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『王の願い ハングルの始まり』

『王の願い ハングルの始まり』(英題:The King's Letters)
監督:チョ・チョルヒョン
出演:ソン・ガンホ,パク・ヘイル,チョン・ミソン,キム・ジュンハン,チャ・レヒョン,
   タン・ジュンサン,ユン・チョンイル,クム・セロク,イム・ソンジェ他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの1本目。
図ったつもりはないのですが、韓国映画ばかり3本になりました。
だって、韓流に圧倒的に強いシネマート心斎橋だから。
 
あまり得意ではない歴史もの。
観たかったからではなく、レンタルやネット配信では観ないだろうなぁと思って劇場で鑑賞。
ソン・ガンホ主演でなければ選択していなかったかもしれません。
 
李氏朝鮮の第4代国王・世宗と聞いても、いつ頃の人なのかさっぱりわからないのですが、
15世紀前半、30年余り在位した王のようです。
 
その世宗は、自国に独自の文字がないことを憂えていました。
中国が猛威をふるい、上流階級の人々のみが漢字を学び、読み書きする。
庶民は話すことはできてもそれを記す文字を持たないから、
思いを書き綴ることなんてできません。
 
庶民が読み書きできるような朝鮮独自の文字を創りたい。
そう考えた世宗は、僧侶シンミを呼び寄せて、協力を求めます。
 
しかし朝鮮は儒教の国。仏教のシンミに相談するとは何事か。
また、漢字をやめて新しい文字を創るだなんて、
中国の皇帝が聞いたら怒る、怒らせてはならん。
などなど、臣下たちが文句を言う言う。世宗は窮地に追い込まれます。
 
サンスクリットを基本にしてハングルが考え出された過程が面白い。
ハングルってこのように創られたのですね。
辞書を編むのも大変だけど、文字を創るのはそれ以上か。
そこに仏教と儒教の争いまで絡んで、思うようには進みません。
 
臣下たちの物言いに、「ここに孔子と仏陀が居合わせたとしても、
争いにはならないはずだ」という世宗の言葉が面白い。
器の大きいひと同士なら、きっとそうでしょう。
なんだかんだでみんな人間が小さいんだわ。
 
シンミに仕える小坊主の顔が見たことあるなぁと思ったら、
『愛の不時着』で“血のにじむ努力”ウンドンを演じていたタン・ジュンサンでした。
彼は本作でも場を笑わせて和ませる役。
 
一瞬睡魔に襲われたところもあるけれど、おおむね興味を持って観ることができました。
庶民が簡単に覚えて使えるようにということを重要視して創られたハングルなら、
もしかして私も勉強したらなんとかなるんちゃう!?と思うのですが、
語学のセンスがないとやっぱり無理?

—–

今さらですが、『愛の不時着』(完)。

Netflixを契約したんだからそっちで観りゃいいものを、
お借りしたDVDで観はじめた『愛の不時着』
毎晩1話ずつ観て、ついに最終話の第16話まで来てしまいました。
 
第14話ぐらいからは泣きっぱなしだと聞いていたので、
泣く気満々になりすぎていたせいかそこまでは泣けず。
でも第15話の最後から第16話冒頭にかけては、あっちもこっちも死にかけで泣かされる。
ユン・セリとリ・ジョンヒョクよりむしろソ・ダンとク・スンジュンにグッと来てボロ泣き。
 
えーっ、死んじゃうのかよ、ク・スンジュン!
どこかで「実は生きて身を隠していました」という展開を願いましたが、
そんな漫画みたいなことは起きないんですね。くっすん。(T_T)
ソ・ダンと一緒にオイオイ泣いてしまいました。
 
第16話の冒頭はこんなふうにク・スンジュン死にかけ、
一方のユン・セリも意識戻らず、一旦は心臓が止まる。
死にかけのふたりを前に泣いた泣いた。
 
引き裂かれたセリとジョンヒョクがスイスで再会するシーンには、
そんなに上手いことパラグライダーの着地点に行けるわけないやろとツッコミ入れつつ、
美しいハッピーエンドでよかったです。
 
一度観ただけですし、何度も繰り返し観ることもないと思いますけれど、
振り返ると好きだったシーンいろいろ。
 
最初の最初にも書いた、チーム長が行方不明になった代表(セリ)を探してくれと泣き叫ぶ姿。
保険会社に勤めるパク・スチャンがチーム長と共に代表を探すところ。
代表は絶対生きていると言って譲らず、そのせいで会社をクビになった彼が、
戻ってきたセリに礼を言われて涙を抑えられない姿。
 
