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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(原題:Jurassic World: Dominion)
監督:コリン・トレヴォロウ
出演:クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワード,ローラ・ダーン,ジェフ・ゴールドブラム,
   サム・ニール,ディワンダ・ワイズ,マムドゥ・アチー,B・D・ウォン,キャンベル・スコット他
 
シアタス心斎橋にて4本ハシゴの3本目はグランシアター
全9席のゴージャスシアター。アルコールも選べるドリンク1杯とスイーツかおつまみ付きで4,000円です。
高いっちゃ高いですけど、たまにはここで観たくなる。めっちゃリラックスできます。
 
グランシアターの鑑賞チケットを発券すると、ドリンクとフード引換券も出てきます。
それを持ってまずはコンセッションスタンドで注文。
するとのちほど劇場スタッフが注文品を席まで運んできて、かしづいて渡してくれるのですけれど、
ここでの鑑賞がお初の客の中にはシステムを理解していないひと複数。
引換券を持ったまま入場してしまったその人たちに、スタッフが注文を取りにきていました。
上映時間キワキワの入場だと、場内が暗くなってから注文品が運ばれてくることになるので、
グランシアターで鑑賞するときは必ず先に注文して席でゆったり待ちましょう。
 
さて、“ジュラシック・パーク”三部作の後を受けて、2015年に始まった“ジュラシック・ワールド”シリーズ。
やはり三部作であり、本作はその完結編です。なんぼでも続編は作れそうですけどね(笑)。
 
ところで本シリーズの主役クリス・プラットを皆さんもともとご存じでしたか。
結構好きなんです。ウィキを読むといろいろ面倒くさそうな気配もあるけれど。
最初のままアンナ・ファリスとの婚姻生活が続いていたらなおのこと印象がよかったのですが、
離婚して再婚相手となったのはキャサリン・シュワルツェネッガー。あのシュワちゃんの娘。
えらくまた対照的なイメージの女性を選んだものだなぁと思います。
 
そんなクリス・プラット演じるオーウェンは、ジュラシック・ワールドの元監視員。
恐竜の調教に成功したことから、ちょっとした有名人でもあります。
恐竜と心を通わせることができる彼は、同様に恐竜をこよなく愛する女性クレアと同棲中。
クレアはジュラシック・ワールドの元責任者。
ふたりは14歳のクローン少女メイジーを匿い、人里離れた山奥で暮らしています。
 
ある日、メイジーは、かつてオーウェンが調教してブルーと名付けた恐竜ヴェロキラプトルが
自身の子ども恐竜を連れて駆けているのを目撃。
そのブルーの子どもが何者かに捕らえられ、メイジーも誘拐されてしまいます。
 
一方、デカいイナゴが大発生して甚大な農作物被害が出たため、
古植物学者のエリーは古生物学者のアランに協力を依頼、共に調査に乗り出します。
唯一イナゴ被害を受けなかった畑がバイオシン社の種子を使っていることから、
エリーとアランはバイオシン社が設立した恐竜保護施設へと出向くのですが……。
 
本シリーズが始まった頃には私が知らなかったこと。
バイオテクノロジー企業による遺伝子操作が施された種子の市場独占状態。
バイオシン社のモデルって明らかにモンサント社ですよね。
こんなハリウッド超大作で世界的巨大企業を叩くことができるんですか。
 
ラウンドアップのCMを目にするたびに、こんな穏やかなCMを観たら、
そらまぁ草ぼうぼうのところにこの薬剤使うよねぇと苦笑いしている今日この頃なので、
こんな娯楽大作でモンサント社に物申してええんやと驚きます。
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮だからこそできることなのでしょうか。
 
キャストで目を引かれたのは、自社の悪を告発するためにエリーたちに手を貸すラムジー役のマムドゥ・アチー。
覚えやすい顔といいますか、『ワインは期待と現実の味』(2020)の人だとすぐにわかりました。
手を貸しているふうを装って実は悪人だったら嫌だなと思ったけれど、終始善人でよかった。
オーウェンたちを助けるケイラ役のディワンダ・ワイズがまったカッコイイ。
 
覚えるほど観た予告編ではジェフ・ゴールドブラムが「恐竜と約束したてか?」に対して、
クリス・プラットが「そうですよ、それが何か?」だったのですが、
本編を観たら「恐竜を連れて行くんかい」「そうですけど何か?」になっていたことにもちょっと驚いた。
 
