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『マリー・ミー』

『マリー・ミー』(原題:Marry Me)
監督:カット・コイロ
出演:ジェニファー・ロペス,オーウェン・ウィルソン,マル―マ,ジョン・ブラッドリー,
   クロエ・コールマン,サラ・シルヴァーマン,ミシェル・ブトー,スティーヴン・ウォーレム他
 
『カモン カモン』を観た翌日は109シネマズ大阪エキスポシティにて本作を鑑賞。
オンライン予約した時点では私しか客がいなかったので、
もしかしてまた“おひとりさま”か!?とひそかに期待しましたが、
入場したらほかに5人ぐらいは客がおった。それでもその程度ですけれども。(T_T)
 
世界的ポップスターのキャット(ジェニファー・ロペス)は、
やはり人気のセクシーイケメン歌手バスティアン(マル―マ)と婚約中。
新曲“Marry Me”はこのふたりがデュエットして大ヒット、ラブラブ。
 
ところが、コンサート中にファンを前にして今まさに結婚式を挙げようかというとき、
バスティアンがキャットの付き人と浮気している動画が流出。
すでにウェディングドレスを着てステージに上がっていたキャットは、
浮気をなかったことにしようとするバスティアンを止め、
たまたま目についた客のうちのひとり、チャーリー(オーウェン・ウィルソン)に逆プロポーズ。
なりゆきでチャーリーは“Yes”と答えざるをえなくなる。
 
チャーリーはバツイチではあるが、真面目なシングルファーザー数学教師
思春期を迎えた娘のルー(クロエ・コールマン)は最近チャーリーに素っ気なかったのに、
父親がキャットと形だけでも結婚した事態に大興奮。
このきっかけをつくったチャーリーの同僚パーカー(サラ・シルヴァーマン)も大はりきりで……。
 
形だけの結婚のはずだったのに、お互いが本気で恋に落ちる。そういう話にしかならんでしょ。(^^;
王道の恋愛もの。いいんですよ、いいんですけどね。
 
でも、ジェニファー・ロペスの実年齢を知っているとどうも引っかかる。
いくつになっても綺麗だし、あのお尻は素敵だけれど、彼女は50歳をとっくに過ぎている。
オーウェン・ウィルソンは同年代だからバランスは取れているとして、
バスティアン役のマルーマはまだ20代です。どないよ、これ。
 
美しいジェニロペに対しては私も「オバハンの妄想」だなんて言うつもりはありません。
でも頭の中で絶えず「50過ぎてるし、相手28やし」と考えてしまう。
どうやらキャットの年齢は35ぐらいの設定のようで、うーむ、無理がないかいな。
 
私と同様に本作の設定を受け入れがたいと思っている人がいらっしゃるなら、
彼女の歌が存分に聴けるので、ジェニロペのPVとして観るのがいいんじゃないでしょうか。
そしてプロデューサーとして名を連ねている彼女の自虐的作品であるとも。
愛したはずの相手には暴露本を書かれたり、セックス動画を流出させられたり。
過去の結婚相手にそういうことをされたという台詞が作中にありますから。
 
失敗を繰り返す恋多き女。
20年前に破局したベン・アフレックとこのたび再婚約したとか。
この恋が、キャットとチャーリーのように本物になるか!?

—–

『カモン カモン』

『カモンカモン』(原題:C’mon C’mon)
監督:マイク・ミルズ
出演:ホアキン・フェニックス,ウディ・ノーマン,ギャビー・ホフマン,
   スクート・マクネイリー,モリー・ウェブスター,ジャブーキー・ヤング=ホワイト他

109シネマズ箕面にて、仕事帰りに1本だけ。
客は私ひとり。早くも今年に入って4度目の“おひとりさま”です。
 
マイク・ミルズ監督が脚本も担当。
主演はホアキン・フェニックス。もはやリヴァー・フェニックスの面影は皆無(笑)。
子役を演じるのはオーディションで選ばれたウディ・ノーマン。只者ではない。
ケヴィン・コスナーの娘役だった人です。時が経つのは本当にはやい。
 
