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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』〈吹替版〉

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(原題:Venom: Let There Be Carnage)
監督:アンディ・サーキス
出演:トム・ハーディ,ウディ・ハレルソン,ミシェル・ウィリアムズ,
   ナオミ・ハリス,リード・スコット,スティーヴン・グレアム他
声の出演:諏訪部順一,内田直哉,中川翔子,早見沙織,桐本拓哉,森川智之他
 
字幕版を観たのが1カ月前。
そのときは吹替版も観たいなぁと思ったのですけれど、新作は次から次へと公開されるわけで、
そうするとそっちを優先するから、一度観た作品はそのうちどうでもよくなってしまう。
だけど、1本目に前述の『こんにちは、私のお母さん』を観て、
後述の『マークスマン』も観ることに決めたら、間を埋めるのに本作がちょうどよくて。
 
何の割引もない日曜日だったから、ポイント鑑賞しました。
シネマイレージサービスが改変されてからというもの、ポイントを貯めても仕方がない。
一時期350以上あったポイントもガンガン使い、いまは10ポイントほどです。
ポイントに有り難みもないから、本作の鑑賞中は寝てもいいぐらいのつもりでした。
でもやっぱり面白かったんでしょうね、全然眠らず。
 
かといって、字幕版を観てからずいぶん経っているので、
こうして吹替版を観て何か新発見があったということもなし。
面白いなと思ったのは、字幕版ではエディと彼に寄生するヴェノムの声、どちらもトム・ハーディ
クレタスと彼に寄生するカーネイジの声、どちらもウディ・ハレルソンが担当しているのに、
吹替版では違うんですよね。
ヴェノムの声は中村獅童、カーネイジの声は片岡愛之助が担当しています。
エディの想い人、アンの声をしょこたんが担当していて、
なるほど、ミシェル・ウィリアムズとイメージがかぶらなくもない。
 
字幕版では聞き流してしまったクレタスの訴えを吹替版ではしっかり頭に残すことができました。
考えてみれば、クレタスもフランシスも気の毒。
家族から虐待を受け、施設ではいじめられ、そしてこんなふうになってしまった。
ジョーカーにしても、悪役には悪役の悲哀があることが人気の理由なのでしょうか。

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『こんにちは、私のお母さん』

『こんにちは、私のお母さん』(原題:你好,李煥英)
監督:ジア・リン
出演:ジア・リン,チャン・シャオフェイ,シェン・トン,チェン・フー,リウ・シア他
 
午前中に西宮ガーデンズに入庫して、阪急電車に乗車。
夙川でひとりランチしてから西宮に戻り、怒涛の4本ハシゴ。その1本目。
劇場はもちろんTOHOシネマズ西宮です。
仕事帰りに西宮までよう行かんようになり、このとき以来の久しぶり。
 
中国の人気女優の初監督作品で、自身が主演も務めているとありました。
ジア・リンと聞いても知らないから、勝手に美人女優を想定。
そうしたら、画面に映るのは美人には程遠いぽっちゃり、というのかデブ女優。
35歳はゆうに過ぎているであろう容貌で中学生時代から演じるって、どやねん。
『消えない罪』で20歳を演じたときのサンドラ・ブロックよりキツイ。
こりゃハズレだなと思いつつ観はじめたら、めっちゃよかった。最後号泣。
そうでしたか、人気「喜劇」女優だったのですね。納得。
 
生まれたときの体重がすでに5キロ近かったシャオリン。
成績悪い、運動苦手、先生から呼び出されること多数。
そのたびに息を切らせて学校に駆けつける母ホワンイン。
そんな状況が変わらないまま、高校を卒業する時期に。
 
希望していた大学の学部には通らなかったが、かろうじて他の学部に合格。
母を喜ばせようと希望学部の合格証を偽造するが、すぐに露見。
呆れつつも笑う母と自転車に二人乗りする帰り道、交通事故に遭う。
 
シャオリンは無傷だったものの、母は意識不明の重体。
母に目覚めてほしくて泣き崩れていると、いつのまにか20年前、
1981年にシャオリンはタイムスリップしていて……。
 
私はまだお母さんを喜ばせていない。このままお母さんに死なれては困る。
自分が生まれる前にタイムスリップしたシャオリンは、
まだ結婚する前の母ホワンインに出会い、なんとか母を喜ばせようとします。
 
