親友やねんと最初から最後までずーっと嫌でした。
まわりの人間もみんなグリンダのおこないを「優しい」とか賞賛するような奴ばっかりだし。
 
第2部が急に短くなるとも思えないから、きっとまた3時間ぐらいの長尺でしょ。
こんなにイライラさせられる作品に次も耐えられるか心配です。(^^;

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