北朝鮮のおばさん衆のうち、ヨンエの夫が捕まったとき、
家にこもりっきりのヨンエを心配する班長その他がそれぞれこっそりヨンエに差し入れをするシーン。
また、彼女たちがセリの噂をするシーンのいくつかもとてもよかった。
 
中隊の面々も大好きでした。
最年少のクム・ウンドンが飲料の自販機を見て悩む姿も可愛かった。
自販機の中には人が入っていて、お金を入れてホットミルクのボタンを押すと、
中の人がその都度牛乳を温めて出してくれると嘘を言われて信じるのが可愛い。
そんな彼だけど、オンラインゲームの腕は凄い、ハンドルネーム“血のにじむ努力”ですもんね(笑)。
 
というように、振り返るとなぜか笑ったシーンばかり思い出すのです。
楽しい全16話、約2週間でした。ありがとう!
 
「日々の生活に散りばめられている、小さな幸せを忘れないで」。

—–

『ブラック・ウィドウ』

『ブラック・ウィドウ』(原題:Black Widow)
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン,フローレンス・ピュー,デヴィッド・ハーバー,
   O・T・ファグベンル,レイ・ウィンストン,レイチェル・ワイズ他
 
何の割引もない日、もったいないかなぁと思いつつ、IMAX版を鑑賞。
109シネマズ箕面にて、もちろん字幕版です。
 
1年以上前に公開されているはずが、コロナのせいで今まで延期に。
劇場公開はしない可能性まで示唆されていたところ、なんとか公開。
ところで、以前ならビデオスルーだとかDVDスルーと言ったものですが、
今は配信スルーという言葉があるのですね。時代の流れを感じます。
何はともあれ、これを劇場で観られたことに感謝。
 
“アベンジャーズ”の一員、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの生い立ちについて。
こんな幼少期を過ごしていたんだなぁ。
 
孤児のナターシャは、同じく孤児のエレーナと姉妹として暮らしていた。
父親アレクセイはレッド・ガーディアンを名乗るロシアのソルジャー、
母親メリーナは科学者で、実は夫婦ではないし、ナターシャたちの親でもない。
擬似家族だったが、それでも幸せな日々を過ごしていた。
 
しかしある日、スパイ養成プログラム“レッドルーム”を支配するドレイコフが作戦を実施。
その命を受けたアレクセイとメリーナはナターシャとエレーナを再びレッドルームへと送り込む。
 
それから20年以上が経過し、アベンジャーズの一員となっていたナターシャはエレーナと再会。
ドレイコフに洗脳されて暗殺をしつづけていたエレーナがその洗脳を解き、
ほかのウィドウ(=ドレイコフに洗脳されている女スパイたち)を助けようとしていることを知る。
 
こんな感じの物語です。
 
ナターシャ役はご存じ、スカーレット・ヨハンソン
彼女の後ろ姿というのかお尻、素晴らしくないですか。
生まれ変わるとしたら、こんなお尻の持ち主になりたいです(笑)。
 
エレーナ役はフローレンス・ピュー
彼女を見ると私はなんとなく伊藤沙莉を思い出します。
ハスキーボイスで超美人というわけでもスタイルがいいわけでもない。
でも一度見たら忘れられない魅力があります。
 
ナターシャに劣等感丸出しのエレーナが、ブラック・ウィドウの仕草を皮肉ったり、
格好良く登場するナターシャのことを「絶対わざとやってる」と恨めしげに言ったり、
ふたりのそんな会話が可笑しくて何度も笑いました。
 
ほとんど台詞のない殺人マシーン役がオルガ・キュリレンコ
こんな絶妙のキャスティングをした監督も女性。
『さよなら、アドルフ』 (2012)のケイト・ショートランドです。
ミニシアター系の作品しか撮らない人だと思っていたらこんなで驚いた。
でも、女性の共感を得そうなハリウッド大作だと思います。
 
エレーナの「初めて自分で買った服」がなかなか効いていて泣きそう。
墓参りのシーンを見ると、続編撮る気かしらんと思うけど、さすがにもう要らんのでは。(^^;

—–

『パスワード:家(h0us3)』

『パスワード:家(h0us3)』(原題:Hous3)
監督:マノロ・ムンギァ
出演:ビクトル・ゴメス,アナ・ベルトラン,ディアナ・ロッジ,ロク・エスキウス,ルーベン・セラーノ他
 