グランシアターは一度体験してみるべし。オススメです。

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『わたしは最悪。』

『わたしは最悪。』(原題:Verdens Verste Menneske)
監督:ヨアキム・トリアー
出演:レナーテ・レインスヴェ,アンデルシュ・ダニエルセン・リー,ヘルベルト・ノルドルム,
   ハンス・オラフ・ブレンネル,マリア・グラツィア・ディ・メオ,マリアンヌ・クローグ他
 
シアタス心斎橋にて4本ハシゴの2本目。
 
ノルウェー/フランス/スウェーデン/デンマーク作品。
ヨアキム・トリアー監督はラース・フォン・トリアー監督の遠縁に当たるのだとか。
レナーテ・レインスヴェは本作が映画初主演だというのに、
第74回カンヌ国際映画祭でみごと女優賞を受賞したそうです。
 
美人で知的でセクシー、成績優秀なユリヤだが、何事も長続きしない。
医学部に入るも、自分が好きなのは人間の体ではなく心だと考え、心理学に転向。
しかしそれも早々に興味を失い、今度は写真家を目指す。
目指したところですぐに職に就けるわけもなく、書店でバイト。
そんな感じで恋も長続きしないやついっぱいのまま、そろそろ30歳。
 
ある日、ユリヤは一回り以上年上の風刺漫画家アクセルと恋に落ちる。
いつもどおりに速攻で終わるかと思いきや、同棲を始めたふたり。
良い関係のはずが、子どもをほしがるアクセルにうんざりしたユリヤは、
ちょっと潜り込んでみたパーティー会場でアイヴァンという同世代の男性と出会い……。
 
玄人受けしそうです。
こういう作品をわざわざ劇場で観なくてもいいとお思いになる人も多いはず。
だから私も人に薦めるつもりはゼロですが、なんちゅうことないのになぜか心に残る。
 
何事も続かないユリヤが鼻についたりするけれど、共感できる部分も多い。
アクセルの親戚が集まる場に招かれて、お節介おばさんからあれこれ言われる場面には、
私が最悪じゃなくて、あんたが最悪だよと言いたくなったりも。
 
アイヴァンとは子どもをつくらないと決めていたのにできちゃって、
でもできたから母性が芽生えてふたりで育てる決意をする、
というようなありがちな展開ではないところもよかったです。
 
主演のレナーテ・レインスヴェは、脱ぎっぷりのよいところも含めてダコタ・ジョンソンに似ています。
アクセルのモデルはロバート・クラムっぽい。クラムは癌で死んだりしていないけど。
またしても癌で亡くなってしまうのですよね、本作のアクセルも。
弟の四十九日を終えても、目にする映画には癌で余命わずかの人ばかり。
原題の“Verdens Verste Menneske”はノルウェー語で、
直訳すると「世界でいちばん悪い人間」という意味なのだそう。
だけど、最悪ってこともない。こんな生き方、こんな自分。

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『映画 ざんねんないきもの事典』

『映画 ざんねんないきもの事典』
監督:イワタナオミ,ウチヤマユウジ,由水桂
声の出演:花江夏樹,榎木淳弥, 松岡禎丞,小松未可子,日高のり子,ウチヤマユウジ,
     内田真礼,下野紘,沢城みゆき,釘宮理恵,佐藤利奈他
ナビゲーター:ムロツヨシ,伊藤沙莉
 
の四十九日の日は帰って来られなかったダンナですが、先週木曜日に帰国。
タイでPCR検査を受けてから帰ってきて、金曜日にまた日本でPCR検査。
陰性証明書の有効な72時間以内に向こうへ戻らねばならないから、日曜日の朝に出国。
リムジンバス乗り場まで送っていくために私も早起きしたので、映画三昧しないともったいない。
前売り券がなくてもこの年齢になると安く観られるシアタス心斎橋へ。
 