ニューヨークでラジオジャーナリストとして働く中年の独身男性ジョニーは、
ロサンゼルスに暮らす妹ヴィヴに久しぶりに連絡を取る。
ヴィヴの夫ポールは精神を患っており、ヴィヴはオークランドにいるポールに会いに行くらしい。
その間、ヴィヴが9歳の一人息子ジェシーを誰かに預けるつもりだと知り、
ジョニーはジェシーの面倒を見る役目を買って出る。
 
ロサンゼルスを訪れたジョニーとジェシーの生活が始まるが、
ヴィヴのオークランド滞在が予定より長引き、ジョニーも自身の仕事を断れずに当惑。
ジェシーに「一緒にニューヨークへ来るか」と尋ねると、「行ってみたい」との返事。
心配するヴィヴを説き伏せ、ジョニーはジェシーを連れてニューヨークへ戻るのだが……。
 
全編モノクロ作品にした意図がどこにあるのか、私にはわかりません。
でも確かに、色が溢れているよりもモノクロのほうが本作には合っている。
 
決してこれまでは仲が良かったとは言えない兄妹。
その理由ははっきりとは明かされませんが、ジョニーが妹の夫の病を気にして干渉したり、
実家で病床に伏す母親の譫妄にジョニーがつきあいすぎたり、
ヴィヴにとってはとにかく勝手な兄だった様子です。
 
妹に対する償いの気持ちもあるのか、ジョニーはジェシーを預かるけれど、
ずいぶんと個性的で友だちもいないジェシーにはかなり手を焼きます。
「親のいない子どもごっこ」なんてのにもつきあわなければならない。大変です(笑)。
 
ポールの調子がよくなって、やっと親子3人の暮らしに戻れるとわかっても、
ジェシーとしては万々歳ではありません。
自分も大人になったら父親のように頭がおかしくなるのか、そんなことも気になる。
嬉しい半面、不安でいっぱいの気持ちを心の内に押しとどめようとするジェシーに、
叫んでもいい、泣いてもいい、それが当たり前の感情だと言うジョニー。
 
こんなラストの10分がとてもいい。
ジョニーが子どもたちに「未来」について聴くインタビューは、本物かと思うほど。
エンドロールでも子どもたちの答えが流れますが、
「なぜ人は死ぬのか。人が死ぬように作られたことにはきっと意味がある」という答えは心に刺さりました。
 
大画面を独り占めしてごめんなさい。ありがとう。

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『スペンサー・コンフィデンシャル』

『スペンサー・コンフィデンシャル』(原題:Spenser Confidential)
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ,ウィンストン・デューク,アラン・アーキン,イライザ・シュレシンガー,
   オースティン・リチャード・ポスト,ボキーム・ウッドバイン,マイケル・ガストン他
 
『映画 クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観て帰ってきたあとは家でゴロゴロ。
もう1本ぐらい何か観ておこうかと、Netflixにて2020年のアメリカ作品を。
 
デコのシワが気になるけれど、好きなんですよ、マーク・ウォールバーグ
彼が好きだというのか、彼の出ている作品が好きだというのか。
適度なアクションと、暗くなりすぎない重さというのか軽さ。
本作も「コメディアクション」というのはどうかと序盤は思っていましたが、中盤以降はノリよく。
彼をよく起用するピーター・バーグ監督とは相性もいいようです。
 
ボストン市警察の警官だったスペンサーは、汚職が疑われる警部補ボイランの自宅を訪ねたさい、
ボイランの妻が家庭内暴力を受けていることに気づき、頭に血が上ってボイランを殴打する。
スペンサーは逮捕され、刑務所で5年を過ごした後、出所する。
 
スペンサーが身を寄せるのは、昔なじみの友人ヘンリーの家。
同居人は自分だけだと思っていたのに、服役している間にヘンリーはホークという男も住まわせていた。
無愛想で礼儀知らずに見える黒人青年ホークにスペンサーは腹を立てるが、
愛犬すら自分のことは忘れてホークに懐いているようで面白くない。
 
あんな事件を起こしては警察に戻れるはずもなく、
トラックの運転手になってボストンを出て行くつもりだったスペンサーだが、
ある夜、ボイランが殺され、その容疑者が善良な警官グラハムだと知る。
当のグラハムは自分の車の中で死んでおり、自殺とみなされる。
グラハムの妻は夫が自殺などするはずがないと訴えるが、警察は調べようともしない。
 
