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『ゴーストキラー』

『ゴーストキラー』
監督:園村健介
出演:髙石あかり,黒羽麻璃央,井上想良,東野絢香,川本直弘,アベラヒデノブ,倉冨なおと,木部哲,
   一ノ瀬竜,本宮泰風,山口祥行,舘昌美,北代高士,中澤達也,本田広登,川崎健太,三元雅芸他
 
109シネマズ箕面に観に行ったら、今年3回目の“おひとりさま”でした。えーっ。
ミナミの劇場に行くとさすがに客が私ひとりきりってことはないから、
やっぱり郊外の劇場へ平日の晩に客を呼び込むのはなかなか難しいのでしょうね。
 
お目当てはなんといっても“ベイビーわるきゅーれ”シリーズの髙石あかり
しかも脚本はその監督である阪元裕吾が執筆しているのですから、面白くないわけがない。
本作の監督は同シリーズでアクション監督を務める園村健介ということで、更なる期待。
 
女子大生の松岡ふみか(髙石あかり)はメディア関係への就職を狙っている。
何か参考になる話が聴けるかと、インフルエンサーの片山将暉(アベラヒデノブ)と飲みに行くが、
下心見え見えの片山から実のある話を聴くことはできず、ふてくされて帰る途中、薬莢を拾う。
 
すると、その弾丸で撃ち抜かれた殺し屋・工藤英雄(三元雅芸)の霊が見えるように。
そればかりか工藤と手を握り合えば体を乗っ取られてしまうようになる。
 
幽霊に好き勝手されてたまるかと思うふみかだったが、
親友の飯田マホ(東野絢香)がDV彼氏(一ノ瀬竜)に暴力をふるわれているところを工藤に救われる。
成仏できるまで工藤が去る様子はなく、致し方なく共に行動。
しかも片山とは比較にならないぐらい人気者のナルミ(倉冨なおと)に呼ばれて出向いた折には、
バーの従業員とナルミ、片山が共謀して薬物を盛り、ふみかによからぬことをしようとしていたところも助けられる。
 
ナルミらをのしたあとの処理に困り、工藤の知り合いだという殺し屋・影原利久(黒羽麻璃央)に連絡。
工藤がふみかに乗り移っているなんて信じなかった影原は、ふみかの動きを見て納得。
影原によれば、工藤と影原が所属する裏組織のトップが亡くなって息子の本多俊(井上想良)に代替わりし、
その方針をよしとしない工藤が反感を買って消されたらしい。
 
工藤がまだ生きているかもしれないと考える本多は、ふみかの家へと手下を送り込む。
工藤はふみかを守りつつ復讐を果たして成仏すると決めるのだが……。
 
さすが“ベイビーわるきゅーれ”のアクション監督。動きが凄くて飽きません。
現世で良いことをしてこなかった工藤はふみかから説教を食らい、善行に努めようとします。
まぁ、殺しに良いも悪いもないんですけど。(^^;
 
わりと小粒ながら、あかりちゃんファンなら楽しめること間違いなし。
この監督と脚本のコンビが殺し屋以外の話を撮れるのかは疑問ですが、殺し屋の話ばっかりでかまわないと思う。

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『アマチュア』

『アマチュア』(原題:The Amateur)
監督:ジェームズ・ホーズ
出演:ラミ・マレック,ローレンス・フィッシュバーン,レイチェル・ブロズナハン,
   カトリーナ・バルフ,マイケル・スタールバーグ,ホルト・マッキャラニー他
 
シアタス心斎橋にて、前述の『アンジェントルメン』の次に。
 
原作はアメリカ出身の作家ロバート・リテルのスパイ小説『チャーリー・ヘラーの復讐』。
同作はジョン・サヴェージ主演で1982年にも映画化されているようですから、リメイクということになるんですかね。
主演はきっと『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のイメージに一生つきまとわれるラミ・マレック
『ボ・ラプ』は好きで31回観たものの、別にラミ・マレックが好きなわけじゃなし。
と思いつつも封切り日翌日に観に行きました。面白かった。
 
