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『SEOBOK/ソボク』

『SEOBOK/ソボク』(英題:Soebok)
監督:イ・ヨンジュ
出演:コン・ユ,パク・ボゴム,チョ・ウジン,パク・ビョンウン,
   チャン・ヨンナム,ヨン・ジェウク他
 
 封切り日だった先週の金曜日、109シネマズ箕面にて。
 
主演は韓国の鳥谷敬(笑)、コン・ユ
どうでもいいことなんですが、私、まぶたがバリバリ一重なんです。
コン・ユの顔を見ていると、二重じゃなくても人気俳優になれるんだなぁと嬉しくなります。
でもまぁ二重に生まれたかった気はするけど。
 
さて、ご存じでしたか、本作の由来になっている古代中国の人物「徐福」を。
私は全然知りませんでした。
徐福は不老不死の妙薬を探し当てた人物として、日本でも知られているそうです。
ハングルにすると「徐福」が「ソボク」なんですかね。
知らんけど、そういうことのようです。
 
脳腫瘍で余命わずかの宣告を受けた国家情報院の元エージェント、ミン・ギホン。
とっくに引退した彼のもとへ、元上司のアン・ブジャンから連絡があり、
新たに頼みたい任務があるという。
 
それは、国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン人間“ソボク”の護衛。
ソボクの細胞があれば人類は不死になる。ギホンの病も治療可能。
ソボクを守ることはギホン自身が死ななくて済むということ。
 
護衛を引き受けたギホンは、ソボクを研究所から移動させるように命じられるが、
護送車が何者かの襲撃を受け、ギホンとソボクはその場から逃走せざるを得なくなる。
ソボクを抹殺しようと動いている複数の組織があるらしく、誰も信じられない。
ギホンとソボクの逃避行が始まるのだが……。
 
韓流スター、特に若い子ってどうしてみんな唇が赤いのでしょう。
そういえば、若い子に限らず、ヒョンビンの唇も赤かった。
唇の赤い人を見ると、私は池田理代子の『おにいさまへ…』を思い出してしまうのですが、
賛同してくれる人はそうそういないだろうなぁ(笑)。
唇を噛むんです、血がにじむほど。血色よくなって綺麗に見えますかね。(^^;
 
そんな唇の赤いソボク役のパク・ボゴム、めちゃめちゃ可愛いです。
10代と言っても通るほどの容貌ですが、もう28歳。
実験体としてこの世に生まれ、眠ることを知らないソボク。
でも人間のように感情は持っている。
人間の不死を叶えるためにつくり出された彼の切ない表情といったら。
 
家族を喪った科学者が家族のクローンをつくる『レプリカズ』(2017)よりはるかに面白いけれど、
最後はまるでスティーヴン・キングの世界。
『キャリー』(1976)か、いや、『フューリー』(1978)か、『炎の少女チャーリー』(1984)か。
もっと控えめに終わってくれてもよかったのになぁ。
超能力全開のエンディングにはちょっと唖然としてしまいました。
おかげで切なさが微妙に減った気がしなくもない。
 
ところでアン部長役のチョ・ウジンって、橋下徹氏に似てません?
どうでもえっか。(^^;
ま、コン・ユあるいはパク・ボゴムファンの方はは是非ご覧ください。
 
生きたいのか、死にたくないだけなのか、どっちなんだって聞かれたら、答えられないかも。

—–

『唐人街探偵 東京MISSION』

『唐人街探偵 東京MISSION』(原題:唐人街探案3)
監督:チェン・スーチェン
出演:ワン・バオチャン,リウ・ハオラン,妻夫木聡,トニー・ジャー,
   長澤まさみ,染谷将太,鈴木保奈美,浅野忠信,三浦友和他
 
体力の衰えを感じる今日この頃、仕事帰りに伊丹へ行くのすら遠く感じ、
TOHOシネマズ伊丹で鑑賞するのは久しぶり。
どれぐらい久しぶりかと調べてみたら、『ノマドランド』を観た4月以来。 
 
