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『ZEROBASEONE THE FIRST TOUR 【TIMELESS WORLD】 IN CINEMAS』

『ZEROBASEONE THE FIRST TOUR [TIMELESS WORLD] IN CINEMAS』(原題:ZEROBASEONE The First Tour [Timeless World] in Cinemas)
監督:オ・ユンドン,キム・ハミン
 
109シネマズ箕面にて、先月、春分の日の前日に公開された本作を。
K-POPにまるで興味のなかった数年前から、こうして知らないグループのドキュメンタリーフィルムが公開されるたび、
仕事帰りに寄れる劇場で洋画や邦画のロードショー作品を全部観てしまった後、他に選択肢がないから観ることがありました。
 
最初に観た『BTS: Yet To Come in Cinemas』(2023)もそうです。
『MY SHINee WORLD』(2023)を観たときなんて、“SHINee”の読み方さえ知らず。
『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』(2024)はBTSを観たついでに。
2024年になってから再上映された『BRING THE SOUL: THE MOVIE』(2019)と『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』(2020)だって、
あくまで「ほかに観るものがないから」観に行ったに過ぎません。
 
それが『JUNG KOOK: I AM STILL』(2024)を観てジョングクにどハマり。
しばらくしてから公開されたParty Edition版を含めて結局計8回鑑賞。
途中、『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO CINEMAS』(2024)を観た頃にはBTSを“箱推し”するまでになっていました(笑)。
 
そんなわけで、今は積極的にK-POPのドキュメンタリーを観たいと思っているけれど、まったく食指が動かない場合もあります。
“ZEROBASEONE”の名前も聞いたことすらなかったからスルーするつもりでしたが、
109シネマズ箕面で1本だけ観ようかなと思った日、ほかは観た作品ばかりでやむをえずこれを選択。
 
当たり前のことながら、BTSよりみんな若い。もちろんイケメンぞろい。歌もダンスも皆上手い。
ジャン・ハオってBTSのテテに似てるよねと思いながら観る。
テテの顔をすぐに思い浮かべられる自分が可笑しい。BTSって何!?と言っていた頃が懐かしい。
 
ZEROBASEONE、ゼベワンというのですね。
“BOYS PLANET”というサバイバルオーディション番組で勝ち残った上位9人によるグループで、
ファンは“ZEROSE”と呼ばれているそうな。なんと言っているのか聞き取れず、「ズロース」かと思いました。(^^;
ジャン・ハオは中国籍ながら1位を獲得。そうそう、彼はテテに似ているんです。
しかしリーダーは2位だったソン・ハンビンで、彼のコメントや映像がやたら多いのは事務所の意向か。
 
結構楽しく観ましたが、やっぱりBTSのほうが好きだなぁ。深みが感じられるというのかなんというのか。
これって贔屓目でしょうか。すっかりバンタン沼にハマっている気がする。

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『ヨウゼン』〈吹替版〉

『ヨウゼン』(原題:新封神演義・楊戩)
監督:チャオ・ジー 
声の出演:佐野晶哉,増田俊樹,沢城みゆき,津田健次郎,夏絵ココ他
 
109シネマズ箕面にて。
 
ノーマークでしたが、観るものがなくなったのでこれを観ることに。
チャオ・ジー監督は『ナタ転生』(2021)で知られているそうなんですが、知らんし。
知らんしと思ったけれど、私、観てるやん、同監督の『白蛇:縁起』(2019)を。
チャオ・ジーって漢字で書くと趙霽なんですね。
 
で、本作はそんな趙霽監督とアニメーションスタジオ“追光動画”がタッグを組む中国アニメ
タイトルロールに動画共有サイト“bilibili”の名前もありました。こりゃ期待できそう。
中国の古典小説『封神演義』に登場する楊戩(ヨウゼン)を主人公としていて、新解釈で描くオリジナル脚本とのこと。
2022年8 月に本国中国で公開されるやいなや話題となり、100億円以上の興行収入を呼び込む大ヒットに。
前知識なしで鑑賞に臨みましたが、めちゃめちゃ面白かった。
 
かつて世界は仙界と人間界に分かれていた。
しかし、殷と周の間で戦乱が巻き起こったのを境に仙界の勢力は衰弱。
仙人だというのに空を飛ぶこともできず、乗り物に頼っている。
 