これもAmazonプライムビデオにて。
2018年のスペイン作品です。プライム会員なら無料。
 
大学時代を共に過ごしたメンバーが食事会を催すことに。
それぞれ自分の恋人たちを連れて郊外の別荘に集まります。
その光景は『おとなの事情』(2016)とそっくり。
 
しかし話の内容は最初から専門的。
なんてったって、メンバーは皆IT畑の人で情報処理にやたら詳しい。
最新テクノロジーの話ばかりで私にはさっぱりわかりません。
100分少しの上映時間中、3分の1どころか半分近くがそんな話。
 
全然ついていけないから無理かもと思いつつ頑張って観ていると、
話が進展して面白そうに。
 
メンバーの中でも特に賢いとおぼしき男性ラファが、
「拡張現実」のアプリをスマホにインストールしたのだと言う。
試しにそのスマホをテーブルの上に向けると、
そこにいま立っているペットボトルが倒れて写っている。
30秒後、なんとペットボトルが倒れたではないか。
 
どうしてそんなことができるのかと尋ねると、
ラファはウィキリークスのファイルを開けることに成功したらしい。
そこには30秒後の未来がわかるアプリがあったから頂戴したのだと。
 
集まったメンバーは驚愕。
ならばこのアプリのプログラムを解析して変数をいじり、
30秒よりもっと先の未来を見られないものだろうかと考えはじめます。
 
面白い話には違いないのですが、その論理が私には理解不能。
理系アタマのこういった分野に強い人であればきっと相当面白いはず。
理論的にこういうことは可能なのですか?

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『僕の中のあいつ』

『僕の中のあいつ』(英題:The Dude in Me)
監督:カン・ヒョジン
出演:ジニョン,パク・ソンウン,ラ・ミラン,イ・スミン,イ・ジュンヒョク,
   キム・グァンギュ,ユン・キョンホ,パク・キョンヘ他
 
 
2019年の韓国作品。
主演のジニョンは人気K-POPグループ“B1A4”のリーダーだったそうです。
元の小顔のイケメンを想像しがたい小デブ男子。まんまる顔に出た腹。
特殊メイクとも思えないから、役のために本当に体重を増やしたのか。
だとしたら凄いなぁ。見上げた根性。
 
背中に派手な紋々のチャン・パンスは、堅気を装うヤクザの会社社長。
一方、高校生のキム・ドンヒョンは気弱ないじめられっ子
ある日、別のいじめられっ子を助けようとして学校の屋上から落下。
その真下をたまたま通りかかったパンスに激突。
その拍子にパンスとドンヒョンの体が入れ替わってしまう。
 
目覚めたパンスは自分の顔かたちがドンヒョンになっていることに驚く。
見た目がパンスのドンヒョンは昏睡状態で病床に。
自分がパンスだと言っても誰も信じてはくれず、
「ドンヒョンは頭を打っておかしくなった」と言われる始末。
 
致し方なく、パンスは見た目通りにドンヒョンのふりをすることに。
なんとドンヒョンはパンスが地上げをした木工所の経営者キム・ジョンギの息子。
しかも別のいじめられっ子オ・ヒョンジョンの母親は、かつて愛した相手ラ・ミラン。
ということは、ヒョンジュンはパンスの娘で……。
 
入れ替わりの話はたいてい面白い。
最近では『ザ・スイッチ』(2020)、 『薔薇とチューリップ』 (2019)も面白かった。
ちょっと前の作品では『フォーチュン・クッキー』 (2003)も大好きでした。
 
本作がそれらとちょっと異なるのは、入れ替わった双方ではなくて、
途中までほとんど片方のみ、ドンヒョンのみの様子が描かれていることです。
パク・ソンウン演じるパンスは病院のベッドでずっと眠ったまま。
 
見上げた根性だと書いたジニョンは序盤でダイエット。
痩せて体を鍛えた彼はものすごく美男子。
しかもめちゃくちゃ強くて、いじめっ子を片っ端からぶっ飛ばす。
小気味よくて、アドレナリンが出ました(笑)。
 
入れ替わり話の常、事情を知って信じ、助ける人が1人か2人います。
本作ではイ・ジュンヒョク演じるパンスの側近パン・マンチョルがその人。
こんな側近がいたらいいですよねぇ。最後までサイコー。
 
超ハッピーエンド。笑えて、かつジンワリ来ます。
韓国作品を観たことがない、避けてきた人にもオススメ。
 
しかし何故、パンスの会社が一流財閥だとかエリート社長だとか
Amazonプライムビデオでは紹介されているのでしょうね。
たまにこういうおかしなあらすじ表記があるのも楽しかったりします。

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