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『キングスマン:ファースト・エージェント』

『キングスマン:ファースト・エージェント』(原題:The King’s Man)
監督:マシュー・ヴォーン
出演:レイフ・ファインズ,ジェマ・アータートン,リス・エヴァンス,マシュー・グード,
   トム・ホランダー,ハリス・ディキンソン,ダニエル・ブリュール,ジャイモン・フンスー他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、仕事帰りに2本目。
これぐらい効率のいいハシゴが理想的です。
 
『キングスマン』(2014)、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)に続く第3弾にしてその前日譚。
これの原題が“The King’s Man”って、じゃあ第1弾の原作は何だったの?と思ったら、
“Kingsman: The Secret Service”だったのですね。本作を観れば、確かに“王の男”だわ。
 
プロローグは1903年のイングランド。
戦争に心を痛めるオックスフォード公爵は、医療器具や薬品を携えて戦地を訪れる。
旧知のキッチナー将軍に面会し、戦いよりも癒しだと進言し、将軍もそれを受け入れたそのとき、
将軍を狙った弾丸が公爵の妻に命中し、妻は亡くなってしまう。
 
それから10年が経ち、世界は第一次大戦の前夜。
公爵の息子コンラッドは国のために戦いたいと公爵に言い募るが、
息子を守るというのが亡き妻との約束。
 
その頃、従兄弟同士のロシアの皇帝ニコライ2世とドイツの皇帝ヴィルヘルム2世、
イングランドの国王ジョージ5世の間で争いが起きそうな気配。
戦いたくて仕方のないニコライとヴィルヘルム、揉めたくはないジョージ。
それぞれの側近に世界の破滅を望む黒幕率いるスパイがいた。
 
静観していることができなくなった公爵は、妻との約束を破り、
自邸の地下室で密かに調べていた作戦をコンラッドに打ち明けるのだが……。
 
プロローグから涙目になりました。
目の前で妻を殺された公爵を演じるレイフ・ファインズの表情。
“007”シリーズのMと似た役柄といえなくもないのに、こっちのほうが温かみがある。
 
コンラッド役のハリス・ディキンソンは父親に反発して前線に出ることを志願します。
父親の言っていたことがわかったときの彼にも泣かされます。
息子を喪い、失意の中から立ち直れない公爵の姿にもまたまたジワーっと涙が。
 
公爵の使用人、ポリー役のジェマ・アータートンにはシビれました。
「まったく、男って」と言うときの彼女はたまらなくカッコイイ。
同じく使用人のショーラ役のジャイモン・フンスーもよかったなぁ。
3つの国の君主がみんな同じ顔だと思ったらトム・ホランダーの一人三役だった(笑)。
覚えておいでですね、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のマイアミですよ。
踊る僧侶(笑)ラスプーチンをリス・エヴァンスが怪演しています。
 
これだけ殺戮シーンがあるのにこんなこと言うのもどうかと思うけど、
反戦映画のように感じました。
 
黒幕はわりとすぐにわかります。意外と小粒でイマイチではある。
でも面白かった。このシリーズは大好きだ。
 
使用人のネットワークをナメるなよ。

—–

『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』

『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(原題:The Boss Baby: Family Business)
監督:トム・マクグラス
声の出演:ムロツヨシ,宮野真守,多部未華子,芳根京子,
     坂本真綾,石田明,乙葉,銀河万丈,大塚芳忠他

 
年内の仕事も明日月曜日で終わりだから、
一昨日金曜日はちょっとがんばって仕事帰りに2本観ても大丈夫でしょう。
109シネマズ大阪エキスポシティにてまずはこれを。
クリスマスイブもひとりで映画だいっ。
 
前作の『ボス・ベイビー』(2017)は字幕版と吹替版の両方を観ました。
本作もそうしたかったけれど、近所では字幕版の上映はありません。
まぁいいか、アレック・ボールドウィンよりムロツヨシのほうが好きだし。
 
前作から25年が経過。
テンプルトン家の息子ティムとその弟で実はボス・ベイビーのテッドは、
ふたりとも大人になった。
テッドは投資会社のCEOに就任、金を儲けまくっている。
一方のティムは専業主夫として妻子と家庭を築いている。
 
ティムの目下の悩みは、8歳の長女タバサが最近つれないこと。
父親のことを避けているかのようで、近づくのを嫌がる。
そんな折、次女でまだ乳児のティナから突然話しかけられてティムは唖然。
ティナもベイビー社から派遣されたボス・ベイビーだったのだ。
 
ティナによれば、タバサが通う小学校の校長が大人排除を目論んでいるらしい。
タバサの態度がおかしい原因もきっとそこ。
ティムとティナはテッドを呼び寄せ、校長の陰謀を阻むことに。
小学校に潜り込むため、ティムとテッドは子どもと乳児の姿に戻るのだが……。
 
いくら前作を字幕版と吹替版の両方観たからって、
3年半以上前に鑑賞した作品のことをつぶさに覚えちゃいません。
そのせいもあって、最初の最初はなかなか乗れない。
なんとなく前作のほうが面白かったかなぁと思っていたのですけれど。
 