楊戩もそんな仙人のうちのひとりで、生活費を賞金稼ぎで工面して仲間の3人と凌ぐ日々。
そんな楊戩のもとに美女が現れ、盗まれた物を取り返してほしいと言われる。
彼女が言うには、それは彼女の姉の持ち物だったらしい。
 
高額の報酬を見込んで引き受けることにした楊戩は、沈香という少年が泥棒を働いたと知る。
追いかけるうち、沈香が楊戩と同じ師匠のもとで学んでいたばかりか、楊戩の実の甥だとわかって仰天。
12年前に華山に閉じ込められたとされている楊戩の妹を救うために沈香は動いていた。
 
ほかの追っ手もいるなか、楊戩と沈香は共に華山へと向かうのだが……。
 
すっごく面白かったのですが、一度観ただけではすべて理解したとは言いがたい。
そもそも『封神演義』という小説の名前も今回初めて聞きましたし、
誰もが手に入れたい「宝蓮灯」がどういうものなのかもよくわからなければ、
師匠の企みによって何が起きたのか、華山がいったいどういうところなのかもイマイチわからず。
 
それでもまったく眠くならない物語の展開と、グラフィックの圧倒的な美しさ。
観ていて本当に楽しかった。
 
『封神演義』で検索してみたら、日本でも藤崎竜が漫画化しているのですね。
アニメ化もされているようだから、観たい気がするけれど、この美しさに敵っていますか。

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『BETTER MAN/ベター・マン』

『BETTER MAN/ベター・マン』(原題:Better Man)
監督:マイケル・グレイシー
出演:ロビー・ウィリアムス,ジョノ・デイヴィス,スティーヴ・ペンバートン,アリソン・ステッドマン他
109シネマズ大阪エキスポシティにて前述の『デーヴァラ』を観た後、109シネマズ箕面へ移動して。
ロビー・ウィリアムスの半生をマイケル・グレイシー監督が映画化したミュージカル作品。
主人公をに見立てるとはなんと斬新なアイデア。
私は全然知らないんですよね、ロビー・ウィリアムス。ボブ・ディラン以上に知りません。
ロビーが在籍していたというポップグループ“テイク・ザット”も知らなければ、
話中にロビーの恋人だった女性として登場するニコール・アップルトンのことも、
彼女が在籍する“オール・セインツ”というグループのこともほぼ知らない。
後に彼女の結婚相手となるリアム・ギャラガーのことがかろうじてわかるぐらい。
1990年代なら洋楽をよく聴いていた時期のはずなのに、どうしてなのかしら。
というわけで、ロビーのことは全然知りませんでしたが、彼自身が演じる本作、とても良かったです。
少年ロバートの父親ピーターは、フランク・シナトラをはじめとする往年の名歌手をこよなく愛す。
テレビから流れてくる曲に合わせてピーターと共に歌うことがロバートは大好き。
しかしピーターはロバートが出演する学芸会なんて見に来てくれなかったどころか、
サッカーの試合を観に出かけたきり、家に戻らず。
優しい祖母に励まされてなんとか生きていたロバートは、ある日、ポップグループのオーディションに応募する。
プロデューサーのナイジェル・スミスに生意気な口を利き、不合格かと思いきやまさかの合格。
すぐに活動開始となったおかげで、高校に落第したことを母親に言わずに済んだ。
ロバートではなくロビーと名乗るようにナイジェルに言われ、ほかのイケメン4人と共にテイク・ザットを結成。
自分で曲を書きたいのに、少年時代からすでに売れっ子だったゲイリー・バーロウが曲をつくる。
金はすべてゲイリーの懐に入り、ゲイリーは豪邸に住んでいるというのに、自分はいつまで立っても狭い家で家族と同居。
酒にもクスリにも手をつけるようになったロビーは、しばしばメンバーに迷惑をかける。
そして案の定メンバーから不要だと宣告されたものだから、ロビーは脱退。
いつか見返してやると思いながらソロ活動を始めるのだが……。
ピーターはいわゆる毒親。夫としても父親としてもクズ。
勝手に出て行ったくせに、ロビーがスターになった途端にまるでマネージャー気取り。
それでも父親に対して冷たくはなれないものなのですね。
知らなかったロビーの歌を本人の声で聴かせてもらえるのだから最高。
スターになった瞬間から歳を取らなくなるという本人談がリアルで、子役なんかもそうなのかなぁと思いました。
金持ちになると自分がどれだけ大変かばかり話して、友人の気持ちには思いが至らない。
いろいろ経験していろいろなものが見えるようになって、今の彼がいる。
『マイ・ウェイ』っていい曲だなぁとあらためて思うのでした。

