MENU
ChatGPT-Image01
ChatGPT-Image02
ChatGPT-Image03
ChatGPT-Image04
ChatGPT-Image05
previous arrow
next arrow

『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』

『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』(原題:Downton Abbey: A New Era)
監督:サイモン・カーティス
出演:ヒュー・ボネヴィル,ジム・カーター,ミシェル・ドッカリー,エリザベス・マクガヴァン,
   マギー・スミス,イメルダ・スタウントン,ペネロープ・ウィルトン他
 
封切り日に109シネマズ箕面にて鑑賞しました。
 
世界的大ヒットTVシリーズとのことですが、TV版は一度も観たことがありません。
劇場版第1弾の『ダウントン・アビー』(2019)でその存在を知り、
先に吹替版を観てたいそう面白かったから字幕版も観たのでした。
今回はなぜか吹替版の上映はなくて、字幕版のみ。迷わなくて済みます(笑)。
 
監督は第1弾のマイケル・エングラーからサイモン・カーティスにバトンタッチ。
顔ぶれは前作と同じですが、たいして覚えてもいないのですよねぇ。
と思って観はじめたら、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のアレン・リーチ演じるトムが

誰ぞと結婚するシーンから始まります。えーと、相手は誰だっけ。ルーシー!?
イメルダ・スタウントン演じるモードが花嫁の母なのかしらと思いましたが、
そうじゃないのですね、ルーシーはモードの侍女なのですか。へ~っ。
で、名前がしょっちゅう出てくるシビルって誰よ。
 
などなど、気になる名前はいろいろあるのですけれど、
人物関係を逐一追っていると話についていけなくなりそうなので、どうでもええということで。
 
マギー・スミス演じるたぶんこのお屋敷でいちばん偉い婆様、ヴァイオレット。
遠く離れた「おフランス」、美しい南仏の別荘を所有していたモンミレール侯爵が他界し、
なぜだかヴァイオレットに遺すと遺言していたことから大騒ぎに。
ヴァイオレットとモンミレール侯爵はいったいどないな仲やってんと皆が邪推します。
 
納得が行かないのはモンミレール侯爵夫人。
どうして夫は私に遺さずにどこの誰とも知らん婆ぁに遺しとるねんというところ。
この侯爵夫人をナタリー・バイが演じています。
 
しかしその息子は寛容というのか出来た男というのか、
父親の遺志に従うのは当たり前のことだと、クローリー一族を当該物件の別荘に招待。
高齢のヴァイオレットに代わり、娘や息子夫婦が南仏へと向かうのでした。
 
一方、ダウントン・アビーでは映画のロケが始まっています。
無声映画の時代、ヒュー・ダンシー演じる著名監督が、屋敷でロケをしたいと言う。
クローリー家の主ロバートは断ろうとするけれど、
場所を貸すことで金が入るなら、屋根裏の雨漏りが修理できるじゃないかと喜ぶ女性陣。
 
こんな感じで、ヴァイオレットのかつての恋愛疑惑を解く話と映画のロケ話が同時進行。
TV版を観ていなくてもじゅうぶんわかるし、前作の話を忘れていても大丈夫。
この雰囲気を味わうだけでも楽しいです。
 
ヴァイオレットがついに臨終。というのはネタバレになりますか。
イケメンでゲイの執事トーマスは映画の主演俳優についていく決意をして辞職してしまうし、
こんなふうに人が入れ替わり立ち替わりしながらまだ続いて行くのでしょうね。

—–

『映画 ゆるキャン△』

『映画 ゆるキャン△』
監督:京極義昭
声の出演:花守ゆみり,東山奈央,原紗友里,豊崎愛生,高橋李依,黒沢ともよ,伊藤静,井上麻里奈,
     松田利冴,山本希望,大畑伸太郎,水橋かおり,櫻井孝宏,利根健太朗,青山穣,依田菜津他
 
