MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『太陽とボレロ』

『太陽とボレロ』
監督:水谷豊
出演:檀れい,石丸幹二,森マリア,町田啓太,田口浩正,田中要次,藤吉久美子,小市慢太郎,
   渋谷謙人,松金よね子,六平直政,山中崇史,檀ふみ,河相我聞,原田龍二,水谷豊他
 
毎日実家に寄っていますが、そろそろたまには休んでもいいかなと思い、母に尋ねたら、
「うんうん、用事で出かけることがあればそのついでに寄ってくれる程度でええよ」と言う。
やっぱり寄ったほうがよさそうだから、映画を観る用事を作りました(笑)。
実家に寄る前にイオンシネマ茨木にて映画を2本。本作はその1本目。
日曜日朝イチの回、8:35スタートです。はやっ。でも道もイオンも空いていてスイスイ。
 
水谷豊の初監督作は『TAP THE LAST SHOW』(2017)でした。
2作目は『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019)で、これが3作目ということになります。
正直言って、あまり好きじゃないんですよね、水谷豊。
好きじゃないけど嫌いでもないというのか。わりとどうでもいい感じ。
どれを観ても作り物っぽくて、でもTVドラマも映画も所詮フィクション。
作り物っぽくて当たり前なんでしょうかね。
 
本作では主演に檀れいを起用し、彼女がまたザ・タカラヅカ
思いっきり作り物なところが水谷豊と合っているように思います。
……とすごく上から目線で書いていますが、普通に楽しめました。
最近ずっと寝不足だから積極的に寝ようと思ったのに、睡魔に襲われなかったし。(^^;
 
婦人服店のオーナー・花村理子(檀れい)は、音楽をこよなく愛する。
高校時代の先輩で中古車店のオーナー・鶴間芳文(石丸幹二)に協力を仰ぎ、
地元の弥生交響楽団を主宰している。
 
18年活動を続けるこの楽団の定期演奏会には、
理子の恩師で著名な指揮者・藤堂謙(水谷豊)に東京から足を運んでもらっていたが、
最後の演目を無事終えて、あとはアンコールを残すのみというとき、藤堂が倒れる。
 
藤堂がいなくなったら、どのように楽団を続けて行けばよいのか。
悲しいことに年々客は減っている。理子と鶴間が工面する資金も底を尽きそう。
もう続けるのは無理だと考えた理子は、ついに楽団の解散を決定。
せめて最後にお別れ演奏会を開催したいと思うのだが……。
 
「映画×音楽」は見逃したくないから朝もはよから観に行ったわけですが、
言うほど演奏のシーンは多くないのですよね。
ただ、本物のレディ・マエストロ、西本智実が出演していて、
彼女の指揮による演奏を聴くことができます。
とても重要な役ですが、台詞は無しにして、ミステリアスな感じがとても良い。
 
団員のメインは、理子の店に勤務するヴァイオリニスト・あかり(森マリア)。
あかりと同期で恋仲に発展しそうなトランペッター・圭介(町田啓太)。
そのほか、原田龍二、田中要次六平直政、藤吉久美子、田口浩正など。
久しぶりに見た藤吉久美子が太ってバリバリおばちゃんになっていたから驚いた。
 
副指揮者役の河合我聞がこの上なく鬱陶しい。
この役、本当に必要だったかなと思うほどで、まったく笑えません。
笑わせたいのだろうけど笑えないシーンがたくさんあるのも、水谷豊を苦手な理由。
なんとなく、理子役が天海祐希だったらもう少し笑えたかもしれないなぁ。
結果的には不気味な河合我聞と逆恨みも甚だしい田口浩正が最も印象に残る作品に。
 
オーボエ奏者は前歯が抜け落ちるとか、トランペッターは寿命が短いとか、
知らなかったことを知ることができたのはよかったです。

—–

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
監督:児玉徹郎
声の出演:野沢雅子,古川登志夫,久川綾,堀川りょう,田中真弓,草尾毅,
     入野自由,神谷浩史,宮野真守,ボルケーノ太田,竹内良太他
 