ティムとテッドがそれぞれ前作の姿に戻ってからは
(そんな姿にふたりが戻れたのは、ティナが用意していた秘密の薬のおかげです)、
とっても楽しくなりました。
 
タバサはとても賢い子で、父親につれないのは別に校長に洗脳されていたからではない。
勉強はできるのに歌が苦手な彼女は、学芸会で歌うのが憂鬱だったのでした。
父親は歌が得意だから、そんなパパの前で下手な歌を披露したくないと思っている。
そんな愚痴を父親本人には言えなくて冷たい態度を取ってしまう。
でも子どもの姿のティムがまさかパパだとは思わないから、つい打ち明ける。
お父さん方がこれを観たら、泣けてくるんじゃないかと思います(笑)。
 
大人を排除するにはどうすればよいか。
校長が子どもたちに「NO!」と言うことを教えるのも面白いですね。
なんでもかんでも「嫌だ」はどうかと思うけど、
ちゃんと「嫌だ」と言わなきゃいけないこともある。
 
やっぱり字幕版も観たいです。

—–

『雨とあなたの物語』

『雨とあなたの物語』(英題:Waiting for Rain)
監督:チョ・ジンモ
出演:カン・ハヌル,チョン・ウヒ,イ・ソル,カン・ヨンソク,
   イム・ジュファン,イ・ヤンヒ,イ・ハンナ,カン・ソラ他
 
シネマート心斎橋にて2本ハシゴの2本目。
 
2003年の韓国。
ソウルに暮らすヨンホ(カン・ハヌル)は予備校に通う浪人生。
ふと思い出したのは、小学校の運動会のときのこと。
かけっこで派手に転倒したヨンホに優しかった同級生ソヨンに手紙を出してみたところ、
それを受け取ったのはソヨンの妹ソヒ(チョン・ウヒ)だった。
ソヨンは病床にいるということを伏せたまま、姉に代わって手紙を書くソヒ。
 
一方、ヨンホに片想い中の予備校生スジン(カン・ソラ)は、
なんだかんだとヨンホの周辺に出没。
変わった女だと思いつつもヨンホはスジンと楽しい時間を過ごすが、ソヨンへの想いとは別物。
いつかソヨンに会えると信じて手紙を書き続けるヨンホだったが……。
 
前述の『ニューイヤー・ブルース』よりも本作がこの日の本命だったのです。
「雨」とタイトルに付くだけで観たくなってしまうもので。
 
なのに、序盤で結構寝てしまった。話が穏やかに流れすぎて、睡魔に打ち勝てず。(^^;
だから、上記のあらすじも、起きている時間に把握できた部分。合ってる!?
中盤以降なんとか覚醒しました。
 
亡くなった人に宛てられた手紙。その人のふりをして身内の誰かが返事を書く。
『チィファの手紙』(2018)、『ラストレター』(2019)がまさにそれです。
そしてどれも、身内の誰かとは亡くなった人の妹で、妹は手紙の主が好きだった。
切ないですよねぇ。
 
素敵だったのは、ヨンホの実家の傘店と、ソヒの実家の古書店
結局進学をあきらめて傘の職人になったヨンホが作る傘の美しさには息を飲みました。
叶わぬ恋の相手から傘を贈られたスジンがいちばん切なかったかも。
 
予備校の鬼講師が黒板の横に学費の入った封筒を毎日つるしていて、
途中で辞めたくなった奴はこれ持って帰れと言うのも可笑しいですよね。
授業中に突然立ち上がったかと想うとシュパッとそれを奪って帰るヨンホに笑った。
 
エンドロールに突入して終わりかと思ったら、まさかのオチ。
いやいやいや、そんなのあり!? さらに切ないでしょ!
 
……寝てしまったと思っていたけれど、結構ちゃんと観てますよね!?私。(^o^;

—–

『ニューイヤー・ブルース』

『ニューイヤー・ブルース』(英題:New Year Blues)
監督:ホン・ジヨン
出演:キム・ガンウ,ユ・インナ,ユ・ヨンソク,イ・ヨニ,イ・ドンフィ,
   チェン・ドゥーリン,ヨム・ヘラン,チェ・スヨン,ユ・テオ他
 
シネマート心斎橋にて2本ハシゴの1本目は、いわば韓国版『ラブ・アクチュアリー』(2003)。
クリスマスから新年を迎えるまでの7日間の4組の男女を描いた群像劇です。
 
強行犯係の刑事ジホ(キム・ガンウ)は、ちょっと暴走気味なのが災いして配置換えされる。
異動先で対応することになったのは、ヒョヨン(ユ・インナ)の身辺保護。
ヒョヨンはフィットネストレーナーで、離婚調停中の夫にストーキングされているらしい。
 