自宅とか職場とかにもっと近くて、帰りにシュッと寄れる劇場での上映中、
学生時代に某団体の野外活動クラブに在籍していた身としてはちょっと気になっていました。
タイトルから想像するに、ゆるゆるとキャンプか。観に行こうかな。
でも原作の漫画を知らなければ、アニメ版も一度も観たことがないし。
そう思っているうちに上映が終了。忘れ去ろうとしていたら、塚口サンサン劇場で上映開始。
これはもう観に行けっちゅうことやなと思って参上。
 
予備知識なしで観に行きましたから、これまでの話はいっさい知りません。調べるつもりもありません。
本作を観たかぎりで知り得るのは、キャンプ好きの女子高校生5人がそれぞれ別の道へ進んだということ。
地元は富士山の見える山梨県のどこからしい。
 
名古屋の出版社に勤務してタウン情報誌の制作に携わっていたり、小学校の教員だったり、
アウトドア用品店に勤めていたり、ペットサロンのトリマーだったり。
 
本作では東京からUターンして山梨に戻って観光推進機構に就職した1人が、
数年前に閉鎖された野外活動センターの再開発計画を担当することになります。
転職を報告がてら、うち1人に声をかけて再開発計画について話したら、
「そんなに広い敷地なら、キャンプ場にすればいいじゃん」と言われたのをきっかけに、
4人もろとも巻き込んでその案を進め、キャンプ場のオープンを目指す、という話。
 
想像していたほどゆるゆるとはしていません。
キャンプがメインというよりも、お仕事ムービーというほうがいいのかも。
黒板に書く文字が「発堀」なんてのはいただけません。「発掘」だよ。
 
それなりにキャンプめしも出てきます。
サーモン三昧のメニューは、スープと鍋というダブル汁物じゃないほうがいいなぁと思ったり。
同じ汁物なのにまったく違うというのも面白くはありますけど。
 
アウトドア用品店にやってきて何を買えばよいのか迷っている若者たちが可愛い。
それに対して、最初から本格的な料理をせずともカップ麺とかでいいんだよというアドバイスもいいですね。
 
見逃していた作品を観られたのはよかった。
それにしても客は中年以上の男性がやたら多いのはなぜ?

—–

『スーパー30 アーナンド先生の教室』

『スーパー30 アーナンド先生の教室』(原題:Super 30)
監督:ヴィカース・バハル
出演:リティック・ローシャン,ムルナル・タクール,アーディティヤ・シュリーヴァースタヴァ,
   ヴィレンドラ・サヘナ,ナンディシュ・サンドゥ,パンカジ・トリパティ他
 
109シネマズ箕面にて。今年7度目の“おひとりさま”でした。
こんなに良い作品が封切り後1週間も経っていないうちから客私ひとりなんて、寂しすぎる。
もったいないのでぜひぜひ劇場でご覧いただきたい。
 
実話に基づくインド作品。
 
ある青年が国際的な賞を受賞し、ロンドンに招かれてスピーチするシーンから始まります。
貧困家庭に生まれ育った彼がこの場にいるのは、恩師アーナンド先生のおかげだと。
 
シーンは遡り、まだ高校生のアーナンド。
数学の大会で優勝した天才で、学術雑誌に掲載されていた難問を解いてみせ、
ケンブリッジ大学から入学許可書が送られてくる。
 
両親も弟プラナヴもアーナンドを誇らしく思うが、金がない。
大会優勝時に「可能性に満ちた若者を経済的に援助する」と断言していた大臣に面会するも、
金を出す約束などした覚えはないと追い返される。
 
そうこうしているうちに、金の工面に奔走していた父親が急死。
失意のアーナンドがケンブリッジ行きをあきらめ、母親が焼いたパパドを売って日銭を稼いでいると、
アーナンド同様に数学大会の優勝者だったというラーランに声をかけられる。
 
ラーランは自らが経営に携わる予備校の教師としてアーナンドを招く。
そこはインドの最高学府IIT(インド工科大学)への入学のために設立された予備校で、
生徒はいずれも富裕な家庭の子どもばかり。アーナンドは一躍人気講師に。
 