4回目の『トップガン マーヴェリック』を観た翌日も、
実家で両親と晩ごはんを食べた後、映画映画♪
イオンシネマ茨木に寄って、よりによって話について行けそうにない本作を選択。
 
いったい何作目の“ドラゴンボール”劇場版なんだろうと思ったら、
ドラゴンボールはドラゴンボールでも“ドラゴンボール超”なんですね。
そして「超」は「スーパー」と読む。読めるかいっ。そのシリーズ2作目。
 
こんなに人気のシリーズなのに、私は原作も未読、TVアニメ版も未見だから、
劇場版は観ているというものの、3年以上前のこと。
孫悟空にそっくりだけど孫悟空じゃないのは誰やねんというところからのスタートです。
そうですか、彼は孫悟空の息子で孫悟飯というのか。で、幼い娘がパン。
悟空、悟飯、パンというセンスがよくわからん。すみません。(^^;
 
わからないなりにわかったことは、レッドリボン軍という世界最悪の組織が存在していて、
そのボスがチビデブの天才博士ヘドをだまくらかし、孫悟飯たちは悪い奴だと刷り込みます。
天才だけど純粋なヘドはそれを信じ、悟飯たちを抹殺するために、
最強の人造人間“ガンマ1号&ガンマ2号”を製造。
 
日頃パンの世話をピッコロに任せっきりの悟飯を引きずり出そうと、
レッドリボン軍はパンの誘拐を目論みますが、
そんなレッドリボン軍に上手く潜入したのがピッコロ。
変装したピッコロのことをパンはすぐに見抜き、見事に話を合わせます。
パンってまだ幼い女の子なのに、ピッコロが日々稽古をつけているから、めちゃ強い。
 
体が緑色のピッコロって誰やねんということすらわかっていない私ですが、
なんとなくついて行けるし、面白いんですよねぇ。
最後に一致団結して戦うところなんか、大迫力で興奮。
 
悪のために製造された人造人間も、彼らを製造したヘドも本当は善人で、
レッドリボン軍の言い分を信じ込まされていただけ。
科学は使う人次第で良い道へも悪い道へも進むのだとしみじみ思う。
戦争にかり出されている人たちも、自国のボスの言い分を信じているだけ。
 
前日は『トップガン マーヴェリック』のIMAXレーザーGT版を堪能しましたが、
本作も同版を上映中。観に行ってしまうかもしれません。

—–

4回目の『トップガン マーヴェリック』

4回目の『トップガン マーヴェリック』はIMAXレーザーGT版を。
が亡くなってからというもの、 こんなに実家に寄ることあったかなというぐらい、毎日実家通い。
弟に癌になんてなってほしくなかったし、死んでほしくなんてなかったけれど、
もしもこうなることが天命だったのだとしたら、このタイミングが最良だったと思えます。
 
義両親が亡くなったのもそう思えるタイミングでした。
一昨年の11月、まず義母が突然亡くなり、翌12月に義父も急逝。
ダンナのタイ赴任が決まりそうな頃だったけど、
義両親をふたりとも送り出してからダンナはタイに行くことができました。
 
もしも同じ頃に弟の闘病生活が始まっていたとしたら、私のアタマがどうにかなっていたでしょう。
そして弟が亡くなった今、ダンナはタイにいるから、
私はダンナのことを気にせずに実家に寄ることができます。
ダンナがいたら実家に寄れないというわけじゃないですよ(笑)。
でも、自分の家のこともせなあかん、実家の両親のことも気になるじゃあ、しんどいじゃないですか。
 
実家に寄って両親と晩ごはんを食べた後に映画を観に行こうかなと思えるようになり、
さて、次は何を観ようか。すでに3回観たこれをまた観たくなっちゃって。
 
弟と病院にだけ知らせていた番号のスマホを抱きしめて劇場に行っていたときは、
いつ連絡があっても退場できるように、入り口に最も近い席にしか座れませんでした
本作のIMAX版を109シネマズ箕面では観たものの、
傾斜もあるので入り口近くの席だと観るのがしんどそうで、今は無理と避けていました。
 