大ベストセラーらしいですが、読んだことありません。TVアニメ版も観たことありません。
でも面白そう。
 
3本で構成されるオムニバス。ナビゲーターを務めるのは2匹のモグラ、ムロツヨシ伊藤沙莉
モグラが穴を掘るスピードはかたつむりが歩くのと一緒だという話にまず笑う。
 
1本目はイワタナオミ監督による『リロイのホームツリー』。
オーストラリア。コアラのリロイは、ママのことが大好き。
いつまでもママと暮らせると思っていたが、弟ができたのをきっかけに、
リロイはママと弟のそばを離れて独り立ちしなければならなくなる。
自分だけのユーカリの木“ホームツリー”を探す旅に出るのだが……。
 
2本目はウチヤマユウジ監督による『ペンたび』。
南極に暮らすアデリーペンギンとその仲間のペンギンたちは、
道に迷って困り果てているコウテイペンギンを送り届けることに。
ウチヤマ監督は『紙兎ロペ』の人ですよね。
すべての声を監督自身が担当していて可笑しい。
 
3本目は由水桂監督による『はちあわせの森』。
安曇野の森に住む、自分はまだ子どもだと思いたくない野ウサギのウサオは、
母親に反抗して勝手に遠出したところ、さまざまな危険に遭遇して泣きそうに。
偶然出会った野ウサギのウサギ崎を先輩と崇め、自分の家に帰りたいと縋りつく。
一方、ツキノワグマの月子も母親の前で素直になれずに家を飛び出し……。
 
これも子ども向けではあるのですが、大人も楽しめます。
何より、随所に挟み込まれる小ネタが楽しい。やたらウンコネタが多いんですが。(^^;
ウンコを食べる動物がこんなに多いとは。
クマは冬眠中にウンコで自分のお尻の穴を塞ぐんですってね。冬眠明けにシュポッ。
 
エンドロールも小ネタてんこ盛り。
ハチミツは実はミツバチのゲロであるとか、面白いですねぇ。
そのベストセラー本に興味が湧きました。

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2022年7月に読んだ本まとめ

が亡くなってもうすぐ2ヶ月。
そろそろちゃんと本を読めるかなと思いましたが、全然無理。
父が要らんことして転倒&入院しましたからねぇ。
今月こそ、こんなに読めたでぇと弟に言えるくらい読みたいけど。
2022年7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1311ページ
ナイス数:497ナイス
■ゴーストハント5 鮮血の迷宮 (角川文庫)
去年の5月から6月にかけて勢いつけて第4弾まで読んだ後、1年も放置してしまいました。『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』とか『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』とか、ホラー苦手なくせして好奇心に抗えずに観ておいてよかった。もうめちゃくちゃウィンチェスター(笑)。私は第2弾のお人形さんのほうが怖かったようにも思うけど、映像化するとこっちのほうが断然怖そうです。隠された血まみれの処刑室なんてゾワーッ。安原くんの肝すわりすぎ。麻衣と真砂子のやりとりが結構好きです。去年並みに続けて読みたくなった。
読了日:07月03日 著者:小野 不由美
■ラブノーマル白書 (文春文庫)
人目に触れるところで広げるのは不可。単行本の出版時のタイトルは『人生エロエロだもの』だったそうで、それよりはマシだけど、なにしろ全話書き出しが「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」。各話の太字タイトルも恥ずかしいし、挿絵にいたっては絶対に見られたくない。この本の読者の中で『変態だ』を劇場鑑賞した人はそんなにいないと思うから、それは私の自慢かも。でも自慢にはならないかしらん。絶賛公開中の『トップガン マーヴェリック』デヴィッド・ボウイの曲がかかったら思い出してしまうじゃあないか。嫌だわ、もおっ。
読了日:07月04日 著者:みうら じゅん
■ハニー・ハンター 憑依作家 雨宮縁(祥伝社文庫な25-3)
最も楽しみにしていた“よろず建物”が終わり、“藤堂比奈子”もとっくにいなくなり、“フロイト”も消えて“けっぺー”すらもうじき去ってしまいそうな今、それほどには楽しみじゃないけれどそれなりには楽しみにしているシリーズです。雨宮縁のような変装の達人が本当にいるのならば会ってみたいもの。彼(彼女)と秘書の庵堂の過去に触れる箇所もあり、少しは謎が明らかになってきました。すべてのハンターを操っているとおぼしき人物が怖すぎて、自分の想像力が乏しいことに安堵する。あんなシーン、まんま想像できる能力があったら眠れない。
読了日:07月12日 著者:内藤 了
■白昼夢の森の少女 (角川ホラー文庫)
『夜市』を読んだとき、その妖しい光景が目の前に広がるようで魅了されました。本作の第1話『古入道きたりて』でそれを思い出し、1冊まるごと没入間違いなしだと思ったけれど、この第1話より気に入る話は最終話までついぞ出て来ず。ノスタルジーを感じるホラーというよりも、もう少し新しい印象を受けます。あとがきを見てみると、著者の意向のみで書いたというよりは、テーマを与えられて書いたものが多いよう。『夜市』のほうが好きとはいうものの、やはりこの著者の文体には引き込まれます。昭和、平成、それぞれのキャッチフレーズを考える。
読了日:07月28日 著者:恒川 光太郎

