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『ライト/オフ』

『ライト/オフ』(原題:Lights Out)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:テリーサ・パーマー,ガブリエル・ベイトマン,ビリー・バーク,マリア・ベロ,
   アリシア・ヴェラ=ベイリー,アレクサンダー・ディペルシア,アンディ・オショー他
 
 
基はデヴィッド・F・サンドバーグ監督が2013年にネットで発表して話題となった同名短編動画。
“死霊館”シリーズのジェームズ・ワン監督がプロデュース、サンドバーグ監督自身が長編化。
「電気を消すと何か来る」って、怖いよその設定がすでに。
最初からホラーっぽい音楽が流れて明るさのかけらもない。震えながら観ます(笑)。
 
テキスタイル工場を経営するポールが何者かに惨殺される。
ポールは従業員のエスターから「工場内に誰かいる」と警告を受けていたが真に受けなかった。
自分も帰ろうとしたとき、闇から現れたのは女性のシルエットだが人間とは思えない何か。
その何かによって、ポールは瞬殺されてしまう。
 
ポールの妻ソフィーは精神疾患を抱え、一日中ひとりでぶつぶつ話している。
まだ幼い息子のマーティンが頼れるのは父親しかいなかったのに、その父親が死んだ。
不安を感じていたある晩、電気を消すと何かが現れて驚く。
あまりの恐ろしさに、以来、電気を消すことも眠ることもできなくなるマーティン。
 
授業中に居眠りをするマーティンの家庭に問題があると見て、児童福祉局が連絡してくる。
ソフィーが電話に出なかったせいで、マーティンの異父姉レベッカが対応することに。
 
一人暮らしのレベッカは、マーティンをソフィーのもとへ連れて行くが、
マーティンはとにかく眠りたい、一晩でいいからレベッカの家に泊めてほしいと言い募る。
マーティンを泊めたレベッカだったが、彼を脅かしていた何かがレベッカのもとにも現れて……。
 
電気が点いていれば大丈夫なのに、消すと姿を現すそれ。
マーティンはそれを「ダイアナ」と呼び、レベッカもその名前に覚えがある。
レベッカが家を出た理由というのもそのダイアナのせいなんですね。
 
かつて精神病院で何が起こったか。
報われなかった患者の思いがこういう形になるところは『MAMA』(2013)と似ています。
あっちも怖かったけれど、こっちのほうがビジュアル的に怖い。
そして、あっちは一致団結してママをなんとかしようとしていたけれど、
こっちはソフィーが死人との繋がりを絶とうとしないからヤバイ。
 
もろネタバレになりますが、ダイアナの狙いはソフィーを独り占めすること。
ソフィーと自分との間に入ろうとする者はどこにいようと襲いに来ます。
明るいところでは安心なのに、電気や火を消す力もおありのようで怖すぎ(笑)。
 
レベッカ役のテリーサ・パーマーは相変わらず美人。
マーティン役のガブリエル・ベイトマン、可愛い。
ソフィー役は『コヨーテ・アグリー』(2000)が懐かしいマリア・ベロ
アレクサンダー・ディペルシア演じるレベッカの恋人ブレットは、
情けないかと思いきや役に立ったやんか~。
 
オチがまた凄絶で唖然呆然。お母さんはやっぱり強かった。
忘れられるって悲しいことだと思うけど、怖すぎて同情でけん。
 
ホラー苦手な人はやめておきましょうね。どうしても観たい場合は、直視は避けて(笑)。
今日は電気は点けたまま寝よう。

—–

『思いやりのススメ』

『思いやりのススメ』(原題:The Fundamentals of Caring)
監督:ロブ・バーネット
出演:ポール・ラッド,クレイグ・ロバーツ,セレーナ・ゴメス,ジェニファー・イーリー,
   ミーガン・ファーガソン,フレデリック・ウェラー,ボビー・カナヴェイル他
 
またまたNetflixオリジナル、独占配信作品です。
2016年のアメリカ作品で、サンダンス映画祭で上映されたのみ。
ポール・ラッド主演で見逃していた作品があるなんて。
この手の邦題はあまり好きではないのですが、彼主演なら観てみましょう。
結果、やっぱりいいんだよなぁ、ポール・ラッド。
 
売れない作家だったベンは、あることをきっかけに妻と別居。
作家として生計を立てることをあきらめ、介護士を目指す。
6週間の介護訓練コースを受講した後、介護して初の仕事に就くことに。
 
