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『フラ・フラダンス』

『フラ・フラダンス』
監督:綿田慎也
声の出演: 福原遥,美山加恋,富田望生,前田佳織里,陶山恵実里,山田裕貴,ディーン・フジオカ他
 
仕事帰りに劇場に行くのがなんとなくしんどくて、
ここ1週間近く家に直帰してはNetflixAmazonプライムビデオで映画を鑑賞していましたが、
このままだと私は劇場に行かなくなると思い、気持ちを奮い立たせてイオンシネマ茨木へ。
って、大げさな。(^^;
 
小学生の頃、家族旅行で常磐ハワイアンセンターに行ったことがあります。
その光景はわりと強烈でまだ頭の中にある。
ジャングルみたいなところを通ったなぁとか黄金色のお風呂があったなぁとか。
いつのまにスパリゾートハワイアンズに改名したのかは知りませんでした。1990年らしい。
そりゃこちらのほうがオシャレな名前ですよね。本作はそこを舞台にしたアニメ。
 
福島県いわき市に暮らす高校生の夏凪日羽(なつなぎひわ)。
卒業後の進路に悩んでいたある日、思い立ってスパリゾートハワイアンズのフラガールに応募する。
そこは亡くなった姉がかつて勤めていた場所。
フラガールの姉に憧れ、日羽も姉のようになりたいと夢見ていたことを思い出したのだ。
 
見事合格した日羽は、同期入社の4人と共にフラガールへの道をスタート。
鎌倉環奈は高校のときにフラダンス部の部長を務め、全国大会にも出場した実力者。
ぽっちゃり太めの滝川蘭子は「力士かよ」という自虐ネタでスベりまくり。
オハナ・カアイフエは日本でフラガールになるためにハワイからやってきた。
ダンスは大好きだが極度の緊張しぃの白沢しおんは、顔に悲壮感を漂わせている。
 
4人の中で日羽は唯一ダンス未経験。
初めてのステージであり得ない失敗をしでかし、それがネットに晒されてしまう。
なかなかみんなと足並みを揃えることができずに凹む日々が続くのだが……。
 
フラガールの採用は別枠なのかなと思っていましたが、
スパリゾートハワイアンズを経営する常磐興産株式会社でこんなふうに採用試験があるのですね。
実在の会社の実在の施設の話だから、まったくのフィクションとしては見られません。
 
就職したり進学したりした高校時代の友人にすれば、
好きなダンスをしてお金をもらえるなんて楽勝というイメージがある。
しかし楽な仕事なんてそうそうないわけで、日羽は苦しんでいます。
 
森見登美彦の言葉にあるように、世に蔓延する『悩みごと』は、大きく分けてふたつ。
ひとつはどうでもよいことで、もうひとつはどうにもならぬこと。
「そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。
努力すれば解決することであれば悩むより努力する方が得策であり、
努力しても解決しないことであれば努力するだけ無駄なのだ」。まさにこれ。
日羽が努力して一人前のフラガールになり、人としても成長して行く姿には励まされます。
 
営業時間終了後のスパリゾートハワイアンズの様子もわかって面白いですよ。
フラダンス経験者の方はぜひ。

—–

『ラブ・ハード』

『ラブ・ハード』(原題:Love Hard)
監督:エルナン・ヒメネス
出演:ニーナ・ドブレフ,ジミー・O・ヤン,ダレン・バーネット,マッティ・フィノキオ,
   ジェームズ・サイトウ,ハリー・シャム・Jr.,レベッカ・スターブ,ミカエラ・フーヴァー他
 
先月上旬に配信されたばかりのNetflixオリジナル作品
 
観るつもりはなかったのです。
だって、エルナン・ヒメネス監督なんて全然知らんし、出演俳優の中にも知った顔なし。
主演のニーナ・ドブレフは普通に可愛いけれど、
相手役のジミー・O・ヤン、いやもうダジャレ言うてる場合やないですが、地味すぎる。
私もアジア人ですから、アジア人差別をする気持ちはありません。
ありませんけど、もうちょっとパッとする役者を使えんかったんかいと思ってしまう。
てか、このふたりの出演作を観たことあったというのが驚き。何の印象にも残ってへん。
 
そんなふうに思っていたので、Netflixの私へのオススメに表示されても、
ラブコメやったら何でもええわけちゃうっちゅうねんと1カ月間スルー。
なのに一昨日は手が滑って再生ボタンを押してしまったのでした。
始まっちゃったからしゃあない、観るかと。
 
ロサンゼルスに暮らすナタリーは、デートコラムの覆面ライター。
近隣に住む独身男性を出会い系アプリで探し、
その悲惨なデートの内容を匿名で執筆して人気を博している。
 
仕事としてではなく本当に恋人がほしいとぼやくナタリーに同僚のケリーは、
検索対象の相手の居住地域をもっと遠方まで広げるべきとアドバイスする。
それに従った結果、マッチングが成立したのはモロにナタリー好みのイイ男。
 