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『デーヴァラ』

『デーヴァラ』(原題:Devara Part 1)
監督:コラターラ・シヴァ
出演:N・T・ラーマ・ラオ・Jr. ,ジャンヴィ・カプール,サイーフ・アリー・カーン,プラカーシュ・ラージ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて、IMAXレーザーGT版を鑑賞しました。
 
『RRR』(2022)の主演でテルグ語映画界のスーパースター、NTRジュニアがその『RRR』以降初めて出演する作品。
なんてったって『RRR』は17回観ましたからね。
いくらNTRジュニアよりもラーム・チャランのほうが好きだといっても、スルーすることはできません。
 
長いわ、これも。172分。
いったいどれぐらいの数の言語で吹き替えているのか知りませんが、冒頭、音声がかぶっています。
『カッティ 刃物と水道管』(2014)で同様の現象を初体験して驚きました。
これはインド作品では普通のことなんですかね。最後までこれだったら嫌だと思ったけれど、最初だけでした。
 
音声がかぶっているのは、政府高官による会議のシーン。
インドでクリケットワールドカップが開催されるに当たり、安全保障について討議中。
武器商人密輸のせいで危険にさらされるのを懸念し、業者に扮した警官たちがある村に乗り込みます。
親玉をそこで捕らえるはずだった警官に向かって長老シンガッパが話しはじめたの英雄デーヴァラの物語。
 
英国の植民地だった時代、赤海沿いの4つの村の住民は他国の侵略から海を守る戦士だったが、
インドの独立後、その必要もなくなり、生活のために密輸を請け負う業者に成り下がった。
密輸に関わる男たちを統率するのは誰よりも強いデーヴァラ。
武器を積んだ船からそれらをかっさらい、悪徳政治家のもとへ運んで報酬を得るのだ。
 
しかし、バスの爆破事件が起き、武装した輩に乗客だった住民が殺されてしまう。
こんな生活は間違っていると悟ったデーヴァラは、今後いっさい密輸には手を貸さないと決める。
海に出るのは本来の漁のときだけ。
もしも密輸のためにこっそり海に出る者がいれば、どこからともなくデーヴァラが現れて斬りつけられる。
 
穏やかな日々が戻るかと思いきや、報酬を得られなくて不満をおぼえる住民も続出。
以前はデーヴァラの友人だったバイラが先頭に立ち、デーヴァラ殺害計画を立てて海辺におびき出し、
50名以上で彼に襲いかかるもデーヴァラは負けず、全員を殺す。
 
その後、村から姿を消したデーヴァラ。妻子と母親がいるというのに。
やがて成長した息子ヴァラは、見た目はデーヴァラそっくりだが力がまるで違う。
住民たちはヴァラとデーヴァラを比較しては冷ややかに笑うのみ。
父親に捨てられたと思っているヴァラは、いつまでもデーヴァラを心配する母親と祖母に怒りすら見せて……。
 
最初、音声かぶりに気をとられて高官たちの話が頭に入ってこず、
警官が何の目的で村を訪れたのかわかなくなりました。でも全然大丈夫(笑)。
 
3時間近いのに眠くなるところはひとつもなし。
父親のデーヴァラと息子のヴァラを特殊メイクもなしにNTRジュニアが演じるのは歳を感じさせられすぎるけど、
特殊メイクが苦手な私としてはこのほうがありがたい。
 
武器に対するインドの人たちの思いって、私たちには理解しづらい。
他国に支配されていた人たちは、武器さえあれば立ち上がれる、勝てる、そう思ってきたのでしょう。
武器を山盛りにした鉾を作り、4つの村から2人ずつ出して決闘し、
勝った村が次の1年その鉾を自分たちの村で預かることができるという。
きっとこの風習を実際に持っている村もあるでしょうね。
 