タイムスリップ前に親戚が話していたことをふと思い出し、
ホワンインを会社のバレーボール大会に参加させようとしたり、
工場長の息子と出会わせて見合いを実らせようとしたり。
 
金も地位も約束された相手とホワンインが結婚することができたなら、
母はきっと幸せに暮らせるはず。
しかし、母が父以外の相手と結婚すれば、自分が生まれることはないわけです。
この辺りの娘の葛藤は『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)を思い出します。
 
って、過去の作品を思い出すぐらいですから、さほど珍しくないんじゃないの。
と思ったら、最後にやられた。
終盤はずびずび鼻をすすり、泣きながら観ました。
 
「いってらっしゃい。気をつけてね」と本気で言っているのは母親だけだと、
いつかどこかで聞いたことがあります。
あなたが健康で幸せならそれでいい。
 
新年になってから劇場ではまだ10本ちょいしか観ていませんが、ダントツの1位です。

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『truth 姦しき弔いの果て』

『truth 姦しき弔いの果て』
監督:堤幸彦
出演:広山詞葉,福宮あやの,河野知美,佐藤二朗
 
シネ・リーブル梅田にて、前述の『BELUSHI ベルーシ』とハシゴ。
これを観てから帰れば、ちょうど道路も空いた時間になるはず。
 
ちょうどこの日の前日、仕事帰りの車中でラジオをつけたら、
堤幸彦監督がゲストで出演されていて、本作の話をしていました。
あまり得意ではない監督なんだけどと思いながら、
キャストがたった4人(うち1人はほぼ声と写真だけの出演)で、
自主制作映画ということに興味を惹かれて。
女優3人がプロデューサーも務めているそうです。
 
東京の一等地にいくつもビルを持つ億万長者の男(佐藤二朗)が急逝。
葬儀の後、彼の部屋を訪ねた女3人が鉢合わせする。
 
1人目は九条真弓(広山詞葉)、美貌の受付嬢。
2人目は栗林マロン(福宮あやの)、子持ちのシングルマザー。
3人目は小林さな(河野知美)、知的な女医。
 
3人とも35歳。
自分こそが本命で、男とつきあいが最も長いのは自分だと主張するが、
つきあいはじめたのはほぼ同時期で、3人とも合鍵を持っている。
どうやらマロンとは月曜日に、真弓とは水曜日に、さなとは金曜日に会っていたらしい。
 
亡くなる前日に「明日話したいことがある」と電話を受けた時間も同じ。
いったい男は何を考え、3人に何を話したかったというのか。
 
億万長者のミステリアスな男を演じるのが佐藤二朗です。
そんな役に彼をキャスティングしたのは面白い。
陰のありそうなイケメンをキャスティングしていたら雰囲気は違ったでしょう。
 
会話劇って楽しいですよね。部屋の中のみで繰り広げられる言葉の応酬。
職業もこれまでの人生も何もかも異なる女たち。
でも好きになった男は同じで、いがみ合っていたのがいつしか盟友みたいになる。
 
名前の漢字が真相解明のキーになるとか、面白かったことは間違いないのですけれど、
その真実の内容も含めてやっぱりちょっと苦手だなぁ。
堤監督の作品なら、私は『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』のほうがいい。
同じテーマでいろんな監督が撮ってくれたらすごく楽しめそう。
 
監督50作目にこういう作品を撮るというのは、先日の園子温監督同様に、
初心に戻るということなのかなと思ったりもします。

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『BELUSHI ベルーシ』

『BELUSHI ベルーシ』(原題:Belushi)
監督:R・J・カトラー
 
車で大阪市内に出た帰り、いま帰ると新御ババ混みやろなと思い、
シネ・リーブル梅田で映画を観て時間を調整することに。
 
コロナに見舞われた世の中でいいことなんて何もないけれど、
コインパーキングの料金が安価にはなりました。
特に梅田スカイビル周辺は観光客が来なくなって、
2年前まで最大料金2,600円だったタイムズが今は半値以下。
 