しかしある日、アーナンドはこの仕事に疑問をおぼえる。
王になるのは王の子どものみ。王の子どもでなくても能力に応じて王になる時代が来るべき。
そこでアーナンドは予備校を辞め、極貧家庭の子ども30人に無償で教えるための私塾を開くのだが……。
 
ラーランは大臣とつるんでいるわけですが、その妨害工作の激しいこと。
アーナンドの私塾を潰そうとあの手この手でじゃまをします。
あることないこと言ったり、最終的にはアーナンドと子どもたち全員を殺そうとまでする。
試験前日に急襲をかけられたときの、子どもたちが途轍もなくたくましい。
まぁこの辺りは事実にたぶんかなり盛っているでしょうが、
アーナンドからこれまでに教えられた理科の知識をしっかり駆使して、敵を撃退します。
 
いちばんウルっとしたのは、アーナンドを殺すように命じられた殺し屋が、
わざわざ「殺し屋だけど殺さない」と言いに来るシーン。その理由にはジワーンと来ました。必見(笑)。
 
主演は『WAR ウォー!!』 (2019)のリティック・ローシャンで、今年48歳。
インド人って、年齢不詳なことないですか。
48歳のオッサンが高校生を演じても違和感ないって、変やろ。(^^;
 
そのほか、悪役も含めて登場人物が魅力的。
アーナンドと相思相愛だったのに、格差ゆえ結婚を断念した相手スプリヤー役はムルナル・タクール。
めちゃくちゃ可愛い美人なのに、アーナンドから「美人じゃない」と断言され、
しかもその理由が「黄金比じゃないから」なんてヒドイ(笑)。でもそれを笑う素敵な女性です。
アーナンドの私塾を記事に書くことによって救おうとするチンピラ風記者もよかった。
 
で、結果がどうなるかと言いますと、30人全員IITに合格。
そんな凄い話があるのか!?と思うけど、そこは事実のようです。

—–

『渇きと偽り』

『渇きと偽り』(原題:The Dry)
監督:ロバート・コノリー
出演:エリック・バナ,ジュネヴィーヴ・オライリー,キーア・オドネル,ジョン・ポルソン,
   ブルース・スペンス,ジュリア・ブレイク,マット・ネイブル,ウィリアム・ザッパ他
 
上映館は限られていて、出演者を見れば有名なのはエリック・バナぐらい。
前日はしこたま飲んでいるし、こんな地味そうな作品、睡魔に襲われるのではと懸念していました。
だけど内容は面白そうだったから、覚悟を決めてイオンシネマ茨木へ。
1ミリも眠たくなることなく、話に引き込まれました。観て正解。
 
原作はオーストラリア出身のジャーナリスト、ジェイン・ハーパーによるベストセラー小説。
ロバート・コノリー監督も主演のエリック・バナもオーストラリア人です。
 
余談ですが、本作の詳細を調べようとイオンシネマのサイトを確かめたとき、
遠目にはエリック・バナに見えず、マーク・ラファロかと思いました。
ふたりとも“ハルク”を演じたことのある俳優だから、意外と似ているのか。
エリック・バナのほうがマーク・ラファロよりずいぶん男前ですけどね。
 
メルボルンから車で5時間ほど走った田舎町。
この町を20年前に出て、いまは優秀な連邦捜査官となっているアーロンは、
幼なじみのルークが自らの妻子を殺害して自殺したとの連絡を受け、葬式に参列するため帰郷する。
 
葬式が済めばメルボルンに戻るはずが、ルークの両親から強く引き留められる。
ルークが家族を殺すなんて信じがたい、絶対に裏がある。
まずはルークに経営を任せていた農場の帳簿を確認してほしいと。
 
致し方なくしばらく町に留まって調査することにしたアーロンだったが、
住民たちは彼に対して冷ややかな視線を送る。
それというのも、アーロンがまだ10代だった頃、町でエリーという少女の溺死事故が起き、
彼女と親しかったアーロンが関わっているのではと疑いの目を向けられた過去があるから。
その状況に耐えられず、父親に連れられてアーロンが町を逃げ出した格好なのだ。
 