CIA暗号解読・分析部門に所属するチャーリーは、IQ170の超優秀なサイバー捜査官
ある日、ロンドンに出張中だった妻サラが宿泊先のホテルでテロに巻き込まれ、犯人に撃ち殺される。
悲しみに暮れるチャーリーは、監視カメラを解析して犯人を特定。
副長官ムーアと上官ホロウィッツに彼らを捕まえるよう直訴するが、動いてくれる様子がない。
 
チャーリーはかねてから入手していたムーアの不正を知っていることを話し、
それを公にされたくなければ自分に殺しの訓練を受けさせるよう、取引を持ちかける。
もしもチャーリーの身に何かあれば、自動的に不正が暴露されるように仕組んであると。
 
自動的に不正が暴露されるという話はハッタリに違いないと思いつつも、もし本当だと困る。
ムーアらはチャーリーの取引に応じたそぶりを見せ、殺しにかけては天下一品の大佐ヘンダーソンにチャーリーを託す。
どうせチャーリーに殺しなどできるわけがないし、ハッタリがわかればヘンダーソンに殺させればよいだけ。
 
ところがすべて計算のうちだったチャーリーは、ハッタリとバレる前に逃走の用意を完了していた。
ヘンダーソンがチャーリーを殺せという指示を受けて部屋へ向かったときにはもぬけの殻。
チャーリーはサラを殺した犯人に自ら手を下すべく出発していて……。
 
自分で銃をぶっ放す根性はなくても、CIAのセキュリティシステムの開発者であるチャーリーは、
テロリストたちの居場所を突き止めて、直接手を下さずとも遠隔操作で殺しをやり遂げます。
その間にもムーアは部下を総動員してチャーリーを追いかける。
しかし引退していても不思議はないムーアに主導されることをよく思わない女性長官オブライエンも黙ってはいません。
彼女は彼女で信頼できる部下を送り込み、結果、ムーアとオブライエンの部下同士で戦うことになったりも。
チャーリーに手を貸す謎の人物“インクワライン”の活躍も楽しい。
 
犯人を全員殺して復讐終わり、という展開になりそうなところからひとひねり。
何をすべきか悟ったチャーリーの表情が清々しい。
ヘンダーソン役のローレンス・フィッシュバーンとのやりとりがいいですね。

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『アンジェントルメン』

『アンジェントルメン』(原題:The Ministry of Ungentlemanly Warfare)
監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カヴィル,エイザ・ゴンザレス,アラン・リッチソン,アレックス・ペティファー,ヒーロー・ファインズ・ティフィン,
   バブス・オルサンモクン,ティル・シュヴァイガー,ヘンリー・ゴールディング,フレディ・フォックス,ロリー・キニア他
 
シアタス心斎橋にて2本ハシゴの1本目。
 
公開後すぐに観に行きたかったけれど、上映劇場がそれほど多くないし、口コミの評価も割れているようで迷う。
やっぱり観ておこうと思って休日に心斎橋まで足を運んだのでした。
平日に茨木で観ることも可能だったものの、茨木の上映終了時刻が24時近かったから。(^^;
 
実話に基づくそうです。
 
第二次世界大戦中ナチスドイツにやりたいようにやられて苦虫を噛み潰す英国首相チャーチル
ドイツと手を組むべきだと進言する閣僚も多いなか、チャーチルは断固拒否。
SOE(Special Operations Executive=特殊作戦執行部)のM准将ことガビンズを呼び出すと、打つ手はないかと相談。
 
ガビンズが言うには、ナチスドイツが戦えているのは潤沢な物資の供給があるからで、
Uボートによる補給活動を阻止すれば勝ち目はあると。
このポストマスター作戦を遂行するのにうってつけの人物がいると言う。
態度は横柄、命令に従わない、けれどこの局面をなんとかできるのは彼しかいないと、少佐ガスを指名する。
 
ガスは自ら選んだチームメンバーのラッセン、ヘイズ、フレディと共に中立国スウェーデンの漁船を装って海上へ。
途中、ゲシュタポに捕らわれている盟友ジェフリーを救出したうえでスペイン領フェルナンド・ポー島へ向かい……。
 