弟から電話がかかることもなくなったから、今こそ行ってやると一昨日参上。
せっかくどこの席で観ても大丈夫な心境だというのに、めっちゃ混んでるやん!
エグゼクティブシートとそれより後方の席はいっぱいで、結局前方の席しか開いてへんっちゅうの。
 
それでもよかったな~、やっぱり。
オープニングで“Top Gun Anthem”が流れはじめる瞬間に「ああ、いいなぁ」ともうどっぷり。
出番が少なくも憎まれ役で笑わせてくれるケイン少将役のエド・ハリス
シンプソン中将役のジョン・ハムは、これで一気に日本での知名度が増したのでは。
彼を見るなら私は『ベイビー・ドライバー』(2017)を推します。これがあの中将!?という役どころですから。
ルースター役のマイルズ・テラーを見るなら絶対『セッション』(2014)。
 
ビーチでアメフトのシーンも観ていてすごく幸せ。
コロナのせいで公開が嫌ほど延期されて、ええ加減にせぇよと思っていましたが、
今こうして公開してくれてよかったのかも。
私にとっては、タイミング的に弟のことを必ず思い出す作品となりました。
 
弟の闘病をきっかけに2カ月前から持ちはじめたスマホ。
QWERTYでしか入力しかできない私は、もう少し落ち着いたらフリック入力の達人を目指すつもりでしたが、
マーヴェリックがアイスマンとLINEするさいのキーボード画面を見て、
やっぱりこのままでええかなと思っています。
たぶんあと何回か観に行く。

—–

『極主夫道 ザ・シネマ』

『極主夫道 ザ・シネマ』
監督:瑠東東一郎
出演:玉木宏,川口春奈,志尊淳,古川雄大,玉城ティナ,MEGUMI,白鳥玉季,藤田朋子,
   安達祐実,橋本じゅん,松本まりか,滝藤賢一,吉田鋼太郎,稲森いずみ,竹中直人他
 
『はい、泳げません』を観て帰った前日同様に、
実家とその3軒隣のの部屋に寄った後、109シネマズ箕面でレイトショーを観て帰る。
 
原作はおおのこうすけの同名コミックで、ウェブコミックサイトで連載。
2020年に本作と同キャストでTVドラマ化されました。未見だけど。
アニメ化もされているとは知らなんだ。Netflixで観られるらしいから観なくては。
 
読んでないし、観ていないので、細かい設定はまったく知りません。
なぜ主人公が主夫になったのかも知らんし、絶望的に家事が苦手な妻の職業も知らん。
知らないけど、この劇場版を観るのになんら問題はありません。
 
“不死身の龍(たつ)”の異名を持つ伝説の極道、龍(玉木宏)。
今は足を洗って主夫となり、家事のスキルに磨きをかけ続けている。
妻の美久(川口春奈)とラブラブなのはもちろんのこと、
美久の連れ子で血は繋がらない向日葵(白鳥玉季)との関係も実に良好。
 
そんなある日、龍宅の玄関に乳母車ごと男児が置き去りにされる。
早速警察に届けるが、男児の身元がわからない。
このままでは施設に預けられてしまうと知り、しばらく龍一家が預かることに。
 
その頃、近所のビルに怪しげな奴らが入居する。
それは、近藤(吉田鋼太郎)を組長とするヤクザで、付近の地上げを目論んでいた。
地上げの標的としている保育園に悪質な嫌がらせをおこなうようになり、
見かねた龍と元舎弟の雅(志尊淳)は園長の白石(安達祐実)を助けようとするのだが……。
 
普通に楽しかったです。
監督が『劇場版 おっさんずラブ LOVE or DEAD』(2019)の瑠東東一郎ということで、
志尊淳だったり吉田鋼太郎だったりのキャストがかぶるから、同じ雰囲気も感じます。
 
舌を巻いたのは安達祐実。彼女、やっぱり只者ではないですよね(笑)。
ヤクザを逆に恫喝した後「怖かったぁ」と可愛く言うシーンなど、笑ってしまいました。
 
龍が協力を求める元ヤクザの虎二郎に滝藤賢一
玉木宏のカラダが凄過ぎて、これホンマにここまで作り込んだん?と驚きましたが、
それに引けを取るとはいうものの、滝藤賢一もなかなか凄い。
その虎二郎の妹・虎春役の松本まりかの啖呵もカッコイイ。
わざわざ劇場で観るほどのものだろうかという気はするけれど、
キャストが楽しかったから良いのだ!

