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『レイジング・ファイア』

『レイジング・ファイア』(原題:怒火)
監督:ベニー・チャン
出演:ドニー・イェン,ニコラス・ツェー,チン・ラン,パトリック・タム,サイモン・ヤム他
 
前述の『劇場版 呪術廻戦0』をTOHOシネマズなんば本館で観たあと、別館へ移動して。
別館のトイレがいつのまにかさらに新しくなっていますね。
「流れきるまでレバーを押し続けてください」と表示のあった頃が懐かしい。
 
香港出身のベニー・チャン監督はまだ58歳だったのに、昨夏にお亡くなりに。
本作が遺作となってしまいました。心よりご冥福をお祈りいたします。
アクション監督を務めるのはドニー・イェン。日本での人気も堅く、結構客が入っています。
 

香港警察のチョンは清廉潔白な警部。

お偉方のバカ息子が起こした事件を見逃すように命じられ、すぐさま断る。
そのせいで、長年追っている凶悪犯ウォンの麻薬取引の情報を掴むも、
チョンのチームごと現場行きから外されてしまう。
 
現場の場所すら教えてもらえず、部下たちが奔走して突き止めるが、
チョンが辿りついたときには、何者かに襲われたウォンの死体が転がっていたばかりか、
ウォンを捕まえようと待ち構えていた多くの警官も惨殺されていた。
 
現場から奪い去られた大量の麻薬の行方を探していたところ、
かつてチョンを慕っていた元警官のンゴウら5人が捜査線上に浮かぶ。
ンゴウたちは過去に起きたある事件の責任を取らされて服役。
出所してすぐに復讐のために今回のことを計画したと思われ……。
 
香港のクライムアクションってやっぱり面白いですよねぇ。
チョン役にドニー・イェン、ンゴウ役にニコラス・ツェー
このニコラス・ツェーがカッコイイんですよ。
本作では悪役ですが、復讐に走ったのは致し方ない部分もある。
どこの国の警察もこんなに汚職まみれで保身に走る上層部ばかりなのでしょうか。
正しいことをしたければ上に行くしかないという“踊る大捜査線”を思い出す。
 
ベトナムマフィアっていうのは映画で初めて見たかもしれません。
汚職警官もどこにでもいるし、マフィアもどこにでもいるのかしらん。
 
上層部に逆らえない警官が多い一方で、良い仕事をしようと務める警官もいる。
住みやすい世の中を願うのは皆おなじ。
こういうわかりやすい映画、歓迎。わかりにくいのも好きだけど。(^^;

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『劇場版 呪術廻戦0』

『劇場版 呪術廻戦0』
監督:朴性厚
声の出演:緒方恵美,花澤香菜,小松未可子,内山昂輝,関智一,中村悠一,櫻井孝宏他
 
原作を読んだこともなければ、アニメ版を観たこともなし。
話についていけるとは思えなかったので、年明けまでスルーしていました。
でも、なんばグランド花月の夜の部にひとりで予約を取った日、
その前に映画を観ようとしたら観るものがありません。
えーい、予習ゼロでわかるかどうか試してみようじゃないかとTOHOシネマズなんばへ。
 
ちなみに事前の知識は本当にゼロ。
鑑賞後も登場人物の名前を漢字でどう書くのか調べたのみです。
「オッコツ」は「乙骨」だと作品中に出てきたけれど、「ゲトー」って何よ。
「外道」かと思いましたけど、「夏油」で「ゲトウ」なのですね。
めっちゃ面白くて、切なくて、また泣いてしまった(笑)。
 
高校生の乙骨憂太(おっこつゆうた)には祈本里香(おりもとりか)の霊が取り憑いている
憂太と里香は幼いころ病院で知り合い、子ども心に結婚を誓い合った仲。
しかし憂太の目の前で里香は無残にも車に轢かれて死亡。
見目もおぞましい怨霊となった里香は憂太を守りつづけてそばを離れようとしない。
学校で憂太がいじめられているときに里香が発動、いじめっ子たちを半殺しにする。
 
普通の高校に通えなくなった憂太を受け入れることになったのは、東京都立呪術高等専門学校。
ここは、呪いを祓うために呪いを学ぶ学校で、担任はなぜか目隠しをしている五条悟。
憂太が編入された1年生クラスにはほかに3人。
声に乗せた呪いを実現化するという技を持つ呪言師・狗巻棘(いぬまきとげ)。
人間の言葉を話す突然変異種の怪力パンダは名前もそのままパンダ。
 