彼の雇い主となったのは、イギリス人のシングルマザー、エルサ。
バリバリのキャリアウーマンで、銀行の支店長を務めている。
彼女の息子で18歳のトレヴァーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者。
独特のユーモア感覚を持つトレヴァーと上手くやれる介護士はなかなか見つからず、
何事にも対処できる経験豊富な介護士をエルサは望んでいたのに、
まさかこれが初仕事のベンが派遣されてくるなんて。
 
しかしその場に顔を見せたトレヴァーが「尻の拭き方」を問うたとき、
ベンの答えを気に入って「合格」と言う。
こうしてベンとトレヴァーの日々が始まるのだが……。
 
あらすじとしては月並みと言ったほうがいいでしょう。
傷心の中年男が難病を患う若者と出会い、時に喧嘩しつつも絆を深めてゆく。
今まで誰にも心を開こうとしなかったトレヴァーがベンには打ち解け、
まだ幼い息子を失った過去から立ち直れずにいたベンも気持ちの整理をつけはじめる
 
家にこもりきりだったトレヴァーをベンが旅に連れ出してからはロードムービー
ポール・ラッド演じるベンと、クレイグ・ロバーツ演じるトレヴァー、
それにヒッチハイカーの少女ドット役のセレーナ・ゴメスの会話のテンポがとても良い。
トレヴァーとドットのデートの光景をそっと見つめるベンの表情が大好きです。
 
トレヴァーはおそらくあと10年は生きられないだろうという台詞はあるけれど、
彼が亡くなってお涙頂戴に走るなんてこともありません。
ブラックユーモアがお得意のトレヴァーらしいオチが効いていてニヤリ。
 
これからも観ます、ポール・ラッドの出演作は必ず。

—–

『ワイン・カントリー』

『ワイン・カントリー』(原題:Wine Country)
監督:エイミー・ポーラー
出演:レイチェル・ドラッチ,アナ・ガステヤー,エイミー・ポーラー,マーヤ・ルドルフ,
   ポーラ・ペル,エミリー・スパイヴィー,ジェイソン・シュワルツマン他
 
2019年のアメリカ作品。劇場未公開、Netflixの独占配信作品です。
 
先日観た『ワインは期待と現実の味』がとても面白かったので、
こっちのワインの話も面白いのかなと期待して観はじめたのですけれど。
 
若かりし頃、同じピザ屋ウェイトレスとして勤めていた女6人、
アビー、レベッカ、ナオミ、キャサリン、ヴァル、ジェニー。
レベッカが50歳の誕生日を迎えるため、アビーは誕生会を計画。
どうせなら泊まりで週末を過ごそうと、ナパヴァレーに行くことにするのだが……。
 
いつもはほとんどあらすじで埋めている私ですが、これ以上書くことがありません(笑)。
 
タイトルが『ワイン・カントリー』でナパに旅行する話と聞いたら、
『サイドウェイ』(2004)みたいな作品だろうと思うじゃないですか。
ワインがあれこれ出てきてさぞかし楽しかろうと。
ところが全然そうじゃなかったのですよねぇ。ワインの能書きなんてほぼ聞けない。
 
中年の女が揃って旅行して、静かな店内で酔っぱらってバカ騒ぎ。
これを素敵だなんて思えますか。私には許容範囲を超えている。
しかも致命的なのは、美人がいないということ。(^^;
たとえ美魔女を揃えてみたところで感想は変わらないかもしれないけれど、
こんないかにもオバサンたちが揃って騒ぐのって、イタイ以外の何物でもない。
美魔女ばかりだったとしたら、「美人だからって何でも許されるわけじゃない」とか言うてますかね、私。(^O^;
 
そんなわけで、個人的には見るに堪えない作品でした。
批評家の評価はわりと良いみたいなんですが、何がええのか全然わからんわいっ。

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『ザ・ハント』

『ザ・ハント』(原題:The Hunt)
監督:クレイグ・ゾベル
出演:ベティ・ギルピン,ヒラリー・スワンク,エマ・ロバーツ,アイク・バリンホルツ,
   ウェイン・デュヴァル,イーサン・サプリー,クリス・ベリー,スタージル・シンプソン他
 
劇場で観逃していて気になっていた本作をAmazonプライムビデオにて。
製作会社はブラムハウス・プロダクションズ。
面白いんですよねぇ、ブラムハウス製作の作品って。これとかこれとか。
 