真実を突き止めたいと考えたスペンサーは、ボストンから出るのを取りやめ、調べることに。
犬猿の仲だったホークに協力を求め、一緒に動きはじめるのだが……。
 
これも批評家の評価が平々凡々なものであったとあるとおり、目新しいことは何もない。
信用してよさそうな人が黒幕なのもそうだし、腐りきった警察に憤るのもそう。
そういえば、『クロッシング』(2009)を観たときに、警官の給料があまりに薄給ゆえ、
現場で見つけた麻薬をくすねたりマフィアとなぁなぁの関係になったりするのかと思いましたが、
それにしたって駄目でしょ、こんなことしていては。
 
スペンサーにマーク・ウォールバーグ、ホークにウィンストン・デューク。このコンビが◎。
ボクシングジムを経営するヘンリーに私の大好きなアラン・アーキン
優れたボクサーであるスペンサーを、才能はあるけど荒削りすぎるホークの指導者に任命し、
敵とやりあうときにホークが見事に開花するのが可笑しかった。
 
スペンサーの元カノ、シシーにはイライザ・シュレシンガー。
この女優は初めて見ましたが、肝が据わっていて頼れます。
普通の美人役なんて要らないから、今後もこの路線でお願いします。
 
ズタボロになったとしても必ずこっちが勝つとわかっている話は安心。
続編もありそうなラストだけど、評価がイマイチだと作ってくれないのかな。
私は続編が観たいです。このコンビが続くならいつまでも。

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『映画 クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』

『映画 クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』
監督:橋本昌和
声の出演:小林由美子,ならはしみき,森川智之,こおろぎさとみ,
     川栄李奈,岩井勇気,澤部佑,高垣彩陽,花江夏樹他

先週は丸々1週間、元気が出なくて劇場に行きませんでした。
ここいらで一念発起して(って大げさな(^^;)、私の元気の源、“クレしん”に行っておきましょうか。
イオンシネマ茨木にて、一昨日日曜日の朝イチ、8:35の回を鑑賞しました。
 
だから、客数は2分の1ということになりますけれども、
休日のこんなに朝早い上映だというのに、あと数席を残すのみの盛況ぶり。
 
劇場版第30弾です。原作者の臼井儀人さんって、51歳でお亡くなりになっているのですよね。
ご病気ではなく、趣味だった登山の途中で滑落された模様。
そんなニュースが飛び込んできてから12年と半年が経ちましたが、
今でもこうして“クレしん”が続いているのは嬉しいこと。
 
しんのすけとかすかべ防衛隊の面々は、アクション仮面が来場するイベントに向けて大はりきり。
野原家の庭で踊る練習をしていると、見知らぬ親子が来訪する。
 
その親子の母親のほうは屁祖隠ちよめ。子どものほうは珍蔵という5歳の少年。
ちよめは、野原みさえと同じ産婦人科で同じ日に息子を出産したらしい。
そして、医者によって息子たちを取り違えられ、しんのすけこそ自分の本当の息子で、
珍蔵は野原ひろしとみさえの息子であると主張する。
 
にわかには信じられない話だが、ちよめには医者も同行して平謝り。
家族なのだから一緒に住むのが当然だとちよめにゴリ押しされ、
困惑しつつもその晩はちよめと珍蔵を泊めることにするひろしとみさえ。
 
ところが朝目覚めると部屋には珍蔵がいるのみで、ちよみとしんのすけの姿が見えない。
実はちよみは忍びの里から抜け出したくノ一(=女忍者)で、
彼女を追ってきた忍者軍団により、珍蔵と勘違いされたしんのすけも連れ去られたのだ。
こうして忍びの里で暮らすことになってしまったしんのすけは……。
 
やっぱり私は断然“クレしん”のほうが好きですね、“ドラえもん”よりも。
しんのすけの決して悲観的にならない能天気ぶりに救われるというのか。
能天気ではあるんだけれど、困ったときのドラえもん頼みののび太より、
自ら道を切り開いている頼もしさがあります。
何でも前向きに考えれば、こんなオチがあるかもしれないと思わされる。
てか、しんのすけの場合は何も考えていないというふうでもあるのですが。(^^;
 