こんなに楽しい作戦だったはずはないけど、最高でしょ。
 
ヘンリー・カヴィル演じるガスは007のモデルになったと言われている人らしく、
ダニエル・クレイグが007に選ばれたときにヘンリー・カヴィルも候補に挙がっていたことを思うと面白い。
ラッセンにアラン・リッチソン、ヘイズにヒーロー・ファインズ・ティフィン、
フレディにヘンリー・ゴールディング、ジェフリーにアレックス・ペティファー。なんと素晴らしいチーム。
また、彼らとは別に列車で現地へ向かいつつ情報を収拾するハロン役のバブス・オルサンモクンと
ハニートラップを仕掛ける射撃の名手マージョリーを演じるエイザ・ゴンザレスもなくてはならない存在。
島の裏の支配者をティル・シュヴァイガーが演じていて、憎たらしいことこの上ない。
何気なく登場するイアン・フレミング役のフレディ・フォックスも良いし。
 
華麗なんですよね、ガイ・リッチー監督の作品って。痛快でスッキリ。
心斎橋まで行ってよかったと心から思える1本でした。

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『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』

『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』(原題:Bridget Jones: Mad About the Boy)
監督:マイケル・モリス
出演:レネー・ゼルウィガー,キウェテル・イジョフォー,レオ・ウッドール,ジム・ブロードベント,
   ジェマ・ジョーンズ,アイラ・フィッシャー,コリン・ファース,ヒュー・グラント他
 
母の一周忌の日、法要後に109シネマズ大阪エキスポシティにて2本ハシゴの2本目。
 
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004)、
好きでしたよ。好きでしたけど、今さら続編をつくる必要がありますか。
しかも前作の内容なんてほとんど覚えていないから、これを書く前に自分のブログを読み返しました。
 
レネー・ゼルウィガー演じるブリジットとコリン・ファース演じるマークは結婚したんでしたよね。
で、ハッピーエンドで完了じゃなかったんですか。
なんか、子どもは生まれてるけど、マークおらんし。えっ、いつ死にましたん?
 
マークはスーダン人道支援活動中に亡くなったらしい。
ほいで、それからはずいぶん時も経っていて、ブリジットは小学生の娘メイベルと息子ビリーをひとりで育てていると。
彼女の仕事がテレビのプロデューサーだということすら忘れていましたよ、私。
毎日何がなんだかわからない生活を送る彼女は、主治医のローリングス先生から仕事への復帰を勧められます。
ローリングス先生役のエマ・トンプソン、やっぱり好きだなぁ。作品の格を上げる女優だと思う。
 
恋もすべきだよと言われてマッチングアプリに登録したら、若いイケメン男子ロクスターからコンタクトあり。
毎日スマホでメッセージのやりとりをすることで暮らしに張り合いが出ます。
友人たちから背中を押され、彼と会うことを決意。
29歳の彼と初めて会い、20もサバを読んで35歳と言ってみたけれど、そうじゃないのはバレバレのはず。
この恋が思いのほか上手く行くんですよねぇ。
 
正直なところ、この辺りはドン引きしました。
『ベイビーガール』を観たばかりでしょ。アラ還女性が20代の男性に本気になるって、かなり怖いです。
いや、怖いんじゃなくて、痛々しいかな。
あと、ブリジットと最高の友人関係を築くダニエル役のヒュー・グラントの下ネタも結構イタイやん(笑)。
 
このままブリジットとロクスターがゴールインとかいう展開になったらどうしようと辟易していたら、そうはならなくてホッ。
メイベルやビリーが通う小学校の新任教師ミスター・ウォーラカー役のキウェテル・イジョフォーが良い味。
 
ブリジットがロクスターにのぼせている辺りまではわりとゲンナリしながら観ていましたが、終盤はよかった。
誰かを亡くした悲しみを乗り越える必要はない。忘れなくたっていい。
前を向いて生きるのは、その人を置き去りにしているみたいだと思っていたブリジットが、
悲しさや寂しさを胸に一緒に生きて行くことはできるのだと気づく瞬間が好きです。