中国作品。
本国で大人気の“唐人街探案”シリーズの第3弾で、今回の舞台は東京。
第2弾にも登場した日本人探偵・野田役で妻夫木聡が続投。
堂々のメインキャラクターです。
 
世界中の探偵の推理を競うアプリ“CRIMASTER”。
そこでランキング3位の日本の探偵、野田昊(妻夫木聡)から、
ランキング2位の中国の探偵、チン・フォン(リウ・ハオラン)へ協力依頼が舞い込む。
 
天才的な頭脳を持つチン・フォンは“迷”探偵のタン・レン(ワン・バオチャン)と共に、
唐人街(=チャイナタウン)で国際的な事件を解決してきた。
今回は、東南アジアのマフィアの会長、スー・チャーウェイ(平山日和(iLHWA))が殺害された事件で、
犯人として起訴されたヤクザの組長、渡辺勝(三浦友和)の無実を証明したいということ。
 
さっそく東京へと飛んだタン・レンとチン・フォン。
この事件のことを“CRIMASTER”で不動の1位を誇る謎の人物Qが解決不能の難題と紹介したせいで、
ランキング7位のタイの探偵、ジャック・ジャー(トニー・ジャー)も来日し、
自分が解決してみせると息巻いている。
 
こうして捜査を始めた面々。
鍵はスー・チャーウェイの側近だった小林杏奈(長澤まさみ)にあると思われたが……。
 
日本人ではほかに浅野忠信鈴木保奈美染谷将太が出演。
端役とは言えない役ばかりです。
ヤクザの手下役で六平直政も出ていて、嬉しい限り。
 
韓国のコメディはばっちり笑えるのですが、中国のコメディはなかなかツライ。
それというのもワン・バオチャンがむさ苦しいからじゃないかと思うんですが(笑)。
 
対して、リウ・ハオランの美しいこと。
顔ちっちゃくて、背ぇ高くて、シュッとしている。
韓流スターとはちょっと違うのかもしれないけれど、見劣りしません。
そんな彼が超賢くて、次々と謎を解明していくのだからたまらん。
まだ23歳らしくて、今後も楽しみです。
 
バカバカしいのにあまり笑えず、でもスケールは大きくて、
最後まで飽きませんでした。これはこれでええんじゃないかい。
 
アンディ・ラウがすっごいカメオ出演しています。
シリーズを最初からご覧の人は別にびっくりしないのでしょうが、
私は本作が初見だったので、こんな出方するんかいと驚きました。
ごちそうさま。

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『東京リベンジャーズ』

『東京リベンジャーズ』
監督:英勉
出演:北村匠海,山田裕貴,杉野遥亮,今田美桜,鈴木伸之,
   眞栄田郷敦,清水尋也,磯村勇斗,間宮祥太朗,吉沢亮他
 
巨人とヤクルトが背後に迫り、プロ野球中継を観るのが怖くて映画に逃げる。
109シネマズ箕面にて。
 
原作は『週刊少年マガジン』に現在も連載中の和久井健の同名漫画。
“新宿スワン”シリーズもこの人の原作なのですね。
監督は旬の若手俳優をこれでもかというぐらい起用する英勉
英監督の作品はたいてい面白いからエライ。
『映画 賭ケグルイ』(2019)だけは私は嫌いで、続編も観ていませんけれど。
 
27歳の冴えないフリーター、タケミチ(北村匠海)は、
ある日、高校時代につきあっていたヒナタ(今田美桜)とその弟ナオト(杉野遥亮)が
暴走族“東京卍會”の抗争に巻き込まれて死亡したことをニュースで知る。
 
放心してバイト先から帰る途中、タケミチは駅のホームで誰かに押され、線路に転落。
列車に轢かれて死んだはずが、目覚めると10年前にタイムリープしていた。
高校時代につるんでいた不良仲間たちが取り囲み、挙動不審なタケミチを面白がる。
 