のっけからグロいです。
飛行機の中、キャビアを勧めてきた客室乗務員シャンパンを頼む客。
客室乗務員が突然かたまり、その視線の先にはファーストクラスには明らかに不釣り合いな男。
どうやらその男は眠らされていたらしく、ファーストクラスの客にもう一度眠らされる、
というのか殺されます。これからいったい何が起こるのか。
 
さて、場面変わって、森の中。12人の男女が目覚めます。
彼らはそれぞれ違う場所で拉致されました。
理由もわからぬままここに連れてこられて、狩りの対象になっているらしい。
一応の武器は与えられ、それを手に必死に逃げ惑う面々。
 
貧乏人が金持ちの娯楽の対象になって競わされる話といえば、
『バトルランナー』(1987)とか『ハンガー・ゲーム』(2012)とか。
『インシテミル 7日間のデスゲーム』(2010)もそんな感じでしたよね。
 
誰も信じられない状況にいる女性クリスタルが突き進んで行く姿は、
ヒロインの強さが痛快だった『サプライズ』(2011)とも似ています。
本作では彼女の過去の話も挟まれ、彼女が選ばれた理由もわかる。
どこで人の怒りを買うかわからないものです。この怒りの買い方はイマ風。
 
アメリカでの公開時、トランプ元大統領の支持者を虐殺しているような作品だと、
保守層に大変な非難を浴びたそうな。
そういう発想になるところが不思議なんですが、
どんな作品にも本当に政治的風刺が含まれているのですかねぇ。
 
とにかく、殺し方が半端なくグロいので、それが駄目な人にはお薦めできません。
かくいう私もいつものごとく直視できず。(^^;
でも最後はスッキリですから、安心してご覧ください。
 
殺し合いを観戦することがセレブの娯楽になる作品って定期的に出てきますよね。
こんな趣味が実際に存在するのかもしれないとも思ってしまう。

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『パーフェクト・ケア』

『パーフェクト・ケア』(原題:I Care a Lot)
監督:J・ブレイクソン
出演:ロザムンド・パイク,ピーター・ディンクレイジ,エイザ・ゴンザレス,クリス・メッシーナ,
   ダイアン・ウィースト,イザイア・ウィットロック・Jr.,ダミアン・ヤング,ニコラス・ローガン他
 
一昨日から劇場で公開されると同時に配信も開始になりました。
なんばまで行かないと観られそうになかったため、1,900円払って配信で観ることに。
配信先は15カ所以上あり、Amazonプライムビデオで手っ取り早く。
 
監督は『アリス・クリードの失踪』(2009)や『フィフス・ウェイブ』(2015)のJ・ブレイクソン。
主演はロザムンド・パイク。共演に小人症の俳優、ピーター・ディンクレイジ
 
マーラ・グレイソンは高齢者の法定後見人を務める事務所の経営者。
表向きは、判断力の衰えた年寄りを災難から守る善意の人だが、
その実、身寄りのない資産家老人を探し当てては金を根こそぎ奪っている。
そのために医者や施設とも結託し、老人を認知症と偽って施設に放り込んでいるのだ。
 
次のターゲットとして医者から提案があったのは、ジェニファーという高齢女性。
天涯孤独の身で、相当な資産があるらしい。
マーラは裁判所に厚い信頼があるゆえ、ジェニファーを施設に放り込むのは簡単なこと。
必死に抵抗するジェニファーを施設に入れると、外部との連絡を遮断。
とっととジェニファーの資産を売りさばきはじめる。
ところが、身寄りのないはずのジェニファーがロシアンマフィアと繋がっていることがわかって……。
 
後見人ビジネスというものが存在するのですね。
介護ビジネスと絡めれば、恐ろしいことを合法的になし得てしまう。
 
ここまでヒロインを応援したくなくなる作品も珍しい(笑)。
やばい組織が絡んでいると知っても、絶対に手を引こうとしないマーラ。
向こうが脅してくるなら、こっちはジェニファーを痛い目に遭わすだけ。
血も涙もないマーラには反感しか抱けません。
 
マフィアのほうだって善人ではないのでしょうが、
ピーター・ディンクレイジ演じるマフィアのボスの悪行は描かれていないから、
彼は単にジェニファーを施設から救い出したい人に見えるのです。
となると、マフィアのほうを応援してしまうじゃないですか。
 
ヒロインを応援はできなかったけれど、イライラもしたけれど、面白いことは確か。
天罰が下るものと信じてドキドキしながら最後まで。
結局、彼女がどうなるかはその目でお確かめください。
 
えっ、ラストがどんなだか聞きたいですか。
……天罰は下らなかったと思いきや。(^O^;

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