彼の名前はジョシュ。ロサンゼルスから4,800km離れたレークプラシッドに住んでいる。
顔もスタイルも完璧、教養があり、会話のセンスも抜群。
なりすましを疑って突然電話してみたが、本人に間違いなさそう。
 
これはもうサプライズで会いに行くしかないと、
クリスマス直前にレークプラシッドへ向かったナタリーだったが……。
 
「クリスマスに会う?」と言われたから飛んで行ったのに、
彼女の前に現れたのは、「まさか本当に来るなんて」と驚く中国系アメリカ人青年。
彼のプロフィール写真は偽りで、彼の友人タグの写真でした。
 
息子がモテないことを知っているから、ジョシュの家族はナタリーを見て大喜び。
そんな家族を見て嘘だと言い出せないジョシュは、ナタリーに取引を持ちかけます。
クリスマス休暇中、もしも恋人のふりをしてくれるなら、タグとの仲を取り持つと。
ナタリーはその話に乗るんですね。
 
嘘をついたのは写真だけ。中身は電話やLINEで話していたジョシュそのまま。
一方のタグは、外見はどストライクだけど、何もかも合いません。
趣味、好きな本、映画、食べるもの、何もかも。
それでも見た目がタイプなら、この人とつきあいたいと思うものかなぁ。
 
映画的にジョシュが相手のラブコメなんてあり得ないと思っていましたが、
途中も最後もけっこう胸がキュンとなったりして不覚。(^^;
 
結局、オススメって合っているのですよ。悔しいけれど(笑)。
クリスマスにピッタリの作品です。

—–

『ライト/オフ』

『ライト/オフ』(原題:Lights Out)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:テリーサ・パーマー,ガブリエル・ベイトマン,ビリー・バーク,マリア・ベロ,
   アリシア・ヴェラ=ベイリー,アレクサンダー・ディペルシア,アンディ・オショー他
 
 
基はデヴィッド・F・サンドバーグ監督が2013年にネットで発表して話題となった同名短編動画。
“死霊館”シリーズのジェームズ・ワン監督がプロデュース、サンドバーグ監督自身が長編化。
「電気を消すと何か来る」って、怖いよその設定がすでに。
最初からホラーっぽい音楽が流れて明るさのかけらもない。震えながら観ます(笑)。
 
テキスタイル工場を経営するポールが何者かに惨殺される。
ポールは従業員のエスターから「工場内に誰かいる」と警告を受けていたが真に受けなかった。
自分も帰ろうとしたとき、闇から現れたのは女性のシルエットだが人間とは思えない何か。
その何かによって、ポールは瞬殺されてしまう。
 
ポールの妻ソフィーは精神疾患を抱え、一日中ひとりでぶつぶつ話している。
まだ幼い息子のマーティンが頼れるのは父親しかいなかったのに、その父親が死んだ。
不安を感じていたある晩、電気を消すと何かが現れて驚く。
あまりの恐ろしさに、以来、電気を消すことも眠ることもできなくなるマーティン。
 
授業中に居眠りをするマーティンの家庭に問題があると見て、児童福祉局が連絡してくる。
ソフィーが電話に出なかったせいで、マーティンの異父姉レベッカが対応することに。
 
一人暮らしのレベッカは、マーティンをソフィーのもとへ連れて行くが、
マーティンはとにかく眠りたい、一晩でいいからレベッカの家に泊めてほしいと言い募る。
マーティンを泊めたレベッカだったが、彼を脅かしていた何かがレベッカのもとにも現れて……。
 
電気が点いていれば大丈夫なのに、消すと姿を現すそれ。
マーティンはそれを「ダイアナ」と呼び、レベッカもその名前に覚えがある。
レベッカが家を出た理由というのもそのダイアナのせいなんですね。
 
かつて精神病院で何が起こったか。
報われなかった患者の思いがこういう形になるところは『MAMA』(2013)と似ています。
あっちも怖かったけれど、こっちのほうがビジュアル的に怖い。
そして、あっちは一致団結してママをなんとかしようとしていたけれど、
こっちはソフィーが死人との繋がりを絶とうとしないからヤバイ。
 
もろネタバレになりますが、ダイアナの狙いはソフィーを独り占めすること。
ソフィーと自分との間に入ろうとする者はどこにいようと襲いに来ます。
明るいところでは安心なのに、電気や火を消す力もおありのようで怖すぎ(笑)。
 
レベッカ役のテリーサ・パーマーは相変わらず美人。
マーティン役のガブリエル・ベイトマン、可愛い。
ソフィー役は『コヨーテ・アグリー』(2000)が懐かしいマリア・ベロ
アレクサンダー・ディペルシア演じるレベッカの恋人ブレットは、
情けないかと思いきや役に立ったやんか~。
 