振り返れば10年前こそタケミチの負け犬人生を決定づけた暗黒時代。
この時代を変えれば、10年後にヒナタが亡くなることはないのではないか。
 
10年前はひ弱だったナオトは、現在たくましい刑事になっている。
タケミチがタイムリープできることを知っていたナオトは、
東京卍會の総長マイキー(吉沢亮)を10年前の世界で殺すよう、タケミチに指示するのだが……。
 
「顔だけが取り柄」だと自負していた吉沢亮は、
顔に頼った恋愛ものなんかより、恋愛要素のない作品のほうが絶対イイ。
誰もが恐れる暴走族のトップだけど、メンバーを家族のように愛している。
冷たそうなのにどら焼きが大好きで(笑)、面倒見がよい。
卑怯な手を使うメンバーはボコボコにします。
 
そんなマイキーに気に入られたのがタケミチ。
正確には、当時のタケミチではなくて、10年後の世界からやってきたタケミチ。
ヒナタを死なせまいと必死だから、弱いくせして引きません。
喧嘩に強い奴ならいくらでもいる。
でも大切な何かのためにここまでやれる奴はそうそういないと思われていきなりダチに。
 
吉沢亮も良かったけれど、
彼を支える副総長ドラケン役の山田裕貴がめちゃくちゃ良かった。
「下げる頭は持ってなくてもいい。人を思う心を持て」。
そんなことを総長に向かって言えるのはドラケンだけ。
 
東京卍會のメンバー役で眞栄田郷敦も出演しています。
彼と山田裕貴は公開中の『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』でも共演。
眞栄田郷敦はまだステレオタイプの役でしか見ていませんが、
吉沢亮と山田裕貴は何でもできる役者だなぁという印象。
 
原作を読んでいないし、テレビアニメ版も観ていないので、
腑に落ちないことも多少あります。
東京卍會と敵対する“愛美愛主(メビウス)”の幹部キサキ(間宮祥太朗)が
タケミチをホームから突き落とすように命じて殺そうとしたのはなぜなのか。
また、同じく幹部のハンマ(清水尋也)の存在も意味不明。
この映画版には要らないんじゃないかとすら思います。
 
と、よくわからんシーンもいろいろあるのですけれど、
わからんままでも影響はありません。
北村匠海くんはカワイイのだ!

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『ミッション:ポッシブル』

『ミッション:ポッシブル』(英題:Mission: Possible)
監督:キム・ヒョンジュ
出演:キム・ヨングァン,イ・ソンビン,オ・デファン,キム・テフン,
   ソ・ヒョンチョル,チェ・ビョンモ,パク・チンス他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの〆。
この日観た3作品の中でいちばん笑ったのは断トツで本作です。
なのに昨日上映が終わってしまった(泣)。
もっと早くご紹介できなかったことが悔やまれます。
 
しがない探偵事務所を経営するウ・スハン(キム・ヨングァン)。
家賃を滞納して大家から早く支払うように詰め寄られていたところへ、
事務所をしばらく借りたいという話が舞い込む。
 
依頼主は以前も同様に貸したことがある謎の人物で、
どうやら犯罪の捜査をするためのアジトとして使いたいらしい。
どうせ客の来ない探偵事務所のこと、貸して金が貰えるならラッキー。
 
ところが借主が一旦出て行ったまま帰ってこない。
このまま金を貰えなくなったらどうしようと思っていると、
借主の相棒らしい女性ユ・ダヒ(イ・ソンビン)がやってくる。
 
ダヒは実はMSS(中華人民共和国国家安全部)のエージェントなのだが、
スハンは彼女のことをNIS(大韓民国国家情報院)のエージェントだと思い込む。
一方のダヒはスハンのことを自分の相棒だと思い込む。
 
ダヒが捜査するのは大規模な武器密輸事件
こんな国家的犯罪に首を突っ込めば命を落としかねないとスハンは尻込みするが、
1,000万ウォン(約100万円)を見せられてついつい承諾。
 