—–

『はい、泳げません』

『はい、泳げません』
監督:渡辺謙作
出演:長谷川博己,綾瀬はるか,伊佐山ひろ子,広岡由里子,
   占部房子,上原奈美,小林薫,阿部純子,麻生久美子他
 
『劇場版 ブルーバースデー』を観て以降、1本も映画を観ていません。
の病室で本を読む時間はあるだろうと、文庫本を何冊も携えて行ったのに、
字なんてまったく目に入って来ないから、1冊も読めず。
 
まだまだ映画を観る気にも本を読む気にもなれないし、
物理的にもそういう時間を取ることは難しいけれど、
もう緊急の電話がかかって来ることはないから、劇場に行けないこともない。
 
徐々に日常を取り戻したいなぁと思い、
弟の部屋と3軒隣の実家に寄った後、レイトショーを観に行くことにしました。
6月に入って初めて観る映画がこれ。109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
原作はノンフィクション作家である高橋秀実の同名エッセイなのだそうです。
監督は『舟を編む』(2013)の脚本を担当した渡辺謙作
 
大学で哲学の教鞭を執る小鳥遊(たかなし)雄司(長谷川博己)は正真正銘のカナヅチ。
顔に水を付けることはできても、水に顔を浸けることはできず、
水面に顔を近づけるだけでバタバタ暴れ出すほどほど水が苦手。
 
そんな雄司がふと目にした水泳教室のポスター。
泳げるようになりたいとなんとなく思って申し込みに行ったものの、受付で怯む。
そんな彼にコーチの薄原静香(綾瀬はるか)は「必ず泳げるようにする」と断言。
初心者コースに入会した雄司は、賑やかな主婦たちに囲まれて静香の指導を受けるのだが……。
 
雄司はバツイチで、離婚の原因になったと言えるのは、
妻の美弥子(麻生久美子)との間の一人息子を溺死させてしまったから。
それがトラウマで泳げないのかと思ったら、もともとカナヅチだったせいで、
息子を助けようとして自分が溺れて頭を打ってしまったんですね。
 
こういう話にこういうツッコミは駄目だろうと思いますが、
美弥子が関西弁である必要はなかったように思えて仕方ありません。
麻生久美子は比較的がんばってしゃべっていたとは思うけど、
それでも妙なイントネーションのときがいくつかあって、そっちに気を取られてしまうのです。
映画化に当たっては標準語でしゃべってもよかったような気が。
 
泳げない雄司を叱咤する静香ですが、彼女は彼女で道路を歩くことに恐怖を感じています。
お互いのトラウマを克服する展開かと思いきや、静香のそれはそのままで、
この設定も別に要らないのではと思いましたが、
パッタリ音信の途絶えた雄司に決死の覚悟で静香が会いに行くシーンがあったから、有効ですね。
 
哲学の教授らしく、人はなぜ生きるのかなんて話もあり、今は特に考え込む。
日々のちょっとした楽しさを感じたいという学生の話を聞けば、
弟にももっと長生きしてほしかったなぁと思わずにはいられません。
 
初心者コースにかようおばちゃんたちが強烈。
伊佐山ひろ子日活ロマンポルノの人気女優だったとか、みんな知ってる〜?と言いたくなる。
今年70歳なんですね。いつまでも活躍してほしい。
 
子どもを死なせてしまった雄司が、子持ちの女性(阿部純子)との新しい恋を見つけ、
果たして自分はこの親子を守れるだろうかと葛藤する。長谷川博己演じる雄司がとてもよかったです。
 
水の中なら「無」の気持ちでいられるかも。そんなことも思います。
優しい作品でした。

—–