契約社員のジナ(イ・ヨニ)は、長年貢いできた恋人にいとも簡単にフラれて傷心。
とにかく遠くへ行こうと、イグアスの滝に飛び込むつもりでブエノスアイレスへと旅立つ。
そこで出会ったのはワイナリーで働くジェホン(ユ・ヨンソク)。
 
旅行会社の店長ヨンチャン(イ・ドンフィ)は、中国人美女ヤオリン(チェン・ドゥーリン)と婚約。
小姑となる姉のヨンミ(ヨム・ヘラン)と韓国語を話せないヤオリンの意思疎通が問題だが、
まぁなんとかなるだろうと思っていたところ、部下が会社の金を持ち逃げしてしまう。
 
レファン(ユ・テオ)は片脚が義足のパラリンピック選手、国家代表のスノーボーダー
植物をこよなく愛する園芸家オウォル(チェ・スヨン)にプロポーズして大成功。
オウォルの稼ぎに頼らなくて済むようにエージェント契約をするが、
そのエージェントはレファンとオウォルの二人三脚美談に仕立て上げたがる。
 
こんな感じの4組です。
ラブコメに興味のない方にはまったくお薦めできませんが、
韓国作品好き、ラブコメ好きならどハマリするはず。
 
ブエノスアイレスの話では、レスリー・チャンの名前がたびたび登場するのも嬉しい。
『欲望の翼』(1990)についての会話もありますよ。
ユ・ヨンソクは私は初めて見るように思いますが、雰囲気が宮沢氷魚に似ている。
でも顔を見てすぐ思ったのは、「土田晃之に似てへんか?」です。(^^;
 
また、情けない顔が似合うイ・ドンフィは星野源っぽい。
そういえば『エクストリーム・ジョブ』(2019)でもひとり真面目に仕事をして怒っていましたよねぇ(笑)。
特筆すべきは、彼の姉を演じるヨム・ヘラン。
やっぱりこの頃は彼女の顔を見ただけで笑ってしまうようになりました。
 
みんな繋がっていて、みんなが幸せになる話はやっぱり良い。

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『マトリックス レザレクションズ』

『マトリックス レザレクションズ』(原題:The Matrix Resurrections)
監督:ラナ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス,キャリー=アン・モス,ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世,
   ジェシカ・ヘンウィック,ジョナサン・グロフ,ニール・パトリック・ハリス,
   ランベール・ウィルソン,ジェイダ・ピンケット=スミス他
 
109シネマズ箕面にて。
 
“マトリックス”シリーズ、18年ぶりの第4弾。
第1弾の1999年で一世風靡、第2弾と第3弾は2003年。
『アニマトリックス』(2003)なんてのもありました。
 
この18年の間になんと「兄弟」から「姉妹」に変わりました。
まずはラリーが、その後アンディが、性別適合手術を受け、
それぞれラナとリリーを名乗るように。ビックリだわ。
本作はお兄さん、いや、お姉さんのほうのラリー改めラナが監督。
 
もともとSFには頭がついていかないんです。
SFを理解できる人の頭ってどうなっているんだと思う。
だから、“マトリックス”もわかっているようで全然わかっちゃいない。
本作も笑ってしまうほど私は理解できていません。
だけど睡魔には襲われなかったから、それなりに面白かったのでしょう。
 
私の理解ではこんな話。
 
トーマスは超人気ゲーム“マトリックス”をつくった世界的に有名なゲームデザイナー。
彼は長らく幻覚症状に悩まされており、セラピストのもとへかよっている。
しかし実は幻覚症状などではなく、そう思い込まされているだけ。
彼の本当の名前はネオで、前作で死んでしまったはずの人。
機械=マトリックスに繋がれて蘇生させられた彼は自分がネオであるという認識なく、
ネオとしての記憶を自身がつくったゲームに反映させていることにも気づいていない。
 
死んだはずなのに生きているらしい伝説の救世主ネオを何十年も探していたのが、
バッグスやモーフィアスとその仲間たち。
あらすじを書こうとすると、この時点ですでに理解できていないのがバレバレなのですが(笑)、
バッグスたちもマトリックスに繋がりながらネオを探しています。たぶん。(^^;
 
ネオと同様に記憶を消されて生きていたのがトリニティー。
彼女はティファニーという名前を与えられています。
トーマスとティファニーとしてカフェで再会したネオとトリニティーは、
なんとなく初対面ではないような気がしている。さて、ここからどうなるか。
 
それなりに歳をとったキアヌ・リーヴスキャリー=アン・モスの共演を見られるのは嬉しい。
過去のシーンがちょこちょこ出てくるのも面白くて、ニヤニヤしてしまいます。
けれど、ラナ・ウォシャウスキー、ちょっと茶化しすぎじゃなかろうか。
エンドロール終了後のシーンなど、かなりふざけています。
“マトリックス”ファンが観たら、この茶化し具合に悲しくなるのではと思いました。
 
若かりし頃のキアヌを懐かしみたい人にはよろしいかと。
SFについていけない私にはSFとしての完成度はさっぱりわかりません。
つまらなくはないけどこれは正しいのかどうか、詳しい人に聞きたい。

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