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『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』

『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』(原題:Set It Up)
監督:クレア・スキャンロン
出演:ゾーイ・ドゥイッチ,グレン・パウエル,メレディス・ハグナー,ピート・デヴィッドソン,
   ジョーン・スモールズ,タイタス・バージェス,テイ・ディグス,ルーシー・リュー他
 
Netflixオリジナル、2018年のアメリカ作品です。
直近で観たNetflixオリジナル作品は『グレイマン』『呪詛』でした。
どちらも面白かったけど、もう少し明るい作品を観たい気分で物色。
 
ルースター役を射止めたのはマイルズ・テラーでしたが、
グレン・パウエルとニコラス・ホルトもルースター役として名前が挙がっていたとのこと。
演技力を買われたグレン・パウエルが出演しないのは惜しいと、ハングマン役に。
いけ好かない男だけれど、最後はオイシイところを持って行きましたよねぇ。
 
彼の出演作をこれまでにも観たことがあるようなのですが、覚えていません。
でも『トップガン マーヴェリック』の彼を見たら、今後は必ず「おおっ、ハングマン♪」と思うはず。
ほかの演技も見たくなって本作を選択しました。この彼、すご~く良いですよん。
 
ハーパー(ゾーイ・ドゥイッチ)はライターを夢見る23歳。
しかし自分では1本の記事を書くこともできないまま、スポーツ新聞をオンライン発行する出版社に在籍。
一流人気ライターである鬼のごとく厳しいボス、キルステン(ルーシー・リュー)の秘書を務めている。
 
一方、同じビルに入る投資会社に勤務するチャーリー(グレン・パウエル)は28歳。
有能な投資家で横暴極まりない社長のリック(テイ・ディグス)の秘書を務める。
 
ある晩、キルステンとリックそれぞれから夜食の調達を求められたハーパーとチャーリー。
ウーバーイーツに早速キルステン好みの夜食を頼んだハーパーだったが、
配達員に請求金額を払おうとすると、現金しか受け付けないと言われる。
そこを通りかかったチャーリーが現金を払って横取りしかけ、双方「ボスに夜食を届けないとクビになる」。
チャーリーから借金する形で夜食を分けることになったハーパー。
 
これが縁で出会ったふたり。共にボスの束縛から逃れたい気持ちは同じ。
キルステンとリックが交際するように仕掛ければいいのではないかと考える。
こうしてハーパーとチャーリーはあの手この手を使い、ボスたちをくっけようとするのだが……。
 
チャーリーには美人モデルの恋人がいるし、
ハーパーも出会い系サイトで意中の人を見つけてそれなりにラブラブ。
いずれこのふたりが恋に落ちるのだろうという想像そのままではありますが、
ボス同士をくっつけるための画策が楽しいのです。
 
また、双方の友だちもイイ。
チャーリーのルームメイトゲイですが、ゲイってなんでこんなに人を見る目があるのと思う。
映画の中だけのこととは思えないのですよね。人となりがちゃんと見えている。
ハーパーの親友は今までどれだけの男とつきあってきたんだというぐらいの尻軽。
でもだからこそ良いひと悪いひとをわかっていると思えます。
 
ルーシー・リューとテイ・ディグスがはたしてトラップを仕掛けられて落ちるだろうかというのは疑問(笑)。
ルーシー・リューももう50をとっくに過ぎていますしねぇ。美貌というにはちとキツイ。
 
と、引っかかるところは多少あるものの、とても楽しい作品です。
これを観たら、ハングマンのグレン・パウエルをもう一度観たくなります。
あと何回観られるかな、『トップガン マーヴェリック』。

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