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『プロフェッショナル』

『プロフェッショナル』(原題:In The Land of Saints and Sinners)
監督:ロバート・ロレンツ
出演:リーアム・ニーソン,ケリー・コンドン,ジャック・グリーソン,キアラン・ハインズ,サラ・グリーン,
   デズモンド・イーストウッド,コルム・ミーニイ,ニーアム・キューザック,コナー・マクニール他
 
母の一周忌を執りおこなった日、いとこたちと和やかに食事した後、
札幌、千葉それぞれから来てくれた歳の近い従姉とエキスポシティでお茶。
そこで解散して私は109シネマズ大阪エキスポシティへ。
法事の後にまだ映画を観に行くかっちゅう感じですが、はい、2本観ましたとも。
 
舞台は1970年代の北アイルランドで、役者の顔ぶれを見れば見事にアイルランド出身者のアイルランド作品。
当然ロバート・ロレンツ監督もそうなのかと思ったら、彼はシカゴ出身でした。
アイルランドに特別な思い入れがあるわけではなさそうだけど、リーアム・ニーソンを起用するのは2度目
 
1974年、北アイルランド紛争の真っ只中。
IRA(アイルランド共和軍)のメンバーである男女4人がベルファストで爆破事件を起こす。
停車中の車から爆破を見届けようとしていた折、爆弾を仕掛けた場所を下校中の子どもたちが通るのを見かけ、
リーダーの女性デランが思わず車から飛び出して子どもに逃げるように叫んだせいで、
デランらの顔が割れてしまったばかりか、叫んだ甲斐なく子どもたちは巻き込まれて死亡する。
逃走した4人は車を走らせ、ドニゴール県の海辺の田舎町グレンコルムキルに身を潜める。
 
退役軍人のフィンバーは、古本の売買を生業する身と偽って同町で暮らしているが、実は暗殺請負人
帰還後に妻を亡くして自暴自棄になりかけていたフィンバーに、地元の裏社会を仕切るロバートが暗殺の仕事を提示したのだ。
フィンバーの正体を知らない警察官ビンセントとは射撃の腕前を競う仲だし、
向かいの家に暮らすリタや、パブの女主人シニータとその娘モヤとも良い関係を築いている。
数々の暗殺仕事をこなしてきたフィンバーだが、そろそろ引退したいとロバートに申し込む。
 
近頃シニータの家にカーティスという男が出入りしているようで、モヤが怯えている。
シニータによればカーティスは親戚に当たるらしく、無碍にはできないのだと。
モヤがカーティスから虐待を受けていると直感したフィンバーは、ロバートにカーティスの暗殺を依頼。
しかし、ロバートはIRAのメンバーに手を出せば厄介なことになると言って断る。
そこでフィンバーは自分でカーティスを殺すことに決めて……。
 
原題は“In The Land of Saints and Sinners”、つまり「聖人と罪人の地」なのに、
なんだこのセンスのない『プロフェッショナル』なんて邦題は、と思うものの、
リーアム・ニーソン主演のわかりやすい作品に小難しい邦題を付けたってしゃあないですよね。
 
70歳を過ぎてもこんな殺し屋の役ばかりやらされている彼ですが、
アクションはもう無理だということの言い訳を役柄そのものに与えているのがいつも可笑しい。
『ブラックライト』(2021)では孫との時間を大切にしたいから引退したい殺し屋の役、
『MEMORY メモリー』(2022)では認知症の兆候が見えるから引退したい殺し屋の役。
どこまで行こうが殺し屋の役なんだもの。(^^;
 
でも、どれだけ歳を取ろうが彼は負けないし、絶対にハッピーエンド。安心です。
加えて、本作では共演陣がとてもいい。
地元の警察官役のキアラン・ハインズ、ロバート役のコルム・ミーニイ、そしてもうひとりの殺し屋役のジャック・グリーソン。
ジャック・グリーソンはまだ若い殺し屋で、とにかくチャラい。
いかにも裏切りそうな顔なのに、フィンバーのために戻ってきたところにはジーンとしました。
 
世のためだと言いながら無差別にテロを繰り返す集団のことを私は理解できません。

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