事件に対応するのは初めてだという地元の警察官グレッグと協力し、
アーロンは真相を求めて捜査を始めるのだが……。
 
地味です。暗いです。でも好きです、こんなクライムサスペンス。
アーロン役のエリック・バナが実に良い歳の取り方をしていてカッコイイ。
グレッグ役のキーア・オドネルのおどおどした感じ、
だけど誠実でなんとかこの町を守ろうとしている態度も○。
肝の据わった彼の妻も見ていて嬉しくなります。
 
真相に近づいていく様子が丁寧に描かれていて、
かつ、過去に何が起きたのかも段々と明かされていくから、目が離せません。
ルークがいい奴には思えないせいで、何をやらかしたのかが気になります。
もうひとり、仲良し四人組だった美女グレッチェンも謎に満ちていて気になるし。
 
真相はものすごく意外でビックリしました。
それがわかると、そんな殺し方で自殺と思われたりするかなと疑問に。
田舎だと、事を荒立てないために捜査がずさんになるとか。んなことないか。
 
久々にじっくり観られたと感じる作品。
これを機会に、エリック・バナの出演作をもっと観たい。

—–

『ユージュアル・サスペクツ』【テアトル梅田を彩った映画たち】

『ユージュアル・サスペクツ』(原題:The Usual Supects)
監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン,ガブリエル・バーン,チャズ・パルミンテリ,ケヴィン・ポラック,
   ピート・ポスルスウェイト,ケヴィン・スペイシー,スージー・エイミス,ベニチオ・デル・トロ,ダン・ヘダヤ他
 
寂しいですねぇ、テアトル梅田の閉館。
これもさよなら興行中に観た作品。『よだかの片想い』とのハシゴでした。
当然、本作も満席。
 
ブライアン・シンガー監督の名を世界的に知らしめた1995年の作品。
シンガー監督は『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のクレジット上の監督ではありますが、
いろいろと揉め事を起こして撮影終了前に解雇されていたというのも有名な話。
 
本作を最初に観たのがいつどこでだったのか覚えていません。
だけど、なんて面白いんだと衝撃を受けたことは覚えています。
 
銃器強奪事件の容疑者として捕らえられた5人の前科者
“The Usual Supects”は直訳すると「常連の容疑者」で、これらの前科者を示しています。
 
5人の内訳は、元汚職刑事のキートン(ガブリエル・バーン)、
強盗コンビのマクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)とフェンスター(ベニチオ・デル・トロ)、
爆弾製造の専門家ホックニー(ケヴィン・ポラック)、身体障害者で詐欺師のキント(ケヴィン・スペイシー)。
5人は立件されずに釈放になるが、後日、麻薬密輸船の爆発炎上事故が置き、そこに彼らは居合わせていた。
密輸関係者と共に5人のうち4人が亡くなり、唯一怪我もなく生き残ったのはキントのみ。
関税局の捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)がキントに詰問するが……。
 
ネタバレするとまったく面白くない。だから未見の人には何も知らずに観てほしい。
すべてがわかったときの衝撃といったら、こりゃすごい監督が出てきたと驚愕したものです。
 
キント役のケヴィン・スペイシーがセクハラ問題でやり玉に挙げられ、今は見なくなりました。
詳細はわかりませんが、彼の演技が見られなくなったのはとても残念。
スティーヴ・ボールドウィンは何を思ったかケヴィン・コスナーを訴えて敗訴しているし、
コバヤシ役だったピート・ポスルスウェイトは10年以上前に他界。
今なお活躍中と言ってよいのはベニチオ・デル・トロぐらいでしょうか。
巡査部長役のダン・ヘダヤなんかは脇役で非常によく見かけますけれど。
キートンの恋人イーディ役のスージー・エイミスはジェームズ・キャメロン監督と結婚したから、大当たりかな。
 
観たことない人、DVDでも配信でも何でもいいから、ぜひご覧ください。
そしてこの後は3回目の『トップガン』×『トップガン マーヴェリック』連続上映に行ったのでした。

—–