こうしてスハンとダヒは捜査を開始するが、
エージェントとは思えないほど弱腰のスハンにダヒは呆れっぱなし。
ターゲットに近づいたものの、とても上手く行くとは思えず……。
 
素人の男性がエージェントと間違われて捜査に協力してドタバタ。
という物語なのだろうと思っていました。
途中、スハンの咄嗟の動きを見るまでは。
 
上映も終了しちゃったことだし書きますが、スハンは元軍人。
しかも凄腕の者しか配属されない特殊部隊にいて、指導官まで担当していたという。
なぜそんな男が今は冴えないのかというと、そこには悲しい理由があります。
ノーテンキに見えて本当はキレ者の格好いい奴。
 
『愛の不時着』を観たあとだから、ヒョンビンと比べてしまうけど、
キム・ヨングァンは9頭身を誇るモデル上がりの俳優。
最初はボサーッとしているけれど、最後はこれ以上にないくらいカッコイイ。
 
これの上映がなんでそんなに早く終わっちゃうの。
オンライン配信が始まったらぜひご覧いただきたい。
続編もありそうなラストなんですけど。観たいなぁ。

—–

『サムジンカンパニー1995』

『サムジンカンパニー1995』(英題:Samjin Company English Class)
監督:イ・ジョンピル
出演:コ・アソン,イ・ソム,パク・ヘス,チョ・ヒョンチョル,キム・ジョンス,
   キム・ウォネ,ペ・ヘソン,デヴィッド・マクイニス,ペク・ヒョンジン他
 
シネマート心斎橋にて3本ハシゴの2本目。
 
タイトルからサムスン電子がモデルになっているのだろうと思っていましたが、
斗山電子という会社で1991年に起きた事件をモチーフにしているそうです。
また、鑑賞前、3カ月の勉強でTOEIC600点を目指すOLの話だとも思っていました。
全然ちがいました。(^^;
 
サムジン電子で働くOL、イ・ジャヨン、チョン・ユナ、シム・ボラム。
誰もが羨む大会社に勤めているものの、高卒女子に与えられる仕事は雑用のみ。
上司はもちろんのこと、同僚や後輩のコーヒーの好みを覚えて早く淹れられるように競ったり、
書類を探す後輩男子にサッと差し出したり付き添ったり、それだけ。
 
英語堪能でグローバル化を目指す社長の意向で、
高卒であってもTOEIC600点以上を獲得した者は昇進できることになるが、
たった3カ月で600点なんて絶対無理。
それでも誰もが英会話教室に通い、今やちょっとした英語ブーム。
 
ある日、後輩男子の出張に同行したジャヨンは、
自社工場近くの川で大量の魚が死んでいるのを見つける。
廃水が流れ出る状況も目撃し、課長に報告するよう後輩男子に勧める。
課長はさらに部長に報告、検査をおこなう。
 
検査の結果、廃水には微量のフェノールが含まれていたが、
人体には影響のない程度らしい。
その結果を携えて、後輩男子と共にハヨンは住民に報告と謝罪に行く。
ところがその検査結果が改ざんされていたことを偶然知ってしまい……。
 
課長が怪しいと思っていました(笑)。
でも「課長はキツイけど仕事はちゃんとする」というジャヨンの目は確か。
課長を頼ることができるようになるまでは時間を要しますが、
それまでの彼女たちの奮闘ぶりが凄い。
 
ユナとボラムも面白い。
特にボラムは天才的な数学の力を持っているのに、
会社でやらされている仕事といえば、接待費の辻褄を合わせること。
ジャヨンが見た廃水の状況をザッと聞いただけで
会社が偽りの検査結果を提出していることを見抜きます。
 
新聞記者に話を持ち込んでも裏切られる。
会社では干されてどうにもならないと思ったら、同僚女子が一致団結。
スッキリ爽快な最後が待っています。
 
実際はどういう展開だったのか、
「斗山電子フェノール水道水汚染問題」として論文も書かれているようです。
こんな事件をモチーフにこんな話を思いつくなんて、アッパレ。

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