オチがまた凄絶で唖然呆然。お母さんはやっぱり強かった。
忘れられるって悲しいことだと思うけど、怖すぎて同情でけん。
 
ホラー苦手な人はやめておきましょうね。どうしても観たい場合は、直視は避けて(笑)。
今日は電気は点けたまま寝よう。

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『思いやりのススメ』

『思いやりのススメ』(原題:The Fundamentals of Caring)
監督:ロブ・バーネット
出演:ポール・ラッド,クレイグ・ロバーツ,セレーナ・ゴメス,ジェニファー・イーリー,
   ミーガン・ファーガソン,フレデリック・ウェラー,ボビー・カナヴェイル他
 
またまたNetflixオリジナル、独占配信作品です。
2016年のアメリカ作品で、サンダンス映画祭で上映されたのみ。
ポール・ラッド主演で見逃していた作品があるなんて。
この手の邦題はあまり好きではないのですが、彼主演なら観てみましょう。
結果、やっぱりいいんだよなぁ、ポール・ラッド。
 
売れない作家だったベンは、あることをきっかけに妻と別居。
作家として生計を立てることをあきらめ、介護士を目指す。
6週間の介護訓練コースを受講した後、介護して初の仕事に就くことに。
 
彼の雇い主となったのは、イギリス人のシングルマザー、エルサ。
バリバリのキャリアウーマンで、銀行の支店長を務めている。
彼女の息子で18歳のトレヴァーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者。
独特のユーモア感覚を持つトレヴァーと上手くやれる介護士はなかなか見つからず、
何事にも対処できる経験豊富な介護士をエルサは望んでいたのに、
まさかこれが初仕事のベンが派遣されてくるなんて。
 
しかしその場に顔を見せたトレヴァーが「尻の拭き方」を問うたとき、
ベンの答えを気に入って「合格」と言う。
こうしてベンとトレヴァーの日々が始まるのだが……。
 
あらすじとしては月並みと言ったほうがいいでしょう。
傷心の中年男が難病を患う若者と出会い、時に喧嘩しつつも絆を深めてゆく。
今まで誰にも心を開こうとしなかったトレヴァーがベンには打ち解け、
まだ幼い息子を失った過去から立ち直れずにいたベンも気持ちの整理をつけはじめる
 
家にこもりきりだったトレヴァーをベンが旅に連れ出してからはロードムービー
ポール・ラッド演じるベンと、クレイグ・ロバーツ演じるトレヴァー、
それにヒッチハイカーの少女ドット役のセレーナ・ゴメスの会話のテンポがとても良い。
トレヴァーとドットのデートの光景をそっと見つめるベンの表情が大好きです。
 
トレヴァーはおそらくあと10年は生きられないだろうという台詞はあるけれど、
彼が亡くなってお涙頂戴に走るなんてこともありません。
ブラックユーモアがお得意のトレヴァーらしいオチが効いていてニヤリ。
 
これからも観ます、ポール・ラッドの出演作は必ず。

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『ワイン・カントリー』

『ワイン・カントリー』(原題:Wine Country)
監督:エイミー・ポーラー
出演:レイチェル・ドラッチ,アナ・ガステヤー,エイミー・ポーラー,マーヤ・ルドルフ,
   ポーラ・ペル,エミリー・スパイヴィー,ジェイソン・シュワルツマン他
 
2019年のアメリカ作品。劇場未公開、Netflixの独占配信作品です。
 
先日観た『ワインは期待と現実の味』がとても面白かったので、
こっちのワインの話も面白いのかなと期待して観はじめたのですけれど。
 
若かりし頃、同じピザ屋ウェイトレスとして勤めていた女6人、
アビー、レベッカ、ナオミ、キャサリン、ヴァル、ジェニー。
レベッカが50歳の誕生日を迎えるため、アビーは誕生会を計画。
どうせなら泊まりで週末を過ごそうと、ナパヴァレーに行くことにするのだが……。
 
いつもはほとんどあらすじで埋めている私ですが、これ以上書くことがありません(笑)。
 
タイトルが『ワイン・カントリー』でナパに旅行する話と聞いたら、
『サイドウェイ』(2004)みたいな作品だろうと思うじゃないですか。
ワインがあれこれ出てきてさぞかし楽しかろうと。
ところが全然そうじゃなかったのですよねぇ。ワインの能書きなんてほぼ聞けない。
 
中年の女が揃って旅行して、静かな店内で酔っぱらってバカ騒ぎ。
これを素敵だなんて思えますか。私には許容範囲を超えている。
しかも致命的なのは、美人がいないということ。(^^;
たとえ美魔女を揃えてみたところで感想は変わらないかもしれないけれど、
こんないかにもオバサンたちが揃って騒ぐのって、イタイ以外の何物でもない。
美魔女ばかりだったとしたら、「美人だからって何でも許されるわけじゃない」とか言うてますかね、私。(^O^;
 
そんなわけで、個人的には見るに堪えない作品でした。
批評家の評価はわりと良いみたいなんですが、何がええのか全然わからんわいっ。

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