いつ発動するとも知れない里香の力を恐れるあまり、誰ともつきあえずにいた憂太だったが、
実習の中で学校に取り憑いた呪いを祓ったりして、少しずつ自信を持ちはじめる。
また、それぞれ個性的な同級生たちの本当の温かさも知り、だんだん心を開くように。
しかし里香の力を狙う最強最悪の呪詛師・夏油傑(げとうすぐる)が現れて……。
 
印象的なのは、本当に縛り付けられているのはどちらなのかということです。
幼くして結婚を約束したのに死んでしまった里香。
その里香が憂太に取り憑いて、憂太のことを放そうとしないのだと思っていたけれど、
実はそうではないのだということに憂太は気づきます。
放そうとしていないのは自分のほう。自分が里香を縛り付けている。
身を投げ出して里香を解き放とうとするくだりは泣けてきます。
 
五条先生がなんとカッコイイことよ。シビれました。
もとは夏油と親友だったなんてとこも泣かせるではないですか。
 
でね、初めて“呪術廻戦”を観た私は、このシリーズの主役は憂太だと思っていたわけですよ。
いまウィキペディアを読んで驚きました。主役ってわけじゃないのぉ!?
いやはや、登場人物が多すぎて、制覇しようと思ったらエライことになりそう。
それにしても“呪術廻戦”にしても“鬼滅の刃”にしても、なんで動物が必ずいるの?
パンダがハダカイノシシとかぶります。あ、ハダカイノシシは動物じゃないか。(^^;
 
純愛は大義に勝る。

—–

今さらですが、観ました『イカゲーム』。

年明け、109シネマズ箕面で『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』を観たきり、
シュッと行けそうな劇場では観たい映画がなく、困り果てました。
だからって寒空の中、ちょっと遠方の劇場に行く気力もなく、
そうだ、もう映画に行くのはあきらめて、Netflix三昧しよう!と思い立ちました。
 
マイリストに登録している映画はいっぱいあります。
でもここはやっぱり正月らしく(!?)、ずっと保留していた『イカゲーム』ですよね。
前回「今さらですが」と始めたのは『愛の不時着』でした。
『愛の不時着』は3回に渡って書きましたが、今回はイッキ見したので今日限り。
 
『イカゲーム』のシリーズ1は全9話。
1話が60分程度なので、1話が時に90分あった『愛の不時着』とは違います。
9時間あれば全話視聴可能です。
 
視聴前の私の勝手なイメージは、『バトルランナー』(1987)、『ハンガー・ゲーム』(2012)。
直近の映画では『ザ・ハント』(2020)もそうで、セレブの娯楽のために貧困者が殺し合う。
このイメージは間違ってはいませんでしたが、うーむ、面白い。
 
老母に甘えて自堕落な生活を送るオッサン、ギフン。
母の口座からこっそり引き出した金をギャンブルにつぎ込んで大当たりしたというのに、
競馬場から出てきたところを借金取りに見つかってすべて持って行かれる。
離婚した妻との間の一人娘の誕生日に会ってもプレゼントを買えず、食事も屋台で。
 
呆然としながらの帰途、地下鉄の駅で見知らぬ男から声をかけられる。
彼はギフンに金を賭けた面子(めんこ)の10回勝負を持ちかけ、
金を持っていないギフンが負けた場合は頬を張らせればいいと言う。
勝負に勝って大金を手にしてホクホク顔のギフンに、相手は怪しげな招待状を渡す。
 
で、招待状にあった電話番号に連絡して参加するのが人生一発逆転ゲームです。
集まったのはカネがなくて人生崖っぷちの456人。
参加者が死ねば配当金が増え、第9話では最終的にその額が460億ウォン。
日本円でいくらぐらいになるのかなと調べたら、約45億円ですね。
 
まずキャストに惹かれます。
知った俳優は出ていないだろうと決めつけていたら、主演のギフン役はイ・ジョンジェじゃあないか。
もしも『イカゲーム』で初めて彼を知ったという方がいらっしゃれば、ぜひ他の作品もご覧ください。
『新しき世界』(2013)なんてめちゃめちゃカッコイイですから。
『観相師』(2013)、『暗殺』(2015)など、とにかく彼はいつも締まっている。
こんなヨレヨレしたオッサン役の彼を見ることになるとは思いもしませんでした。
 