デーヴァラが海と村を守っていると思っていたら、実は……の展開。
とても面白かったけれど、やはり『RRR』には敵わない。1回でじゅうぶんです。

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『ミッキー17』

『ミッキー17』(原題:Mickey 17)
監督:ポン・ジュノ
出演:ロバート・パティンソン,ナオミ・アッキー,スティーヴン・ユァン,トニ・コレット,マーク・ラファロ,
   アナマリア・ヴァルトロメイ,キャメロン・ブリットン,パッツィ・フェラン,ダニエル・ヘンシュオール他
 
イオンシネマ茨木にて『ネムルバカ』を観た後、109シネマズ箕面で本作のIMAX版を鑑賞。
 
『パラサイト 半地下の家族』(2019)ですっかり時の人となったポン・ジュノ監督が、
ニューオーリンズ出身の作家エドワード・アシュトンの小説『ミッキー7』を映画化。
そうですか、映画版では原作より10回も多く死んでいるのですね。(^^;
 
ミッキー・バーンズは友人ティモが「ハンバーガーよりもマカロンのほうが売れる時代が来る」と言うのを真に受ける。
人が死ぬのを見るのが大好きな高利貸しダリウスから借りた金を返せるはずがない。
返済期限までに金を用意できなければチェーンソーでぶった切ると言われて逃げたい。
しかし、ダリウスは世界の果てまでも追いかけてくるはず。ならば宇宙へ逃げようと考える。
 
宗教団体の教祖のごとく信者を擁するケネス・マーシャルは、その妻イルファと共に惑星ニフルハイムへの移住計画を実施。
移民となる者を募っており、ミッキーとティモも応募を決めるが、凄い倍率。
特殊な資格や技術を持っていれば採用される望みはあるが、ミッキーには何もない。
そこで、ただ1人の枠が用意されていた“エクスペンダブル”に応募することに。
志願者がいるとは誰も予想していなかった枠で、ミッキーは直ちに採用となり、宇宙船に乗り込む。
 
エクスペンダブルとはその名のとおり、使い捨ての消耗品。
研究者たちによって開発された機械で死んでも死んでもクローン体がリプリントされるのだ。
未知の惑星にはどんなウイルスが存在するかわからないから、とにかくミッキーで試す。
実験しづらいこともミッキーで試して、人体がどうなるのか、どれくらい耐えられるのかを研究。
ミッキーが死にまくったおかげでワクチンも完成する。
 
何度死んでも、死ぬのは怖い。
そんなミッキーを支え続けてくれたのは、優秀なエージェントとして乗船している女性ナーシャ・バリッジ。
ナーシャはミッキー1から17まで、すべてを愛してくれている。
 
ある日、ミッキー17が船外にいる間に事故に遭う。
後に“クリーパー”と呼ばれるようになる謎の生物に食われるかと思いきや、クリーパーに助けられて生還。
ところが、ミッキー17は死んだと思われていたものだから、すでにミッキー18がそこにいた。
同じ記憶が刷り込まれているものの、性格は微妙にどころか大いに異なる。
優しく気弱なミッキー17と短気で暴力的なミッキー18。
モーティプル(=重複)は厳禁とされているため、17と18が存在していることが知られては困るのだが……。
 
IMAX版なんかで観なきゃよかったと思うぐらい、クリーパーの造形が気持ち悪い(笑)。
意思の疎通ができるとわかった頃には多少見慣れはするけれど、やっぱりキモイよ。
 
でもすごく面白い。
話もわかりやすくて、娯楽に徹した感のあるポン・ジュノ監督。
ロバート・パティンソンの演技も素晴らしく上手くて、この人こんなにいい役者だったんだと思いました。
ミッキー17と18はまるで別人に見えるんです。
 
ついついミッキー17に肩入れしたくなるところ、最後はかっこよかったなぁ、ミッキー18。
ケネスを演じるのマーク・ラファロの悪役ぶりがえげつないけど、イルファ役のトニ・コレットはもっと怖い。
クリーパーよりトニ・コレットのほうが迫力あるやんと思ったぐらい。
 
最後に出るタイトルが“Micky 17”から変わるところ。良かった。

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