忍びの里には地球のエネルギー“ニントル”を封じ込める「地球のへそ」があって、
ニントルが漏れて地球が破壊されないように「へそ」に栓をする役目を果たしてきた屁祖隠家。
父親の血を引いて「もののけ」に変身をする術を持つはずの珍蔵がその術を会得できないせいで、
珍蔵を失ってしまうと悲観したちよめが考えたのが、野原家に珍蔵を預けるということ。
息子を産まねばならず、息子を産んだら産んだでその息子の能力が問われるなんて。
 
忍者と野原家、どちらが繰り出す技もまったくもってお下品です(笑)。
でもこれは嫌にならないんだなぁ。屁だらけでも笑ってしまう。
 
しんのすけが忍びの里で好き放題しながらもふと寂しげな表情を見せるシーンはグッと来ました。
永遠の5歳、しんちゃんをこれからも見たい。

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『僕を育ててくれたテンダー・バー』

『僕を育ててくれたテンダー・バー』(原題:The Tender Bar)
監督:ジョージ・クルーニー
出演:ベン・アフレック,タイ・シェリダン,リリー・レーブ,クリストファー・ロイド,
   ダニエル・ラニエリ,ロン・リビングストン,マックス・マーティーニ他
 
2021年のアメリカ作品。
Amazonスタジオの配給で、劇場公開は限定的だったらしく、私もいつ公開していたのか知らず。
今年1月に配信がスタートしました。
 
2005年に発表されたJ・R・モーリンガーの自伝“The Tender Bar”をジョージ・クルーニーが映画化。
原作者の役にタイ・シェリダンを起用し、その叔父をベン・アフレックが演じています。
批評家の評判はたいしてよくなかったようですが、
ベン・アフレックは本作で第79回ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされました。
 
J・R・モーリンガーが生まれた直後、ラジオDJの父親は失踪。
1973年、家賃を滞納した母親ドロシーは、幼いJRを連れて祖父母のいる実家へと戻る。
 
ドロシーにとって、実家に戻るということは敗北を意味し、
祖父も娘の出戻りを快く思っていないのが明らかだが、
JRは実家に同居する叔父のチャーリーのことが大好き。
面白くて物知りなチャーリーと一緒に過ごしたくて、JRはチャーリーが経営するバーに通う。
 
ろくでなしの父親は養育費も払わず、チャーリーからの借金を踏み倒したまま、
自分の好きなときにJRに会いに来ます。
時にはチャーリーに暴力を振るう父親のことを憎々しく思っているのに、
それでもJRは父親を嫌いになりきれません。
 
チャーリーと話すうち、作家になりたいと思うJR。
金がなくて大学へ行けなかったにもかかわらず博識なチャーリーは、JRのお手本。
もちろん勉強だけでなく、人生において大切なこともチャーリーは教えてくれます。
 
学校ってなかなか残酷ですね。
どんな子どもにも両親がそろっているわけではないのに、
学校行事に来てもらうために家族に招待状を書けと言う。
「パパはいない」と先生に話すJRに、「死んだのか、なぜいないのか」としつこい。
JRは別に不幸じゃないのに、先生の顔が思いっきり「可哀想な子」扱いですもんね。
 
いつも無愛想で、ドロシーにも冷たく見えるけど、愛情いっぱい。
パパの代わりに学校へ来て、ちゃんと先生を手なずけてしまう(笑)。
 
癌を患って寝たきりになるドロシーの願いは、JRがイェール大学に行くこと。
バーでチャーリーをパズルで負かすJRと、そのJRに舌を巻く常連客たちの様子がとても良い。
大人になってからのJRを演じるのがタイ・シェリダン。
見事合格したのちのイェール大学の学生生活も描かれています。
「JRって何の略?」と聞かれた彼の答えは「ジャッキー・ロビンソン」。洒落てるねぇ。
JRが大学の友人たちをチャーリーの店に連れて行くシーンも大好き。
 
あまり特徴のない物語ともいえますが、温かい。安心できる。
原作者が1964年生まれだからか、アメリカの話でも同じ時代を感じられます。
チャーリーの教えでいちばん参考になるのは酒の飲み方か!?(^^;

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