っちゅうても駐車料金1,000円はかかるわけで、
阪急電車で梅田まで行けば往復の交通費は520円で済むから高いっちゃ高い。
でも電車で帰れば家までなんだかんだで1時間要する。
車なら25分程度で家に着きます。
それに、電車で行ったら復路はタクシーに乗りたくなると思われ(だってめっちゃ上り坂)、
するってぇと合計で駐車料金より高くなるのでした。
 
ジョン・ベルーシ。
1949年生まれの彼は、“サタデー・ナイト・ライブ”で大人気を博したコメディアン。
しかし1982年、ヘロインとコカインの過剰摂取により、33歳の若さで急逝しました。
本作は今なお伝説として語り継がれる彼の生き様を収めたドキュメンタリーです。
 
彼について証言するのは、妻ジュディス、弟ジェームズのほか、
彼の親友だった俳優のダン・エイクロイドや、映画監督のハロルド・ライミス
ジョンが出演するテレビ番組や映画の映像も多く含まれていて面白い。
 
交際前、ジュディスはジョンのことをイタリア系移民だと思っていたとか。
ジョンはそうではなくアルバニア系移民で、それをとても恥じていたとのこと。
彼のみならず両親も同じように恥じていて、そのせいで父親はほとんど口を利かなかったと。
移民の国に生まれなかった私には、どこの移民かでそれほど差があるのかと驚きます。
 
レイア姫のキャリー・フィッシャーも60歳で死去、
その体内からは多量のアルコールと薬物が発見されたと言われていますが、
本作の中で確かキャリーが「薬物依存症患者には薬物に依存する原因が必ずある」と証言していました。
いくら依存症を治療しても、原因を取り除くことができなければ駄目なんですね。
 
突如としてブルース音楽に没頭するようになり、バンドまで結成したジョン。
『ブルース・ブラザーズ』(1980)はなんと楽しかったことか。
アレサ・フランクリンが登場するシーンも本作に出てきてお得な気分。
 
来月、『ゴーストバスターズ』(1984)の続編が公開されます。
ジョンが生きていたらキャストに名を連ねていたことでしょう。観たかったなぁ。

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『ロスト・ドーター』

『ロスト・ドーター』(原題:The Lost Daughter)
監督:マギー・ギレンホール
出演:オリヴィア・コールマン,ジェシー・バックリー,ダコタ・ジョンソン,エド・ハリス,
   ピーター・サースガード,ポール・メスカル,ダグマーラ・ドミンチック他
 
日本では昨年大晦日に配信がスタートしました。
 
比較文学の教鞭を執るレダ(オリヴィア・コールマン)は、ひとりでギリシャの避暑地へ。
海辺の町のコテージを借り、管理人のライル(エド・ハリス)の歓迎を受ける。
 
レダがビーチでのんびり日光浴をしていると、ある母娘の姿が視界に入る。
母親のニーナ(ダコタ・ジョンソン)は若く美しい女性なのに、
幼い娘エレーナにイライラしっぱなしらしく、それを見たレダの脳裏に浮かび上がる記憶。
 
若かりし頃、まだまだ勉強して人生を楽しみたい時分に娘ふたりを抱えていたレダ。
自身の母性を疑い、子どものことも好きだとは思えなかった。
同世代の夫が協力的であったのをいいことに、不倫に走り、家族を捨てた自分。
 
そんなことをぼんやり考えていると、エレーナがビーチからいなくなる。
半狂乱になるニーナをなだめ、捜索に加わったレダはエレーナを見つけるが、
エレーナが大事にしていた人形を出来心から盗んでしまい……。
 
監督は女優のマギー・ギレンホールでこれが彼女の監督デビュー作(のはずですが合ってます?)。
常々不思議な女優だと思っていましたが、結構好きです。
彼女はオリヴィア・コールマンと似たタイプですから、
彼女こそレダの若かりし頃を演じるのにふさわしかったろうと思いますが、
監督業に徹したかったのか、若いときのレダはジェシー・バックリーが演じています。
 
批評家に絶賛されているそうで、いかにもそんな感じ。ゆえに万人にはお薦めしません。
ただ、子育てで気が狂いそうになった経験がおありの方は共感できるかも。
見るべきはオリヴィア・コールマンの演技。やっぱりこの人、上手いですよね。
でも40歳には見えんと思うのよ。外国人の年齢の感覚、まったくわからん。(^^;

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