それから、彼に声をかける見知らぬ男がコン・ユで目が点に。
第1話の最初と第9話の最後にしか出てこないので、思いっきりカメオ出演ですね。
あとはなんと言っても驚いたのがフロントマン役。イ・ビョンホンだったなんて。
嬉しいオマケってとこですが、本作での彼の顔はなんかツルツルしすぎていて好きじゃない。
唯一好きだった顔は、ウィ・ハジュン演じる弟の刑事に撃たれた後の髪ぼさぼさのとき。
 
貧困者同士が殺し合いさせられてそれをセレブが楽しむだけの話ではありません。
行方不明になった兄を探す刑事が潜入し、真相を暴こうとするからドキドキハラハラ。
また、ゲームを主催する組織の一員でありながら、
瀕死の状態の参加者の臓器を秘密裏に取り出し、売っている者もいる。
そしてそれに手を貸す元医師の参加者は、見返りにゲームの内容を教えてもらっています。
この「不平等な状況」を主催者は決して許しません。バレれば組織側の人間であっても速攻で殺される。
 
第6話では脱北者セビョンと、彼女と組むことになったジヨンの会話に泣きました。
セビョンは一家で脱北を試みるも、両親は失敗、父親は殺されました。
今は施設にいる弟と、中国にいる母親を連れ出して家を買い、一緒に暮らしたい。
一方のジヨンは自分を性的虐待していた父親を殺してここにいる。
セビョンとジヨン、どちらかが敗者となって死ななければならない局面で、ジヨンはわざと負けます。
「どうして」と涙ながらに尋ねるセビョンに、「出る理由がないの」。
勝者となってここから出たところで、生きる理由もない。こんな悲しいことがあるでしょうか。
 
イッキに9話、楽しませてもらいました。
かなりグロいシーンも多いので、苦手な人には奨められませんが、
韓国映画好きで未見の人はどうですか。
 
ところで最終戦まで残った3人に振る舞われるごちそうの席のカトラリー、
ライヨールじゃないだろうかとそればかり気になってしまいました。
死闘の武器にもなるステーキナイフ、柄の部分と刃の形を見て思ったのですが、誰もそんなこと気にならん?
 
シーズン2が始まったら絶対に観ます。
また「今さら」な時期にはなるかもしれないけれど。(^^;

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『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』

『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』
監督:木村ひさし
出演:松本潤,香川照之,杉咲花,片桐仁,マギー,西島秀俊,道枝駿佑,蒔田彩珠,
   高橋克実,ベンガル,渋川清彦,石橋蓮司,奥田瑛二,笑福亭鶴瓶,岸部一徳他
 
2022年初めての劇場鑑賞は元日にこれ。109シネマズ箕面にて。
 
人気TVドラマの劇場版とのことですが、TVドラマ版は一度も観たことがありません。
年末に放送していた総集編も1分たりとも観ていません。
だから、私にあったのは予告編で観た情報だけ。
そうしたら、本編開始前に最低限必要な情報だけは杉咲花のガイドで教えてくれました。
なくてもなんとかなったでしょうが、これはありがたいことですね。
 
佐田(香川照之)が所長を務める斑目法律事務所へ、
15年前に起きた“天華村毒物ワイン事件”の再調査依頼が舞い込む。
 
天華村は村をあげてワインの醸造をおこなっているが、
15年前のイベントの日、ふるまわれたワインを飲んだ複数の参加者が死亡。
樽の持ち主だった山本(渋川清彦)が逮捕され、死刑判決を受けた。
山本は刑に処される前に獄中で死亡。妻も心労で亡くなった。
 
その裁判で山本の弁護を担当したのが南雲(西島秀俊)。
山本の無実を信じながら救えなかったことに責任を感じ、
山本の娘エリ(蒔田彩珠)を引き取り、エリには事実を告げずに実子として育てていた。
 
ところがエリがピアノの国際コンクールで優勝し、
どこで嗅ぎつけたかマスコミがその事実を知って南雲を追いかけ回す。
ネットにも晒されて、自分は死刑囚の娘なのかと苦しむエリが佐田に相談したのだ。
 
99.9%有罪と思われる案件で無罪を勝ち取ってきた弁護士の深山(松本潤)と、
彼を師と仰ぐ新米弁護士の河野(杉咲花)やパラリーガルたち、
斑目法律事務所の面々は、事実を解き明かすべく調査を開始するのだが……。
 
劇場で観る甲斐があるかどうかは不明ですが(笑)、とても面白かった。
松潤も花ちゃんも、シリアスな恋愛ものなんかに出るよりもこっちのほうが断然いい。
パラリーガルを演じる片桐仁馬場園梓もええやんか。
 
『バケモン』(2021)のナレーションでは力入りすぎでゲンナリさせられた香川照之は、
やっぱりこうでないとねぇ。今後、ナレーターはしなくていいです(笑)。
 
アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』のようなオチを想像していました。
誰でもそう読むと思います。まぁそうなんですが、さらにひねりがありました。
よそから村にやってきた人を表面的には受け入れていても、
その人が成功するのを見るのは悔しい、そんな村人たちの気持ちも見えて、
ちょっと怖かったりもします。
 
わかりやすくて、知った顔ばかり出ていて、笑って泣けて。
お正月に観るならこんなのがいいかもしれません。

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『新しい風』

『新しい風』
監督:中村祐太郎
出演:中村祐太郎,斎木ひかる,柴田貴哉,小川あん,原雄次郎,飯田芳他
 
ナナゲイで1本シアターセブンで2本観て帰るつもりでした。
しかしその時点で時間は19時。いちばん道路が混んでいる時間帯じゃなかろうか。
ならばシアターセブンでもう1本、上映時間66分の本作を観たら道も空くかも。
そんなわけでほとんど勢い、これも観ることにしました。
 
中村祐太郎監督が脚本・編集・主演すべて務める完全自主企画作品。
ヒロイン役の斎木ひかるがイギリスに行くことになり、
んじゃ、その前に映画を作ろうよ、てな流れで撮ることになったようです。
 
大晦日の夜。
コタロウ(中村祐太郎)は友人関係にあったヒカリ(斎木ひかる)にコクる。
ヒカリが返事に困っていたとき、その場に彼女の高校時代の友人ユウジロウ(原雄次郎)が登場。
再会を喜んでいるうちにふと終電に乗り遅れたことに気づく。
 
ヒカリはつい最近までルームシェアしていたアンズ(小川あん)のもとを訪ね、
コタロウとユウジロウも一緒に一晩泊めてもらえないかと頼む。
突然の来訪に戸惑いつつもアンズは了承するが、
ユウジロウのあまりに無礼な態度にアンズの同棲相手タカヤ(柴田貴哉)が怒り……。
 
あくまでついでの1本だったので、何の前知識もないまま観はじめました。
斎木ひかるが高畑充希にめっちゃ似ているなぁとか、
ユウジロウのクズっぷりにイライラしたり、それを許すアンズにも腹を立てたり、
ちょうど直前に観たのが『愛について語るときイケダの語ること』でしたから、
コタロウはずいぶん小さいけれど低身長症なんだろうかと、
66分間、いろんなことが頭の中を駆け巡りました。
人ってこんなに簡単におかしくなって、かつ癒されるものなんだとも。
 
上映終了後に監督と男優3人によるリモートトークショーがあり、これがとても楽しかった。
年末も年末で客は10人に満たなかったけれど、もともと小さな劇場だから、満席でも知れている。
意外に難解だなと思っていた点も夢パートとの解説があって、
これは監督に質問してくれた客のうちのひとりのおかげです。
 
映画が66分の作品だからちょうどいいと思ったら、トークショーが50分ぐらいあった。(^^;
上映が終わったらすぐ帰りたいと思っているほうなのですが、
こうして帰る機会を逸して渋々トークショーに参加すると楽しかったりします(笑)。
作り手の話は絶対聴くほうがいいですよね。
 
ねぎ焼のやまもとの本店が梅田だと思っていた出演者の飯田さん、
やまもとの本店はシアターセブンの真ん前だっちゅうの。行け〜!(^O^)
飯田さん、がちがちのヤクルトファンらしいし。その話も面白かったよ。

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